1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/11(日) 11:27:15.44 ID:5/wZuuUk0
雪歩「よいしょ、よいしょ……」


ズブブ


雪歩「そして抜き出せば……」ジュブ


雪歩「雪歩特製ポッキーの完成ですぅ!」

2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/11(日) 11:27:42.18 ID:5/wZuuUk0
ごめん

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/11(日) 11:33:48.45 ID:5/wZuuUk0
雪歩「えへへ……良いお茶請けのお菓子が出来ましたぁ!」

雪歩「さっそくお茶を……あ、でも、確かいまお茶っ葉切らしちゃってるんだよね」

雪歩「買ってこよっと」パタパタ





ガチャ

伊織「戻ったわよー」

伊織「……って、誰もいないじゃない」

伊織「……あら? なにかしら、このポッキー」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/11(日) 11:39:20.15 ID:5/wZuuUk0
伊織「チョコのコーティングがゴツゴツで適当だし、色も少し濁ってるわ」

伊織「新商品? ……にしては、見た目が悪いわね」

伊織「……小鳥のお菓子? だとしても、お皿の上に一本だけ置いておくなんて……」

伊織「……」



伊織「でもなにかしら。不思議な魅力を感じる……」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/11(日) 11:45:08.86 ID:5/wZuuUk0
伊織「今日はたしか、11月11日。ポッキーの日よね」

伊織「もしかしたら春香あたりが、手作りでポッキーを作ってきたのかも……」

 
 ((  )  
  z   ((  )

  ━━一 <ムワァ……


伊織「……」

伊織「良い香り……まるで花畑ね」

伊織「にひひっ♪ 誰のものかわからないけど、こんなところに置いておくのが悪いのよね」

伊織「レッスンを頑張った伊織ちゃんへのご褒美ってことで……食べてしまいましょう!」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/11(日) 11:49:53.41 ID:5/wZuuUk0
伊織「あーん……」


ガタガタッ


伊織「あら?」

伊織「いま、何か、ロッカーから物音がしたような……」


ガタガタガタ


伊織「」ブルッ


伊織(ビビってなんかないわよ)

伊織(ないんだから……)

伊織(でも……)

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/11(日) 11:54:12.91 ID:5/wZuuUk0
伊織「……」

伊織「な、なにも、今ここで食べる必要はないわね!」

伊織「うん、こ
のポッキーは、家に帰ってから、オレンジジュース片手に優雅に頂くとしましょう」

伊織「今日はもう予定もないし……そうと決まれば」


カチャカチャ

ジー……


伊織(うさちゃんの背中のヒミツのファスナーからポッキーを差し込んで)

伊織(帰ろっと)

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/11(日) 11:57:23.07 ID:5/wZuuUk0
ガチャ

雪歩「ただいま戻りましたぁ」

雪歩「えへへ……♪ 奮発しちゃった♪」

雪歩「でもそれも当然ですぅ。なんていったって、今日この日の為に、私は何時間もかけ……て……」


雪歩「!?」

雪歩「ぽっぽぽぽぇっぽぇ」

雪歩「ポッキーがないですぅ!!」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/11(日) 12:01:46.00 ID:5/wZuuUk0
雪歩「そんなぁ……うぅ、ひっく……」

雪歩「って、泣いてちゃだめ……と、とにかく、まずはアレを確認しないと」パタパタ


パカッ


雪歩「……ふぅ」

雪歩「良かったぁ……ロッカーの床に開けた秘密の穴の中には、まだ四条さんがいました」


ガタガタッ


雪歩「えへへ……元気いっぱいな四条さんも、いつもとのギャップがあって、とっても可愛いって思いますぅ!」

雪歩「ちゃんと鍵をかけて、っと……」


ガチャリコ


雪歩(それにしても……どこにいっちゃったのかなぁ。雪歩特製ポッキー)

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/11(日) 12:06:56.83 ID:5/wZuuUk0
一方その頃

タッタッタ……

伊織「……あら? あのスプリンターは……」

真「あれっ、伊織じゃないか!」

伊織「奇遇ねぇ、こんな道端で会うなんて。そっちの撮影は終わったの?」

真「いやぁ~、まだ終わってないんだけどさ。実はね……」

伊織「ふんふん……」

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/11(日) 12:11:02.86 ID:5/wZuuUk0
伊織「……衣装を忘れた?」

