1: ◆p3yuNM37DY 2014/08/26(火) 13:09:27.18 ID:dOAoZBDUO
事務所


響「はいさーい!貴音!」


貴音「おや、響。おはようございます」


響「ねぇ、貴音。コレしない?」


貴音「これは……『大乱闘すまっしゅぶらざぁず』?」


響「貴音、スマブラ知らないのか?」


貴音「えぇ……電子機器類は苦手な物で……」


響「そんな堅苦しい物じゃないって!」


響「慣れれば楽しいゲームだから、一緒にやろう!」


貴音「はぁ……わかりました」


響「じゃあ自分、プロデューサーにテレビ借りていいか聞いて来るね!」


響「その間、スマブラのパッケージでも見といて!」タタタ


貴音「はぁ……わかりました」


貴音「これが、娯楽品ですね」スッ


貴音「ふむふむ……数字の、6と4が書かれていますね……」






この時は、想像もしなかったんだ…

あの悲劇が起こって、
自分達の仲が険悪になるなんて……

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1409026167

2: ◆p3yuNM37DY 2014/08/26(火) 13:17:09.89 ID:dOAoZBDUO
響「ただいまー!プロデューサーいいって!」


響「あっ、あとね……」


貴音「ひ、響!」


響「ん?」


響「…………貴音、何で64のコード線に絡まって遊んでるんだ?」


貴音「あ、遊んでいるのではありません!」


貴音「この機器の設置をしようとしましたら……」


貴音「この線が、体や髪に絡まってしまい……うぅ……」


響「はいはい、今解くからな」ガシャゴシャ











響「はい、解けたぞ」


貴音「助かりました、響……」


響「それにしても……貴音が絡まってる姿、なかなか面白かったぞ!ププっ!」


貴音「こ、これ!響!からかうのではありません!」///


響「髪の毛にも絡まって……あはははは!」ゲラゲラ


貴音「むぅ………」

3: ◆p3yuNM37DY 2014/08/26(火) 13:24:34.48 ID:dOAoZBDUO
響「さっ、セッティングも終わったし、早速するぞ!」


響「はい、コントローラー!」スッ


響「はい!」スッ


貴音「これは……何でしょうか?」


響「これを使って、操作をするんだぞ」


響「ほら、ボタンやスティック棒があるだろ?」


響「これでコマンド入力したりするんだぞ」


貴音「は、はぁ……」


貴音(よく、わかりませんね……)


貴音「こう……でしょうか?」


響「ははは!貴音、逆さまだぞ!」


響「コントローラーの両端を持つ人は見たことあるけど、その持ち方は初めて見たぞ!」


響「あはははは!」ゲラゲラ


貴音「むぅ……いけずです、響」


響「あー……笑った笑った。ごめんごめん」


響「じゃ、電源入れるね?」カチャッ

4: ◆p3yuNM37DY 2014/08/26(火) 13:34:14.53 ID:dOAoZBDUO
ダイラントォ……スメェェェェェェェッッシュ、ブラザァァァァァァァアズ!!


貴音「何と……叫んでいる方は、高翌揚されてますね」


響「さっ、早速やるぞ!」ピッ


貴音「横文字が沢山ですね……」


響「最初は……とにかく、貴音に覚えて貰うために、練習しよう!」


響「ストックは3で……アイテムは普通で……」ピッピッ


貴音(入力が早いですね……)


貴音(今日の響は、頼もしく感じられますね)


響「よし!次は、キャラ選択ね!」


貴音「きゃら選択……?」


響「とにかく、見てみよう!」ピッ

6: ◆p3yuNM37DY 2014/08/26(火) 14:22:42.30 ID:dOAoZBDUO
トゥベィッヘェァッ!!



響「自分はドンキーにしようかな」


ドォンキー、コォォォンg!!


貴音「沢山の方々の顔が並んでますね……」


響「貴音は、誰がいい?」


貴音「棒を弄くり、ボタンを押して決めるのですね」


貴音「………響!押しても無反応です!」カチカチ


響「いやあのね、この『2P』って書かれてるマグネットを、顔の上に置くんだぞ」


貴音「は、はぁ………」カチカチ










貴音「ふふふ、操作に慣れて来ました」グリグリ


響(まだキャラ選択なんだけどね……)


貴音「さて、私は誰にいたしましょうか……おや?」


貴音「……!!」


貴音「こ、この方は……」


響「?」


貴音「なんと柔軟そうな肌……食べ応えのありそうな体……」


貴音「決めました!私は……」






プゥゥゥゥゥゥリィィィン!!


