1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2014/02/19(水) 01:50:22.05 ID:EVcfPlUX0
ミューズの合宿。とある深夜の午前3時半

海未「スヤスヤ」

海未「ぐー……ぐー……」

海未「zzzzzzzz……」

海未「ふにゃふにゃ……もう食べられないよぉ……」

海未「………」

海未「………はぁ、ダメですね」

目(くわっ!!)

海未 「全然眠れません!」

2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2014/02/19(水) 01:50:53.91 ID:EVcfPlUX0
むくりっ

海未「昼間のリアルゴールドがいい感じにボディに効いてます」

海未「誰か起きてますかー……?」

シーン……

海未「みんな完全に熟睡してます」

海未「………」

海未「さみしくなってきました」

4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2014/02/19(水) 01:54:33.86 ID:EVcfPlUX0
海未「…………」

(チラッ

にこ「すー……すー……」

海未(にこ、気持ち良さそうに眠っています)

にこ「ふにゅぅ……すー…….すー……」

海未(……いつもはピーピーうるさいにこだけど、
寝る時はおとなしいものですね。可愛い)

指(ほっぺたプニプニ)

にこ「すー……すー……えへへー……」

海未(なんだかすごく楽しそう。どんな夢を見てるんでしょうか)

にこ「すー……すー……うふふっ……えへへへっ……」

海未「幸せそうな寝顔ですね……」
海未「………」
海未「よし」
海未「起こしてあげよう」

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2014/02/19(水) 01:59:10.26 ID:EVcfPlUX0
にこ「すー…….すー……」

海未「にこ、にこ」

ユサユサ……ユサユサ……

海未「にーこー、にーこーっ」

にこ「んん……?なになに……?うっさいわねぇ…」

海未「起きました?」

にこ「……………………んー」

海未「にこ」

にこ「なによ……」

海未「にこの寝顔、すごく可愛かったです」

にこ「………」
にこ「………」
にこ「………」
にこ「……そうすか」

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2014/02/19(水) 02:00:13.52 ID:EVcfPlUX0
海未「天使みたいな寝顔でした」

にこ「そう」

海未「ライク ア エンジェル……」

にこ「そう……」

海未「はい」

にこ「それは……よかっ……」
にこ「………」
にこ「ぐぅぐぅ」

海未「にこ、にこ」

にこ「(ビクビクッ!)うひゃあ!
もう!なんなのよさっきからっ!寝させなさいよ!」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2014/02/19(水) 02:05:20.43 ID:EVcfPlUX0
海未「これには深い理由があってですね」

にこ「なによ!」

海未「実は私、眠れないんです」

にこ「……ふーんそれで?」

海未「だから私に構ってください!」

にこ「………はぁ?」

海未「目が覚めちゃってもう眠れそうにありません。
一人で朝まで起きてるのさみしいです」

海未「一人は嫌なので一緒に朝まで遊びましょ?」

にこ「………」
にこ「ふぅー……」
にこ「知ったこっちゃないわぁ!」

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2014/02/19(水) 02:09:57.52 ID:EVcfPlUX0
海未「眠れないんです」
海未「大変なんです」
海未「一大事なんです!」

にこ「そうねぇ」
にこ「ふわぁぁ……」
にこ「大変ねーぇ………」

海未「えぇ。ほんとに……。困りました」

にこ「ほんとにたいへん……ねー……」

海未「………」

にこ「……ほん…と……に……」

海未「………」

にこ「………くがぁ」

ユサユサ!ユサユサ!

にこ「んが!んがぁ!?………な、なに!?」

海未「危ないところでした。今一瞬寝てましたよ?」

にこ「そのまま寝させなさいよ!」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2014/02/19(水) 02:15:10.87 ID:EVcfPlUX0
海未「にこ」

にこ「………」

海未「にーこ」

ユサユサ、ユサユサ

にこ「聞いてるわよ……。なに?」

海未「いいことを思いつきました」

にこ「うん……何を思いついたの?」

海未「しりとりをしましょう」

にこ「…………最高につまらなそうな提案ね、それ」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2014/02/19(水) 02:21:10.40 ID:EVcfPlUX0
にこ「おとなしく寝てなさいよ」

