1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/12(土) 19:12:12.31 ID:jQmmijub0
P「あーささん!あーささんはいるかい!?」

あずさ「はいはい、ここにいますよ。どうかされましたか?」

P「あっ、あーささん!占って!」

あずさ「占ってって、プロデューサーさんをですか?」

P「うんっ!あーささんって占いが特技なんだよねっ!?」

あずさ「特技ってほどじゃありませんけど、まぁ人並みには出来ますよ」

P「じゃあさ!早速占ってくれないかなっ!?」

あずさ「えぇ、いいですよ。それでなにを占えればいいですか?」

P「なにを?うーん……それじゃあ週末の運勢を占ってほしいかなっ!」

あずさ「はい、プロデューサーさんの週末の運勢ですね。それでは早速始めますね~」

P「うんっ!お願いしますっ!」

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/12(土) 19:25:10.91 ID:jQmmijub0
P「へぇー、あーささんってトランプで占うんだねっ!」

あずさ「はい、トランプ占いは結構奥が深いんですよ?」

P「そうなんだ!占いは全然分かんないから、知らなかったよ!」

あずさ「まぁ、普通の人はそうかもしれませんね~」

P「他の占いはしないの?棒をジャラジャラやるやつとか、恐い絵のやつとか!」

あずさ「恐い絵ってタロットカードのことですか?タロット占いだったら、多少出来ますよ」

P「へぇー!すごいね、あーささんっ!!占いならなんでも出来ちゃうんだねっ!!」

あずさ「別になんでもってわけじゃ……出来ない占いのほうが多いですよ」

P「そうなの?例えばなにっ!?」

あずさ「例えばそうですね……水晶占いとかですかね?」

P「水晶ってあの、見えるっ!見えるぞぉっ!!のやつだよね?他には!?」

あずさ「他に……背後霊占いも出来ませんね」

P「そんなのあるのっ!?いくら占いだからって、それはちょっとスピリチュアルすぎるよっ!!」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/12(土) 19:31:44.92 ID:jQmmijub0
あずさ「プロデューサーさん、占いの結果が出ました」

P「ホントに!?なになにっ、どんなのっ!?」

あずさ「プロデューサーさんの週末の運勢は末吉らしいです」

P「す、末吉?それっていいの?」

あずさ「どうでしょう……悪いことはないと思いますよ」

P「そっか!それならよかったよっ!」

あずさ「あと、足下に注意って出てます」

P「足下に注意?それって足下をすくわれるってこと?」

あずさ「それもあるかもしれませんね。あとは……タンスに小指をぶつけるくらいかしら?」

P「痛いよね、それ!ぶつけた瞬間だけ小指取れればいいのにねっ!!」

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/12(土) 19:44:09.31 ID:jQmmijub0
あずさ「あと……これは一応注意なんですけど……」

P「えっ?ど、どうしたの急に?」

あずさ「プロデューサーさん、週末に車にひかれる可能性があります」

P「えっ?……えぇーっ!?そ、それも占いで出たのっ!?」

あずさ「はい……ですから、十分気を付けてください」

P「う、うん、ありがとう……し、死んじゃったりするの……かな?」

あずさ「いえ、その心配はないみたいです。タンスに小指をぶつけるのと同じレベルだと出ています」

P「えっ?そ、そうなの!?なーんだ……安心したよ」

P「って!車にひかれてるのに、タンスに小指ぶつけるのと一緒ってどういうことっ!?」

あずさ「さぁ……私は占いをしただけですので……小指に車がかするくらいではないですか?」

P「それを車にひかれるっていうには、ちょっと無理があるよっ!!」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/12(土) 19:54:22.95 ID:jQmmijub0
あずさ「それで、満足していただけましたか?私の占いは」

P「うんっ!もうお腹いっぱいだよ!いろんな意味でっ!!」

あずさ「そうですか、気に入っていただけたみたいで嬉しいです」

P「と、とにかくタメになったよ!今日はありがとう、あーささんっ!!」

あずさ「いえいえ、これくらいお安いご用ですから」

P「あっ!あーささんそろそろお仕事だよねっ!?早く行ったほうがいいと思うなっ!!」

あずさ「えっ?あら、そうですね。それでは、行ってきますね~」

P「行ってらっしゃい、あーささん!迷わないようにねーっ!!」

P「……みんなには、あーささんに無闇に占いを頼まないようにって言わなきゃ……」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/12(土) 20:07:12.34 ID:jQmmijub0
P「あーささんって、どうして髪切ろうと思ったの!?」

あずさ「えっ?随分とまたいきなりですね……」

P「前から気になってはいたんだけどねっ!この機会にって思って!」

あずさ「前からなら他にいくらでも機会があったと思いますけど……」

P「まぁまぁ!いいじゃん、それはさっ!それより髪を切った理由だよっ!」

あずさ「別にプロデューサーさんが期待してるような理由はありませんよ?」

P「えっ!?そうなのっ!?」

あずさ「そんな反応するなんて、一体どんな理由を期待してたんですか?」

P「えっ?えぇーっと……失恋とか?」

あずさ「あら、案外普通ですね」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/12(土) 20:17:11.00 ID:jQmmijub0
P「だって、女の子が髪を切る理由なんてそれくらいしかないでしょ!?」