響「その決め方はどうなんだ……」


貴音「ぷりん殿……良き名です」じゅ
るっ

7: ◆p3yuNM37DY 2014/08/26(火) 14:32:39.97 ID:dOAoZBDUO
貴音「響は、どんきぃ殿なのですね」


貴音「私のぷりん殿の右で、なにやら勇ましい様子の姿勢を決めておりますね」


響「ヨッシーでも良かったんだけど、落ちやすいからな」


貴音「落ちやすい……はて?何のことですか?」


響「それは、戦う時のお楽しみ!」


響「キャラ選択も終わったから、次はステージ選択ね!」ピッ


貴音「おや……色々な風景の絵が……」


響「絵じゃなくて、CGだぞ」


響「貴音、この中でどれがいい?」


貴音「そうですね……」


貴音「このお城……何やら親近感が沸きます」


響「ハイラル城だな?わかったぞ!」ピッ

14: ◆p3yuNM37DY 2014/08/26(火) 14:45:30.00 ID:dOAoZBDUO
ワアァァァァァァァァァァ……


貴音「お、おや、急に始まるのですね……」


3……2……1……GO!!





貴音「響!ぷりん殿が、玉から!」


響「その玉はモンスターボールって言うんだぞ」


貴音「もんすたぁぼぉる……」


貴音「では、ぷりん殿は、もんすたぁぼぉる太郎……」


響「いいから早く戦おうよ!」


貴音「はて……戦うとは?」


響「このゲームは、相手にダメージを与えて」


響「相手を画面端に吹っ飛ばしたり落としたりするゲームなんだ!」


貴音「吹っ飛ばす、のですか……」


響「いい?ボタンのコマンドで攻撃の種類が変わってね……」


貴音「め、面妖な……」





こうして、自分は貴音に
操作方法を教えたりしたんだ


ここまでは、まだ仲良くしてたんだ


そして、貴音が慣れて来て
本格的に勝負する事になったんだ





この戦いによって
自分達の仲が、険悪になるだなんて
思いもしなかったぞ……

16: ◆p3yuNM37DY 2014/08/26(火) 15:06:30.78 ID:dOAoZBDUO
~~練習バトル中~~



ゲームセット!!


響「貴音も、上手くなって来たね!」


響「でも、プリンは復帰力ないから、すぐ落ちちゃうな!あはは!」


響「あっ!また1位のドンキーが拍手されてる!」


響「拍手されるのって、やっぱりいいよなぁ……ね?貴音?」


貴音「………………」


響「……………」


2人「………………」


響(うぅ……何か2人の雰囲気が、静まってギスギスしてる……)


響「……あ、あのね?ちょっといい?」


貴音「………あ、は、はい。何でしょうか、響」ニコッ


響「貴音もそろそろ慣れて来たんだし、一回本気で戦わない?」


貴音「本気……ですか?」


響(きっと本気で戦えば、熱い友情が生まれて分かり合えるはずだぞ!)


貴音「私はかまいませんよ?」


響「よし!やろっか!いいよね?ね?」


響「よし、じゃあアイテムは無しで、ストックは3!」


響「ステージは、プププランドね!」ピッ


貴音「道具は無し……ですか。厳しいですね」


響「じゃあ、ゲームスタート!」ピッ

18: ◆p3yuNM37DY 2014/08/26(火) 16:11:58.65 ID:sJkhWRt7O
3……2……1……GO!!

響「よーっし!いっくぞー!!」カチカチ


貴音「………ほっ!やぁっ!」カチカチ


ここから、だんだんと
険悪になっていったんだ……


響「やったぞ!自分、ストック1個分優勢になったぞ!」カチカチ


貴音「………………くぅっ」カチカチカチカチ


自分は、もっと仲良くなって
ゲームが終わると思ってたんだ


響「へっへー!ドンキーの捨て身投げは便利さー!」カチカチ


貴音「…………………」カチカチカチカチカチカチ


でも、現実は
真逆な事になったんだ……


響「よーし!残り一機だな!自分、勝つぞ!」カチカチ


貴音「…………………」カチカチカチカチカチカチカチカチ


響「トドメだー!ジャイアントパンチ!!」カチッ


ドゴォォォォォォォォォォォォォン!!


