5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/04(水) 12:32:39.20 ID:J0T+vDybi
鈴「えへへ~、やっぱりばれちゃったか///」 

一夏「ああ、すぐに鈴だと分かったぞ」 

鈴「す、すぐに・・・///じゃ、じゃあさ、どういうところであたしだと分かったの?」 

一夏「う~ん、そうだな・・・」 

鈴「・・・・・・」ワクワク 

一夏「鈴の体臭って万漢全席食った後の手のひらみたいなニオイするから・・・かな?」 

鈴「」

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/04(水) 12:35:48.73 ID:J0T+vDybi
鈴「えっ・・・満漢全席?ニオイ?」

一夏「うんそうそう、あと、鈴の手ってなんか油っぽいから触るとすぐ分かっちゃうんだよね」

鈴「あ、油っぽい・・・」

一夏「流石にそんな特徴ある奴ってIS学園の中だと鈴しかいないからさ、だからだよ」

鈴「そ、そう・・・は、ははっ」

一夏「ん?どこにいくんだ?おい鈴」

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/04(水) 12:40:16.45 ID:J0T+vDybi
翌日

一夏「あれ?珍しく今日の鈴の弁当は酢豚じゃないんだな」

セシリア「あらほんと。毎日毎日飽きもせずに酢豚を作ってきたのに、いったいどういう風の吹きまわしですの?」

鈴「うん・・・ちょっとね・・・」

シャル「うわー、ベジタブル弁当かあ、健康に良さそうだね」

鈴「ええ、体臭予防にも効果的なのよ・・・お野菜って」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/04(水) 12:45:28.19 ID:J0T+vDybi
一夏「なんか野菜を食っている鈴を見ると変な感じするな。いつも中華食べてたろ?」

鈴「ええ、将来一夏に食べさせる為にいっぱい練習してきたけど、もうやめるわ」ボソッ

一夏「え?なんかいったか?」

鈴「ううん。なんでもない」

ラウラ「しかし野菜だけでなく肉も食べないと健康に悪いだろう。下手したら訓練中に倒れるぞ?」

鈴「・・・平気よ。そのくらい」

シャル「まあ鈴がいいと言うのならならいいと思うけど。気をつけてよ?」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/04(水) 12:51:26.31 ID:J0T+vDybi
一夏「じゃあ恒例のオカズ交換といきますか。じゃあ俺はこのベーコン巻きアスパラガスあげるから、鈴の椎茸くれよ」

鈴「・・・ベーコンはいらないからアスパラだけ頂戴」

一夏「オッケー。ほい、アスパラガス」ずいっ

鈴「あっ・・・」

ひょい

一夏「あれ?どうしてよけるんだよ。アスパラあげれないだろ?」

鈴「い、いや・・・いいの。はい、このお弁当箱にいれて」

一夏「なんかやけに俺を避けようとするな・・・どうしてだ?」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/04(水) 12:57:59.81 ID:J0T+vDybi
鈴「い、いや、たいした理由じゃないわよ」

一夏「いや、なんか今日の鈴おかしいぞ?やたら俺と距離とりたがるし」

セシリア「たしかに・・・普段は一夏の横に誰よりも早く座ろうとしてくるのに、今日は真向かいに座ってますわね」

一夏「そうだそうだ。いつものようにスキンシップしてこないしな」

鈴「べ、別にあんたと近づく必要なんてないでしょ!いいじゃんあたしの勝手なんだから!」

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/04(水) 13:03:15.17 ID:J0T+vDybi
シャル(なんか今日の鈴のご機嫌斜めだね)ボソボソ

一夏(ああ、さっき鈴のニオイ嗅いでみたんだけど、生理ってわけでもなさそうだ・・・)ボソボソ

シャル(えっ?)

