1: ◆S54RkZf7aI 2014/06/05(木) 13:45:23.82 ID:BhynUwkC0
ラブライブSS

まきっと

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2: ◆S54RkZf7aI 2014/06/05(木) 13:47:48.75 ID:BhynUwkC0
穂乃果「真姫ちゃん真姫ちゃん真姫ちゃん!」

真姫「ヴェエエ!? どうしたのよ穂乃果!」

穂乃果「うーんっなんとなく!」スリスリ

真姫「むぅ……」

穂乃果「あ、あれ? 嫌だった……?」

真姫「……嫌じゃないけど……」

穂乃果「良かったぁ……」スリスリ

3: ◆S54RkZf7aI 2014/06/05(木) 13:53:03.00 ID:BhynUwkC0
真姫「近い近い近い!」グイッ

穂乃果「うーたまにはいいでしょ~?」

真姫「たまには……?」

真姫「ここ最近、毎日のように音楽室に来て頬ずりしてくるじゃない!」

穂乃果「あは、バレた?」

真姫「バレないと思った理由を聞きたいわ」

穂乃果「そんなことよりもう一回!」

真姫「……しょうg」ガラッ

凛「あ、穂乃果ちゃんおっはよー!」

穂乃果「凛ちゃんおっはよー!」ムギュー

真姫「…………フン」

5: ◆S54RkZf7aI 2014/06/05(木) 13:56:53.93 ID:BhynUwkC0
真姫(最近穂乃果をよく見るようになった)

真姫(私は音楽をずっと諦めていたけど)

真姫(穂乃果に誘われて音楽をまた始めることになった)

真姫(断ることも出来たけど、断れなかった)

真姫(穂乃果の真っ直ぐな熱意に負けたんだ)

真姫「負けたというか、再燃したというか……」ハァ

穂乃果「真姫ちゃんどうしたのー?」

凛「ため息なんてらしくないにゃー!」

真姫「はいはい、私は考え事が有るのよ」

穂乃果「新しい曲のイメージ!?」

真姫「あーそういうことにしといて」カミノククルクル

6: ◆S54RkZf7aI 2014/06/05(木) 13:59:56.01 ID:BhynUwkC0
穂乃果「あ、真姫ちゃん」ジッ

真姫「何よ……」メソラシ

穂乃果「最近、真姫ちゃんさ私の事避けてる?」

真姫「避けてないわよ」

穂乃果「部室じゃなくてさ、音楽室にまず来るよね?」

凛「そうにゃ、凛やかよちんには部室に行くからって言ったのに!」

真姫「い、いや避けてるとかじゃなくて……」

穂乃果「じゃなくて~?」

真姫「きょ、曲のインスピレーションが降りてきたのよ!」

穂乃果「おぉ、音楽家っぽい!」

凛「ほんとかなぁ……」ボソ

7: ◆S54RkZf7aI 2014/06/05(木) 14:06:09.23 ID:BhynUwkC0
真姫「じゃあ部室に行くわよ!」パタン

穂乃果「よーっし! 今日も頑張るよ!」ギュッ

真姫(てててて、手を繋いじゃった……)

凛「真姫ちゃん顔真っ赤だよ?」

穂乃果「あ、本当だ……大丈夫?」ピタ

真姫(おでこが~~~~~っ近いっ)

真姫(あ、でもいい匂い……このままじゃだめになる!)スンスン

真姫「だ、大丈夫よ! 暑いから離れてっ!」ドン

穂乃果「熱は無いみたいだし……いこっか!」ギュッ

凛「いっくにゃー!」ギュッ

真姫(凛みたいに単純だったら……ねぇ)ハァ

8: ◆S54RkZf7aI 2014/06/05(木) 14:10:18.93 ID:BhynUwkC0
――――――部室――――――

穂乃果「みんなー! 今日もがんばろー!」

ことり「うんっ♪」

海未「今日は厳しく行きますよ!」

にこ「にこは楽勝だけどね」

希「ウチの運気は高まってるでー!」

絵里「じゃあにこには厳しくしようかしら」

凛「かっよちーん!」

花陽「わわっ、凛ちゃんっ!」

真姫「おはよ」

真姫(今日も練習が始まる)

9: ◆S54RkZf7aI 2014/06/05(木) 14:17:17.49 ID:BhynUwkC0
真姫「……こうしてみるとアレよね」

海未「こら、穂乃果!」

ことり「穂乃果ちゃん♪」

希「穂乃果ちゃ~ん?」

絵里「穂乃果ー」

にこ「穂乃果!」

真姫「穂乃果って好かれてるわね……」

花陽「うんうん」

真姫「特にことりと海未をかいくぐるのきつそうね」

凛「そうにゃ」

真姫「幼馴染以外も……強いのよね……」

真姫「……」

真姫「ヴェエエエエェッ!? いつから聞いてたの!?」

凛「最初からにゃ」

花陽(……可愛い)

