1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/01 18:49:00 ID:5Ly/cDqg0
P「ジュースとかならともかく、牛乳とアイドルがコラボするなんて珍しいな」

律子「でもだからこそ、なんですよ! 絶対にヒットするわ~!」

P「ふんふん……で、今日はそのサンプルが届いたって?」

律子「はい! えーっと……これです」スッ

P「おお、瓶詰めなんて粋じゃないか! どれどれ……商品名は……」

P「へー、あずささんのミルクか」


あずさ「……」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/01 18:56:21 ID:5Ly/cDqg0
律子「いかがです? プロデューサーも飲んでみませんか?」

P「いいのかい?」

律子「ええ、たくさん届いてますから一本どうぞ」

P「どれ……」キュポンッ

律子「産地にはこだわっているので美味しいですよ。
   今朝絞りたてのものが牧場から直接届いたんです!」


ごきゅ……

     ごきゅ……


P「──うまい!」

律子「でしょう!?」

P「いやぁ、あずささんの絞りたてミルクはうまいなぁ!」


あずさ「……」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/01 19:04:39 ID:5Ly/cDqg0
P「いつも飲んでる牛乳とは全然違うなぁ。濃厚というか……大地の味がする」

律子「都会では、なかなかこういう絞りたての牛乳を飲む機会がないですからね」

P「そうだな……こんなの、学生の頃マザー牧場に行った以来の経験だよ」ゴクゴク

律子「元々、この商品自体は都内でも一部で販売されていたんです。
   でも知名度の低さと値段の高さから、いまいち大ヒットとはいってなくて……」

P「なるほど。そこで、うちにコラボの話が来たってわけか」

律子「ええ。キャンペーンガールは商品の顔……
   ですからこれがヒットすれば、あずささんはもちろん、竜宮小町も人気アップ間違いなし!
   もしかしたらうまくいけば、765プロみんな揃って横浜アリーナでのライブも夢じゃないかも~!」

P「あはは! こりゃあ、俺もあずささんのミルクごくごくしてる場合じゃないな。
 律子に負けないように、アイドルプロデュースを頑張らないと!」

律子「ふふっ♪ まぁ今は、あずささんの濃厚ミルクをゆっくり味わってくださ


あずさ「……こほん!」


P「……」

律子「……」


あずさ「こほん! こほんこほん!」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/01 19:12:09 ID:5Ly/cDqg0
P「……ところで、商品名までこんな風に変えちゃって良かったのかい?」

律子「ああそれは、逆にあちらからお願いされたことなんですよ。
   元の名前があまりにも地味だったから、キャッチーでインパクトのある名前を一緒に考えようって」

P「ふーん……」ゴクゴク

律子「最初は『ちあキングの生乳(なまちち)』という商品名でいこうと思ったんですけどね」

P「へー、名前の由来はさっぱり見当もつかないけど良いネーミングじゃないか!」

律子「そうでしょう? でも、なんでかわからないけど却下されちゃいました。
   実在の人物とはまったく関係ないっていうのに、さすがにそれはないって言われたのよ」

P「それは残念だなぁ」


ごきゅ……

     ごきゅ……


P「しっかしうますぎて夢中になってしまうな……キングの生乳(なまちち)」

律子「あはは! だからそれは、却下されちゃったんですって」

P「おっと、俺としたことが……あはは!」


あずさ「…………」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/01 19:18:24 ID:5Ly/cDqg0
P「ふぅ……ごちそうさま」

律子「いかがでしたか?」

P「いやぁ、あずささんのお○ぱいは(瓶の底まで)むしゃぶりつきたくなるうまさだったよ」

律子「お○ぱいって……ふふっ、牛乳をそんな風に言うなんて、まるで子どもみたいね。ふふふっ」

P「お、おいおい、そんなに笑うなって。ついつい口から
 ポロリしちゃっただけじゃないか、あずささんのお○ぱい
 って言葉がさ」



あずさ「……」

千早「……? あずささん、どうかしたんですか? 顔が赤いですけど……」

あずさ「千早ちゃん……」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/01 19:24:00 ID:5Ly/cDqg0
あずさ「……あれを見てちょうだい」

千早「あれ?」



P「もっとないのかい? あずささんのミルク」

律子「ありますけど……でも、他のみんなが飲む分も残しておかないと。
   亜美や真美の分まで飲んじゃったらあとが怖いわよ~」

P「あっはっは! そりゃ違いない! じゃあ残念だけど、
 あずささんの絞りたてお○ぱいをこれ以上ごっくんするのは自重しておくか」



千早「これはひどい」

あずさ「……でしょう?」

千早「私、あの二人にひとこと言ってきます!」

あずさ「えぇっ!? で、でも……」

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/01 19:32:22 ID:5Ly/cDqg0
あずさ「あんまり事を大きくするのは、私もいやだわ……もっとこう、やんわりと、穏便に済ませられないかしら」