響「やったぁ!やったぞ!自分、マリオを……」











ガシャァァン!!!!!


響・貴音「!!??!?」ビクッ


貴音「こ、こんとろぉらぁを……投げ……」


響「プロ……デューサー……?」


P「………っざけんなよ……ゴラァ!!!」


P「何で攻撃が当たんねぇんだよぉ!!」


P「1Pのコントローラー、おかしいんじゃねぇのかコレぇ!!!」ガシャァッ!!


響「ひっ………!」ビクッ


P「何でスマブラ歴13年の俺が、お前達2人に負けんだよォォォォォォォォ!!」

25: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/26(火) 16:23:36.03 ID:J+5+HdOxo
おまえかよwwwwwwww

26: ◆p3yuNM37DY 2014/08/26(火) 16:25:23.72 ID:sJkhWRt7O
響「お、落ち着いてよ、プロデューサー……」


貴音「そ、そうですよ、娯楽にそんな本気で……」


P「っるせぇ!!お前達は勝ってるからそんな事言えんだよ!!」


P「さっきから集中して黙々とやってりゃ、調子こきやがって……」


P「舐めんじゃねぇぇぇぇえ!!」ドガァァン!!


貴音「ひっ……つ、机を蹴……」


P「ふぅー………ふぅー………」ハー…ハー…


響「………………」


貴音「…………….…」


P「はぁ……はぁ……」


P「……………コンビニ、行って来る」スタスタ



ガチャッ


響「あっ…………出て行った………」


貴音「………………」


響「………………」


貴音「………片付け、ましょうか……」


響「…………うん……」



響「………………」サッサッ


貴音「………………」サッサッ


響「………………」サッサッ


貴音「………響」サッサッ


響「……………何?」サッサッ


貴音「今日の出来事は……忘れるといたしましょう……」サッサッ


響「……………うん」サッサッ


この日から、プロデューサーと自分達の仲は
ギスギスして、険悪になったんだ………


話をするとしても、仕事の事だけ……

挨拶も、社長が見ている時くらいにしか交わしてくれなくなった……

28: ◆p3yuNM37DY 2014/08/26(火) 16:45:50.32 ID:SVrrJn2o0
響「っていう事があって……」


貴音「あの方との関係に、溝のような物が……」


小鳥(プロデューサーさん、大人気ないわね……)


小鳥「しかし、それは困ったわね……」


響「プロデューサー……スマブラにきっと思い入れがあるんだぞ」


響「1Pは絶対俺な!って主張してたし……」


貴音「経験歴も語ってましたしね」


小鳥「プライドの塊になってるのね……」


小鳥「……わかったわ、何とかしてみる」


小鳥「お姉さんに、任せなさい!」


響「ぴよ子……ありがとう!」


貴音「感謝いたします……小鳥嬢」ぺこっ


小鳥「それじゃあ、ちょっと助っ人を呼ぶわね」


響・貴音「助っ人………?」


小鳥「えぇ。響ちゃんと貴音ちゃんは、スマブラの用意をお願いね」

35: ◆p3yuNM37DY 2014/08/26(火) 17:15:51.13 ID:SVrrJn2o0
30分後

小鳥「ほらほら、プロデューサーさんも一緒にしましょうよ!」


P「うぅん……ちょっと今、スマブラしたくないんですよ……」


小鳥「いいからいいから。みんなもしてるんですよ?」


小鳥「さっ、リビングに行きましょう!」


P「はぁ……わかりましたよ」スタスタ





あずさ「あらあら、難しいわね~コレ」カチカチ


やよい「うぅ……何回も落ちちゃいます~……」カチカチ


響「ほら!やよい!貴音が来たぞ!」カチカチ


貴音「いざ、尋常に……!覚悟!」カチカチ


小鳥「これが終わったら、一緒にしましょう?ね?」


P「はぁ………」


P「………………」


響「うぎゃー!真ん中の穴に落ちちゃダメだぞー!!」


あずさ「あ、あら~、この穴ってドカンじゃないの?」


やよい「あっ!Mって書いてるトマトが落ちてます!」


貴音「なんと!」ジュルリッ


P「…………………」


P(みんな……楽しそうにやってるな……)