真「そうなんだよー! くぅ~……ボクとしたことが……」

伊織「はぁ……あんたってホント、プロデューサー含めてとことんバカよね」

真「むっ! 百歩譲ってボクのことを悪く言うのは構わないけど、プロデューサーの悪口を言うのは許さないぞっ!」

伊織「はいはい、ごめんねごめんね」

真「ホントに謝ってるのかなぁ……」


真「ところで伊織」

伊織「なに?」

真「なんか……ちょっと、良い匂いがするね」

伊織「!」ドキッ

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/11(日) 12:16:50.28 ID:5/wZuuUk0
伊織「な、なによ、藪から棒に」

真「スンスン」

伊織「ちょちょ、か、顔が近いわよっ!」カァァ

真「うーん、やっぱり良い匂いがするよ! フェロモンむんむんっていうかさ!」

伊織「なによそれ……ま、まぁ? このスーパー美少女アイドル水瀬伊織ちゃんから、そういうオーラが出ているのは間違いないけど」

真「いつもの伊織の匂いとは違う気がするんだけどなぁ……」スンスン

伊織「うぅ……」

伊織(真の香りを感じる)

伊織(走ってきたからか、ほんのり汗ばんだ、そんな真の香り)

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/11(日) 12:21:59.84 ID:5/wZuuUk0
伊織「……そ、そんなこと言ってないで、さっさと衣装取りにいったら?」

伊織「っていうか、なんであんたが取りに行く必要があるのよ。あの変態大人に取りにいかせればよかったじゃない」

真「いや! これは衣装を預かってたボクの責任なんだ。プロデューサーに迷惑はかけられないよ」

伊織「……」

真「でも、うーん……」グイッ

伊織「ひぅっ」

伊織(ちちち近い)

真「……ま、今は急がないとだよね! 匂いの原因は気になるけどさ」

伊織「あ……」

真「それじゃ、ボクは事務所に戻るから! じゃあね!」

伊織「え、ええ……」

タッタッタ……

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/11(日) 12:26:02.48 ID:5/wZuuUk0
伊織「……」

伊織「うさちゃん……」ギュッ


伊織(なにかしら、この気持ち)

伊織(どこか落ち着かない……)


伊織「……帰ろっと」

伊織「帰ってオレンジジュース飲んでこのポッキー食べれば、きっと元通りよね……」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/11(日) 12:31:02.46 ID:5/wZuuUk0
765プロ事務所

雪歩「四条さん……四条さん……」

雪歩「うっ……」

ガチャ

雪歩「!」ドキッ

真「ただいま戻りましたぁー!」

雪歩「まっままま、真ちゃん!?」

真「あれ? 雪歩、今日はオフのはずじゃ」

雪歩「あ、そ、その……ちょっと、スコップの忘れ物しちゃって……」

真「ふーん」

雪歩「えへへ……」


雪歩(あ、あ、ああ、危ないところでしたぁ……)

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/11(日) 12:35:33.22 ID:5/wZuuUk0
雪歩「真ちゃんは、どうして事務所に? まだ仕事が終わるまで2時間34分はあるはずなのに……」

真「あ、実はね……」


雪歩(真ちゃん。良い香りがする)


真「それで……」

雪歩「……」


雪歩(走ってきたからか、ほんのり汗ばんだ、そんな真ちゃんの香り)


真「……そんなこんなの事情があって……って、雪歩?」

雪歩「え!? な、なに?」

真「どうしたの? なんか、ぼーっとしてるけど」

雪歩「そそ、そんなことないよ? うん……」

真「そうかなぁ……伊織といい雪歩といい、今日はみんな、ちょっとへんな感じがするよ」

雪歩「……」


雪歩(閃きましたぁ)

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/11(日) 12:42:17.25 ID:5/wZuuUk0
雪歩「えへへ……真ちゃん。ポッキーは好き?」

真「ポッキー? あのお菓子の?」

雪歩「うん」

真「そうだね、いつも食べてるってわけじゃないけど――」

雪歩「じゃあ決まりだね!」

真「え?」

雪歩「くふふ……」

真「ゆ、雪歩……?」

雪歩「私も、ポッキーは大好きなんだ。一緒に食べようね」

真「それは構わないけど……」

雪歩「えへ……。これで、二種類のポッキーが楽しめますぅ」

真「ちょ、雪歩!? どこから出したの、それ、スコっ、あっ」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/11(日) 12:44:55.32 ID:5/wZuuUk0
雪歩「えへへ……」