海未「だから眠れないんですって」

にこ「なら目を瞑って朝が来るのを待ちなさいよ」

海未「それだと寂しいじゃないですか」

にこ「………」
にこ「……あたしじゃなくて、穂乃果に頼みなさいよ。こういうことは」

海未「ダメです」

にこ「なんで」

海未「ほら、穂乃果の寝顔を見てください」

にこ「………見たけど?」

海未「こんな可愛い寝顔……邪魔できるわけがありません」

にこ「………」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2014/02/19(水) 02:21:50.45 ID:EVcfPlUX0
にこ「……あんた、さっき私の寝顔見て、
ライクアエンジェルがどうのこうの言ってなかった?」

海未「言いましたね」

にこ「なら、なんで私は起こして穂乃果は起こさないのよ」

海未「………」
海未「あれ?なんででしょう」

にこ「こっちが聞きたいわ」

海未「なんというかですね」
海未「にこを見てると構いたくなるんですよ
いえ、というよりは構って欲しくなるというか甘えたくなるというか」

にこ「よくわからないわ」

海未「……この答えを知りたければ」
海未「しりとりしましょう」

にこ「………」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2014/02/19(水) 02:25:55.28 ID:EVcfPlUX0
海未「それでは私から」

にこ「やらないわよ」

海未「ラッコ」

にこ「やらないったら」

海未「ラッコ」

にこ「絶対にやらないから」

海未「ラッコ」

にこ「つまらないのが目に見えてるもん」

海未「………」
海未「コアラ」

にこ「え」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2014/02/19(水) 02:26:59.99 ID:EVcfPlUX0
海未「ラッコ」

にこ「ちょっと海未?」

海未「コアラ」

にこ「あ、あのー……?」

海未「ラッコ」
海未「コアラ」
海未「ラッコ」
海未「コアラ」
海未「ラッコ」
海未「コアラ」
海未「ラッコ」
海未「コアラ」
海未「ランボー怒りの脱出」
海未「コアラ」
海未「ラッコ」
海未「コアラ」
海未「ラッコ」
海未「コアラ」
海未「ラッコ」
海未「コアラ」
海未「ラッコ」

にこ「わかった参加する!
参加するから真顔で復唱するのやめて!怖い!!!」

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2014/02/19(水) 02:27:31.34 ID:EVcfPlUX0
海未「やりましょーやりましょー」

にこ「……今日の海未は頭のネジが数十本ぶっ飛んでるわ……」

海未「深夜のテンション、ってやつです」

にこ「そうですか……」

海未「あ、そういえば」

にこ「?」

海未「さっきの一人しりとり、
実は別の動物が一人紛れてたんですけど気付きました?」

にこ「………」
にこ「……ランボーは動物じゃないと思う」

海未「正解です!よく気づきましたね!」

にこ「そりゃ気付くわよ…-一人だけなんか怒ってるし……」

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2014/02/19(水) 02:30:17.85 ID:EVcfPlUX0
……………

海未「私の番ですね。それじゃー……インコ!」

にこ「コイン」

海未「はい。『ん』がついたので、にこの負けです」

にこ「うん……」目をコスリコスリ

海未「次行きますね。……サラミ!」

にこ「みかん」

海未「はい、にこの負けです。次……らっきょう!」

にこ「うどん」

海未「私の勝ち。これで35連勝です!」

にこ「うん」

海未「わーい」
海未「………」
海未「やる気あります?」

にこ「ないわ」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2014/02/19(水) 02:31:18.66 ID:EVcfPlUX0
>>23
その辺はスルーで

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2014/02/19(水) 02:34:17.67 ID:EVcfPlUX0
海未「………」
海未「面白くないですよね、ごめんなさい」

にこ「えっ」
にこ「……謝ることはないわよ。別に」

海未「私なんかと遊んでもしても楽しくないですよね」
海未「ごめんなさい」

にこ「………」

海未「にこはもう眠っていいですよ。
私は部屋の隅っこで一人しりとりしてますから」

にこ「………」

海未「ラッコ、コアラ、ラッコ、コアラ……」

にこ「………」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2014/02/19(水) 02:35:14.50 ID:EVcfPlUX0
海未「……ラッコ、コアラ、ラッコ、コアラ」

にこ「………」

海未「……ラッコ、コアラ、ラッコ、コアラ」

にこ「………」

海未「……ラッコ、コアラ、ラッコ、コアラ……」

にこ「………」
にこ「ぐぅ……」

海未「!?」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2014/02/19(水) 02:35:56.99 ID:EVcfPlUX0
海未「ちょ、ちょっと!!」

ドスン!

