1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/17(木) 09:47:56.27 ID:KFEoZjHK0
鈴「そうそう!これを読んでくれれば!」

一夏「別に読むくらいはいいけど、中国語か?なんて意味なんだ?」

鈴「お、おまじないっていうか、応援の言葉みたいなもの!」

一夏「ふーん?うぉー、あい、にー?これでいいのか?」

鈴「もっとつなげてスマートに!」

一夏「ウォーアイニー」

鈴「そ、そうそう!私の名前を最後にいれてみて!」

一夏「ウォーアイニー鈴音」

鈴「えへ、えへへ、やだなあもう一夏ったら……えへへ」

一夏「……?」

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/17(木) 09:52:44.96 ID:KFEoZjHK0
鈴「そうだ、もう一回言って!録音するから!」

一夏「なんでだよ、恥ずかしいだろ。録音なんて」

鈴「で、でも……」

一夏「励ましの言葉なんだろ?水臭いな。いつでも言ってやるよ。落ち込んだ時はいつて言えよな」

鈴「えっ、う、うん!じゃあもう一回言ってみて!」

一夏「おう。ウォーアイニー鈴」

鈴「えへへ」

ラウラ「……!」

箒「なにやってんだ?あの二人は」

セシリア「さあ?なにかおまじないみたいなことをおっしゃっていましたが……」

シャル「うーん、僕も中国語はわからないからな……」

ラウラ(その手があったか……!)

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/17(木) 09:57:04.75 ID:KFEoZjHK0
ラウラ「嫁よ!」

鈴「げっ、ラウラ」

一夏「どうした?ラウラ」

ラウラ「うむ、今。話を聞いていてな!私もお願いしたいことがある!いいか?」

一夏「おー、俺にできることなら」

ラウラ「なに、手を煩わせるほどのことではない。私も鈴と同じようなものだ」

一夏「ん?」

ラウラ「おまじないの言葉というか励ましの言葉だな。ドイツの言葉だが」

鈴(さすがラウラ……、気づくとは、いや、中国語もわかるのかしら……油断してたわ)

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/17(木) 09:59:26.10 ID:KFEoZjHK0
一夏「でも俺、ドイツ語は……」

ラウラ「かまわん、復唱してほしいのだ」

一夏「ああ、それなら」

ラウラ「うむ。こほん。イッヒリーベディッヒ、ラウラ、と優しく言って欲しい!」

セシリア「!」

シャル「!」

箒「……?」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/17(木) 10:02:21.45 ID:KFEoZjHK0
一夏「おう。イッヒリーベディッヒラウラ」

ラウラ「そうかそうか!しょうがないな!ははは!」

一夏「……?」

鈴「くっ、さすがねラウラ」

ラウラ「独り占めは良くないぞ?鈴」

セシリア「鈴さんもラウラさんもずるいですわ!」

シャル「そうだよ!ねえ一夏、僕にもお願い!」

セシリア「なっ、シャルロットさんまで!」

一夏「おう?いいけど……」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/17(木) 10:10:42.77 ID:KFEoZjHK0
シャル「じゅ、ジュテームってその……」

箒「……!」

一夏「ん?なんか聞いたことあるな、それ」

シャル「い、いいから!」

一夏「お、おう。ジュテームシャル」

シャル「こ、これは、かなり破壊力あるねを鈴、ラウラ」

鈴「ふっふーん……でしょ?」

ラウラ「拙い感じもたまらないな!」

一夏「わるかったな。わからねえんだもん」

セシリア「い、一夏さん!その」

一夏「セシリアもなのか?かまわないけど。流石に英語は最低限の発音はできるぞ」

セシリア「……いえ、やっぱりいいですわ」

箒「ぐぬぬ……」

セシリア「ぐぬぬ……」

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/17(木) 10:19:08.59 ID:KFEoZjHK0
セシリア「あ、あの人たちはずるいですわ!」

箒「まったくだ!」

セシリア「言葉がわからないのをいいことに……」

箒「一夏も一夏だ!いいなりになんかなって」

セシリア「本当ですわ!本当にですわ!」

一夏「おう、セシリアと箒だけなのか?」

セシリア「一夏さん?なんですの?」

箒「なんだ、あの三人と一緒にいればいいじゃないか」

一夏「いやー、それが結局録音とられちゃってなぁ、なんでかそのあとみんな部屋に戻っちゃったんだよ」

セシリア「ろく……おん!?」

箒「卑劣だ!」

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/17(木) 11:12:53.30 ID:KFEoZjHK0
セシリア「ふ、ふーんですの。私は全く羨ましくありませんわ!」