あずさ「確かにそういう人は私の友達にも多いですけど……みんながみんなそうじゃありませんよ」

P「それに髪は女の命だしねっ!仲の良い人以外に髪って触られたくないもんねっ!!」

あずさ「そうですね、それはプロデューサーさんの言うとおりだと思います」

P「あと、あーささんって元々ロングだったから、きっとなにか特別な理由があるんだろうなって思ってさっ!」

あずさ「私が髪を切ったのは、ショートのほうが若く見えるって聞いたからですよ」

P「えっ!?そんな理由だったの!?」

あずさ「はい、プロデューサーさんを喜ばせられるような理由があればよかったんですけどね~」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/12(土) 20:33:13.33 ID:jQmmijub0
P「若く見えるからって、あーささんは充分若いよっ!!その歳で若さを欲するなんて、小鳥さんはどうなるのっ!?」

あずさ「た、確かに音無さんに対しては、悪いことしちゃったかなとは思いますけど……」

P「あーささんの理由を知ったら、小鳥さんは泣いちゃうかもねっ!」

あずさ「それはどうでしょう……多分ですけど、音無さんも私と同じ理由でショートにしてると思いますし」

P「えっ?あー、確かにそうかもねっ!!」

あずさ「あまり本人のいないところでする話ではありませんけどね……」

P「でもさっ!あーささんも小鳥さんも、そんなに歳のこと気にすることないと思うよっ!」

あずさ「そうは言いますけど……やっばり10代の子と一緒にいると、嫌でも歳のことを考えてしまうんです」

P「でもあーささんはまだ21歳だよ?ほとんど10代だよっ!!」

あずさ「20歳過ぎてもう1年経ってるのに、ほとんど10代ってのはどうかと……」

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/12(土) 20:50:48.86 ID:jQmmijub0
P「とにかくっ!!あーささんはあーささんなんだよっ!!誰かと比べても、比べなくてもあーささんなんだよっ!!」

あずさ「あ、あの……言ってる意味がよく……」

P「だからねっ!!あーささんはドシッとかまえてればいいってことっ!!歳のこと気にしたって、どうにもならないんだからさっ!!」

あずさ「歳のことを気にしてもどうにもならないって、確かにそうですけど……」

P「それにね、あーささんも小鳥さんもどっちも歳相応には見えないよ」

あずさ「えっ?ほ、ほんとですか?」

P「うんっ!小鳥さんが2X歳なんて思えないよっ!もっと若く見えるもんっ!」

あずさ「あ、あの……私は……?」

P「あーささん?あーささんは小鳥さんと逆だねっ!」

あずさ「えっ、逆ですか?……そ、それって老けてるってことですよねっ!?」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/12(土) 21:04:56.55 ID:jQmmijub0
P「あーささん!いい加減機嫌直してっ!!」

あずさ「知りませんっ!!」

P「それに、さっきのことは老けてるって意味じゃないよっ!歳の割りに落ち着いてるってことだよっ!!」

あずさ「聞く耳持ちませんっ!!」

P「そんなこと言わないでさっ!話し合おうよっ!!」

あずさ「プロデューサーさんと話すことなんてありませんっ!!」

あずさ「というか、プロデューサーさんとはしばらく口を聞きませんからっ!!」

P「むう……イージス艦のような鉄壁の守りだ……こうなったらアレをやるしかないっ!!」

あずさ「なにをしたって無駄ですからねっ!!」

P「果たして、いつまでそう言っていられるかなっ!?」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/12(土) 21:16:05.28 ID:jQmmijub0
P「さぁ、あーささん!これが目に入らぬかっ!!」

あずさ「ん?……そ、それはゴージャスセレブプリンッ!?」

P「もし、あーささんがこのまま話をしないって言うなら、このプリンをあーささんの目の前で食べてやるっ!!」

P「それでもいいのか、あずささんっ!!」

あずさ「……最初に言っておきますけど、これは独り言です」

P「むっ!?ついに守りを崩したかっ!?」

あずさ「もし、プロデューサーさんがそのゴージャスセレブプリンを食べたら……」

P「食べたらどうするのっ!?さぁ!早く言ってみなっ!!」

あずさ「……私はアイドルを引退して、事務所を辞めますっ!!全部プロデューサーさんのせいにしてっ!!」

P「そ、そんなひどい……!大人げが無さすぎるよ、あずささんっ!!」

あずさ「大人げなくてかまいませっ!!私は若く見られたいですからっ!!」

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/12(土) 21:26:53.48 ID:jQmmijub0
P「あっ、あーささんっ!こんなところにいたんだねっ!」

