1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 17:00:14.01 ID:Vvs49AYC0
真(ふう……今日の仕事もこれで終わりだね)

真(……何だろう、この感じ……何か物足りないって言うか)

真(今では普通にアイドルの仕事も増えて充実してるはずなのに……)

真(……まあ、贅沢な悩みなのかな)

真(とりあえず帰るか……ってあれ、あそこにいるのって……)

真美「~~♪」

真「おーい、真美」

真美「えっ……あ、まこちん、どしたの?」

真「いや、帰ろうと思ったら真美がいるのを見かけたからさ、声掛けたんだけど……」

真美「そっか」

2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 17:03:25.41 ID:Vvs49AYC0
真「何してたの?」

真美「んー……ちょっと考え事してた」

真「ふーん、そっか……どんな考え事?」

真美「うーん……なんて言ったらいいのかな……ちょっといつもの日常に退屈してたって言うか……」

真「そっか」

真美「うん……別につまらないわけじゃないんだけどさ……何か物足りない感じがするんだよね」

真「なるほどね……まあ、気長に考えていけばいいと思うよ……ボクも真美と同じようなこと思ってたし」

真美「え、そうだったんだ…」

真「うん……ねえ、真美……そろそろ暗くなってきたし一緒に帰らない?」

真美「えっ、うん……いいけど、まこちん、たしか方向逆じゃなかったっけ?」

真「うん、でもさ、真美と一緒に帰りたいんだ……それに夜道に女の子1人は危険だしね?」

真美「まこちんだって女の子っしょ?」

真「まあそうなんだけど、ボクは暴漢に襲われても撃退できるからさ」

真美「そっか……んじゃ一緒に帰ろっか」

真「うん」

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 17:06:14.39 ID:Vvs49AYC0
帰り道

真「ねえ、真美」

真美「何?」

真「真美は今日何の仕事だったの?」

真美「亜美とクイズ番組の収録だったよ→」

真「そっか」

真美「亜美ってば間違えてばっかで困っちゃったよ、ほんと」

真「あはは、でもさ、真美も間違えたりしたんじゃない?」

真美「えっ!?あ……うん、ちょっとは間違えてたかもだけど……」

真「やっぱりね」

真美「むうー……なんでわかったの?」

真「亜美が間違えたなら真美も間違えるんじゃないかなって思ってさ」

真美「むむむ……でも真美だって亜美と全部同じってわけじゃないんだかんね!」

真「わかってるよ、真美には真美の、亜美には亜美の良さがあるってことくらいさ」

真美「そっか……ならいいけど」

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 17:09:16.69 ID:Vvs49AYC0
真「あっそういえばさ、ボクは今日新曲のレコーディングだったんだよ」

真美「そうなんだ、新曲ってことは……チアリングレターかな?」

真「うん、正解……ってよくわかったね」

真美「まこちんの1番新しい曲って言ったらこれかなって思ってさ」

真「そっか、バラードは初挑戦だったけど思ったより良く歌えたかな」

真美「そうなんだ、真美はあの曲、大好きだよ」

真「えっそうなんだ、なんかそう言って貰えると嬉しいなあ」

真美「えへへ……あっまこちん、ここでいいよ」

真「そっか……それじゃ、またね」

真美「うん、送ってくれてありがと、んじゃまたね→」タッタッタ

真(今日は真美と会えてよかったな……真美が出演してるクイズ番組、帰ったら見ようかな)

真(……なんだか真美とこうやって話すの、久々な気がするな)

真(何だろう……真美のこと、もっと知りたくなってきたな……)

真(まあ、とりあえず帰ろう……明日も真美に会えるといいな)

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 17:12:13.57 ID:Vvs49AYC0
翌日

真「さてと、今日のスケジュールは……午前はレッスンだったっけ」

真美「あ、まこちん、おはよ→」

真「えっ、あ、おはよう、真美」

真美「ねえまこちん、たしか今日は午前レッスンだったよね?」

真「うん、そうだけど……それがどうかした?」

真美「実は真美も同じ時間にレッスンなんだよ→」

真「えっそうなんだ、それじゃ一緒にレッスン場行こうか」

真美「うん!」

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 17:15:17.96 ID:Vvs49AYC0
レッスン場

真「ちょっと早く来過ぎたかな?」

真美「そだね、先生もまだ来てないみたいだし」

真「それじゃちょっと話さない?」

真美「うん、いいよ→」

真「うーん……真美はさ、得意な教科とかってある?」

真美「得意な教科?あるわけないっしょ→」

真「あはは、そうなんだ……それじゃ苦手な教科は?」

真美「んー……どの教科も苦手だけど、特に苦手なのは数学かな」

真「数学か、わかるよ、すごく難しいもんね」

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 17:18:20.95 ID:Vvs49AYC0
真美「うんうん、方程式とか意味わかんないっしょ→」

真「いや、方程式くらいは覚えておかないとダメじゃない?」

真美「でもわかんないもんはわかんないんだよ……」

真「そっか……それじゃ今度ボクが教えてあげようか?」

真美「えっ……まこちんわかんの?」

真「方程式くらいは流石にわかるよ、仮にも高校生なわけだからね」

真美「そっかー……んじゃ今度お願いするね!」

真「うん、まかせてよ」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 17:21:21.19 ID:Vvs49AYC0
真(そろそろ話題変えようかな)

真「あっ、ねえ、真美……真美の趣味って何かな?」

真美「趣味?」

真「うん」

真美「最近は亜美とゲームすることかな→」

真「それ、いつもと変わらないじゃないか」

真美「えーそうかなあ……あっ真美だけってのなら、料理かな?」

真「料理?」

真美「うん!家庭科で調理実習してる時にさ、ちょっとハマっちゃって」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 17:24:17.92 ID:Vvs49AYC0
真「なるほどね……ねえ、真美」

真美「んー何?」

真「今度さ、お弁当交換しない?」

真美「えっ!?う、うん……いいけど」

真「よかった、ボクも手作りで作ってくるからさ、楽しみにしててよ」

真美「そっか、真美もめっちゃ頑張って作るから楽しみにしててね→」

真「うん、あっそれじゃあ……明日の昼は空いてるかな?」

真美「うん、大丈夫だよ」

真「よかった……あ、そろそろ時間みたいだね」

真美「そだね、それじゃ、また今度話の続きしようよ」

真「うん、わかった、それじゃレッスン頑張ろうね!」

真美「うん!」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 17:27:20.63 ID:Vvs49AYC0
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―――――――――――

真(今日も終わりか、疲れたなあ……)

真(でも、明日は真美とお弁当交換の約束できたのはよかったな)

真(真美って何が好きなんだろう、聞いておけばよかったなあ……)

真(とりあえずボク成りに考えて作ってみようかな……真美のお弁当、楽しみだなあ)

真(さて、明日は早起きして弁当作らないとだから早く帰って寝よう!)

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 17:30:20.52 ID:Vvs49AYC0
翌日

真(さて、そろそろ昼時だけど真美は……あっいたいた)

真「真美」

真美「あ、まこちん、お弁当ちゃんと作ってきたよ」

真「ありがとう、ボクも作ってきたよ」

真美「そっか、ありがと……それじゃどこで食べる?」

真「うーん……ここじゃ皆にばれちゃうし、屋上はどうかな?」

真美「うん、んじゃ屋上で食べよっか」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 17:33:18.81 ID:Vvs49AYC0
屋上

真美「はい、これ」スッ

真「ありがとう、それじゃボクのも」スッ

真美「あ、うん……それじゃ開けていいかな?」

真「うん、どうぞ」

真美「……」パカッ

真「どうかな…?」

真美「めっちゃ美味しそうだよ!いただきま→す!」パクッ

真美「うまい!」

真「そっか、よかった……ボクも開けていい?」

真美「うん、いいよ→」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 17:36:21.57 ID:Vvs49AYC0
真「……」パカッ

真美「ど、どう?」

真「すごく美味しそうだよ、いただきます」パクッ

真「……美味しい」

真美「よかった……」

真「……」モグモグ

真美「……あ、これって」スッ

真「あ、うん……唐揚げ、真美、好きだったよね?」

真美「うん……あれ、まこちんに教えたっけ?」

真「いや、前にさ、貴音の移籍騒動があったでしょ?」

真美「うん…」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 17:39:23.94 ID:Vvs49AYC0
真「その時にさ、真美のコードネームがビューティフルスパイシー唐揚げだったからさ、もしかしたらと思って」

真美「あ、そうだったんだ……たしかはるるんがダブルリボンでまこちんがプリンスだったっけ?」

真「そうそう、それで響がアニマルで……って真美が付けたんでしょ?」

真美「あはは、そうだったっけ……」

真「まあ、それでさ……もしかしたら真美って唐揚げが好きなんじゃないかなって思って、入れてみたんだ」

真美「そっか……まこちん、そんなことまで覚えてたんだ」

真「まあね、というより真美のコードネームが斬新だったから覚えてただけなんだけどね」

真美「でもさ、ちょっと嬉しいな……真美のこと、ちゃんと見ててくれたんだね」

真「えっ!?あ、まあ……うん」

真美「ありがとね、まこちん」ニコッ

真「うん、どういたしまして……」ドキドキ

真(あれ、何だろ……今の感じ……まあいっか)

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 17:42:23.81 ID:Vvs49AYC0
真美「あっそうだ、まこちん……真美のお弁当、何か感想とかない?」

真「えーと、そうだな……可愛いお弁当だなって思ったよ」

真美「……それだけ?」

真「えっ!?ええと……すごく美味しいよ」

真美「そっか……真美も一応まこちんが好きなもの考えて入れてきたんだけど……違ったみたいだね」

真「あ、そうなんだ……うーん、でも真美が作ってきてくれたものならさ、何でも美味しく食べられる気がするよ」

真美「えっ!?」

真「だからさ、真美が作ってきてくれたものが全部ボクの好きなもの……じゃあ、ダメかな?」

真美「あっ、その……いいよ」ドキドキ

真「よかった、あっそうだ、真美……これからもたまにさ、こうやってお弁当交換しない?」

真美「う、うん……いいけど」

真「よし、それじゃあ次はもう少し工夫して作ってみようかな」

真美「真美ももっと上手に作れるように頑張るよ→」

真「あはは、そっか……それじゃ早く食べちゃおうか、遅すぎると皆に怪しまれちゃうから」

真美「あ、そだね」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 17:45:18.31 ID:Vvs49AYC0
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真「ごちそうさまでした」

真美「ごちそうさま→」

真「真美はこの後は仕事だっけ?」

真美「うん、雑誌の撮影があるんだ」

真「そっか、頑張ってね」

真美「うん!あ、それじゃ、そろそろ行かないとだから」

真「うん、行ってらっしゃい」

真美「行ってきま→す」タッタッタ

真(今日はいいことがたくさんあったな、真美と一緒にご飯食べられたし、またお弁当交換の約束もできたし)

真(そういえば、少し前までは物足りない感じがしてたのに、今はぜんぜんそんなことないんだよね……なんでだろう)

真(もしかしたら、真美のことをもっと知りたいっていう目的ができたからかな……それならそれで満足だし、いいかな)

真(さてと、ボクも仕事現場に向かおうかな)

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 17:48:21.31 ID:Vvs49AYC0
数日後