一夏(とにかく、早めに何か手をうたないと鈴のことだから、面倒なことになりそうだな)

鈴「ちょっと、そこでなに二人でゴソゴソしてんのよ。・・・しかもそんなに体引っ付かせて」

一夏「あ、ああ、ごめん」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/04(水) 13:08:52.04 ID:J0T+vDybi
放課後

一夏「おーい鈴、後で俺の部屋でみんなで大貧民するんだけど、お前も来ないか?」

鈴「いや、遠慮しとくわ」スタスタ

セシリア「行ってしまいましたわね・・・」

シャル「ほんとにどうしたんだろ。今日の鈴」

一夏「なんか俺が鈴のそばにいくと離れようとするし、意味が分からないよ」

シャル「もしかして、一夏がなにか鈴を怒らすようなことをしたんじゃないの?」

一夏「うーん。そんな記憶はないんだけどなあ」

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/04(水) 13:13:48.08 ID:J0T+vDybi
鈴の部屋(シャワー中)

シャー

鈴(ふう、これだけあらったんだし、臭いもとれているはずよね・・・)クンクン

鈴(・・・よく分からないわ)

鈴(でも自分の体臭って自分では気付かないらしいし、第一普段ちゃんとお風呂に入っていたのに一夏に臭いっていわれた・・・)

鈴(これは他になにか手をうつ必要がありそうね)

鈴(・・・そうじゃないと、また一夏のそばにいけないもの)

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/04(水) 13:17:10.50 ID:J0T+vDybi
コンコン

セシリア「ふわぁ・・・誰ですの?こんな夜中に部屋に訪ねるなんて非常識ですわよ」

鈴「・・・セシリア。ちょっとあんたに頼みたいことがあるのよ」

セシリア「あら、鈴さんでしたか。今日は遅いですからまた今度にしてくれません?寝不足はお肌に大敵ですの」

鈴「お願い。どうしてもあんたの助けるが必要なのよ」

セシリア「・・・いいですわ。お入りなさい」

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/04(水) 13:24:19.72 ID:J0T+vDybi
セシリア「で、頼み事はなんですの?」

鈴「うん・・・セシリアっていつも香水をつけてるわよね?」


セシリア「ええまあ、淑女の嗜みですから」

鈴「お願い!あたしにそれを貸して!」

セシリア「香水を・・・ですか?貸すのはやぶさかでもありませんが、どうして急に?」

鈴「ごめん、訳は聞かないで。でもどうしてもそれが必要なの!」

セシリア「事情は分かりませんけども、夜更けに訪問するくらいならよほどの事があるんでしょうね。いいですわ、これをあげますわ」

鈴「ほんと!?ありがとう!!」

タッタッタ

セシリア「お礼なんでいいですわよ、どうせ貰い物の余りですし。でも香水を使う上で注意が・・・って行ってしまいましたわね」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/04(水) 13:31:44.11 ID:J0T+vDybi
翌朝

鈴(ふふん。これを使えばもう一夏に中華臭いと言われずにすむわ!)

鈴(さて、さっそくこれを体につけますか)

カパッ

鈴(うーん、良い匂いね。さすがセシリアのだわ)

鈴(これを少し体につけて・・・)

ピチャピチャ

鈴(クンクン・・・きたきた。これなら大丈夫そうね)

鈴(・・・でもこれだけほんとに大丈夫かしら?もしかして完全に臭いを隠せていないのかも)

鈴(念のためにもうちょっとつけとこ。大は小を兼ねるってやつよ)

びちゃびちゃ

鈴(ふう、これで完璧ね!)

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/04(水) 13:39:09.17 ID:J0T+vDybi
(朝のHR)

ワー、ガヤガヤ

シャル「あれ?なんだか二組の方が騒がしいね」

セシリア「本当に。廊下に二組の生徒らしき人がたくさん出ているようですし、なにかあったのかしら?」

一夏「しかも・・・なんかほのかに香水の香りがするような・・・」

シャル「えっ?そんなニオイする?・・・僕には分からないなあ」

一夏「いや、確かにするぞ」

ラウラ「私にも分からんな・・・嫁は嗅覚が鋭いんだな」

一夏「ああ、俺の数少ない自慢の一つだ」

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/04(水) 13:44:40.35 ID:J0T+vDybi
千冬「おいお前ら!!!もうHRの時間だ。とっとと自分の教室に戻れ!」

二組女子「えーっ」「だってー」

千冬「四の五の言わずにさっさと戻らんか!グラウンド10周の罰にするぞ」

シャル「あ、織班先生のおかげで静かになったね」

セシリア「いったい何だったのですかね・・・後で鈴さんに聞いてみましょうか」

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/04(水) 13:51:23.36 ID:J0T+vDybi
二組女子「くっさーい」「まじなんなのもう」「息が出来ないわ」コソコソ

