3: 立ったー 投稿日:2012/10/11(木) 21:18:36.16 ID:pjLeoyPOO
多田李衣菜(17) にわかわいい

ちひろ「プロデューサーさん。先週撮影した雑誌、サンプルが届きましたよ」

P「お、ホントですか。どれどれ……」パラパラ

ちひろ「確か、李衣菜ちゃんのグラビアでしたよね? それも可愛い系の」

P「ええ。あいつ、ひらひらはロックじゃないーとか文句垂れてましたが……あったあった」

ちひろ「あら。ふふ、可愛らしいですね」

P「でしょう? 李衣菜にも言ったんですけどねー」

ちひろ「『ロックがいいんですー!』ですか? ふふっ」

4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/11(木) 21:23:18.19 ID:pjLeoyPOO
P「はは、仰る通りです。でも、最初は渋々だったんですけど、終わってみれば『可愛いのも意外と……』なんて言ってましたし」

P「これからも可愛い路線で攻めていきます!」

ちひろ「プロデューサーさんったら、李衣菜ちゃんに嫌われちゃっても知りませんよ?」クスクス

P「嫌われない程度に、カッコいい衣装も着せてあげますよ!」

ちひろ「あんまりやりすぎちゃダメですからね? いくらロックを目指してるって言っても、女の子なんですから」

P「分かってますよぉ」ヘラヘラ

ちひろ「本当ですか……?」

10: >>6画像サンクス 投稿日:2012/10/11(木) 21:29:23.49 ID:pjLeoyPOO
ガチャ

李衣菜「おはようございますっ! 多田李衣菜、今日もロックに頑張りまーす!」ビシッ

P「お! おはよう李衣菜!」

李衣菜「おはようございますプロデューサー! 私、ロックですから時間は守りますよっ」

P「ロックって便利だなぁ」

ちひろ「おはよう、李衣菜ちゃん」

李衣菜「ちひろさんもおはようございます!」

ちひろ「うふふ、元気ね。さ、私はお茶を淹れてきますね」スタスタ

李衣菜「へへ、あったかいのお願いしまーす♪」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/11(木) 21:36:27.40 ID:pjLeoyPOO
P「そうだ、李衣菜見てみろ! この前撮ったグラビアだ、可愛く写ってるぞ」

李衣菜「え、ホントですか? えへ、ひらひらの……って」

李衣菜「違います違いますっ! 私はクールでカッコいい衣装がよかったんです!」

P「えー可愛いじゃーん可愛いは正義なんだぞー」ブーブー

李衣菜「私が目指してるのはロックなアイドルなんです! こんな淑やかなワンピースは似合いませんっ」

P「そうかなぁ。この笑顔なんか、とびっきり可愛いのに」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/11(木) 21:41:40.20 ID:pjLeoyPOO
李衣菜「うう、それはカメラさんに言われたからで……そんな可愛い可愛い言わないでくださいっ」プイッ

P「照れてる李衣菜可愛い」

李衣菜「違いますー! 照れてませんよっ!」

P「ほれ、ポーズ決めっ」パンッ

李衣菜「えへっ♪」キャピ

李衣菜「はっ!? レッスンのくせで体が勝手に!」

P「李衣菜は可愛いなぁ!」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/11(木) 21:46:44.67 ID:pjLeoyPOO
李衣菜「だーかーらー、私はロックなんですってばぁ!」

李衣菜「える!」バン

李衣菜「おー!」バン

李衣菜「しー!」バン

李衣菜「けー!」バン

李衣菜「ロックなんですっ!!」バンッ

21: >>20シーッ 投稿日:2012/10/11(木) 21:52:14.95 ID:pjLeoyPOO
P「机を叩くな机を……ん?」

李衣菜「もー、いつになったら分かってくれるんですか……」ブツブツ

P「まあいいか……さあ李衣菜! 今日も仕事だぞ!」

李衣菜「やっぱりプロデューサーとは音楽性の違いが……え、なんですか、プロデューサー?」

P「撮影だよ撮影! 一人で行ってもらうけど、大丈夫だよな?」

李衣菜「どうせまた可愛い系の撮影でしょ……つーん」

P「いちいち可愛いなおい……じゃなくて、今日は期待してもいいぞ李衣菜!」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/11(木) 21:57:43.30 ID:pjLeoyPOO
李衣菜「期待していいって……まさか!?」