真(あれから入れ違いが多くなって真美と会えてないな……またお弁当交換、したいなあ)

真(まあ、仕事が多いのはいいことだし、すれ違いになっちゃうのも仕方ないか)

真(さてと、そろそろ帰ろうかな……ってあれ、あそこにいるのってもしかして……)

真美「~~♪」

真(つい数日前にもあったな、こんなこと……あっそうだ、いいこと思いついたっと)

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 17:51:21.32 ID:Vvs49AYC0
真美「ふんふんふ~ん♪」

??「わっ!?」

真美「うひゃあ!?」ビクッ

真「あはは、真美、ボクだよ」

真美「ま、まこちんか……もう、脅かさないでよ」

真「ごめんごめん、いつも真美に悪戯されてるからさ、仕返ししてみようと思って」

真美「むう……見事にしてやられたよ…」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 17:54:27.60 ID:Vvs49AYC0
真「あっそうだ、真美……次はいつごろできそう?お弁当交換」

真美「うーん、3日後のお昼なら結構時間空くけど、どうかな?」

真「そっか、それじゃその時にまたしようか」

真美「うん、いいよ」

真「ああ、そうだ……折角会えたんだしさ、一緒に帰らない?」

真美「えっ!?う、うん……いいよ」

真「さて、それじゃ暗くならないうちに帰ろう」

真美「うん、そだね」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 17:57:19.74 ID:Vvs49AYC0
帰り道

真「あれ、真美……あそこでたい焼き売ってるみたいだね」

真美「あっほんとだ、買ってく?」

真「そうだね、それじゃ買っていこうか、真美は何味がいい?」

真美「うーん……チョコレートがいいな」

真「わかった、それじゃボクは……クリームにしようかな」

真美「普通のやつにしないんだ……」

真「真美だって普通のじゃないじゃないか」

真美「そだけど……あっそれじゃ、普通のも買おうよ」

真「えっ2個食べるの?」

真美「ううん、真美とまこちんで半分こすればいいでしょ?」

真「ああ、なるほど……うん、そうしようか」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 18:00:22.33 ID:Vvs49AYC0
真美「それじゃ真美、買ってくるね」

真「あ、ちょっと待って、ボクが買ってくるから待ってていいよ」

真美「え、いいよ、真美が買ってくるから」

真「うーん……じゃあ2人で行こうか」

真美「あっ……そだね、最初からそうすればよかった」

真「お金はボクが出すから真美はいいからね」

真美「えっ……いいの?」

真「うん、構わないよ」

真美「ありがと……」

真「どういたしまして、じゃあ買いに行こうか」

真美「うん!」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 18:03:23.01 ID:Vvs49AYC0
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真美「あっつ!?」

真「あはは、そんな急いで食べなくてもいいのに」

真美「むむう、まさかこんなに熱いとは思わなかったよ…」

真「たしかに熱いよね、焼きたてなのかな?」

真美「たぶんそうじゃないかな?」

真「それじゃ運がよかったね、焼きたてのやつ貰えるなんてさ」

真美「そだね、でも熱すぎるのは納得いかないけど」

真「ゆっくり食べればいいんじゃない?」

真美「まあそうなんだけどさ、なんかそれだと負けた気がするんだよ→……」

真「真美は何と戦ってるんだよ…」

真美「真美自信もよくわかんない」

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 18:06:25.17 ID:Vvs49AYC0
真「はあ……それじゃ、ちょっと貸してごらん?」

真美「えっ……うん」スッ

真「……」フーフー

真美「えっ!?ま、まこちん?」

真「よし、これで少しは冷めたんじゃないかな?」

真美「あ、ありがと……」ドキドキ

真「いいよ、さて、それじゃボクも食べようかな」パクッ

真「あっつぅ!?」

真美「あはは、まこちん真美と同じだね」

真「そうだね、それにしても……こんな熱いとは思わなかった…」

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 18:09:26.78 ID:Vvs49AYC0
真美「あっそれじゃ……まこちんのやつ、貸して?」

真「えっ……う、うん」スッ

真美「……」フーフー

真「……」ドキドキ

真美「はい、これでどうかな?」

真「う、うん……ありがとう」

真美「それじゃ、食べよっか」

真「そうだね」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 18:12:20.00 ID:Vvs49AYC0
―――――――――――

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真「ふう、食べ終わったね」

真美「うん、そだね」

真「結構お腹いっぱいになっちゃったな……真美はどう?」

真美「真美はまだまだだよ→……って言いたいところだけどちょっときついかな」

真「そっか、まあ晩御飯までまだ時間あるし大丈夫でしょ」

真美「そだね…」

真「さて、じゃあ帰ろうか、今日も送って行くよ」

真美「あ、うん……ありがと」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 18:15:19.69 ID:Vvs49AYC0
真(今日は数日ぶりに真美と会えてよかったな……なんか真美に会えない日は退屈なんだよね、なんでだろう)

真(とりあえず3日後にまたお弁当交換の約束もしたし、楽しみは増えるばかりだね)

真(……もっと真美のこと、知りたいな……なんでだろう、なんでこんなに真美のことが気になるんだろう)

真(まあ……考えてても仕方ないか、とりあえず真美を送って行くのが今ボクがするべきことだしね)

真(明日も真美と会えるといいなあ……)

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 18:18:20.05 ID:Vvs49AYC0
3日後

真(はあ……結局あれから真美には会えなかったな、でも今日はお弁当交換の日だから会えるはずだよね)

真(真美、忘れてないといいけど……とりあえず真美が来るまで待ってようかな)

ガチャッ

真美「ただいま→」

真「あ、おかえり、真美」

真美「あ、まこちん……お弁当作ってきたよ」

真「そっか、約束覚えててくれたんだ」

真美「うん、真美、まこちんとお弁当交換するのめっちゃ楽しみだったし」

真「えっ!?そ、そうなんだ……ボクもすごく楽しみだったよ」

真美「えへへ、まこちんも楽しみにしててくれたんだ」

真「ま、まあね……それじゃまた屋上でいいかな?」

真美「うん、それじゃ行こっか」

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 18:21:32.25 ID:Vvs49AYC0
屋上

真「今日はちょっと洋風にしてみたんだけど、どうかな?」スッ

真美「おおー!まこちん結構料理できるんだね、めっちゃ美味しそうだよ」

真「あはは、真美を驚かせるために少し練習したんだ」

真美「えっ!?あ、そうだったんだ……」ドキドキ

真「それじゃ、真美のやつも開けていいかな?」

真美「うん」

真「……」パカッ

真美「ど、どうかな?前よりちょっと難しいのに挑戦してみたんだけど……」

真「うん、すごく美味しそうだよ……もしかして真美もちょっと練習した?」

真美「あ、うん……折角お弁当交換するんだし、まこちんのこと驚かせられたなって思って……」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 18:24:23.59 ID:Vvs49AYC0
真「そっか、それじゃ次はもっと期待していいのかな?」

真美「そ、そんな期待されても困るよ……まだあまり上手じゃないし」

真「うーん……ボクは真美の料理、好きだけどな……なんか手作り感があるって言うかさ……」

真美「そ、そっか……真美もまこちんの料理、好きだよ」

真「ありがとう、真美……それじゃ食べようか」

真美「うん!」

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 18:27:16.62 ID:Vvs49AYC0
―――――――――――

――――――――――

―――――――――

真美「ごちそうさま→」

真「ごちそうさま」

真美「ねえ、まこちん」

真「ん、何?」

真美「まだ時間ある?」

真「うん、というかボクは今日午後オフだから」

真美「あ、そうなんだ……真美はお仕事あるけど、まだ時間あるからさ……ちょっと話さない?」

真「うん、いいよ」

真美「ありがと」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 18:30:20.31 ID:Vvs49AYC0
真「うーん、それじゃ……真美ってさ、好きな食べ物は何かな?」

真美「え、それ前に教えたじゃん」

真「いや、唐揚げ以外にもあるでしょ?」

真美「あ、そだね……うーん、プリンかな」

真「そうなんだ……プリンが好きな理由ってあるのかな?」

真美「うん、昔ね、真美と亜美でよくプリンを半分こして食べてたんだ……だからかな」

真「なるほどね……思い出の一品って感じかな?」

真美「うんうん、そんな感じ」

真「そっか、真美の新たな過去が知れてよかったよ」

真美「あはは、何それ……あっそれじゃ、まこちんの好きな食べ物って何?」

真「ボクの好きな食べ物?……うーん、ショートケーキかな」

真美「ふーん、そうなんだ……好きな理由ってあるの?」

真「いや、たまに食べたくなる時があるんだよ……だからそれが理由かな」

真美「そっか」

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 18:33:23.39 ID:Vvs49AYC0
真(さて、そろそろ話題を変えるか)

真「あっそうだ、真美……真美ってさ、お風呂に入ったらまずはどこから洗う?」

真美「えっ!?えっと……頭かな」

真「なるほどね、ボクも頭から洗うよ」

真美「あ、まこちんもなんだ……やっぱり最初は頭からだよね」

真「うん、そうだよね……真美はシャンプーとかには拘ってたりするのかな?」

真美「うーん……ママが買ってきてくれたやつ使ってるけど、一応拘ってるかな」

真「そうなんだ、ボクはあまり拘ってないんだよね……ちょっとは拘った方がいいとは思ってるんだけど……」

真美「まこちんはそのままでもいいと思うよ?」

真「えー、そうかな?」

真美「うん、なんかまこちんらしいって言うか……変に拘るよりそのままの方が真美はいいと思うし」

真「うーん……そうだね、真美の言うとおりかも」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 18:36:29.36 ID:Vvs49AYC0
真美「あっでも、もし拘りたいんだったら、真美のやつ貸してあげよっか?」

真「えっいいの?」

真美「うん、まこちんが真美のでよければ」

真「それじゃあお願いするよ、今度借りていいかな?」

真美「うん!んじゃ後で持ってくるね」

真「うん、わかった……ありがとね」

真美「ううん、別にいいよ」

真「真美のシャンプーか、どんな匂いがするかちょっと楽しみだなあ」

真美「えっ!?」

真「えっ、あ……ごめん、何でもない」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 18:39:21.50 ID:Vvs49AYC0
真美「……えっと、気になるなら……嗅いでもいいよ?」

真「え、今日持ってきたの?」

真美「そ、そうじゃなくて……真美の髪、嗅いでもいいよ?」

真「ええっ!?そ、そういう意味だったのか……」

真美「う、うん……」ドキドキ

真「……ええと、本当にいいの?」

真美「うん……いいよ」

真「そ、それじゃ……ちょっとだけ……」クンクン

真美「///」

真(ああ、なんだかすごく甘くていい香りがするなあ……)

真(この香り、すごくいいな……なんだかずっと嗅いでたい気分だ……)

真(……あれ、そういえばこれって……真美自信の匂いも混じってるんだよね)ドキドキ

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 18:42:17.19 ID:Vvs49AYC0
真美「ま、まこちん……もうそろそろいいかな?」ドキドキ

真「えっ!?あ、ごめん……すごくいい匂いだったよ」

真美「そっか///」

真「ええと……それじゃあ今度借りてもいいのかな?」

真美「うん……」

真(き、気まずくなっちゃったな……でもまあ、真美の匂いを嗅げたし対価としては十分だね)

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 18:45:29.06 ID:Vvs49AYC0
真美「……あ、あのさ、まこちん」