鈴(失敗・・・したわ)

二組女子「あれよ、あそこの鈴のせいよ」「もう、ほんと迷惑だわ」「急に香水なんかつけだして・・・しかも臭いったらありゃしない」

鈴(香水つけすぎてしまった・・・)

鈴(こんなことになったら、なおさら一夏のそばなんかに行けないじゃない!・・・どうしよう)

二組女子「早く窓あけて!」「換気扇も回しましょう」「おえ・・・吐きそう」

鈴(それ以前に、今のこの状況をなんとかしないと・・・)

55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/04(水) 13:58:54.46 ID:J0T+vDybi
二組担任「おーい、朝のHR始めるぞーって何だこのニオイは!」

二組女子「誰かが香水をつけすぎたせいでーす」

二組担任「・・・香水もいいが、ほどほどにしとけよ。使い方を誤ると逆に迷惑になるからな」

二組女子「ほんとよねー」「あー最悪。このまま一日中我慢しないといけないの?」「とっとと消えて欲しいわ」

鈴「あの・・・あたし気分が悪いので早退します」

二組担任「鈴・・・か、いいぞ。保健室行って来い」

二組女子「やっと消えてくれたー」「なんなのよ。急に色気づいて」「あれだよ。一組の一夏くんにアピールするためでしょ?」

二組担任「おら、静かに!HR始めるぞ!」

60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/04(水) 14:07:32.47 ID:J0T+vDybi
シャル「ええ!?今朝の騒ぎは鈴が原因だったの?」

二組女子「そうなのよー。まじ最悪だったわー」

セシリア「香水・・・きっと昨日のあれですわね」

ラウラ「セシリア、何か事情を知っているのか?」

セシリア「ええ、実は昨日、鈴さんが香水を借りにわたくしの所へ来ましたの」

一夏「でもなんで急に鈴は香水なんて使ったんだ?」

シャル「あれ、もしかして昨日のベジタブル弁当と関係あるんじゃない?」

ラウラ「ん?それが香水と何の関係があるのだ?」

セシリア「きっと肉を食べると体臭がキツくなるから野菜を食べたのではないかしら?」

ラウラ「なるほど、そういことか・・・しかし鈴は特に体臭なんてしてないぞ?」

シャル「そうだね。僕にも分からなかったし・・・一夏は気づいた?」

一夏「いや、鈴が臭いとか思ったことはないなあ」

67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/04(水) 14:12:32.74 ID:J0T+vDybi
セシリア「とりあえず、放課後にみんなで鈴さんの部屋へ行ってみましょう」

ラウラ「そうだな・・・ それで何かわかるかもしれん」

シャル「まあ、鈴のことは放課後まで待って、それからにしようっか」

一夏「でも勿体ないよなあ。せっかくの鈴のニオイを香水で消すなんて。なに考えてんだろ」

68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/04(水) 14:13:44.62 ID:J0T+vDybi
う○こしてくる

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/04(水) 14:22:07.40 ID:J0T+vDybi
鈴の部屋の前

セシリア「鈴さーん。聞きましたわよ、早退したんですってね。お体は大丈夫ですか?」

鈴「・・・・・・」

シャル「みんな鈴の事が心配でお見舞いに来たんだよ。ドア開けてくれる」

鈴「・・・帰って」

セシリア「そんなこと言わずに。さあ、一夏さんも来ていますし、部屋に入れてくれません?」

鈴「嫌・・・よりによって一夏なんて・・・絶対に嫌!」

一夏(・・・なんだか開けてくれなさそうな雰囲気だし、今日のところは出直すか?)

セシリア(そうですわね・・・また明日にしましょう)

75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/04(水) 14:30:06.37 ID:J0T+vDybi
一週間後

シャル「あれから鈴、授業に出てこないね」

セシリア「ええ・・・心配ですわ」

一夏「何度部屋に行っても閉じこもったままだし、どうすればいいんだろうなあ・・・」

シャル「・・・鈴、このまま引きこもりになるのかな?」

セシリア「んなっ!そんなことありえませんわ!よりにもよって、あの一番やかましい鈴さんに限って!」

ラウラ「だが、現状だとどうしようもないのは事実だ。このまま授業にでないと退学と言うことも・・・」

一夏「そんな・・・もう鈴のニオイを嗅げないなんてあんまりだよ」

千冬「ああ、お前らか。ちょっとついてきてくれるか?」

シャル「織班先生?」

一夏「千冬姉。どうして」

千冬「鈴のことだ。いいから黙ってついてこい」

76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/04(水) 14:30:25.93 ID:J0T+vDybi
鈴のフルネームって何だっけ?