P「ふふふ……そのまさかだよ。李衣菜ならやってくれると信じてる」

李衣菜「プロデューサー……! わ、私、頑張ってきます!!」

P「よし、その意気だ! 場所はこの紙に書いてある。時間は……」

李衣菜「ありがとうございますプロデューサー! 行ってきますっ」ドタバタ

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/11(木) 22:04:47.08 ID:pjLeoyPOO
P「あ、待てまだ早い……」

ガチャ バタンッ

ウヒョー!!

P「行ってしまった」

ちひろ「お茶お持ちしましたよーって、あら? 李衣菜ちゃん、もうお仕事へ?」

P「はぁ、そそっかしいというかなんというか」

ちひろ「随分嬉しそうにしてましたね。李衣菜ちゃんの希望に沿うお仕事なんですか?」

P「いやぁ、ははは! あいつは可愛いですからね!」テヘペロ

ちひろ「……私知りませんよ? ホントに嫌われちゃうかも」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/11(木) 22:10:22.03 ID:pjLeoyPOO
P「あいつを見てると、なんかいじりたくなっちゃうんですよねー」

ちひろ「プロデューサーさんの性癖を疑いたくなる発言、いただきましたー」ススス

P「ああっどうして後ずさりするんですかっ」

ちひろ「さあ、どうしてでしょーねー」

P「俺は李衣菜一筋ですからね!?」

ちひろ「それはそれでまずいかと……」ジトー

P「あれれー? どんどん肩身が狭くなってる気がするぞー?」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/11(木) 22:15:54.33 ID:pjLeoyPOO
――――――

――――

―――

数時間後

P「……よし、一区切り付いたぞっと」ノビー

ちひろ「はい、お茶のおかわりどうぞ」コトン

P「ありがとうございます……ずずー……あぁ美味い」

ちひろ「そろそろ李衣菜ちゃん、帰って来る頃ですね」

P「そうですね。李衣菜のことですから、そつなくこなしてくれてますよ」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/11(木) 22:20:45.20 ID:pjLeoyPOO
ちひろ「プロデューサーさんが意地悪しなければもっと良いんですけどねー」

P「意地悪じゃないですよ! 愛ですよ、愛!」

ちひろ「はいはい……」

ガチャリ

李衣菜「ただいま戻りました……」

ちひろ「あら、おかえりなさい李衣菜ちゃん……元気ないわね?」

李衣菜「いえ……なんでもないです、ちひろさん」

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/11(木) 22:25:38.83 ID:pjLeoyPOO
P「おかえりーなー! なんちゃってなーははは」

李衣菜「……」プイ タタタッ

P「あ、あれー?」

ちひろ「あーあ……これはもう、完全に嫌われてますね」

P「ばばばばばんなそかな!!」

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/11(木) 22:32:04.40 ID:pjLeoyPOO
ちひろ「当たり前ですよ……プロデューサーさん、悪ふざけの度が過ぎましたね」

ちひろ「言ったでしょう、李衣菜ちゃんも女の子だって」

P「うう……李衣菜ぁ……」

ちひろ「どうすればいいか分かりますよね?」キッ

P「い、行って来ますっ」ダッ

ちひろ「……まったくもう」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/11(木) 22:37:42.11 ID:pjLeoyPOO
休憩室

P「り、李衣菜ー?」ヒョイッ

李衣菜「……」

P(ソファーの上で体育座りして頬を膨らませている……やっぱり可愛い)

P(って違う! こんなときまでバカか俺は!)

