22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/12/23(金) 03:27:05.31 ID:xfDENfqIO
山田「あ、織斑先生……?」 

千冬「!?」 

山田「せ、先生!? お顔が真っ赤になってますよ、どうされたんですか!?」 

千冬「!?」 

一夏「あ、山田先生、こっちに千冬ね……織斑先生来ませんでしたか?」 

千冬「!?」 

一夏「あ、ちふy……織斑先生、いきなりどうしたn」 

千冬「!?」 

一夏「ちょ、千冬姉!! 何で逃げるんだよ!?」 

千冬「!?」 

山田「……いったい、何がおこっているのでしょうか……?」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/12/23(金) 03:39:39.48 ID:xfDENfqIO
シャル「~♪」

千冬「!?」

シャル「きゃっ!? お、織斑先生!?」

一夏「シャル!! 千冬姉を捕まえてくれ!!」

千冬「!? ……!」

シャル「へっ、ちょ……にゃああああっ!?」

一夏「チィッ!? まさか、シャルを投げ飛ばしてくるとは……大丈夫か、シャル!!」

シャル「……きゅう」

一夏「気を失ったか……仇は俺が取ってやるからな!!」

シャル(一夏に抱きしめられた一夏に抱きしめられた一夏に抱きしめられた)

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/12/23(金) 03:44:53.71 ID:xfDENfqIO
千冬「…………ッ」

セシリア「……あの、織斑先生、どうかなさいましたの? お顔の色が悪い様な……」

千冬「!?」

セシリア「そ、そんなに驚かなさいませんでも……」

千冬「……」

セシリア「あ、あの?」

千冬「……s!?」

一夏「見つけたぞ、千冬姉!!」

セシリア「一夏さん!?」

一夏「セシリア!! 千冬姉の足を止めてくれ!!」

千冬「!?」

セシリア「は、はいっ!!」

千冬「!!?」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/12/23(金) 03:51:56.97 ID:xfDENfqIO
一夏「……セ、セシリア……生きてるか…?」

セシリア「なんとか、ですわ……そ、それより一夏さんこそ大丈夫ですの?! どこかお怪我は!?」

一夏「あー、大丈夫。ピンピンしてるよ、ほら」

セシリア「すみません、私が階段から足を踏み外したばかりに一夏さんが……」

一夏「……ああ、まさか千冬姉にセシリアの下に向かって投げ飛ばされるとはな」

セシリア「あの、ところで……どうなってますの?」

一夏「いや、千冬姉が何故か逃げるんだよ。だから追い掛けてるんだ」

セシリア「はぁ、よく分かったような分からないような、ですわね」

一夏「とりあえず千冬姉を捕まえる!! すまなかったセシリア、俺は行く!!」

セシリア「い、行ってらっしゃいまし?」

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/12/23(金) 03:59:28.54 ID:xfDENfqIO
鈴「あ、織斑先生。どもです」

千冬「……」

鈴「織斑先生?」

千冬「!!」

鈴「へ、な、なになに、いきなり何なの!?」

一夏「千冬姉ェッ!!!」

千冬「!?」

鈴「い、一夏?」

一夏「シャルとセシリアの無念、ここで晴らさせてもらう!!」

千冬「!?」

鈴「にゃわっ!?」

一夏「クッ、鈴を盾にして常に死角に逃げるか……なら、鈴! しゃがめ!!」

鈴「ひゃっ!?」

千冬「……!!」

一夏「!?」

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/12/23(金) 04:06:23.23 ID:xfDENfqIO
鈴「…………あの、一夏?」

一夏「くそっ、窓から逃げたか……三階だぞ!?」

鈴「……また?」

一夏「鈴、大丈夫……じゃないか」

鈴「……話聞いてないでしょ、あんた」

一夏「しばらく休んでろよ。お前の無念も俺が背負ってやるよ!!」

鈴「一夏さーん、おーい」

一夏「待ってろよ、千冬姉!!!」

鈴「……一夏の奴、また変なスイッチ入っちゃってる……ま、ほっときゃ治るっしょ」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/12/23(金) 04:15:44.18 ID:xfDENfqIO
千冬「……」

ラウラ「教官?」

千冬「!! ……нпщыър」

ラウラ「……軍で使っていた手旗暗号ですか?」

千冬「ыъщппнрヰヱ」

ラウラ「ハッ、了解致しました。これより嫁の迎撃に向かいます」

千冬「……!!」

一夏「見つけたぞ、千冬姉!!!」

ラウラ「すまないな、嫁よ。ここから先は通さない」

一夏「ラウラ!?」

ラウラ「随分と疲れているようだな、嫁よ。そんな状態で大丈夫か?」

一夏「大丈夫だ、問題ない。千冬姉を捕まえる為なら例え火の中水の中草の中森の中だ」

ラウラ「教官のスカートの中は私が死守する!!」

一夏「ラウラ!!」

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/12/23(金) 04:23:44.97 ID:xfDENfqIO
一夏「勝負ありだ、ラウラ」