箒「そ、そうだそうだ!」

一夏「……?まあよくわからないけど、二人がいいならまあ……」

セシリア「ふーんですわ」

箒「わ、私は言ってほしい、がな」

セシリア「ほ、箒さん!?」

一夏「ん?励ましの言葉か?」

箒「な、なんでもない!」

62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/17(木) 11:22:55.17 ID:KFEoZjHK0
一夏「そうだ、二人とも今夜暇か?」

セシリア「え?ええ。どうしましたの?」

一夏「いやー、今夜、流星群が見所らしいから一緒に見ようかなって。ほら、他の三人はあんな感じで断られたから」

セシリア「……相変わらずの鈍感具合ですわね、なんでああなったのかもわかっていらっしゃらないみたいですわ」

箒「まったくお前と言うやつは」

一夏「ダメか?」

箒「行くさ。セシリアもだろう?」

セシリア「ええ、もちろんですわをこれくらいの役得がなきゃやってられません」

一夏「そっか!じゃあまた夜にな!」

70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/17(木) 11:40:30.60 ID:KFEoZjHK0
一夏「うーん、晴れてるけどあんまり見えないな」

セシリア「まあ、そうそう流れ続けるわけではないですもの」

一夏「げっ、そうなのか?つまんないことに誘って悪いな二人とも」

箒「気にするな、こうしている時間も悪くはない」

一夏「はは、でもほら、月が綺麗だ」

箒「!」

一夏「まあこれだけでも……」

箒「も、もう一度!」

一夏「うん?月が綺麗だろ。どうしたんだ?箒?」

箒「し、しようがないやつだな、まったく!ふふっ」

一夏「……?まあ、機嫌がよくなったんならいいけどさ」

セシリア(き、聞いたことがありますわ!ソーセキナツメという文豪の話を……!)

箒「ふふっ、一夏」

一夏「なんだよ?」

71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/17(木) 11:42:22.39 ID:KFEoZjHK0
セシリア(しかし、あれは、あなたがいると、という文頭があってのこと!ですわ!)

箒「本当に、月が綺麗だな」

一夏「ああ、そうだな、箒」

セシリア(うう、名指しですわ。ずるいですわ、ひどいですわ)

80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/17(木) 11:52:34.22 ID:KFEoZjHK0
セシリア(まさか一夏さんと同じ言語圏の箒さんすら裏切るとは思いもよりませんでしたわ)

鈴「んふふー」

シャル「いやぁ、いいものだね」

箒「うむ」

ラウラ「今は感謝すらしているぞ鈴」

セシリア「ぐぬぬ……」

84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/17(木) 11:57:31.81 ID:KFEoZjHK0
ラウラ「私はな、寝起きに再生しているのだ、寝起きに嫁が優しく起こしにきてくれてる感じがするのだぞ!」

シャル「僕は寝る前かな」

鈴「私は気が向いた時にね、えへへ」

箒「わ、私の場合はかなり場面は限られてくるが、その分シチュエーションがはっきりしていてだな」

シャル「あー、それいいなぁ」

セシリア「ぐぬぬ、ぐぬぬ、ぐぬぬぬぬ」

93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/17(木) 12:11:01.56 ID:KFEoZjHK0
一夏「おう、今日は全員揃ってるんだな」

シャル「あっ、おはよ一夏」

鈴「おはよーいちかぁ!」

ラウラ「うむ。おはよう」

箒「ふふっ、おはよう、一夏」

一夏「お、おう、なんか今日はみんな機嫌が」

セシリア「おはよーですわ。ふーん」

一夏「いいわけでもないのか」

98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/17(木) 12:18:02.40 ID:KFEoZjHK0
一夏「セシリア、どうしたんだよ?」

セシリア「なんでもないですわ!」

一夏「どうしたんだ?セシリアは?」

鈴「さぁねー」

シャル「原因は一夏にあるかもね」

ラウラ「その通りだな」

箒「まあ、セシリアの気持ちも、わからんではないが……」

一夏「お、俺が何かしたのか……?」

105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/17(木) 12:43:44.64 ID:Ipw30lNo0
一夏「なあ、俺が悪かったんなら謝るからさ、機嫌直してくれよ」

セシリア「いえ、一夏さんは悪くありませんわ!」

一夏「でも」

セシリア「悪人はむしろあの四、いえ箒さん以外のあの三人……でもなくて、勇気の無い私ですわ」

一夏「よ、よくわからないけど元気だせよ、な?セシリア」

セシリア「え、ええ……」

一夏「英語でも、こういう時は、ファイト!でいいのか?」

115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/17(木) 13:21:46.78 ID:Ipw30lNo0
セシリア「そ、そうですわね」