千早「あずささんは優しすぎるんです! いいから、万事私に任せておいてください」

あずさ「千早ちゃん……」

千早「この戦いが終わったら、高槻さんの家でもやし祭りをしましょう。では行ってきます!」スタスタ



千早「プロデューサー! それに律子!」プリプリ

P「おっ、千早か。どうしたんだ、そんなにプリプリして。かわいい顔が台無しじゃないか」

千早「っ!? ……え、えっと、さっきから聞いていればなんですか! その……」

律子「あずささんのミルクのこと?」

千早「そうよ! あずささんが困って……」

P「そっか、千早も飲んでみたくなったんだな!」

千早「え? いやだから、そうではなくてですね……」

P・律子「「いいからいいから美味しいから」」

千早「え、えぇっ? ……まぁ、そこまで言うなら、一口だけいただこうかしら」

千早「でもそれが済んだら、ちゃんと私の話を聞いてもらいますからね!」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/01 19:36:24 ID:5Ly/cDqg0
 
ごきゅ……

     ごきゅ……


千早「あずささんのお○ぱいみるく、美味しい……!」

P・律子「「うん!」」


あずさ「……」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/01 19:43:07 ID:5Ly/cDqg0
千早「牛乳には一家言持っている私が、出会ったことがない美味しさ……濃厚というか……大地の味がする」

千早「現代人が不足しがちなカルシウム(Ca)とビタミンB2、それに良質なタンパク質が五臓六腑に染み渡って、
   急に胸が大きくなった気さえします!」

P「あっはっは! いくら美味しくても、たとえ天がひっくり返ってもそれはないって!」

千早「そ、そうですね! 私としたことがつい……ふふっ、ふふふ!」

律子「遠慮せずに、一本まるごと飲んでいいわよ~」

千早「本当? それなら……もっと味わっちゃおうかしら。
   それこそ(瓶の底を)舐め尽くすくらいの勢いで、あずささんのお○ぱいを……」


ごきゅ……

     くぎゅ……

           ティン……!


千早「……! リリックが降ってきました!」

P「なんだって!?」

千早「この美味しさに出会えた衝撃からでしょうか……。
   優しいメロディラインと心に伝わる歌詞が、ふっと頭に思い浮かんだんです。こんな経験初めて……」

あずさ「……あの……えっと……」

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/01 19:50:45 ID:5Ly/cDqg0
千早「プロデューサー……今ここで、歌ってみても?」

P「……ああ、ぜひ聴かせてくれ!」

千早「では……」スゥー

──────────────
   ♪いっぱいお○ぱい

  SONG      PRODUCE
 如月千早    アサミンゴスP
──────────────

お○ぱい お○ぱい お○ぱい お○ぱい

あずさの乳を

そう いっぱい いっぱい いっぱい いっぱい

吸わせて欲しい

モー お○ぱい お○ぱい お○ぱい お○ぱい

他の乳より

んー いっぱい お○ぱい いっぱい お○ぱい

好きだと思う

まだそんなこと 言えないけど……

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/01 19:57:09 ID:5Ly/cDqg0
千早「……以上です。まだサビだけですけど……」

律子「千早……やっぱりあなたの才能には、恐ろしさすら感じるわね……!」

P「……よし! 決めたぞ!」

千早・律子「「え?」」

P「レコーディングだ! 千早のこの気持ちが冷めないうちに……!」

あずさ「あ、あの~……私、そろそろ、帰っても」

P「あずささんもですよ!」グイッ

あずさ「ええ!?」

P「あなたのお○ぱいのおかげで、千早はこの歌に出会えたんだ……」

あずさ「……」

P「あなたのお○ぱいのおかげで! 千早はこの歌に出会えたんだから!」

あずさ「もはや商品名にかすりもしていないように聞こえるんですけれど……」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/01 20:01:43 ID:5Ly/cDqg0
P「……この舞台(ステージ)にたどり着くまで、誰一人だって欠けてはいけなかった。
 俺達765プロダクションがここまでやってこれたのは、仲間との団結があったから……!」

P「そうだろうみんな!?」

春香「はいっ!」

あずさ「春香ちゃん」

美希「ミキもいるの」

あずさ「美希ちゃん」

響「あずささんだけにいいカッコさせないぞ!」

あずさ「響ちゃん……」

伊織「正義アイドルはあずさだけじゃないのよ」

亜美「コーホー」

あずさ「みんな……」


黒井「こ、これが友情パワーか」

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/01 20:05:55 ID:5Ly/cDqg0
P(──その後発売されたあずささんのミルクは、近年稀に見る大ヒット商品となった)

P(そのCMソングとして使われた『いっぱいお○ぱい』は、なんとトリプルミリオンを記録し……)

P(765プロダクションは、瞬く間にちょー売れっ子芸能事務所になったのである!)