真「な、何かな?」

真美「えっと……その……真美のパンツ、見たい?」

真「……え?」

真美「あ、その……やっぱり何でもない!」

真「えっ……ええと、なんで急にそんなこと言ったのかな?」

真美「だ、だから、何でもないから!」

真「……いや、教えてくれるまで聞き続けるよ?」

真美「うう……意地悪……」

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 18:48:24.67 ID:Vvs49AYC0
真「それじゃあ……なんでそんなこと言ったのか教えてくれないかな?」

真美「……えっと、前にさ……亜美がふざけて真美のスカートめくった時があったっしょ?」

真「うん」

真美「そ、その時……まこちんさ、真美のことずっと見てた気がしてさ……」

真「え?いや、あの時はたしかに見えちゃってたけど、凝視してるつもりはなかったんだけどな……」

真美「で、でも見たっしょ?」

真「うん、見たよ……たしか青だったっけ?」

真美「な、なんで覚えてんの!?」

真「えっ……ええと、適当に言っただけなんだけど……もしかして当たってた?」

真美「……うん」

真「あ、その……そっか……」

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 18:51:28.80 ID:Vvs49AYC0
真美「えっと……だからさ、その……まこちん、もしかしたら真美のパンツに興味あるのかなって思って」

真「あはは、流石にそれはないって……まあ、全く気にならないって言ったら嘘になっちゃうけどね」

真美「……やっぱり気になってるんじゃん」

真「はあ……ええと、それで真美は結局何が言いたいの?」

真美「だ、だから……真美のパンツ見たいか聞きたかっただけだよ」

真「じゃあ……見たいって言ったら?」

真美「……まこちんにだけ、見せてあげる」

真「えっ!?そ、そっか……でも、ボクの本音としては別に見なくても問題ないかな」

真美「……ほんとに?」

真「うん」

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 18:54:17.66 ID:Vvs49AYC0
真美「……それじゃ、真美……1分だけまこちんに何されても文句言わないから、見たかったら見てもいいよ?」

真「はあ!?何でそういうことになるんだよ?」

真美「興味ないなら何もしなければいいっしょ?」

真「あ、うん……まあそうだね」

真美「それじゃ……今から1分ね」

真「わかった」

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 18:57:26.90 ID:Vvs49AYC0
真(はあ……何だか変なことになっちゃったな……どうしようかな)

真(というか……別に何もしなければいいんじゃないか、うん、このままじっとしてよう!)

真(……待てよ、たしかにボクは興味はないって言ったけど、真美のパンツを見たいと言う願望もたしかにあるんだ)

真(それに……真美は見たければ見てもいいと言った……それにボクと真美は女の子同士だ)

真(更衣室で何度も見たことはあるし……それなら、別に見ても問題ないんじゃないか?)

真(何だ、ボクは……ただ、こうすればいいだけじゃないか)

ファサッ

真美「えっ……」

真「……パステルイエ○ーか」

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 19:00:29.94 ID:Vvs49AYC0
真美「……え?あ……な、何すんのまこちん!!」バシッ

真「痛あっ!?」

真美「最低!ありえないよ、こんなことするなんて!」

真「え?いやいや、ちょっと待つんだ真美、真美が見てもいいって言ったんじゃないか」

真美「た、たしかに言ったけど……思いっきりスカートめくっていいなんて一言も言ってないっしょ!」

真「ああ、たしかにそうだけど……そこまで思いっきりめくったわけじゃ……」

真美「うるさい!もういいよ!まこちんのばかー!」ダッ

真「ああっ!?ちょ、ちょっと真美!……行っちゃったか」

真「ちぇっ……これってボクが悪いのかな……悪いか」

真(はあ……今日は折角真美とお弁当交換もできていい雰囲気作れると思ったのになあ……)

真(でも……なんだか楽しかったな、こういうの……やっぱり真美と一緒だと楽しいや)

真(いつまでも真美を怒らせておくわけにもいかないし、今度何か埋め合わせをしよう)

真(さて、とりあえず事務所に戻ろうかな)

55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 19:03:27.47 ID:Vvs49AYC0
事務所

真「ただいま戻りました」

亜美「あ、まこちん」

真「あれ、亜美だけしかいないのかな?」

亜美「うん、さっきまで真美がいたんだけど、まこちん、真美に何かしたの?」

真「えっ!?ああ、うん……ちょっとね……」

亜美「そっかー、さっき真美ちょ→怒ってたからさ、聞いたらまこちんがーとか言ってて」

真「そうなんだ…」

亜美「んで、まこちんは真美に何しちゃったのかな?」

真「ああ、ええと……真美のスカートを思いっきりめくったら怒っちゃったみたいで」

亜美「……そりゃ怒るっしょ、普通」

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 19:06:23.74 ID:Vvs49AYC0
真「いや、真美がパンツ見てもいいって言うから……」

亜美「なるほどね→……だとしてもさ、思いっきりめくるのはどうかと思うよ?」

真「あはは、そうだね……まあちょっと悪戯心が芽生えたと言うか、つい……」

亜美「ふーん、そっかー……んでさ、まこちんはこれからどうすんの?」

真「うーん……とりあえず何か埋め合わせしようと思ってるんだけど、なかなか思いつかなくてね」

亜美「んっふっふー、それなら亜美にいい案があるよん」ニヤリ

真「えっほんとに!」

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 19:09:24.13 ID:Vvs49AYC0
亜美「うんうん、たぶん真美はさ、まこちんにパンツ見られたのが恥ずかしかったんだよ」

真「えっ、でもボクと真美は女の子同士なんだしパンツくらいは更衣室とかで何度も見たことあったけど?」

亜美「もーそうじゃなくてさ、いきなり見られたから恥ずかしかったんだって」

真「なるほど……それは一理あるか」

亜美「だからさ→……まこちん、真美の目の前でズボン脱いでパンツ見せてきて」

真「はあ!?なんでそんなことしなくちゃいけないんだよ!」

亜美「まこちんは真美のパンツを見たわけっしょ?ならまこちんも真美に見せないとだよね?」

真「えっ……ああ、なるほど……真美だけが見られるのが納得いかなかったってことか」

亜美「うんうん!」(ちょっと違うっぽいけど面白そうだしいいや)

真「ありがとう、亜美!ボク、今から真美のところへ行ってくるよ!」

59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 19:12:19.63 ID:Vvs49AYC0
亜美「あー待った待った!」

真「えっ何?」

亜美「流石に外ではまずいっしょ?真美が帰ってきてからにした方がいいんじゃない?」

真「ああ、そうだね……それじゃ真美が帰ってくるまで待つことにするよ」

亜美「うん、それがいいと思うよん、んじゃ亜美もそろそろ仕事行かないとだからさ」

真「あ、うん……亜美、いいアドバイスをありがとね、行ってらっしゃい」

亜美「別にいいよん、んじゃ行ってきま→」

60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 19:15:18.76 ID:Vvs49AYC0
―――――――――――

――――――――――

―――――――――

真美「ただいま……」

真「あ、おかえり……真美」

真美「……ふんっ」プイッ

真「あ、あのさ、真美」

真美「……何?」

真「さっきはごめん……ボク、真美の気持ちも考えずにあんなことしちゃって」

真美「……」

真「本当にごめん……許してくれなくてもいいから、1つだけいいかな?」

真美「あ……うん……」

真「ボクのパンツ、見てくれないかな?」スルッ

63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 19:18:18.90 ID:Vvs49AYC0
真美「えっ!?ちょ、ちょっと何してんのまこちん!」

真「ほら、ボクは真美のを見ちゃったわけだからさ、ボクも見せないと不公平でしょ?」

真美「そ、そんなのいいから早くズボン穿いてよ!」

真「ダメだ、真美、ちゃんと見て……今日は真美のイメージカラーのイエ○ーパンツなんだ!」

真美「し、知らないよそんなの!」

真「真美の気がすむまで凝視してくれて構わないよ、ほら、ボクのパンツ……見て」スタスタ

真美「い、いや……こっち来ないで……」

真「真美、これがボクにできる精いっぱいなんだ、まだ足りないならパンツも脱いだ方がいいかな?」

真美「や、やだよぉ……まこちん、何か変だよ……」

真「そんなことないさ、ボクはいつも通りだ……ほら、真美、ちゃんと見てくれ」

真美「や、やだぁ……」グスッ

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 19:21:16.93 ID:Vvs49AYC0
ガチャッ

春香「ただいま戻りました!」

雪歩「ただいまですぅ」

千早「ただいま戻りました」

美希「ただいまなのー」

真「えっ……」

真美「うえっ……ぐすっ……」ポロポロ

春香「ま、真……何してるの?」

雪歩「え、ま、真ちゃんが……下半身露出して……はう」バタリ

千早「は、萩原さん!?」

美希「……真クン、いくら何でもそれはないって思うな」

真「いや、ボクはただ真美にパンツを見てもらおうと……」

66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 19:24:19.45 ID:Vvs49AYC0
春香「け、警察……呼んだ方がいいのかな?」

真「ま、待つんだ春香!何で警察が出てくるんだよ!」

千早「……この状況を見れば普通わかると思うのだけれど」

美希「真クン、ミキ、真クンのこともう信じられないの……」

真「な、何だよこれ!ぜんぜんダメじゃないか!……あっ!?……亜美のやつぅ……適当なこと言って……」

春香「えっ……なんで亜美の名前が出てくるの?」

真「ああ、ええと……実はさ――――――――――――――――――――

67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 19:27:15.49 ID:Vvs49AYC0
春香「な、なるほど……そんなことがあったんだ……」(あれ、でも最終的には真が悪いんじゃ……?)