一夏「そうか、ファイトだ!セシリア」

ラウラ「……ふっ」

シャル「笑っちゃまずいよ……」

箒「そ、そうだぞラウラ……くくっ」

鈴「なんていうか、不憫にすら……」

セシリア「ぐぬぬ……」

一夏「……?」

117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/17(木) 13:38:21.77 ID:Ipw30lNo0
セシリア「もう我慢なりませんわ!私にも愛してると言ってくださいまし!」

一夏「えっ」

鈴「へっ?」

ラウラ「は?」

シャル「はい?」

箒「ふぇ!?」

セシリア「……あ」

144: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/17(木) 14:48:19.01 ID:+akoPJMz0
鈴「な、な、な、なな、なにを」

ラウラ「なにを口走ってるんだ!」

箒「正気かセシリア!」

シャル「本気なの!?」

一夏「セ、シリア?」

セシリア「え、ええ、わたくしは本心から一夏さんに、言って欲しいんですわ!」

一夏「で、でも、それって」

セシリア「ええ、私、セシリア・オルコットは織斑一夏さんをお慕い申しております!」

シャル(わー、自暴自棄になってるよセシリア)

ラウラ(暴走してしまったか)

鈴(セシリアには悪いことしちゃったかな……)

箒(私たちも調子に乗りすぎたか……)

156: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/17(木) 15:04:47.48 ID:+akoPJMz0
一夏「そっか、それでセシリアは悩んでたのか、気づかなくてごめんな」

セシリア「いえ、私のいくじのなさが原因ですわ」

鈴(あーあー、開き直っちゃった……)

箒(まあ、なんだ。自業自得かもな)

シャル(セシリアには悪いけど……)

ラウラ(うむ……)

セシリア(も、もう後悔はありませんわ……)

一夏「うん、その。セシリア、本当に気づかなくてごめん。本来ならこういうことは男の俺から言うべきだったんだろうけど……」

セシリア「っ、えっ?そ、それって……」

一夏「セシリアほど魅力的な人を放っておけるわけないだろ?こんな俺だけど、よろしくお願いします!」

セシリア「えっ?」

162: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/17(木) 15:07:37.20 ID:+akoPJMz0
鈴「うぇっ?」

シャル……ん?」

箒「ふぁっ?」

ラウラ「んむっ?」

セシリア「き、きましたわー!私の時代、きましたわ!ふふっ、一夏さぁん」

一夏「はは、これで皆の機嫌も……」

鈴「ぐぬぬ……」

ラウラ「ぐぬぬ」

箒「ぐぬぬ」

シャル「ぐぬぬ」

163: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/17(木) 15:07:52.45 ID:+akoPJMz0
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               iヘヘ,       l |  ’
               | nヘヘ _      | |   l    ハイ!! やめやめ
               | l_| | | ゝ ̄`ヽ | |〈 ̄ノ
               ゝソノノ   `ー‐' l ! ¨/
            n/7./7 ∧        j/ /     iヽiヽn
              |! |///7/:::ゝ   r===オ        | ! | |/~7
             i~| | | ,' '/:::::::::::ゝ、 l_こ./ヾ..     nl l .||/
             | | | | l {':j`i::::::::::::::::`ーr '         ||ー---{
              | '" ̄ ̄iノ .l::::::::::::::::::::::∧       | ゝ    ',
      , 一 r‐‐l   γ /、::::::::::::::::::::::::〉ー= ___  ヘ  ヽ   }
    / o  |!:::::}     / o` ー 、::::::::::::i o ,':::::::{`ヽ ヘ     ノ
   / o    ノ:::::∧   /ヽ  o  ヽ::::::::| o i::::::::ヽ、 /   /
   /    ノ::::::/    /::::::::ヽ  o  ヽ:::| o {::::::::::::::Υ   /

174: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/17(木) 15:21:48.07 ID:c8k6stsL0
鈴「一夏ぁ!あ、あたしに愛してるって何度も言ってくれたじゃない!」

一夏「うぇっ!?」

ラウラ「私にもだ!」

一夏「いや、言った覚えは」

シャル「ひどいよ!嘘だったの?」

一夏「ないん」

箒「見損なったぞ!」

一夏「だけど……」

セシリア「わ、私にも、まだ愛してると言ってくださってないですわ!」

一夏「しーましぇーん!」

こうして僕の初体験はくそみそに終わったのだ

179: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/11/17(木) 15:27:43.42 ID:c8k6stsL0
ここは鈴ちゃんスレだからね

引用元: 一夏「なんだ、鈴?これを読めばいいのか?」