80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/04(水) 14:36:09.37 ID:J0T+vDybi
鈴の部屋の前

千冬「おい、鳳鈴音!お前一週間も無断欠席しているだろう。話し合いしたい事があるから扉を開けろ」

鈴「・・・・・・」

千冬「拒否するというのか・・・仕方がないな」

ドッガーーン!!!

シャル「す、すごい。キックで扉をぶち割るなんて・・・」

鈴「けほっけほっ・・・一体なんなの・・・?」

千冬「久しぶりだな。鈴」

鈴「ひっ、織班先生!」

82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/04(水) 14:43:43.01 ID:J0T+vDybi
一夏「鈴・・・」

鈴「い、いちかあっ!?嫌!近づかないで!」

千冬「おっと、逃がしはしないぞ。さあ、無断欠席の理由を話して貰うとするか」

鈴「それは・・・」

千冬「お前が先週やらかした事は知っている。しかし、だからといって授業を休む理由にはならんぞ」

セシリア「鈴さん、わたくし、あなたに香水の使い方について説明していなかった事を謝りますわ。きっと欠席の原因の一つにわたくしがありますわよね」

鈴「・・・いいのよ、別にセシリアは・・・あれはあたしが無知だったせいだし」」

86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/04(水) 14:50:03.67 ID:J0T+vDybi
千冬「ほう?セシリアは関係ないのか。じゃあ本当の理由を説明しろ」

鈴「・・・嫌よ」

千冬「まだタダをこねる気か。これ以上黙っていると強制的に話させる事になるぞ」

鈴「嫌!嫌ったら嫌なの!」

シャル「ねえ、鈴。二組の人達は俺が話をしておいたから心配しなくてもいいよ。みんないい人だから鈴の事気にしていないし」

鈴「・・・別にそんなことはどうでもいいわ。どうせ二組だとあたし、一組ばっか行ってるせいで浮いてるし」

セシリア「では何が原因ですの?どうか話してくださいな」

鈴「・・・・・・・・・」

千冬「埒があかんな・・・」

90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/04(水) 14:53:11.51 ID:J0T+vDybi
一夏「なあ、鈴。俺に話してくれよ。幼馴染のよしみだろ?」

鈴「・・・っ!!あんたが・・・あんたがそれを言う・・・?」

一夏「え?」

鈴「どれもこれも全部・・・あんたのせいなのよ!!」

一夏「なっ!?俺のせいだって?」

鈴「ええそうよ。最初っからあんたが原因なのよ!」

92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/04(水) 14:57:56.95 ID:J0T+vDybi
千冬「・・・詳しく説明しろ。鈴」

鈴「ええ、一から話してあげるわ。一夏!先週のあのこと覚えている?あたしが一夏に目隠ししたこと」

一夏「・・・だ~れだって奴だろ。それと何が関係あるんだ?」

鈴「あんた。そのときあたしに何をいったのか覚えている?」

一夏「えっ?・・・たしか・・・」

鈴「あんたはねえ、あたしの体臭を満漢全席を食べた後の手のひらみたいって言ったのよ!!」

シャル「ええ!?なにそれ!いくらなんでもそれは酷いよ一夏!」

セシリア「でしたからわたくしに香水を・・・」

99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/04(水) 15:05:42.55 ID:J0T+vDybi
ラウラ「だが、鈴からはそんなニオイはしないぞ。少なくとも私は気づいたことはない」