P(響と貴音以外、素人で下手くそだが……楽しそうだ)


P(昔は、俺もあんな風に楽しくやってたんだけどなぁ……)


P(爺ちゃんと婆ちゃんと一緒にやって、楽しんでたのになぁ……)


P(……昔みたく、また楽しくやりたいなぁ……)


P(……それなのに俺、勝ちにこだわって響と貴音に酷いことを……)


P(………………)


小鳥(……ふふふ、プロデューサーさん、反省してるみたいね)


小鳥(スマブラは、みんなで楽しくする物だって、気付いてくれたかしら?)

43: ◆p3yuNM37DY 2014/08/26(火) 17:43:48.22 ID:SVrrJn2o0
Pの子供時代


友人「ははは!pはスマブラ下手くそだな!」


男「本当本当!こいつBボタンの必殺技系しか使わねーもんな!」


p「うぅ……くそぉ……」グスッ


リア充「もう一回やろうぜ!」


男「1位は友人だったから、1Pな。」


リア充「で、ドベのpは4Pな!ははは!」


p(………僕も、1Pになってみたいなぁ……)






p「……ただいま」グスッ


爺ちゃん「おかえり、p」


婆ちゃん「おやおや、また泣いて」


婆ちゃん「また、ゲームで負けたのかい?」


p「うん………」


婆ちゃん「そうかいそうかい。次は、おばあちゃん達とやろうか?」


p「う、うん!」


p(おじいちゃんとおばあちゃんになら、勝てるぞ!)


p「やろうやろう!僕、1Pね!」









p「やったぁ!また勝った!」


婆ちゃん「ありゃりゃ……また負けちゃったよ」


爺ちゃん「pは、とっても強いねぇ」


p「へへへっ!」


p(そうだよ……僕は本当は強いんだ!)


p(今日は運が悪かっただけなんだ!そうだよね!)

46: ◆p3yuNM37DY 2014/08/26(火) 17:56:19.12 ID:SVrrJn2o0
P(もう、勝ち負けなんてどうでもいい……)


P(ただ俺は……こいつらと、楽しくスマブラをしたい!)


貴音「……あなた様」


P「あっ……貴音……」


P「………貴音、俺、この前は……」


貴音「……一緒に、遊びませんか?」


P「!!」


P「い……いいのか?」


響「うん!スマブラは、みんなで楽しくするものだからね!」


やよい「プロデューサーも、一緒にやりましょー!」


あずさ「楽しいですよ~」


P「………あぁ!ありがとう!みんな!」


小鳥「雨降って地固まる……ってね!」


小鳥「うんうん、これにて一件落……」








ガチャッ


亜美・真美「おっはよ~~~ん!」


小鳥「あら、亜美ちゃん、真美ちゃん。おはよう」


亜美「あぁ!スマブラだぁ!」


あずさ「亜美ちゃん達も、一緒にしましょう?」


真美「う~ん……でも、真美達……」


亜美「64のスマブラ、やったことないんだよね~」


P「!!」


P(勝てるチャンス!!)

52: ◆p3yuNM37DY 2014/08/26(火) 18:08:09.43 ID:SVrrJn2o0
P「ちかたないな……俺が教えてやるよ!」


P「そんで、練習した後本気で戦おう!」


P「な!?いいだろ!?ねぇ!?」


真美「う、うん、いいけど……」


亜美「なんか、兄ちゃん必死で怖いYO……」


P(へへへ……俺のスマブラの威厳を見せてやる!!)












30分後


ゲームセット!!


真美「あ、勝っちゃった」


亜美「まぁ、亜美達DXやXで慣れてるからね~」


P「…………………」


真美「それにしても、兄ちゃん弱いね!プププッ!」


亜美「本気で戦おうって言ったから真剣にしたけど……」


亜美「練習の時より下手だYO~!」ゲラゲラ


真美「何で兄ちゃん、Bボタンの必殺技系しか出さな……」








ガシャァッ!!


亜美・真美「!!!!???」


P「…………っざっけんなよ……くそっ……」


響「あぁ……また……」


小鳥「ルールを守って、楽しくスマブラ!!」







引用元: 響「貴音とスマブラしたけど、ブチ切れられて仲が険悪になったぞ……」