にこ「ふにゃっ!?」

海未「ほんとに寝ちゃう人がありますか!」

にこ「はぁ!?」
にこ「眠っていいって言ったじゃないのよ!」

海未「言ってません!」

にこ「言ったわよ!」

海未「言ってません!少なくとも心の中では言ってませんでした!」

にこ「しっ」
にこ「し……」
にこ「知るかああああああああああ!!!」

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2014/02/19(水) 02:38:19.12 ID:EVcfPlUX0
私『ラッコ、コアラ、ラッコ、コアラ、ラッコ……』

にこ『………』
にこ『はぁー……』

私『ラッコ、コアラ、ラッコ……』

にこ『コイン』

私『え?』

にこ『はい、私の負け』

私『にこ……?』

にこ『……仕方ないから付き合ってあげるわよ。……少しだけだからね』

私『にこ……っ!』

にこ『さっさと始めなさいよ。しりとり、やるんでしょ?』

私『はい!それじゃあ……』
私『こたつ!』

にこ『ツタンカーメン』

私『やるならちゃんとやりましょうよ!』

END

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2014/02/19(水) 02:39:13.29 ID:EVcfPlUX0
海未「これが私のプランです」

にこ「……」
にこ「ないわ」

海未「えー」

にこ「それと」
にこ「気になってたんだけど……」

海未「?」

にこ「……なんで海未が私の布団に入ってるの?」

海未「それは……アレですよ」

にこ「アレってなによ」

海未「アレアレ」

にこ「どれよ」

海未「…………」
海未「あ」
海未「こうやって近くにいた方がお話ししやすいからですよ」

にこ「何いまの『あ』って」

海未「深い意味はないです」

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2014/02/19(水) 02:40:36.04 ID:EVcfPlUX0
海未「にこ」

にこ「なに」

海未「狭いです」

にこ「………」

海未「私の足が出ちゃってます。
もっと詰めてください」

イラッ!

にこ「………」
にこ「………はぁ。」
にこ「……これでいい?」

海未「はい!ありがとうございます!」

にこ「……今日だけだからね、こういうの」

海未「はい!」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2014/02/19(水) 02:41:16.07 ID:EVcfPlUX0
海未「あの、にこ?」

にこ「なによ……」

海未「今度は爪先が収まらないです。
布団もっとこっちにください」

ズドンっ!

にこ「それ以上ワガママを言ったら蹴っ飛ばすわ」

海未「け、蹴る前に言ってください……」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2014/02/19(水) 02:45:34.29 ID:EVcfPlUX0
海未「この布団、私のと何かが違います……」

にこ「同じだと思うけど?」

海未「………」
海未(クンクン)

にこ「ちょっ」

海未「私のとは匂いが違うんですね。にこの臭いがします……」

海未(クンクン)

海未(クンクン)

海未(クンクン)

海未(クンクン)

にこ「今すぐ布団から出なさい」

海未「ひどい。なんでですか」

にこ「今日のあんたには嗅がせちゃいけない気がするわ」

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2014/02/19(水) 02:50:09.12 ID:EVcfPlUX0
にこ「クンクンするのやめなさい」

海未「えー……」
海未「………」
海未(クンクン)

にこ「やめなさいって」

海未「にこの匂いは癖になりますね……」

にこ「……なんか発言が危ういんだけど」

海未「グッズ化させたくなるくらい良い匂いです」

にこ「にこの臭いのする香水!みたいな?」

海未「それそれ」

にこ「……絶対売れないわ」

海未「私なら迷わず買いますよ。買った香水をらそのまま一気飲みします!」

にこ「………」

海未「無言で蹴り飛ばさないでください……」

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2014/02/19(水) 02:51:39.29 ID:EVcfPlUX0
海未「………」

にこ「………」

海未「………」

にこ「………」
にこ「海未?」

海未「はい……」

にこ「……眠いの?」

海未「……眠いです……」

にこ「……急にきたわねー」

海未「にこの体温がほどよい感じで……眠気を……誘います……」

にこ「そっか」

海未「………」

にこ「……おやすみ」

海未「おやすみです……にこ……」


(完)

引用元: 海未「猿も木から落ちる」