鈴「ふんっ!でも一夏はご丁寧に指摘してくれたわ。あたしの体が臭いって!」

一夏「そんな!臭いなんて一言も

鈴「いいから一夏は黙ってて!」

千冬「・・・しかし、一夏の発言のデリカシーの無さはともかく、少なくともをこいつに責任を全て押し付けるのは筋違いじゃないのか?」

鈴「ええ、普通ならそうかもね。でもね、あたしの体臭が臭いのは一夏に原因があるのよ」

千冬「どういうことだ?」

100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/04(水) 15:12:10.51 ID:J0T+vDybi
鈴「あたしはね、毎日中華料理ばかり作って食べていたわ。一夏、あんたその理由が分かる?」

一夏「中華が好きだからか?」

鈴「違うわ。あたしはね、小さい頃に約束を守るために、あんたと結婚して美味しい中華料理を食べさせてあげるために練習していたのよ」

鈴「毎日毎日中華を作って・・・もちろん味見するために食べていたわ。もったいないし、残したら神様からバチが当たるから全部をね」

鈴「その結果あんたの言った通り満漢全席よ!・・・笑えちゃうわね」

102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/04(水) 15:16:56.90 ID:J0T+vDybi
一夏「鈴・・・」

鈴「近づかないで!中華のニオイのする女なんて嫌いでしょ?・・・ははっ、今までのあたしの努力はなんだったのかしら?」

一夏「鈴っ!」

がばっ

鈴「きゃっ!?ちょ、ちょっと離しなさいよ!」

一夏「いや、絶対に離さない。離すもんか!」

鈴「やめてよ・・・あたし臭いでしょ・・・?」

一夏「臭くなんかはないさ。・・・良い匂いだ」

104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/04(水) 15:21:30.40 ID:J0T+vDybi
鈴「そんな気休めなんていらないわ!」

一夏「気休めなんかじゃないさ。・・・俺の言葉で鈴を傷つけたのは謝るよ。でも、鈴は臭くはないっことは確かだ」

鈴「一夏・・・」

一夏「俺は生まれつき鼻がいいんだ。それこそ、女の子のニオイを嗅げば生理中かどうか分かるくらいにな」

シャル(うわぁ・・・)

一夏「だから、他人には気付かないようなニオイだって分かるんだ。だから鈴の匂いも分かったわけだ」

111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/04(水) 15:28:32.37 ID:J0T+vDybi
一夏「知ってるか?人ってそれぞれ色んなニオイがするんだぞ?」

一夏「セシリアは香水のニオイ。シャルは精液のニオイ。ラウラは薬品のニオイ。そして千冬姉は千冬姉のニオイだ」

一夏「そして・・・鈴、お前のニオイは満漢全席を食べた後の手のひらのニオイだ」

鈴「・・・・・・・・・」

一夏「鈴がいっぱい努力したっていうことはわかってる。だから酢豚じゃなくて万全席なんだ。色んな料理を作っているからな」

一夏「お前のニオイは間違いなく良い匂いだよ。少なくとも俺にとってはな」

127: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/04(水) 15:34:30.93 ID:J0T+vDybi
鈴「・・・いちかぁ」

一夏「そんなに泣くなよ・・・鈴」

鈴「ごめんね・・・ひっく、あたし、一夏に酷いことを・・・」

一夏「いや、いいんだ。気にしないさ。これからもずっとそのままの鈴でいてくれたのなら」

鈴「うん・・・分かった・・・あたし、これからも頑張る。毎日一夏のために中華を作って練習する」

一夏「ああ、そのときはいっぱいお前の良い匂いを嗅がせて貰うよ」

鈴「いちかあ!」」

133: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/04(水) 15:42:05.47 ID:J0T+vDybi
後日談

鈴「一夏♪今夜はなに食べる?」

一夏「そうだなあ・・・昨日は麻婆豆腐だったし、一昨日は刀削麵だしな・・・そうだ!久しぶりに酢豚作ってくれよ」

鈴「酢豚ね!分かったわ。そのかわり今夜は早く帰ってきてね」

一夏「ああ、もちろんさ」

鈴「じゃあいってきますのチューは?」

一夏「んっ」

チュ

鈴「うへへへへ」

その後、あたし達は結婚した

約束通り、毎日一夏に中華を食べさせてあげる日々が続いている

あなたのおかげで幸せだよ。一夏♪

おしまい

146: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/04(水) 15:58:03.65 ID:J0T+vDybi
>>145
なるほど。だからシャルは精液のニオイがしたのか

引用元: 鈴「だーれだっ!」一夏「鈴だろ?」