P「なぁ、隣……座っていいか?」

李衣菜「……ふんっ」

P「す、座るぞ……よいしょ」ポスン

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/11(木) 22:42:54.85 ID:pjLeoyPOO
李衣菜「……」

P「……」

李衣菜「……」

P(やばいこれは気まずい……普段どんな会話してたっけ)

李衣菜「……あの」

P「おっおう! なんだ李衣菜っ!」

李衣菜「……プロデューサーは、やっぱり私がロックなんて無理だって思ってますか?」

P「え……」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/11(木) 22:49:52.97 ID:pjLeoyPOO
李衣菜「……可愛い衣装を着て笑顔でいると、私、アイドルやってるなって思うんですけど」

李衣菜「やっぱりロックじゃないなーなんて思ったりもして」

李衣菜「ダメですよね、こんな中途半端な気持ちでやってるなんて……」

李衣菜「せっかくプロデューサーがお仕事とってきてくれてるのに」ウルッ

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/11(木) 22:54:11.56 ID:pjLeoyPOO
P「李衣菜……。中途半端なんて、そんなこと……大体俺が」

李衣菜「私、このままでいいのかなって……」ウルウル

李衣菜「ぐすっ。ううん、ごめんなさい。気にしないでプロデューサー」グシグシ

P「……李衣菜っ」ギュッ

李衣菜「ひゃっ!? ぷ、ぷろでゅーさー?」

P「ごめんな李衣菜。俺が悪かった」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/11(木) 22:58:12.76 ID:pjLeoyPOO
李衣菜「なんでプロデューサーが謝るんですか……」

P「李衣菜はそのままでいいんだよ。ひた向きな所が李衣菜の美徳なんだから」

P「俺が身勝手なばかりに、李衣菜のやりたいことを無視して……不安にさせてしまった」

李衣菜「そんな……別に、私は可愛いの好きですし。そういうのばっかりだとちょっと困りますけど」

李衣菜「プロデューサーについていけば大丈夫って思ってますからね。えへへっ」

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/11(木) 23:04:48.59 ID:pjLeoyPOO
P「そこまで信用されてるのに、ばかだよなぁ俺……。本当にすまなかった」

李衣菜「そんなに謝らないでください。プロデューサーには、感謝してもしきれないんです」

李衣菜「街をふらついてた私を拾ってくれて、キラキラのアイドルにしてくれたんですから」

李衣菜「あなたは私の自慢のプロデューサーなんです。もっと胸張ってください!」

P「……うん。ありがとう、李衣菜」

李衣菜「 へへ、なんだかむず痒いですね。こちらこそありがとうございますっ」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/11(木) 23:08:55.00 ID:pjLeoyPOO
P「はは、そうだな。その……これからもよろしく、ってことでいいのか?」

李衣菜「はいっ、もちろんです! ……あんまり嘘つくのは嫌ですよ?」

P「ああ、分かったよ……これからは正直に可愛い仕事を持ってくるぞ!」

李衣菜「だから、もっとクールな……! うー、もういいですよっ」プクッ

P「膨れてる李衣菜も可愛いなぁ」プニッ

李衣菜「んにゅ、なにゅすうんですくぁ」ムニー

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/11(木) 23:13:56.24 ID:pjLeoyPOO
P「うはは、ほっぺた柔らかいなぁ」

李衣菜「うゅー! やみぇてくらはいー」ムニムニ

P「おお伸びる伸びるー」

李衣菜「にへぇ♪」

ちひろ「……いつまでいちゃついてるんです?」

P「うおっ!? ちひろさん!」

李衣菜「にゅ、いちゅのまにっ」ムニュー

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/11(木) 23:19:03.87 ID:pjLeoyPOO
ちひろ「プロデューサーさんが李衣菜ちゃんの隣に座った時から、ですかね?」