ラウラ「その様だな、嫁よ……だが、時間稼ぎと言う目標は果たした。私の勝ちだ」

一夏「ふっ、甘いな、ラウラ。のほほんさんの醸し出す空気より甘い!!」

ラウラ「な、何!?」

一夏「日本の格言にこう言うのがあるんだよ。ハードルは高ければ高いほど……潜り易い、とな!!」

ラウラ「!?」

一夏「このハードル、全力でくぐり抜けてやるぜ!!」

ラウラ「……」キュン

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/12/23(金) 04:34:50.67 ID:xfDENfqIO
箒「さて、話は聞かせてもらいました」

千冬「……」

箒「理由はどうあれ、貴女方姉弟の喧嘩は周囲への被害が計り知れない」

千冬「……」

箒「食い止めさせて頂きます……ハァッ!!」

千冬「……」

箒「本当に軽々と受ける……だが、そこっ!!」

千冬「……?!」

鈴「チィッ! 完全に虚をつけたと思ったのに!?」

千冬「……」

箒「……しかし、本当に大丈夫なんだろうな」

鈴「……仕方ないじゃない。今の一夏、私達の話なんかろくに聞かないわよ? なら、もう一人にかけるまで、よっ!!」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/12/23(金) 04:38:43.47 ID:xfDENfqIO
一夏「……千冬姉」

千冬「……」

一夏「……箒と鈴は」

千冬「……」

一夏「…………そうか」

千冬「……」

一夏「……なら俺h」

千冬「……一夏」

一夏「!?」

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/12/23(金) 04:42:07.81 ID:xfDENfqIO
一夏「千冬姉!?」

千冬「……一夏」

一夏「千冬姉」

千冬「一夏」

一夏「千冬姉!!」

千冬「一夏!!」

一夏「千冬姉!!!!」

千冬「一夏!!!!」

一夏「千冬姉ぇえええ!!!!!」

千冬「一夏ぁあああ………っ!?」

一夏「千冬姉!?」

千冬「――――ッ」

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/12/23(金) 04:43:16.17 ID:xfDENfqIO
千冬「………ッくちゅん!!!!! ……む、取れた」

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/12/23(金) 04:47:35.77 ID:xfDENfqIO
千冬「……一夏」

一夏「千冬姉、終わったんだね」

千冬「ああ、もう大丈夫だ」

一夏「千冬姉……」

千冬「一夏……」

一夏「捕まえたよ、千冬姉」

千冬「捕まったよ、一夏」





鈴「あー、始まった始まった……はぁ、今回のはどれくらいで終わるんだか」

箒「知るか……はぁ」

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/12/23(金) 04:56:58.02 ID:xfDENfqIO
セシリア「……は? す、すみませんがもう一度言っていただけませんこと?」

鈴「あー、だから。このあいだの、織斑先生挙動不審事件。あれは織斑先生の親知らずが突如痛くなったらしいんだけど、それを虫歯と勘違いした先生が一夏にバレないように逃げまわったせい」

シャル「……そ、それで……?」

箒「うむ、突如織斑先生がくしゃみしてな、その弾みで抜けたんだと」

ラウラ「それで……それがどうしてああなった?」



一夏「ち、千冬姉、くすぐったい。頭撫でないでよ」

千冬「こら、逃げるな一夏。せっかく私が膝枕をしてやってるんだ。頭くらい撫でさせろ」

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/12/23(金) 05:03:30.83 ID:xfDENfqIO
セシリア「あのいちゃつきっぷり……本当に織斑先生ですの、あれ?」

箒「昔からあんな感じだ」

鈴「こう喧嘩とかでお互いすれ違うと、終わった後にその間のデレが一気にくるみたいなのよ」

シャル「……い、いつまで?」

箒「分からん」

セシリア「……頭痛いですわ」

鈴「慣れだよ、うん」

ラウラ「むぅ、楽しそうだ」



一夏「千冬姉……睫毛長くて綺麗だ」

千冬「お前もだ、一夏。素敵だ」

一夏「千冬姉」

千冬「?」

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/12/23(金) 05:05:43.61 ID:xfDENfqIO
一夏「可愛いよ、千冬姉」

千冬「!?」

一夏「ダメ、今度は逃がさないよ」

千冬「……ばかもの」





fin

引用元: 一夏「千冬姉に可愛いと言ったら顔真っ赤にして逃げた」