10: ◆S54RkZf7aI 2014/06/05(木) 14:21:44.19 ID:BhynUwkC0
凛「それで、穂乃果ちゃんを見てたようだけど……」

真姫「知らないわよ、見てないわよ」

花陽「……お手伝いくらいなら出来るかもしれないけど……」

真姫「うっ……そんなことないわよ」

凛「あ、穂乃果ちゃんが転んだ」

真姫「えっ!?」バッ

凛「嘘にゃ」

真姫「り~ん~」ズビシ

凛「痛いにゃー!」

花陽「それで真姫ちゃんは……どうしたいの?」

真姫「どうしたいって……」

真姫(あれ、どうしたいんだろ私)

11: ◆S54RkZf7aI 2014/06/05(木) 14:26:49.92 ID:BhynUwkC0
花陽「真姫ちゃんはさ、穂乃果ちゃんと何がしたいの?」

真姫「……一緒に居たり、一緒に遊びたい」

凛「乙女だにゃ」

真姫「うるさいわよ……」

花陽「他には?」

真姫「ご飯を食べたり……思い出を共有したい」

凛「ふんふん」

真姫「……特別になりたいなって思ってるかな」

花陽「真姫ちゃん、穂乃果ちゃんのこと……好き?」

真姫「好き……? 私が……穂乃果のことを……」

真姫「確かに穂乃果と一緒にいると胸がかーっと熱くなって……」

真姫「ドキドキが止まらなくなるけど……」

凛「それは……」

花陽「うんっ、恋してるのかも……」

真姫「こんな気持ち初めてだけど……」

真姫(そっか、これがきっと――――恋なんだ)

23: ◆S54RkZf7aI 2014/06/06(金) 12:08:42.24 ID:yk/WJ+L50
真姫「よしっ、じゃあ穂乃果と一緒にスイーツ食べてくるわ!」

凛「頑張って!」

花陽「頑張れ、真姫ちゃん!」

真姫(穂乃果……!)

真姫「ほのっ……」

ことり「練習も終わったしクレープ食べに行こっ、穂乃果ちゃん♪」

穂乃果「わーい! 最近クレープ屋さん評判だからね!」

海未「まったく、二人とも太りますよ?」

穂乃果「もうー! 海未ちゃんはー! ……真姫ちゃんどうしたの?」

真姫「ん……なんでもない。また明日ね穂乃果」スタスタ

穂乃果「? うんっ!」


真姫「ダメだったわ……はぁ……」

花陽「真姫ちゃん……」

凛「押しが弱すぎるにゃ」

24: ◆S54RkZf7aI 2014/06/06(金) 12:22:22.51 ID:yk/WJ+L50
真姫「私だって色々自信はあるのよ?」

真姫「出待ちだってあったし、高嶺のフラワーって呼ばれるくらいだし」

凛「自慢が始まったにゃ」

花陽「凛ちゃん、とりあえず聞こう?」

真姫「……穂乃果は高嶺の花どころか太陽よ」

真姫「見ているだけで眼福だし、存在するだけで恵みよ」

凛「解説が始まったにゃ」

花陽「真姫ちゃん?」

真姫「何よ」

花陽「頑張ってね?」ニッコリ

真姫「う、うん!」

26: ◆S54RkZf7aI 2014/06/06(金) 12:31:59.43 ID:yk/WJ+L50
真姫「まずは戦略よ」

花陽「何か作戦があるの?」

真姫「穂乃果は確かイチゴが好きよね?」

凛「まさかイチゴで釣るの?」ジトー

真姫「何よ、その目は」

凛「単純すぎないかにゃ……」

真姫「やってみなくちゃわからないでしょ!」

花陽「穂乃果ちゃん手強いと思うけどなぁ……」

真姫「ふ、ふん! 私が簡単に落としてあげるわ!」

凛(真姫ちゃん変なところで単純だから……)

花陽(ひょっとして毎日相談に来るのかな……)

28: ◆S54RkZf7aI 2014/06/06(金) 12:42:48.67 ID:yk/WJ+L50
――――――――――――

真姫「音楽室にイチゴを持ってきたけど……」

真姫「……別に穂乃果が毎日来るってわけじゃないのよね」

真姫「今日は遅いわね……」トントントン

真姫「遅い……」イラッ

真姫「よし、待っていないで穂乃果のところに行こう」

真姫「……頑張ろ」

29: ◆S54RkZf7aI 2014/06/06(金) 12:51:54.91 ID:yk/WJ+L50
バァン

真姫「穂乃果はいる!?」

「あ、真姫ちゃん。穂乃果は校庭だよ」

真姫「ありがと!」タタッ


穂乃果「いやー今日もパンが美味いっ!」

真姫「い、いた……」キョロキョロ

真姫「ことりと海未がいない。チャンスね」

真姫「穂乃果!」

穂乃果「あ~真姫ちゃん? どうしたの?」

真姫「う……あの……///」ドキドキ

真姫(え、なにこれ。胸が熱い……穂乃果の顔が見れない……)