P「最初からじゃないですか……」

ちひろ「というか、アイドルとプロデューサーが抱き合わないでくださいね」

P「!? うおおおお李衣菜すまん!」バッ

李衣菜「いいいいえ! こちらこそっ!」ババッ

ちひろ「仲直りはしました?」

P「は、はぁ」ドキドキ

李衣菜「うぅ……」ドキドキ

ちひろ「なんて、聞くまでもありませんでしたね♪ そろそろ事務所閉めますから、ぱぱっと出ちゃってくださいねー」スタスタ

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/11(木) 23:24:15.24 ID:pjLeoyPOO
P「あ、はい……」

李衣菜「も、もうそんな時間なんですね……わ、外暗いですよプ ロデューサー」

P「暗くなるの早くなったよな……そうだ李衣菜、飯でも食ってこうか?」

李衣菜「お、もちろんプロデューサーの奢りですよねー?」

P「あぁいいぞ、今日のお詫びに。それと、未来のロックアイドルに先行投資だ」ナデ

李衣菜「! へへ、頑張ります私っ! シェケナベイベー!!」ハイターッチ

P「Yeah!!」ハイターッチ

パンッ!

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/11(木) 23:29:17.31 ID:pjLeoyPOO
――――――

――――

―――

事務所前

ちひろ「忘れ物はありませんねー?」

P・李衣菜「はーい」

ちひろ「じゃあ閉めちゃいますね。……はいガチャリンコっと」

ちひろ「それでは、私はこっちですから。お疲れ様でしたー♪」フリフリ

李衣菜「また明日ですー」フリフリ

P「お疲れ様でしたー……さて、李衣菜は何食う?」

李衣菜「んー、ガッツリと行きますよ! 私、ロックですからっ」

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/11(木) 23:34:34.11 ID:pjLeoyPOO
P「俺、李衣菜といるとロックって何か分かんなくなりそう」

李衣菜「ロックはロックです。ロックとは、心で感じるものなんですよ……」ドヤァ

P「ふーん(棒)」

李衣菜「ふーんってなんですかぁ!」

P「いやだって分かんないしぃ?」

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/11(木) 23:39:43.84 ID:pjLeoyPOO
李衣菜「分かってくださいよー! 私のプロデューサーでしょー?」ギュ

P「分かるのは李衣菜が可愛いってことかなぁ」ギュッ

李衣菜「私はロックなんですってば!」

P「あーはいはい」

李衣菜「もー!」

P・李衣菜「ギャーギャー」



ちひろ「」コソッ

ちひろ「……仲良く手なんか繋いじゃって……ふふっ」



おわり

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/11(木) 23:42:30.68 ID:pjLeoyPOO
ごめんね短くてごめんね
李衣菜が可愛いからいけないんだごめんね

こんなのだりーなじゃない?だりーなはお前らのロックが決めるんだ

55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/11(木) 23:43:56.94 ID:Ygf3Esfg0
乙。あんた最高にロックだったよ…
だりーなはにわかわいい

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/11(木) 23:46:43.80 ID:pjLeoyPOO
P「李衣菜、李衣菜」

李衣菜「はいっ、なんですかプロデューサー」ヒョコ

P「ロックのスペルってなんだっけ?」

李衣菜「え? える、おー、しー、けー。ですよ?」

P「ふむ……ほい、これ」

李衣菜「英和辞書……あ」

ロック【lock】
鍵(かぎ)をかけること。錠(じょう)を下ろすこと。また、錠。「ドアを内側から―する」

李衣菜「……」プルプル

P「あれーロックってこういう意味だったんだなー知らなかったー」プークスクス

P「鍵をかけるアイドルってなんだろーなー知りたいなー」ニヤニヤ

李衣菜「……うわああああんプロデューサーのばかああああああ!!!! 」

P「李衣菜は可愛いなぁ!!」



おしり

引用元: モバP「李衣菜は可愛い」多田李衣菜「私はロックなんです!」