P(そしてあれから、まぁ色々ありつつも数ヶ月後の時間が経過して……ついに今日……)



わーわー……

   キャーキャー……!


小鳥『……ご来場のみなさま、大変長らくお待たせしました』

小鳥『ただいまより、765プロオールスターズによる7thアニバーサリーライブ、
  「みるくといっしょに!」を開催いたします!』


ウォォォ……!!



P(まぁなんやかんやあって、ここ横浜アリーナで、ライブが開催されることになったのだ!!)

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/01 20:06:33 ID:5Ly/cDqg0
夜ご飯食べる

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/01 20:21:43 ID:5Ly/cDqg0
保守ありがとうございます
再開する

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/01 20:26:52 ID:5Ly/cDqg0
──────
────
──

♪私たちはずっと…でしょう?


 ……私たちのミライ 探しに行かなくちゃ

 私たちはあきらめない

 こころが呼ぶミライ♪



あずさ『──私は「…」の中に、いっしょ、という文字を入れました!』

あずさ『私たちはずっと……いっしょでしょう~!?』

ウォォォ……!

あずさ『私たちはずっと、いっしょでしょう~!』

ワァァァ!!


P(色鮮やかなサイネリアさん。会場に駆けつけたファンたちの大歓声。まぶしいほどの光の海……)

P(誰もが夢見た、このきらめく舞台の上で……みんなは、本当に楽しそうに歌っていた……)

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/01 20:33:17 ID:5Ly/cDqg0
P(そしてその後も、ライブは順調に続いていき……)


──────
────
──


あずさ『……夢の始まりは、ほんの小さな出来事』

あずさ『あのちょっと恥ずかしい名前のコラボ商品から、すべては始まったんです』

あずさ『これまで、つらいことも、逃げ出したくなることも……本当にたくさんありました』

あずさ『それでも私達が頑張ってこれたのは、ファンの皆さんの声援があったから……』


P(あずささん……グスッ)


あずさ『うふふっ……でもまさか、あれがこんなことになるとは、
    それこそ、夢にも思ってもいませんでしたけれど』

アハハハ……!

59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/01 20:40:38 ID:5Ly/cDqg0
あずさ『……だけど、それだって……。どんなことだって、私達にとっては大切な思い出のひとつです』

あずさ『この舞台(ステージ)にたどり着くまで、誰一人だって欠けてはいけなかった……』

あずさ『スタッフの皆さんと、あのコラボ商品と……そしてなにより、ファンの皆さんの力があったから』

あずさ『だからいま、私達は、ここにいる全員の力で! この舞台を作り上げることができたんです!』


<あずささーん! 俺だー! 結婚してくれー!


あずさ『まぁ……ふふっ、どうしようかしら? こんなところでプロポーズだなんて、困っちゃうわね~』

アハハハ……


あずさ『……ここまで駆けつけてくれた皆さん、それに、LVで私たちのことを見てくださっている皆さんも』

あずさ『本当に、本当に……ありがとうございますー……!』


あずさ『私達は、これからも……私達のことを見守ってくれる、すべての人達に向けて……』

あずさ『ずっと、ずぅーっと! 精一杯の、感謝の気持ちを込めて……歌い続け、走り続けますー!』


ワァァ……!

  パチパチパチ……!

60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/01 20:46:18 ID:5Ly/cDqg0
P(……そうだ)

P(この舞台は、確かにひとつの区切りではある。けれど……)

P(もっと輝きたいと願う女の子がいる限り、俺のプロデュースが終わることはない)



あずさ『ふふっ、それじゃあお話もこんなところにして……千早ちゃん、次の曲行くわよ~!』

千早『はい!』

あずさ『それではみなさん、聴いてくださーい!』



P(……だから、これからも俺は)

P(大切なアイドルたちと一緒に、一歩ずつ、ゆっくりと……。だけど、まっすぐに……!)

P(ずっと、ずっと……夢の先へ向けて、歩いていこう……!)



あずさ・千早『『いっぱいお○ぱい!』』

ワァァァ!!!

~ HAPPY END ~

63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/01 20:49:08 ID:5Ly/cDqg0
おわりです。読んでくれた方支援してくれた方ありがとうございました
あずささんのみるくごくごく

68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/01 20:54:42 ID:5Ly/cDqg0
>>65
先月は、
小鳥「まるで、花が咲くように」
というのを書きました。あと雪歩の誕生日に
雪歩「プロデューサーと私と、時々、ケツの穴」

最近はそれくらい

引用元: P「へー、あずささんのミルクか」