30: ◆S54RkZf7aI 2014/06/06(金) 13:00:35.22 ID:yk/WJ+L50
真姫「ほ、穂乃果……」

穂乃果「ん~?」モキュモキュ

真姫「~~~っ……これあげる!」スッ

穂乃果「これは……イチゴだっ!」パァ

真姫(かわいい)

穂乃果「え? 本当にもらっちゃってもいいの!?」

真姫「え、えぇおすそ分けってやつよ」

穂乃果「わぁ~甘くておっきい……」

穂乃果「真姫ちゃんありがとー!」ダキッ

真姫「べべべべ、別に穂乃果のためじゃないんだからね!」

真姫「多すぎたから上げたの! それだけ!」

31: ◆S54RkZf7aI 2014/06/06(金) 13:10:56.07 ID:yk/WJ+L50
穂乃果「こんなにもらったら悪いなぁ……」

真姫「いいのよ、別に穂乃果の――」

穂乃果「穂乃果の?」

真姫「――か……か……噛んでいる時の歯合わせのチェックがしたかったから」

真姫(何言ってるの私――!)

穂乃果「穂乃果の健康管理まで……ありがと真姫ちゃん!」ギュー

真姫「う、うん……///」ボンッ

穂乃果「あ、今度穂乃果の家においでよ!」

穂乃果「私のお饅頭あげるからね!」

真姫「……うんっ!」

真姫(穂乃果のおまんじゅう……食べたい)

33: ◆S54RkZf7aI 2014/06/06(金) 13:25:51.83 ID:yk/WJ+L50
――――――――――――

真姫「今日の成果はまずまずね!」

凛「やったにゃ! 真姫ちゃん!」

花陽「進んだ……のかなぁ?」

真姫「ふふ、私に出来ないことなんて無いのよ!」

花陽「穂乃果ちゃんと二人っきりって大丈夫?」

真姫「あ……だ、大丈夫よ!」カオマッカ

凛「顔が赤くなってるにゃー!」スリスリ

真姫「ヨラナイデ!」カミノケクルクル

花陽(成功して良かったね真姫ちゃん)

40: ◆S54RkZf7aI 2014/06/07(土) 12:50:03.44 ID:JALWuyz40
―――――穂むら前―――――

真姫「さて、穂乃果の家に行くことになったんだけど……」

真姫「どうしよう……緊張してきた……」

真姫(そういえば穂乃果の部屋に入るの……初めてじゃない……?)

真姫「……ふふ、この私が緊張に屈する訳ないじゃない」

ガラッ

真姫「お邪魔します……」

穂乃果「あ、真姫ちゃん上がってよー店番終わったら上に行くから」

真姫「…………」

穂乃果「ん? どうしたの?」

真姫「あ、うぅん。ごめんなさい上に行くわ」

真姫(穂乃果の店着可愛すぎる……///)

42: ◆S54RkZf7aI 2014/06/07(土) 12:59:49.60 ID:JALWuyz40
ガラッ

真姫「穂乃果の部屋……」

真姫「…………結構少女漫画もあるのね……」

真姫「巻数バラバラじゃない……?」

真姫「……穂乃果はまだ上がってこないわよね……?」キョロキョロ

真姫「ほ、穂乃果のベッド……」

真姫「穂乃果はここで寝てるのよね……」

真姫(ドキドキ)

真姫「って! 何を考えているのよ!」ブンブン

43: ◆S54RkZf7aI 2014/06/07(土) 13:08:36.18 ID:JALWuyz40
真姫「私、頭おかしくなってるんじゃないの……?」コンコン

真姫「どうしよ、花陽にメールでも送るかな……」メルメルメル

『すっごい穂乃果の部屋っていい匂いなのね』

真姫「あ、返信早い」

『私は、前に入ったことあるけど本当だよね』

真姫「はぁ!? なんで花陽が先に入ってるのよ!」

真姫「いや、落ち着きなさい……私」

スーハースーハー

真姫「……いい匂い……」

ガラッ

穂乃果「あ、待った? 真姫ちゃん」

真姫「穂乃果!?」ビクゥ

穂乃果「そんなに驚いてどうしたの? 具合悪い?」

真姫「そ、そんなことないわよ?」

44: ◆S54RkZf7aI 2014/06/07(土) 13:16:52.69 ID:JALWuyz40
穂乃果「熱は……ないよね?」ピトッ

真姫「……////」

穂乃果「あ、そうだ! 今日は私が作ったお饅頭あるよ?」

穂乃果「真姫ちゃんをイメージして……トマトと……」

穂乃果「私の好きなイチゴを混ぜたんだ!」

真姫「あ、ありがとう……穂乃果」パク

穂乃果「どう? どう? 美味しい?」

真姫「あ、美味しい……」

穂乃果「やったー! 大成功だー! ありがと真姫ちゃんっ」スリスリ

真姫「うぅ……///」

45: ◆S54RkZf7aI 2014/06/07(土) 13:24:22.14 ID:JALWuyz40
真姫(駄目よ……このまま穂乃果のペースに巻き込まれちゃ……)