美希「真クン!ミキ、真クンのこと信じてたの!」

真「あはは、そっか……」

千早「でも真も真じゃないかしら……亜美の提案を真に受けるなんて正気とは思えないわ」

真「ああ、あの時はちょっとテンパっててさ……」

春香「あ、あのさ……それで、いつになったらズボン穿くのかな?」

真「えっ……ああ!?」バッ

美希「真クンは露出願望ってやつがあるのかな?」

真「そ、そんなのあるわけないだろ!」

千早「そ、そうよ美希、流石に真がかわいそうだと思うわ」

春香「そ、それでさ、真……真美はどうするの?」

69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 19:30:20.33 ID:Vvs49AYC0
真美「……」グスッ

真「真美、ごめん……ボク、さっきはどうかしてた……」

真美「……」

真「本当に……ごめん……」

真美「……」

春香「ね、ねえ……これって、ダメっぽくない?」ヒソヒソ

美希「ちょっとダメ―ジが大きすぎたみたいだね」ヒソヒソ

千早「そ、そうね……萩原さんを1発でノックアウトさせるほどの破壊力だし」ヒソヒソ

真(全部聞こえてるんだけどなあ……)

70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 19:33:33.81 ID:Vvs49AYC0
真美「……ね、ねえ」

真「な、なな何かな!?」

真美「まこちんは……真美のことを思ってあんなことしたの?」

真「えっ!?あ、ああ……うん、真美にひどいことしちゃったからさ、埋め合わせのつもりでしたんだ」

真美「そ、そうなんだ……もう、いつものまこちんに戻ったのかな……?」

真「うん、ちゃんと戻ったよ……さっきのボクはちょっとおかしくなってたんだ、うん」

真美「そっか……よかった……真美、まこちんがほんとにおかしくなっちゃったと思って……」グスッ

真「ま、真美!?な、泣かないで……もうボクは元に戻ったから」ギュウ

真美「ぐすっ……う、うん……」

春香「それってただ単にかわいそうな子だと思われてたんじゃ……」ヒソヒソ

千早「は、春香……そういうことは思ってても言わないであげましょ」ヒソヒソ

美希「ミキもそれがいいと思うな」ヒソヒソ

真(だから全部聞こえてるんだけどなあ……)

71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 19:36:26.45 ID:Vvs49AYC0
真美「あ、あのさ……まこちん」

真「ええと、何?」

真美「埋め合わせ、してくれるならさ……ちゃんとして欲しいな」

真「あ、うん……わかった」

真美「えへへ……それじゃ、楽しみにしてるね」

真「うん……」

真美「んじゃ、真美、そろそろ帰るね」

真「ああ、うん……お疲れ様」

真美「うん、お疲れちゃーん」

ガチャッバタンッ

72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 19:39:26.52 ID:Vvs49AYC0
真「ふう……ねえ、3人とも、さっきから随分と言ってくれたじゃないか」

春香「な、何のことかなー?」のワの

千早「わ、私もちょっとわからないわ」アセアセ

美希「ミキもちょっと真クンの言ってることわからないの!」

真「へえ、そうかそうか……ボクは忘れないからね?」ニコッ

春香「ひいっ!?」ビクッ

千早(め、目が笑ってないわ……)

美希(あんなに怖い真クン初めてみたの……)

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 19:42:28.14 ID:Vvs49AYC0
雪歩「ううん……」

春香「あっ雪歩、気が付いたんだね!」(ナイスタイミング!)

雪歩「えっ……ま、まままま真ちゃん!?真美ちゃんとそういうことするのはまだ早いと思うよ!」

美希「雪歩……遅すぎなの」

真「雪歩、さっきはごめんね、ボク、ちょっとどうかしてたんだ」

雪歩「あ、そ、そうなんだ……あれ、真美ちゃんは?」

千早「真美ならさっき帰ったわよ」

雪歩「そっか、でもよかったあ……あの時の真ちゃん、野獣みたいな目してたから」

真「えっ……流石にそこまでひどくなかったよね?」

春香「う、うん……」(雪歩の目にはそう映ったのかな?)

千早「ええ、でもとても真剣な表情で真美に迫っていたのはシュールだったわね」

美希「うん、今思い返してみたらちょっと面白いの」

真「あ、そっか……それならよかった」

75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 19:45:19.74 ID:Vvs49AYC0
雪歩「あ、ねえ、皆……そろそろ暗くなってきたし帰らない?」

春香「うん、そうだね、そうしよっか!」(雪歩のおかげで何とか話を逸らせた!)

千早「そうね、明日も仕事があるのだし」

美希「ミキも賛成なの!」

真「うん、じゃあ皆で帰ろうか」

真(今日はなんだかんだいって真美とはうまくいった……のかな?)

真(シャンプーを借りる約束もできたし、まあちょっと失敗もしちゃったけど……)

真(とりあえず、真美に埋め合わせしないとだよね……あっそうだ!近くの雑貨屋で何かプレゼントを買っていこう!)

真(皆にも相談して、ボク成りの形で真美に埋め合わせをしよう……そうだ、最初からそうすればよかったんだ)

真(さて、それじゃあとりあえず、皆に相談してプレゼントを決めようかな)

77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 19:48:20.45 ID:Vvs49AYC0
数日後

真(さて、今日は真美に会えるといいな……)

真美「~~♪」テクテク

真(あ、あれは……いいタイミングじゃないか、これはもしかして運命なんじゃ!?……なんてね)

真「おーい、真美」

真美「えっ!?あ、まこちん」

真「真美、ちょっと時間あるかな?」

真美「うん、平気だよ」

真「よかった……あのさ、真美……前に埋め合わせちゃんとするって言ったでしょ?」

真美「うん……」

真「それでさ、ボク成りに考えたんだけど、真美にプレゼントをあげることにしたんだ」

真美「えっ!?」

真「はい、これ」スッ

真美「あ、ありがと……」ドキドキ

78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 19:51:24.79 ID:Vvs49AYC0
真「開けていいよ」

真美「う、うん……」パカッ

真美「あ……これって……リストバンド?」

真「うん、真美に似合いそうなやつを選んだんだけど……気に入ってもらえたかな?」

真美「……うん、ありがと……付けてみてもいいかな?」

真「うん」

真美「……」スッ

真「おお!真美、すごく似合ってるじゃないか……プレゼントしてよかったよ」

真美「ありがと……」ドキドキ

79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 19:54:18.89 ID:Vvs49AYC0
真「ええと、真美……これで前回の件は許してもらえる……のかな?」

真美「うん……てかさ、真美、あの時は恥ずかしくてああ言っちゃったけど、そこまで怒ってたわけじゃないよ?」

真「えっ!?そ、そうなの?」

真美「うん、それなのにまこちん、必死で謝ってくるからさ、ちょっと面白くなっちゃって……」

真「はあ、そうだったのか……でも、ボク成りにけじめはつけたし、これはこれで満足かな」

真美「そっか……まこちん、これ、ありがとね……大切にするから」

真「うん、そうしてもらえると嬉しいかな」

真美「あっそうだ、まこちん……これ」スッ

真「えっこれって……ああ、シャンプーか」

真美「うん、それ、あげる」

真「えっいいの?」

真美「うん、ママに聞いたらさ、あげちゃってもいいって言ってたから」

真「そっか、ありがとね、ありがたく使わせてもらうよ」

真美「うん!」

80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 19:57:22.10 ID:Vvs49AYC0
真「あっ……真美、ボクの方から引きとめておいてあれなんだけど……そろそろ行かないとなんだ」

真美「あ、そうなんだ……ねえ、まこちん」

真「ん、何?」

真美「……」チュッ

真「!?」

真美「……えへへ、これ、プレゼントのお返しね、んじゃまたね///」タッタッタ

真「……」ドキドキ

81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 20:00:24.96 ID:Vvs49AYC0
真(今のって……キス……?)

真(ボク、なんでこんなにドキドキしてるんだ……別に頬にキスされるくらい、女の子同士なら珍しいことでもないのに)

真(でも、真美にプレゼントをあげてよかったな……シャンプーも貰えたし、キスも……)

真(……この感情は何なんだ……わからない……どうすればわかるんだろう)

真(真美のことをもっと知れば……もしかしたら、わかるのかもしれない……)

真(……とりあえず、真美のことをもっと知ろう、そうすれば……この感情の正体がわかるはずだ)

真(さてと……今日も1日頑張るぞー、おー!)

82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 20:03:25.75 ID:Vvs49AYC0
数日後

真(ふう……今日もなんとか終わった、さて、後はスケジュール確認して帰るだけか)

真(あれ、真美って今日はオフなのか……平日だし学校に行ってるのかな?)

小鳥「……」カタカタ

真「小鳥さん、ちょっといいですか?」

小鳥「あら、どうしたの?真ちゃん」

真「真美の中学校の場所、わかりますか?」

小鳥「真美ちゃんの中学校?ええ、わかるわよ」

真「もしよければ教えてもらってもいいですか?」

小鳥「ええ、ちょっと待ってね」カタカタ

84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 20:06:27.69 ID:Vvs49AYC0
小鳥「……はい、これ」スッ

真「これって、地図ですか?」

小鳥「そうよ、口で説明するよりそっちの方がわかりやすいと思ってね」

真「わざわざありがとうございます」

小鳥「いいのよ、それじゃ真ちゃん、今日はお疲れ様」

真「はい、お疲れ様でした!」

85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 20:09:18.60 ID:Vvs49AYC0
―――――――――――

――――――――――

―――――――――

真(たしかここだよね、おっ、ちょうど下校時間みたいだ)

真美「それでさーそれがめっちゃ面白くて」

亜美「えーまじで!」

友1「今度詳しく教えてよ、真美ちゃん」

友2「うんうん、やっぱり真美ちゃんと亜美ちゃんの話は面白いよね!」

真(あれ、亜美やお友達も一緒なのか……邪魔するのは悪いかな)

86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 20:12:17.63 ID:Vvs49AYC0
真美「あれ……もしかしてまこちん?」

真「えっ!?」

友1「えっなになにー?もしかして真美ちゃんの彼氏さん?」

亜美「……!」

亜美「そうそう、真美ってば最近彼氏できたらしくてさ→」ニヤリ

友2「ええっまじ!なんで教えてくれなかったの!」

真美「え、ちょっと亜美!?」

真「ごめん、ちょっと覗いて帰るつもりだったんだけど……」

亜美「そっか→んじゃ亜美達お邪魔虫はさっさと退散するよ→」スタスタ

友1「そうだね、真美ちゃん、また明日ね」スタスタ

友2「彼氏さん、真美ちゃんのこと大切にしてあげてくださいね!」スタスタ

真美「あ、ちょっとまこちんはそういうのじゃなくて……って行っちゃった」

88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 20:15:26.41 ID:Vvs49AYC0
真「真美、その……ごめんね」

真美「ううん、それよりさ、まこちんはなんでこんなとこにいるの?」

真「ああ、ええと……仕事の帰りに偶然通ったんだよ」

真美「あっそうなんだ……もう、これからは恥ずかしいからやめてね」

真「うん、わかった……それはそうとさ、真美の制服姿って新鮮だね」

真美「えっ!?そ、そうかな……」

真「うん、すごく可愛いと思うよ」

真美「あ、その……ありがと///」

真「あはは、いいよ別に、そうだ、真美……一緒に帰らない?」

真美「うん、いいよ」

89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 20:18:22.72 ID:Vvs49AYC0
真「……それにしてもさ、ボク達、仮にもアイドルなわけだけど、あまり気付かれないもんだね」

真美「真美はもう学校中に知られちゃってるけど……まこちんは案外気付かれてないみたいだね」

真「うん……スキャンダルとかにされなきゃいいけど……」

真美「それは気にしなくてもいいっしょ、真美とまこちんは女の子同士なんだし」

真「あっ、そ、そうだよね!それじゃ帰ろうか」

真美「うん!」

91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 20:21:14.51 ID:Vvs49AYC0
帰り道

真美「あのさ、まこちん……」

真「ん、何?」

真美「さっきはごめんね……」

真「えっ、何のことかな?」

真美「真美の友達がさ、彼氏と間違えちゃって……」

真「ああ、いいよ、気にしなくて……慣れてるしね」

真美「で、でも……まこちん、間違えられるの嫌っしょ?」

真「まあ確かに嫌と言えば嫌だけど……真美の彼氏に間違われて悪い気はしなかったよ」

真美「えっ!?そ、そうなんだ……」

真「まあそんなことよりさ、真美、折角会えたんだし帰りながら少し世間話でもどうかな?」

真美「あ、うん……いいよ」

92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 20:24:26.61 ID:Vvs49AYC0
真「それじゃ、真美はさ、学校ではやっぱりモテたりするのかな?」

真美「う、うん……まあちょっとはね」

真「そうなんだ、告白とかされたことってある?」

真美「うん……何回かはある」

真「そっか……やっぱり全部断ったのかな?」

真美「そだね、断ったよ」

真「やっぱりそうだよね、アイドルだからそういうのは気にしないとだし」

真美「うん」

真「うーん……じゃあさ、例えばの話をしていいかな?」

真美「えっ、うん……いいけど」

真「もしさ、真美がアイドルじゃなくて普通の女の子だったら……やっぱり付き合ったりしてたと思う?」

真美「うーん……どうだろ、わかんない」

真「あはは、そっか……まあ、それが普通の答えだよね」

94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 20:27:21.23 ID:Vvs49AYC0
真美「あ、でも……たぶん、付き合ったりとかはしないと思う」

真「えっどうして?」

真美「ええと……その例えばの話ってさ、事務所の皆にも会ってない設定なのかな?」

真「うーん……どっちでもいいかな、考えやすい方で」

真美「それなら……やっぱり真美は事務所の皆といるのが楽しいから会ってる設定がいいな」

真「わかった、それじゃその設定の場合で教えてもらっていいかな?」

真美「うん……あのね、その理由はね……まこちんにはちょっと悪いこと言っちゃうかもだけど、いいかな?」

真「うん、構わないよ……教えてくれるかな?」

真美「わかった……だってさ、まこちんよりもかっこよくて優しい人、真美、知らないんだもん」

真「えっ?」

真美「だからさ、他の人に告白されてもさ、その人のことよく知らないし、もし嫌な性格の人だったら困るっしょ?」

真「ああ、うん……そうだね」

真美「それにさ……まこちんがかっこよすぎるから、真美、他の人に告白されても物足りないっていうか……」

真「えっ、そ、そうなんだ……」(あれ、それって……ボクに告白された場合はどうなるのかな……?)