雪歩「ポッキーがなくなって、さっきは泣きそうになっちゃったけど……」


雪歩「最初から、こうすればよかったんです」


雪歩「もう一回……作り直せば……」


雪歩「えへへ」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/11(日) 12:49:43.65 ID:5/wZuuUk0
一方その頃、水瀬家

伊織「……なんてこと」

伊織(帰ってきて、ワックワクテカカしながらうさちゃんのファスナーをあけてみれば……)


クパァ


伊織(ぐっちゃぐちゃじゃない)

伊織「さっき抱きしめたのがいけなかったのね……これじゃあ、まるで……」

伊織「……」


伊織(でも不思議。ポッキーの形を取らなくなったら、より一層の強い魅力を感じる……)

伊織(見た目はまるで、柔らかくなってドロドロに溶けたかりんとうなのに……)

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/11(日) 12:55:03.80 ID:5/wZuuUk0
翌日、765プロ事務所

ガチャ

伊織「おはよう……って」

P「ああ、心配だ……心配だ……」オロオロ

伊織「どうしたのよ、あんた。いつにも増してひどい顔してるじゃない」

P「ん、ああ、伊織か……」

伊織「なにかあったわけ? その顔で」

P「か、顔は関係ないだろ!」

伊織「にひひっ♪ まぁ、この水瀬伊織ちゃんに話してごらんなさいよ」

P「え……伊織からそんな風に言ってくれるなんて、珍しいな」

伊織「にひひっ♪」テカテカ

P「なんかいつも以上におでこがテカテカしてるし……」

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/11(日) 12:59:16.99 ID:5/wZuuUk0
伊織「真が行方不明?」

P「ああ……昨日の撮影の途中から、姿を消してしまってな」

伊織「……」

P「俺の責任だ……近場だからって、真に衣装を取りに行かせてしまったばっかりに……」

P「伊織、昨日は事務所に寄ったか? 真のこと、見ていないかな」

伊織「……」

P「……伊織?」

伊織「え!? あ、ああ、ごめんなさい……ちょっと、ビックリしちゃって……」

P「……そうだよな」

伊織「……真……」

伊織(一体、どこへ行ってしまったの……)

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/11(日) 13:06:05.48 ID:5/wZuuUk0
ガチャ

雪歩「おはようございますぅ」

P「ああ、おはよう、雪歩……」

雪歩「あ、あれ? どうしたんですか、なんだか、いつも以上にお顔が……」

P「うぐっ、ゆ、雪歩まで……」

雪歩「ご、ごご、ごめんなさいですぅ! そういうつもりじゃなかったんですけど……」

伊織「……雪歩?」

雪歩「どうしたの、伊織ちゃん」

伊織「……いえ……」

雪歩「……?」


伊織(気のせいかしら)

伊織(雪歩から、昨日うさちゃんの中に入っていたチョコレートみたいな香りがする)

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/11(日) 13:08:17.17 ID:5/wZuuUk0
ちょっと休憩がてらう○こしてくる

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/11(日) 13:38:25.69 ID:5/wZuuUk0
伊織「……雪歩、真のこと、見てない?」

雪歩「え? ま、真ちゃん?」

P「ああ、実はさ――」

伊織「私から説明するから、あんたは黙ってて」

雪歩「……」

雪歩「見てないよ」

伊織「……そう」

雪歩「真ちゃんが、どうかしたの?」

伊織「あのバカ、昨日撮影の途中でどこかに消えちゃって、そのままらしいのよ」

雪歩「……へぇ」

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/11(日) 13:43:37.16 ID:5/wZuuUk0
雪歩「心配だね」

伊織「……私だけかしら。あんた、あんまり心配しているようにも見えないんだけど」

雪歩「そ、そんなことないよ? どこに行っちゃったのかな……」

伊織「まったく、撮影用のアクセサリを忘れるのだけでもバカだっていうのに、無断で消えるなんて信じられないわ」

雪歩「えへへ……忘れたのはアクセサリじゃなくて、衣装だよ、伊織ちゃん」

伊織「あぁ、そうだったわね」

雪歩「……!」

伊織「でもどうやら、もうひとりのバカを発見できたようね」

雪歩「……」

伊織「私の真をどこへやったの。雪歩」

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/11(日) 13:46:51.01 ID:5/wZuuUk0
雪歩「私の……?」

伊織「あっ、い、今のはちがくて、その……」

雪歩「……――ちゃんは」

伊織「え?」

雪歩「真ちゃんは、伊織ちゃんのものじゃないよ」

伊織「……!」

伊織(なに、この感じ……?)