あずさ「あっ、プロデューサーさん。こんなところで会うなんて奇遇ですね~」

P「全然奇遇なんかじゃないよっ!あーささんのこと探してたんだから!」

あずさ「そうだったんですか?なんでそんなことを?」

P「なんでって、あーささんがまた迷ったからだよっ!!」

あずさ「えっ?私、また迷子になったんですか?」

P「うんっ!とりあえず周りを見てみてっ!」

あずさ「周りを?……あらー、ここはどこかしら~?」

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/12(土) 21:41:04.47 ID:jQmmijub0
P「とにかく、事務所に戻ろっか!」

あずさ「そうですね。……でも、どうして私が迷ってるって分かったんですか?」

P「それは、あーささんの携帯のGPSが、どんどん外れた方向に進んで行ったからだよっ!」

あずさ「えっ?携帯の?そんなの見てたんですか?」

P「うんっ!あーささんが迷ってないか定期的にチェックしてるの!」

あずさ「そうだったんですか……ごめんなさい、迷惑をかけてしまって」

P「いえいえっ!これも仕事ですからっ!!」

あずさ「……でも、それって私の居場所が筒抜けってことですよね?」

P「確かに、そういう考え方も出来るねっ!」

あずさ「セキュリティとかって大丈夫なんですか?」

P「あぁ、それは安心して!指紋認証と網膜認証をつけたコンピューターに、小鳥さん特性のセキュリティプログラムが入ってるからっ!!」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/12(土) 21:55:14.55 ID:jQmmijub0
P「そうだっ!この前はごめんねっ!!」

あずさ「えっ?い、いきなりどうしたんですか?」

P「いやさっ!この前、あーささんのこと老けてるみたいに言っちゃったからさっ!」

あずさ「あぁ、あの時の……もういいですよ、過ぎたことですから」

P「もう気にしてないの?」

あずさ「気にしてない……とは言えませんね」

P「そっか……でも!あーささんはまだ若いよっ!!老けてなんてないからねっ!!」

あずさ「はい、ありがとうございます」

P「ホントだよっ!ホントにあーささんはまだまだ若いよっ!」

あずさ「あ、あの……言いたいことは、もうちゃんと伝わってますから……だからあまり若い若いって言うのは……」

P「えっ?いけなかった?」

あずさ「あんまり言われすぎると、逆に老けてるって言われてるみたいで……」

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/12(土) 22:05:16.46 ID:jQmmijub0
P「ところで、あーささんはもう髪伸ばさないの?」

あずさ「そうですね、今はその予定はありませんね」

P「そっか!それなら仕方ないねっ!」

あずさ「プロデューサーさんは、ロングのほうが好きなんですか?」

P「ううんっ!そういうわけじゃないよっ!ショートのあーささんも可愛いもんねっ!!」

あずさ「可愛い……ですか。ありがとうございます。うふふ」

P「うんっ!でも、ロングのあーささんもまた見てみたいなって思うなっ!」

あずさ「そうですか。……それじゃあまた伸ばしてみてもいいかしら……」

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/12(土) 22:15:55.45 ID:jQmmijub0
P「ねぇ、あーささんって迷った時に占ったりしないの?」

あずさ「占うってなにをですか?」

P「自分がどこに行けば目的地に着くかとかさっ!」

あずさ「あぁ、そういう考え方も出来ますね。でもそう上手くいくのかしら……」

P「出来るよ、きっと!あーささんならねっ!」

あずさ「……それなら、今度機会があったら試してみますね」

P「多分、その機会は近い内に訪れると思うよっ!」

あずさ「それは一体どういう意味ですか!もう……」

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/12(土) 22:27:18.05 ID:jQmmijub0
あずさ「……もうすぐ事務所に着きますね」

P「そうだねっ!長い道のりだったよっ!!」

あずさ「私はもっと長くても良かったんですけど……」

P「あっ!あーささん、大丈夫!?疲れてない!?」

あずさ「えっ?大丈夫ですけど……どうかされましたか?」

P「結構歩いたからどうなのかなって!大丈夫ならよかったよっ!」

あずさ「心配してくれてるんですね……ありがとうございます」

P「そりゃあね!このあと仕事あるけど頑張れそう!?」

あずさ「あっ、そっちの心配なんですね……」

P「えっ?そっちってどっち?」

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/12(土) 22:38:44.85 ID:jQmmijub0
P「さぁ、事務所へ着いたよっ!」

あずさ「道案内ありがとうございます。お疲れさまです、プロデューサー」

P「いえいえ!あーささんこそお疲れさまっ!」

あずさ「それにしても久し振りでしたね。長い間二人きりになったのは」

P「そうだねっ!あーささんといっぱい話せて楽しかったよ!」

あずさ「私も、プロデューサーさんと沢山お話が出来て嬉しかったです」

P「そう言われると嬉しいねっ!ありがとう、あーささんっ!!」

あずさ「いえいえ、どういたしまして。うふふ」

P「よしっ!それじゃあ気合い入れてお仕事頑張ろうねっ!おーっ!」

あずさ「はい、お互い頑張りましょう。おーっ!」

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/12(土) 22:39:07.30 ID:jQmmijub0
これで終わり

あずささん難しいね

引用元: あずさ「あらあら、うふふ~」