96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 20:30:22.46 ID:Vvs49AYC0
真美「えっと……まあ、そんな感じで、付き合ったりとかはしないと思ったんだ」

真「そっか……あのさ、真美、それで……どこがボクにはちょっと悪いことなのかな?」

真美「えっ、だってまこちん、かっこいいって言われるのあんま好きじゃないっしょ?」

真「ああ、うん……前まではね」

真美「えっ……今はいいの?」

真「いいとは言えないけど……別に嫌ではなくなったかな」

真美「そ、そうなんだ……」

真「それに、真美にかっこいいって言われてさ……正直、少し嬉しかった」

真美「えっ!?」

真「まあ、なんでかはわからないけどね……あっ真美、そろそろ駅に着くよ」

真美「そ、そっか……まこちん、いつも送ってくれてありがとね」

真「いや、いいよ……今日は真美と話せて嬉しかったよ、じゃあ、またね」

真美「うん……またね」

97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 20:33:21.92 ID:Vvs49AYC0
真(結局ボクに告白された場合のことは聞けなかったか……まあ、駅に着くのが先だったし仕方ないかな)

真(……もしかしたら、真美はボクのことを特別に思ってくれてる……のかな?)

真(それなら……嬉しいな……あれ、なんでボク、こんなに喜んでるんだろう)

真(……自分の気持ちがわからないって、ちょっと怖いけど……でも、この気持ちをなくしたくはないな)

真(とりあえず、もう少し真美と仲良くなって……真美のことを色々知っていこうかな)

真(さてと……ボクも帰ろう)

99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 20:36:31.41 ID:Vvs49AYC0
数日後

真(あれからしばらく真美に会えてないな……今日は会えるといいんだけど)

小鳥「ねえ、真ちゃん、ちょっといいかしら?」

真「あっ、はい……なんですか?」

小鳥「はい、これ……私には必要ないから」スッ

真「これって……遊園地のペアチケット?」

小鳥「ええ、あみだくじで事務所の皆の誰かにあげようと思ったのよ、そうしたら真ちゃんになったってわけ」

真「そ、そうですか……でも、本当にいいんですか?」

小鳥「ええ、こんな三十路手前の私が行っても……あっ自分で言ってて悲しくなってきた!」

真「え、えーと……それじゃ、ありがたく使わせてもらいますね」

小鳥「え、ええ……楽しんできてね」

真(まさかこんな素晴らしいものが手に入るなんて……小鳥さんには本当に感謝しないとだよね)

真(さて、誰を誘うかだけど……まあ、決まってるようなもんだよね)

真(それじゃ、誘いに行きますか)

102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 20:39:20.90 ID:Vvs49AYC0
とあるスタジオ

真(ええと、たしかそろそろ終わるはずだよね)

スタッフ「お疲れ様でした」

真美「お疲れ様でした→」

真(おっちょうど終わったみたいだ)

真美「ふう、今日もなんとかお仕事終了だよ→」

真「真美、お疲れ様」

真美「うえっ!?な、なんでまこちんがここに!?」

真「ごめん、驚かせちゃって……実はさ、ちょっと話したいことがあるんだ」

真美「えっ、そ、そうだったんだ」

104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 20:42:21.47 ID:Vvs49AYC0
真「真美ってさ、次の日曜はオフかな?」

真美「うん、日曜はオフだけど……それがどうかしたの?」

真「それじゃあさ、もしよければ……ボクと遊園地に行かない?」スッ

真美「えっ!?あ、これって……ペアチケット?」

真「うん、小鳥さんに貰ったんだ……それで、どうかな?」

真美「う、うん……いいよ」

真「よかった、それじゃあ……ええと、日曜の10時に事務所の近くの公園で待ち合わせでいいかな?」

真美「わかった……あのさ、まこちん」

真「何?」

真美「ありがとね、真美を誘ってくれて」

真「いや、ボクも真美と行きたかったわけだし、ボクの方が感謝したいくらいさ」

真美「あっ……そ、そうなんだ……///」

106: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 20:45:23.51 ID:Vvs49AYC0
真「うん、さてと……それじゃ、一緒に帰ろうか」

真美「うん、そだね」

真(よし、なんとか誘えた……あれ、そういえばこれって……デートってことになるのかな?)

真(何か今になってすごく緊張してきた……ま、まあ……いつも通りのボクでいけばいいか)

真(よーし、日曜は思いっきり楽しもう!)

108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 20:48:27.47 ID:Vvs49AYC0
日曜日

真「ふわぁ……」

真「……ぜんぜん眠れなかった」

真「それより、早く支度しないと」

真「ええと、今日はいつもよりお洒落な服で行ってみようかな」

真「よし、後はチケットを持って……準備オッケーと」

真「さて、それじゃあ行きますか……初デートに」

109: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 20:51:23.65 ID:Vvs49AYC0
公園

真「はあ……はあ……走ってきちゃったけど、真美はまだ来てないみたいだね」

真「まあ、まだ30分前だし、気長に待とうかな」

30分後

真「……」ソワソワ

真(あ、あれ……流石にそろそろ来てもいい頃……だよね)

真(な、何かアクシデントでもあったのかな……)

真(……それとも、ボクとなんか行きたくなかった……のかな)

真(……あー!ダメだダメだ!こんなのボクらしくない!真美は絶対くる、たぶんちょっと寝坊しちゃったんだろう)

真(もう少し待ってれば来るはずだ、まったく真美ってばこういう時までおっちょこちょいなんだから)

110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 20:54:25.54 ID:Vvs49AYC0
更に30分後

真(……はあ、まだかな)

真(…………そっか、そうだよね……今までうまくいきすぎてるとは思ってたんだ)

真(ボクなんかにいきなり遊園地に行こうなんて誘われて、もしかしたら真美は嫌だったのかもしれない)

真(……帰るか)

112: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 20:57:17.33 ID:Vvs49AYC0
真美「まこちーん!!」タッタッタ

真「えっ!?ま、真美……」

真美「はあ……はあ……ごめんね!まこちん!」

真「い、いや……別に」

真美「真美、色々準備してたら遅くなっちゃって」ウルウル

真「……よかった」

真美「えっ?」

真「ボクさ……もしかしたらすっぽかされたのかと思って……それで、もう諦めようとしてたんだ」

真美「……ねえ、まこちん」

真「何?」

真美「真美はね、いつも悪戯とかしてるけど……事務所の皆やまこちんが本当に傷つくことは絶対にしないよ」

真「……真美」

113: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 21:00:19.54 ID:Vvs49AYC0
真美「だから……今日は本当にごめんなさい……真美、まこちんのこと傷つけちゃった」ポロポロ

真「……真美、ボクは……傷ついてなんかいないよ」ギュウ

真美「えっ……」

真「たしかに真美がこのまま来なかったら傷ついたかもしれない……でも、真美はちゃんと来てくれたじゃないか」

真美「う、うん……」

真「それに……ボクの方が真美に謝りたいんだ……ボクは真美のことを信じないで……帰ろうとしちゃったから」

真美「ううん……まこちんは悪くないよ」

真「いや……真美がそう思ってくれても、ボク自信が許せないんだ……」

114: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 21:03:25.78 ID:Vvs49AYC0
真美「……それじゃ、真美もまこちんも悪かったから……その分、今日はいっぱい楽しも?」

真「……あはは、そうだね、デートの前からこんなネガティブな気持ちではいたくないし」

真美「えっ!?で、デート?」

真「うん、ボクはそのつもりだったけど……真美は違ったかな?」

真美「……ううん、真美もそうだよ……まこちんがそう思ってくれてたのに驚いただけ」

真「あはは、そっか……ボクも真美がそう思っててくれて嬉しかったよ」

真美「えへへ……んじゃ、早く行こ?」

真「そうだね、今日は思いっきり遊んで楽しもう!」

117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 21:06:36.18 ID:Vvs49AYC0
―――――――――――――

――――――――――――

―――――――――――

真「はあ……今日はすごく楽しかった」

真美「えへへ、真美もだよ」

真「真美、本当にありがとね、今日はボクと一緒に来てくれて」

真美「ううん、真美もめっちゃ楽しかったし、まこちんの意外な一面も知れて嬉しかったし」

真「そ、それは……ボク、本当にお化けだけはダメなんだよ……」

真美「でもお化け屋敷で真美の手強く握って震えてるまこちん、すごく可愛かったよ?」

真「えっ!?そ、そっか……なんか改めて言われると恥ずかしいな」ドキドキ

118: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 21:09:24.74 ID:Vvs49AYC0
真美「あのさ、まこちん」

真「ん、何かな?」

真美「また……デート、したいんだけど……いいかな?」

真「えっ!?ああ、うん……それじゃあまた今度しようか」

真美「あ、ありがと……」

真「……そろそろ駅に着いちゃうね」

真美「あっ……そだね」

真「今日はさ、本当に楽しかった……こんなに楽しかったの、初めてだったよ」

真美「ま、真美もだよ……まこちん、今日はありがとね、めっちゃ楽しかった」

真「うん……それじゃ、またね」

119: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 21:12:34.62 ID:Vvs49AYC0
真美「……まこちん」

真「……何?」

真美「……ごめん、なんでもない」

真「……」ギュウ

真美「ま、まこちん!?」

真「ごめん……今日、すごく楽しくて……つい、名残惜しくなっちゃった」

真美「……まこちん、もう少し……このままでいてもいい?」

真「うん……」

真美「えへへ……まこちん、あったかいね」

真「あはは、真美だってすごく温かいよ」

真(今日は……本当に、楽しかった……真美との初めてのデートで、たくさん遊んで……)

真(真美の喜んでる顔、すこし寂しそうにしてる顔、驚いてる顔……色々な真美の表情を知れた……)