雪歩「えへへ……真ちゃんは、ね」

伊織「な、なんだっていうの……?」

雪歩「私のものなんだから」

雪歩「四条さんも、真ちゃんも、全部、私が美味しくいただいちゃったんだから」

伊織「な――」

55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/11(日) 13:52:31.45 ID:5/wZuuUk0
伊織(――そこからの記憶はない)

伊織(気が付いたら私は、真っ暗な暗闇の中にいた)


伊織(光が届かない、音もうまく響かない、闇の中)

伊織(時々、うめき声のような音や……ナニかがナニかに侵入するような、ずぷぷ、という音が聞こえる)

伊織(けれど……それが誰の声なのかも、そこでナニが起こっているのかも、私にはよくわからない)


伊織(視覚と聴覚が少しマヒしてしまった私が唯一感じられるのは、匂い)

伊織(いつか私が――もう、どれほど前のことかも、わからないけど――嗅いだことのある匂い)

伊織(鼻腔いっぱいに広がる、春の訪れを告げるような、ポッキーの香り……)

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/11(日) 13:55:03.96 ID:5/wZuuUk0
伊織(ここはどこなんだろう)

伊織(私はなんで、ここにいるんだろう)

伊織(……でももう、そんなことどうでもいいわね)


伊織(この匂いを嗅いでさえいれば、私は私でいられる)

伊織(もっと嗅いでいたい)

伊織(もっと もっともっと――)



ぱかっ


伊織「……っ!」

59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/11(日) 14:00:10.86 ID:5/wZuuUk0
「えへへ……伊織ちゃん」

伊織「……あ、え……?」


伊織(誰? と声を発したつもりだったけど、久しぶりに動かす喉は、私の思うように音を出してくれずに)

伊織(突然、この暗闇の中に差し込んだ光がまぶしすぎて、瞼が何度も瞬いてしまう)

伊織(……あなたは、誰――?)


「今日はとうとう、伊織ちゃんの番だよ」

伊織「え……?」

「大丈夫。大丈夫だからね」

伊織「……」

「ほら、これ……」

伊織「……!」

62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/11(日) 14:04:56.81 ID:5/wZuuUk0
伊織(あなたが誰かは、まだわからない)

伊織(それでも、逆光の中でかすかに見えるシルエットが、私に差し出してきたもの……)

伊織(これがどんなものだかだけは、わかる。この体が、覚えている)


伊織(これは、ポッキー)

伊織(夢と現の境目があやふやな、この暗闇の中で、何度も何度も思い描いた……あのポッキー……)


伊織(これをくれるということは、きっとあなたは、良い人なのね)


「こっちに来て」

伊織「……」

「みんなも一緒だよ。さぁ……」

伊織「うん……」

63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/11(日) 14:11:16.87 ID:5/wZuuUk0
伊織(私の五感が、少しずつ戻ってきたわ)


伊織(顔ははっきりしないけど、私の他にあと何人かがここにいるのが見える)

伊織(ずぶずぶという音が聞こえる)

伊織(つんとした匂いを感じる)

伊織(口の中いっぱいに、少しほろ苦い、あのとき味わった感覚が広がる)

伊織(肛門に、異物が侵入してくるような痛みを感じる)


伊織(そのどれもが、ずっと暗闇の中に閉じ込められていた私にとっては新鮮で)

伊織(愛おしい――)

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/11(日) 14:13:40.30 ID:5/wZuuUk0
「えへへ……どう、伊織ちゃん」

伊織「……に、ひひ……」

「そっか……えへへ……」

伊織「……――っと」

「え?」

伊織「もっと……ちょうだい……」

「……もちろんだよ」

伊織「ちょうだい、ポッキー」

伊織「ポッキー……」

「うん……いま、新しく作るからね」

伊織「……ポッキー……」

66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/11(日) 14:17:48.89 ID:5/wZuuUk0
伊織(ああ……)


伊織(なんて、不思議なの)


伊織(なんて、魅力的なの)


伊織(ポッキーという、言葉は……私に、幸せを運んでくれる)


伊織(幸せ。幸セ。だカら私は、このままずっと――)



「はい、どうぞ」



伊織(ポッキーと共に、生きていこウ)


― 終 ―

引用元: 雪歩「四条さんの尻穴にプリッツを埋め込んで……」