真(……でも、まだ、わからない……ボクが真美に抱いているこの感情が)

真(まだ、足りないんだ……真美、もっと……君のことが知りたい)

122: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 21:15:25.42 ID:Vvs49AYC0
真美「……まこちん、ありがと」

真「……いいよ」

真美「それじゃ、真美……そろそろ……」

真「うん……帰りは気をつけてね」

真美「うん……それじゃ、またね」

真「またね……」

真(……真美のことを抱きしめても、やっぱり答えは見つからない……か)

真(……真美のことを知りたいと思ってから、もう結構時間が経ってる……でも、まだ……わからない)

真(どうすれば……もっと君のことを知れるのだろう……真美、ボクはどうすればいい……)

真(…………はあ、くよくよしてても仕方ないか、また明日からは仕事もあるんだし)

真(とりあえず、今日の真美とのデートは一生忘れることはないだろうな……)

真(ボクはボクらしく、真美と接していこう……それでいつか、ボク成りの答えを見つけるんだ)

真(さて……帰ろうかな)

124: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 21:18:28.80 ID:Vvs49AYC0
数日後

真(……はあ、とりあえず午前の仕事は終わりか……昼はどうしようかな)

真美「あ、まこちん」

真「えっ!?ま、真美」

真美「ねえ、まこちん、お昼はどうするか決めた?」

真「いや、まだだけど……」

真美「んじゃ、今から屋上行かない?」

真「うん、いいよ」

真美「やった、んじゃ行こっか」

128: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 21:21:27.35 ID:Vvs49AYC0
屋上

真「それでさ、真美……急に屋上に呼びだしてどうしたの?」

真美「えへへ、実はさ、真美、お弁当作ったんだけど……亜美に渡そうと思ってたんだけど忘れちゃってさ」

真「ああ、なるほど……つまり余っちゃったってことかな?」

真美「うん、それで、よかったらまこちんに食べて欲しくてさ」

真「そっか、ありがとう……ボクもまだ昼はどうするか決めてなかったからね」

真美「そうなんだ、それじゃちょうどよかったのかな?」

真「うん、ありがたく食べさせてもらうよ」

真美「それじゃ、はい、これ」スッ

真「ありがとう」

真美「んじゃ、食べよっか」

真「そうだね、いただきます」

真美「いただきま→す」

129: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 21:24:27.58 ID:Vvs49AYC0
―――――――――――――

――――――――――――

―――――――――――

真「ふう、すごく美味しかったよ、真美」

真美「えへへ、そっか」

真「前よりも上達してる感じがしたけど、まだ料理続けてたんだ?」

真美「うん、まだまだ真美は上を目指すよ→」

真「あはは、そっか……それじゃ、また後でお弁当交換しよう」

真美「あっ、そだね……」

130: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 21:27:30.66 ID:Vvs49AYC0
真「そうだ、真美……まだ時間あるからさ、少し話してかない?」

真美「うん、いいよ」

真「よし、それじゃあ……真美ってさ、家では普段なにしてるの?」

真美「家で?うーん……ゲームしたり漫画読んだり、最近は料理とかもしてるかな」

真「そっか……」(普通過ぎるな……これで終わらせるのはもったいない気がする……あっそうだ!)

真「それじゃあさ、自分の部屋では何かしてないの?」

真美「えっ何かって?」

真「だからさ、夜に1人で何かしてないの?」

真美「夜に?……えっ///」

真「ん?どうしたの真美?」ニヤニヤ

真美「ま、真美はそんなことしてないもん!」

真「そんなことって何かなー?ボクわかんないなー」

真美「うう///」

132: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 21:30:31.66 ID:Vvs49AYC0
真「真美、それで何をしてるのかな?」

真美「し、知らないもん……」

真「……ああ、そっかそっか、真美もそういうお年頃だもんね?」

真美「だ、だからー!してないって言ってるっしょ!」

真「いや、ボクは化粧とかお洒落って意味で言ったんだけど、真美はどういう風に解釈したのかな?」

真美「あ///」

133: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 21:33:22.21 ID:Vvs49AYC0
真(そろそろやめておこうかな、前みたいに気まずくなっても困るし)

真「あはは、ごめんごめん、ちょっとからかいすぎたね」

真美「……ほんとだよ、ばか」

真「まあ、真美が普段どういうことをしてるかわかったし、それを知れただけでも満足だけどね」

真美「……前から思ってたんだけど、まこちんさ……もしかして、真美のこと知りたいの?」

真「えっ!?ああ、うん……今よりも真美のことを知りたいとは思ってるよ」

真美「……じゃあ、もっと真美のこと……知ってくれる?」

真「え、ええと……どういうことかな?」

135: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 21:36:29.02 ID:Vvs49AYC0
真美「……ん」チュッ

真「!?」

真美「……」スッ

真「……真美、今のって」

真美「……ごめん」ダッ

真「あ、ちょっと真美!……行っちゃったか」

真(……そうか、真美……ボク、真美のこと、また少し知れた気がするよ)

真(教えてくれてありがとう……でも、まだ君のすべてを知ったわけじゃないんだよね……真美)

真(もし、また機会があるなら……今度はボクから真美のことを知ろう)

真(……ファーストキスは、少し甘くて、ほろ苦かった)

真(なんてね……さて、午後の仕事に向かおう)

137: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 21:39:30.44 ID:Vvs49AYC0
―――――――――――

――――――――――

―――――――――

真(……よし、今日の仕事も終わりっと……真美、できれば今日中にまた話したいな)

真(まあ、そんな都合よく行くわけ……)

真美「……」テクテク

真(あった!)

真「真美!」

真美「……っ」ダッ

真「ああっ!?ちょっと待ってくれ、真美!」ダッ

138: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 21:42:22.27 ID:Vvs49AYC0
真美「……」タッタッタ

真「……よし、捕まえた」ダキッ

真美「……離して」

真「ごめん、それはできないよ」

真美「……だって、真美……いきなりあんなことしちゃって……まこちん、嫌だったよね?」

真「なんでそうやって決めつけるんだよ、真美……ボクがいつ嫌だと言ったのかな?」

真美「えっ……」

真「別に嫌なんかじゃないよ、真美……真美のこと、また少し知ることができた、ありがとう」

真美「あ……うん///」

真「……だからさ、今度はボクからのお願いだ」

真美「……うん」

真「真美のこと……もっと知りたい」

真美「……いいよ、教えてあげる」

139: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 21:45:24.55 ID:Vvs49AYC0
真「……」チュッ

真美「んっ……じゅるっ……」

真「ちゅるっ……んむっ……んちゅ……」

真美「ぷはっ……はぁ……はぁ……」

真(……ダメだ、まだ……足りない)チュッ

真美「ま、まこちっ……んむっ……」

真(……キスって、こんなに気持ちがいいものなのか……初めて知ったな)

真(いや……真美とのキスだから、こんなに気持ちがいいんだ)

真「ぷはっ……」

真美「はぁ……はぁ……」

真「……ごめん」

真美「……ううん、別にいいよ」

真「ありがとう、真美……ボクのわがままに付き合ってくれて」

141: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 21:48:30.63 ID:Vvs49AYC0
真美「……ねえ、まこちん」

真「何?」

真美「……まこちんは、真美のこと……どう思ってるの?」

真「……曖昧な答えになっちゃって悪いけど……まだ、わからないんだ」

真美「そっか……」

真「……最低、だよね……真美のことをどう思ってるかわかりもしないで、キスするなんて」

真美「……ううん、そんなことないよ」

真「いや、でも……」

真美「真美ね……まこちんとのキス、すごく気持ちよかった」

真「えっ……」

真美「だから、えっと……これからも、たまに……してほしいな……なんて///」

真「……わかった、それじゃ……また今度ね」

真美「うん///」

142: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 21:51:32.48 ID:Vvs49AYC0
真(本当に……これでよかったのかな……今のは、女の子同士だから大丈夫っていうのでは済まされない)

真(軽いキスならまだわかるけど……ボク達がしたのは、ディープな方だ……)

真(いや……ボクがしたんだ……ボクが求めたんだ)

真(でも……それでも、やっぱり……わからない)

真(ボクが真美に抱いているこの気持ちは……なんなんだ……)

真美「ねえ、まこちん」

真「な、何?」

真美「もしよかったらさ、今日も一緒に帰らない?」

真「うん……いいよ」

真美「えへへ、ありがと///」

真「いや……それじゃ、帰ろうか」

真美「うん!」

143: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 21:54:20.96 ID:Vvs49AYC0
真(真美……ボクは、君のことをどう思ってるんだろうか……)

真(これだけ真美と過ごして、真美のことを色々と知っても、やっぱり……答えは見つからない)

真(……まだ、足りないのかな……もっと……もっと君のことが……知りたい)

真(ボクが真美に抱いているこの気持ちを……知りたい)

145: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 21:57:25.98 ID:Vvs49AYC0
数日後

真(……あれから、何度か真美と会って、会うたびにキスをした)

真(でも……やっぱり答えは見つからない……)

真(……はあ、とりあえず、今日は帰ろうかな)

真(あれ……ここらへんってたしか、真美の学校の近くだっけ)

友1「あっ!あの!」

真「えっ、あ、君はたしか」

友1「たしか真美ちゃんの彼氏さんでしたよね?」

真「えーと……うん、そうだけど」

友1「真美ちゃんが大変なんです!!」

真「……え?」

146: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 22:00:20.69 ID:Vvs49AYC0
友1「あの、さっき、体育館裏で真美ちゃんと男子が何人か口論してて……」

真「っ!?そ、それって、いつのこと?」

友1「ついさっきなのでまだ遠くには行ってないと思うんですけど……」

真「わかった、教えてくれてありがとう!」ダッ

真(真美……何もなければいいんだけど……)

147: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 22:03:27.90 ID:Vvs49AYC0
体育館裏

真美「い、いやっ離して!!」

男子1「このっ舐めやがって」ガシッ

真「真美!」

真美「えっ!?」

男子2「はあ?誰だよこいつ」

真(……抑えろ、ボク……ここで暴力を振るっても何も解決しない、穏便に済ませるんだ)

真「こんなところにいたのか、待ち合わせ場所にいないから心配したよ」

真美「え?」

真「今日は学校が終わったらデートするって約束しただろ?」

男子1「なんだこいつ、もしかして双海の彼氏じゃね?」

男子2「まじかよ、でも俺らもう怒っちまったもんな!」

真「真美、行くよ」ギュッ

真美「あっ……うん」

149: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 22:06:26.63 ID:Vvs49AYC0
男子3「おい、どこ行くんだよ!」

男子4「俺らのこと無視してんじゃねえぞおい!」

真「……はあ、うるさいやつらだな」

男子1「な、何だと!」

真「1つだけ、言っておくよ……次、ボクの真美に手、出したら……命の保証はできないよ?」ギロリ

男子2「ひっ……」

男子3「お、おい……どうすんだよ、こいつやばそうだぜ」ヒソヒソ

男子4「と、とりあえず謝って逃げよう」ヒソヒソ

男子達「「す、すいませんでした!」」ダッ

152: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 22:09:25.95 ID:Vvs49AYC0
真「……行ったか」

真美「あ、あの……まこちん……」

真「真美、なんでこうなったのか教えてくれるかな?」

真美「うん……だってあの男子達、亜美の悪口言ってて……それで、我慢できなくて……」

真「そうだったのか……真美、たしかにそれで怒るのも無理はないと思う、ボクも怒ってただろうからね」

真美「うん……」

真「でもね、もしああいうことになった場合、まず助けを求めないとダメだよ」

真美「……」

真「それに、真美1人で立ち向かう姿勢はすごくいいと思う、でもさ……助けを求めちゃいけないなんてことはないんだ」

真美「で、でも……」

154: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 22:12:29.64 ID:Vvs49AYC0
真「真美1人で解決したいって気持ちもわかるよ……でもさ、もしさっきみたいになった時はさ、ボクに助けを求めてよ」

真美「ま、まこちん……」

真「真美がボクに助けを求めてくれるならさ、ボクは世界中のどこにいたって……いや、宇宙にいたとしてもさ」

真「必ず、すぐに真美の元に駆けつけて、真美の力になるから」

真美「……まこちん、ごめんなさい」

真「いや、いいんだよ……真美は何も悪くないさ」ナデナデ

真美「さっきの……信じていいんだよね?」

真「もちろん……ボクは、いつでも真美の味方だからね」

真美「ありがと///」

155: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 22:15:26.57 ID:Vvs49AYC0
真「さて、それじゃあ……デートして帰ろうか」

真美「えっ!?」

真「折角会えたんだしさ、真美と久々にデートしたいなと思ってたし」

真美「う、うん……」ドキドキ

真「よし、それじゃ行こう!」

真(今日も真美に会えた……真美はやっぱり優しい子だな……人のために怒れるなんて、すごく優しい)

真(でも、だからこそ……真美が危険に陥った時は、誰かが助けなくちゃいけないんだ)

真(もし、真美が助けを求めてくれる相手がボクなら……その時は必ず真美の力になって、真美を守ろう)

真(いや、助けを求めなくても、真美が危険に陥ったら……絶対に、真美のことを守ろう)

真(ボクは……ひそかにそう誓うことにした)

158: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 22:18:28.60 ID:Vvs49AYC0
数日後

真(……今日も終わりか、そういえば最近、真美と毎日会えてるな)

真(もしかしたら、意図的に会える時間を見つけているのかもしれない……)

真(真美と会って、キスして、デートして……こんな生活がずっと続けばいいのにな……)

真(でも……ボクと真美は恋人じゃない……ボクは、未だに真美に抱いている気持ちを理解できていない……)

真(どうすればいいんだ……ずっとこのままと言うわけにはいかないことはボク自信がわかってる……)

真(もっと……真美を知るには…………やっぱり、するしかないのか)

真(でも……いいのだろうか……真美のことを傷つけてしまうんじゃないのか……)

真(はあ……悩んでても仕方ないか)

160: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 22:21:36.11 ID:Vvs49AYC0
ガチャッ

真美「ただいま→」

真「おかえり、真美」

真美「あ、まこちん……」

真「……真美」チュッ

真美「ん……」

真「今日もお疲れ様」

真美「うん///」

真「……真美、ちょっと隣の部屋へ行かない?」

真美「えっ……うん、いいけど」

真「ありがとう、それじゃ行こうか」

161: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 22:24:33.69 ID:Vvs49AYC0
隣の部屋

真「……」

真美「まこちん……どしたの?」

真「……真美のことを……もっと……もっと……もっと……知りたいんだ」

真美「まこ……ちん?」

真「真美……」スッ

真美「っ!?」ビクッ

162: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 22:27:32.37 ID:Vvs49AYC0
真「教えてくれ……真美のこと……もっと……」

真美「ま、まこちん……何か変だよ?」

真「苦しいんだ……真美……キスしても、デートしても……まだ、足りないんだ」

真美「……まこちん」

真「だから……もう、こうするしかないんだ……ごめん、許してくれ……真美」

真美「……いいよ、まこちん……して?」

164: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 22:30:32.98 ID:Vvs49AYC0
――――――――――――

―――――――――――

――――――――――

真(……やってしまった……ボクは…………取り返しのつかないことをした)

真(もう……戻れない……真美はおそらく……ボクに好意を抱いてくれている)

真(それがわかった上で……ボクは、したんだ……ボクの気持ちはまだ定まってもいないのに)

真美「まこちん……」

真「真美……」チュッ

真美「ん……」

166: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 22:33:34.53 ID:Vvs49AYC0
真(結局、真美に求められて、ボクも真美を求めてしまう……)

真(この悪循環をどうにかしたいとは思っていても……体が、心が……真美を求めてしまう)

真(もう……いいんじゃないのか……このままで)

真(ボクも真美も、今の状況を満足している……このままでも、何も問題ないんじゃないのか?)

真(…………違う、それじゃダメだ……そう考えてしまう時点で、ボクはもう、かなり限界まできているのかもしれない)

真(……もう1度、後で、考え直そう……これからのこと、そして……ボクの気持ちを)

真美「えへへ、まこちん……大好き」

真「真美……」ギュウ

真美「まこちん///」

167: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 22:36:41.58 ID:Vvs49AYC0
真「今日は……ごめんね」

真美「ううん……ねえ、まこちん」

真「……何?」

真美「まこちんの気持ち……もう1度教えて欲しいな」

真「…………ごめん」

真美「……そっか」

真「いつか……絶対に、真美に伝えるから……ボクの気持ちがわかった、その時は」

真美「わかった……真美、ずっと待ってるよ」

真「ありがとう、真美……それじゃ、帰ろうか」

真美「うん!」

169: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 22:39:37.57 ID:Vvs49AYC0
数日後

真(あれから、何度か真美と体を重ねた……でも、それでも……まだ、わからない……)

真(ボクは真美のことをどう思っているのだろうか……何度も自問してみたけど……やっぱり、答えはでてこない)

真(まだ、何か足りないのか?……いや、そんなことはない、これ以上はいくらなんでも欲張りすぎだ)

真(真美……ボクは……)

亜美「ねえ、まこちん……ちょっといいかな?」

真「えっ!?ああ、亜美か……何?」

亜美「……昨日、真美と何してたの?」

真「えっ……」

171: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 22:42:32.66 ID:Vvs49AYC0
亜美「答えてよ……隣の部屋で、真美と何してたの?」

真「……見てたの?」

亜美「見てたよ、全部……最近、真美の様子がおかしかったから、こっそり真美についてったんだよ」

真「……」

亜美「ねえ、まこちん……まこちんと真美はどういう関係なの?」

真「それは……」

亜美「真美と恋人になったの?女の子同士でもそういう関係になる人もいるってことは知ってたけど」

真「……」

亜美「ねえ、どうしたの?答えてよ」

真「……違う、恋人じゃないよ」

173: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 22:45:37.34 ID:Vvs49AYC0
亜美「……じゃあ、なんで真美とああいうことしてたの?」

真「……」

亜美「答えてよ」

真「……ボクが、無理やりしたんだ」

亜美「っ!?」バシッ

真「っ……」

亜美「最低……」

真「……」

亜美「ねえ、そんなことして楽しいの?真美の心と体を弄んで……楽しいの?」

真「い、いや、そんなつもりは……」

亜美「じゃあ何か理由があるの?それなら教えてよ」

真「……」

亜美「もう真美に近づかないで」

真「……」

亜美「……まこちんがそんな人だなんて思わなかった」ダッ

176: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 22:48:35.00 ID:Vvs49AYC0
真(……そうだ、これが普通の反応だ……ボクは、やっぱり間違ってたのか)

真(……真美に近づかないで……か)

真(そんなの……無理だよ……ボクは、真美がいないと……もう、ダメになってしまうから)

真(ああ……そうか……なんとなくだけど、わかってきた)

真(真美と頻繁に会うようになる前、退屈だったのは……真美が隣にいなかったからだ)

真(今更になってこんなことに気付くなんて……ほんと、ばかだな……ボク)

真(答えなんて、もうすでに出てたんだ……ボクは、こんなにも真美に惚れていたのか)

真(……真美、今……行くよ)

178: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 22:51:28.50 ID:Vvs49AYC0
双海家

真「……」ピンポーン

ガチャッ

亜美「……何しにきたの?」

真「真美に会わせてくれないかな?」

亜美「……帰って」

真「……帰らないよ」

亜美「あっそ」

バタンッ

真「……」

ピンポーン

真「……」

ピンポーンピンポーン

真「はあ……だめか」

179: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 22:54:35.15 ID:Vvs49AYC0
ガチャッ

真美「……」

真「真美!」

亜美「真美!出ちゃだめって言ったっしょ?」

真美「まこちん、わざわざ家まできてどったの?」

真「真美、話したいことがあるんだ」

亜美「……真美、戻ろ?」

真美「ごめん、亜美……真美、ちょっと行ってくるね」

亜美「っ!?なんで?」

180: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 22:57:33.25 ID:Vvs49AYC0
真美「まこちんはさ、亜美が言ってたみたいな人じゃないよ……すごく優しくて、かっこよくて、可愛いもん」

真「真美……」

亜美「……真美になんかしたら許さないから」

バタンッ

真「……真美、ここら辺って近くに公園とかあったっけ?」

真美「うん、あるよ」

真「それじゃ、そこで話そうと思うんだけど……いいかな?」

真美「わかった」

181: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 23:00:36.45 ID:Vvs49AYC0
公園

真「真美……ボクね、やっと、自分の気持ちに気付けたんだ」

真美「えっ……」

真「真美のことを知りたいって思ったのは……たぶん、好きな人のことを知りたかったから……だと思う」

真美「そ、それって……」

真「うん……ボクは……真美のことが、好きだ」

真美「……まこちん」

真「真美と一緒に帰ったり、デートしたり、キスしたり、ちょっとエッチなことしたりしてさ」

真「ボク、やっと……気付けたんだ……真美が好きなんだって」

真美「ま、真美も……まこちんのこと、好きだよ」

真「ありがとう、真美……ボク、すごく嬉しいよ……」

真美「……真美も、めっちゃ嬉しい」

182: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 23:03:31.30 ID:Vvs49AYC0
真「真美……」チュッ

真美「ん……」

真「……これで、やっと、恋人になれたね」

真美「うん……ねえ、まこちん」

真「何?」

真美「真美のこと……これからも、たくさん教えてあげるね」

真「うん、ボクも真美のこと、これからたくさん知っていこうと思ってるよ」

真美「えへへ、そっか……でも、もう教えられることって、あんまないのかも」

真「え、そうなの?」

真美「だってさ、キスとエッチもしちゃったし……」

真「……それ以外にだってまだまだ知らないこと、たくさんあるよ」

真美「……そっか、それじゃ……これから、いっぱい教えてあげるね」

183: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 23:06:32.65 ID:Vvs49AYC0
真「うん……ああ、それと」

真美「何?」

真「ボクのことも……知って欲しい、かな?」

真美「……うん、それじゃ、まこちんのこと……たくさん教えてね?」

真「うん、もちろん!」

亜美「真美!騙されちゃだめだよ!」

真美「亜美!?な、なんで……」

亜美「どうせそんなこと言って、また真美のこと弄ぶ気なんでしょ?」

真「違う……ボクは、本当に真美のことが……」

亜美「言いわけなんて聞きたくない……真美から離れてよ」

真美「なんでそんなこと言うの、亜美……」

185: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 23:09:39.86 ID:Vvs49AYC0
亜美「だってさ、真美、あんなにまこちんのこと思ってたのに……」

亜美「恋人にもなってないのに手、出すなんてさ……おかしいっしょ……」

真「……」

亜美「昨日真美とまこちんがエッチなことしてるの見てさ、亜美、付き合ってるなら別にいいと思った」

真美「亜美……」

亜美「それなのに、付き合ってもないくせにそんなことしてるの見てさ、我慢できなかった」

亜美「真美の気持ちを踏みにじられたと思った……それが許せなかった」

真美「そ、そんなことないよ……まこちんは……」

真「……いや、亜美の言うとおりだ」

真美「まこちん?」

真「そうだよ、それが普通の反応なんだ……ボクは中学生に手を出した犯罪者だ」

真美「そ、そんなことない!だって……まこちん、さっきちゃんと真美に好きだって言ってくれたじゃん……」

真「……そうだよ、ボクは真美のこと、好きだ」

亜美「……今更そんなこと言われても、信じらんないよ」

186: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 23:12:26.87 ID:Vvs49AYC0
真「……うん、わかってる……だから、全部話すよ」

真美「え……?」

真「ボクが何を思って真美に近づいたのか、真美を知ろうとしたのか、全部……話す」

亜美「……」

真「言いわけになるかもしれない……でも、ちゃんと聞いて欲しいんだ、ボクが何を思っていたのかを」

亜美「……わかった」

187: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 23:15:29.32 ID:Vvs49AYC0
真「ボクはさ、真美に頻繁に会うようになる前、いつもの日常に若干不満を感じてた」

真「充実してるはずなのに、何かが足りないんじゃないかってね」

真「そんな時、偶然帰り道で真美と会った……それで、その日あった出来事とかを話した」

真「真美と別れた後、ボクは……真美のことがもっと知りたいと思うようになってた」

真「それから、真美と会う回数が増えて、真美のことを色々知りたくなって、少し世間話もした」

真「お弁当交換をしたり、帰りに一緒にたい焼きを食べたり、シャンプーを真美から貰ったりした」

真「真美のスカートをめくっちゃった時は、ちょっと自分でも間違いを犯したと思った」

真「でも、真美にプレゼントをあげて、真美が喜んでくれる顔を見て……それもいい思い出だと思えるようになった」

真「それから、真美の学校に行った時は、真美の友達から彼氏に間違われたりもした」

真「でも、それも嫌じゃなかった……その時はまだ、なんでなのかわからなかったけどね」

真「小鳥さんから遊園地のペアチケットを貰った時は、真美を誘いたいと自然に思うようになってた」

真「初デートだったけど、真美と色々回れて、すごく楽しかった」

真「真美から初めてキスをされた時は、すごくドキドキした」

真「その時、ボクは真美をまた少し知れた気がした……それで、もっと真美のことが知りたくなった」

188: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 23:18:27.38 ID:Vvs49AYC0
真「ボクから真美にディープキスをした時、真美は何も言わずに受け入れてくれた」

真「それでも、その時はまだ、ボクは自分の気持ちに気付けなかった」

真「仕事帰りに真美の学校の近くを通った時、真美が男子生徒と口論してるって真美の友達に聞かされた」

真「その時ボクは、体が勝手に動いたようにすぐに真美の元に駆けつけた」

真「真美が男子生徒に掴まれるのを見て、思わず手が出そうになったりもした」

真「でも、真美に迷惑を掛けるわけにはいかないから、ボクは穏便に対処した」

真「その時ボクは、真美が危険に陥ったら必ず助けるとボク自信に誓うことにした」

真「真美に対する気持ちがわからなくて、限界まで来ていた時、ボクはついに真美に手を出した」

真「その時も、真美は何も言わずに受け入れてくれた」

真「それでも、ボクはまだ、自分の気持ちに気付くことができなかった」

真「亜美から真美のことを弄んでるんじゃないかって言われた時、ボクは初めて、真美に対する気持ちに気付けた」

真「退屈だと思ってた日常は、真美がボクの隣にいなかったからだって気付けた」

真「それで、ボクは……こんなにも真美に惚れていたことに気付くことができた」

真「だから、今日、今、ここで、真美に告白したんだ」

真「これが……ボクが真美とともに過ごしていた時に思っていたことのすべてだよ」

189: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 23:21:32.97 ID:Vvs49AYC0
亜美「……そっか」

真美「まこちん……」

亜美「まこちん、ひどいこと言ってごめんなさい」

真「……ボクのことを、許してくれるの?」

亜美「そんなの聞かされたら、許すしかないじゃん」

真「でも、ボクが嘘をついてる可能性だって……」

亜美「あんなに真剣に話されたら、嘘だなんて思えないよ……」

真「……ありがとう、亜美」

190: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 23:24:29.27 ID:Vvs49AYC0
亜美「……亜美ね、もしかしたら、まこちんに八つ当たりしてたのかもしれない」

真「え?」

亜美「最近真美ってばまこちんのことばっか話すからさ、真美のこと取られちゃったんじゃないかって思って」

真美「亜美……」

亜美「でもさ、まこちんになら……真美のこと、まかせてもいいかな」

真「……うん、真美はボクが絶対に……幸せにしてみせるよ」

真美「……まこちん、違うっしょ?」

真「えっ?」

真美「2人で、幸せになるんだよ」

真「あはは……そうだね」

亜美「んじゃ、後は若いお二人にまかせて亜美は退散するぜ→」ダッ

真「ああ、亜美……行っちゃったか」

191: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 23:27:40.28 ID:Vvs49AYC0
真美「ねえ、まこちん……まこちんの気持ち、ちゃんと知れてよかった」

真「そっか……」

真美「まこちんってば結構鈍感さんだったんだね」

真「そうかもね……ボク自信ここまで鈍感だったとは思わなかったよ」

真美「まあ、真美は知ってたけどね、まこちんが鈍感なことくらい」

真「あはは、そっか……真美に隠し事はできなそうだね」

真美「んっふっふー、浮気は許さないかんね!」

真「何言ってるんだよ、真美……ボクが真美以外の人を愛するわけないだろ?」

真美「え///……も、もう……まこちん、そうやってすぐ真美のことドキドキさせてくるよね」ドキドキ

真「真美だってさ、ボクのことをドキドキさせてくるじゃないか」

192: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 23:30:36.09 ID:Vvs49AYC0
真美「じゃ、じゃあ……お互い様ってことで」

真「うん、そうだね……真美」

真美「何?」

真「これからもずっと、ボクと一緒にいてくれるかな?」

真美「……当たり前っしょ、まこちんの隣は真美の特等席だかんね!」

真「ありがとう、真美……じゃあ、帰ろうか」

真美「うん!」

193: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 23:33:45.92 ID:Vvs49AYC0
真(今日、ついに真美に対するこの気持ちを知ることができた)

真(ボクはこんなにも君に惚れていた、そう気付くのにかなりの時間を掛けてしまった……)

真(でも、今日真美に告白して、君もボクと同じ気持ちでいてくれたことが、たまらなく嬉しかった)

真(これからも、真美のことを知って、それから、ボクのことを知って貰おうと思った)

真(ボクは真美が好きで、真美もボクが好き……これほどに嬉しいことはこれから先にはないのではないだろうか)

真(君はこれからもボクと一緒にいてくれると言った……ならば、その分ボクが君を幸せにしよう)

真(ボクは、何気なくそう思い……これからも君と過ごしていこうと思った)

真(真美、好きだ……この気持ちは、これからも一生忘れることはないだろう)

真(さて、それじゃあ……帰ろうか、真美)

194: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 23:36:36.26 ID:Vvs49AYC0
数年後

真美「朝だよ、ダーリン♪」

真「ううん……おはよう、ボクのスイートマイエンジェル」ダキッ

真美「あんっ♪もう、朝から大胆なんだから♪」

真「あはは、ごめんごめん、真美が可愛すぎるからついね」

真美「もう、それよりスイートマイエンジェルって呼び方やめてよ」

真「それなら真美だってダーリンって呼ぶのやめてくれよ」

真美「えー……別にたまにはいいじゃん」

真「それならボクだっていいだろ?」

真美「うう……そう言われるとそうかも」

真「それよりさ、朝ごはん食べようよ」

真美「うん!今日もめっちゃ愛情込めて作ったかんね!」

真「ありがとう、真美」チュッ

真美「……えへへ///」

195: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 23:39:34.38 ID:Vvs49AYC0
真「それじゃ、いただこうかな」

真美「うん、いただきま→す」

真「……」パクッ

真「うん、美味しいよ」

真美「そっか、よかった……」

真「やっぱり真美の手料理が1番だね」ナデナデ

真美「もう、いつもそれ言うのやめてよ///」

真「あはは、ごめん、でもさ、ボクは本当にそう思ってるから」

真美「えへへ、そっか……そう言って貰えると作った甲斐があるよ→」

真「そういえば、真美は今日オフだったっけ?」

真美「うん、まこちんはお仕事あったよね?」

真「うん、まあ今日は早く帰ってこれそうだけどね」

196: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 23:42:23.16 ID:Vvs49AYC0
真美「そっか、んじゃさ……えっと、今日は……」モジモジ

真「うん、しようか」

真美「も、もう……ちょっとはためらったりしてよ……」

真「ごめん、本当は今すぐにでも……」

真美「だ、だめだよまこちん!お仕事遅れちゃうよ?」

真「冗談だって、それよりさ、いつもありがとね、真美」

真美「えっ何が?」

真「ほら、朝ごはんはいつも真美に作らせちゃってるからさ……」

真美「いいよ、気にしないで……だって、まこちんがいつも美味しいって言って食べてくれるから、真美はそれで満足だし」

真「そっか……ボクってさ、本当に幸せ者だよね」

真美「え?」

真「真美みたいな可愛い子と一緒に暮らして、ご飯作って貰ったりしてさ、本当に幸せだ」

真美「ま、真美だって……めっちゃ幸せだもん」

197: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 23:45:26.10 ID:Vvs49AYC0
真「真美、愛してるよ」チュッ

真美「ん……」

真「……それじゃ、真美、ごちそうさま」

真美「うん……あ、まこちん、忘れ物ない?」

真「うん、平気だよ」

真美「そっか、よかった……それじゃ、これ、鞄ね」スッ

真「ありがとう、さて……じゃあ行ってくるよ」

真美「うん、行ってらっしゃい!」

198: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 23:48:27.79 ID:Vvs49AYC0
真(今、ボクと真美は2人で暮らしている)

真(あの日、真美と恋人になった時から、ボク達はずっとともに過ごしてきた)

真(事務所の皆に話した時、最初は驚かれたけど、なんだかんだ言って皆祝福してくれた)

真(2人で暮らすと決めた時、亜美には悪いと思ったけど、亜美は祝福してくれた)

真(この幸せな日々を、これからもずっと真美と一緒に歩んでいく……それが今のボクの願いだ)

真(さてと……それじゃあ、今日も1日頑張ろう!)

END

200: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 23:49:24.53 ID:Vvs49AYC0
終わりです。読んでくれた方、支援してくれた方ありがとうございました

201: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/27(土) 23:53:26.10 ID:UdPimwZ/0
素晴らしい

引用元: 真「真美のことをもっと知りたい」