真姫(反撃を……反撃……)

真姫「穂乃果!」

穂乃果「ふぇ? いきなり大きな声でどうしたの?」

真姫「……いや、なんでもないわ」

穂乃果「ならよかったよ~」


真姫「……」

穂乃果「……」

真姫(気まずい……どうしよ……)

PIPIPIPI

真姫(何かしら? 花陽からのメール……?)

『へたれな真姫ちゃんは、何にもできないにゃー! PS:凛』

真姫(なぁんですってぇー! やってやろうじゃないの!)

48: ◆S54RkZf7aI 2014/06/07(土) 13:35:47.68 ID:JALWuyz40
そうですね……PS→byでお願いします >>46有難うございます。

49: ◆S54RkZf7aI 2014/06/07(土) 13:40:16.35 ID:JALWuyz40
真姫「穂乃果!」

穂乃果「ほぇ?」

真姫(可愛い……じゃなくて!)

真姫「穂乃果は……す……」

穂乃果「す?」

真姫「す…………すき焼き好き?」

真姫(なにやってるのよー!?)ジタバタ

穂乃果「私、お肉大好きだからねー!」

穂乃果「真姫ちゃんもお肉大好き?」

真姫「好き……! 好きよ」

穂乃果「じゃあ今度はお鍋パーティーだねっ!」

真姫「う、うん……」

50: ◆S54RkZf7aI 2014/06/07(土) 13:49:54.23 ID:JALWuyz40
真姫(何か話したいな……何を話そう……)

真姫「……穂乃果は私をどうしてμ’sに誘ってくれたの?」

穂乃果「ん~あの時は必死だったから……」

穂乃果「真姫ちゃんの歌と音楽が好きになっちゃったからかな」エヘ

真姫(ドキン)

真姫「ま、まぁ私だって歌や作曲には自信あったからね」

真姫(好きって……好きって言ってくれた……嬉しい)

穂乃果「だから、穂乃果は真姫ちゃんが好きだよ?」

真姫「え、それって……!?」

穂乃果「穂乃果はμ’sのみーんな大好きだからね!」

真姫「あぁ、そういう……」ハァ

穂乃果「?」

51: ◆S54RkZf7aI 2014/06/07(土) 14:02:58.85 ID:JALWuyz40
真姫「穂乃果はさ……」

真姫「やっぱりここ継ぐの?」

穂乃果「うーん、まだわかんないかな?」

穂乃果「真姫ちゃんは……お医者さんになるの?」

真姫「うん、決まってるからね……」

真姫「でも、最近穂乃果と……μ’sと会ってちょっと変わったかなって」

穂乃果「変わった……?」

真姫「それでいいのかなって」

真姫「色々、道はあるかもってことかな」

穂乃果「例えば……穂むらで働いたりとか?」

真姫「なっ、なんでそうなるのよ///」

穂乃果「真姫ちゃん可愛いから、看板娘で売上アップを!」

真姫「……バイトなら考える……かも」

52: ◆S54RkZf7aI 2014/06/07(土) 14:19:40.14 ID:JALWuyz40
穂乃果「やった! これで穂むらは安泰だっ」グッ

真姫「ま、まだ決めたわけじゃ……」

穂乃果「えーっ……」ドヨン

真姫「考えとくから! 落ち込まないで!」

穂乃果「ちゃんと考えておいてねっ♪」

真姫「……善処します」

穂乃果「あーでも!」

穂乃果「お医者さんの真姫ちゃんも見てみたい……かも」

真姫「な、何を想像してるのよ! 恥ずかしいじゃない!」

54: ◆S54RkZf7aI 2014/06/07(土) 14:28:55.30 ID:JALWuyz40
穂乃果「やっぱり美形な女医さんとか言われるのかな?」

真姫「び、美形だなんて……///」

穂乃果「あ、今穂乃果のワイシャツあるから着てみてよ?」

真姫「ヴェエエッ!? ま、待って!」

真姫(ほ、穂乃果の……)

穂乃果「うわぁ……なんか色っぽい……」

真姫「ううぅ…………」ドキドキドキ

穂乃果「せっかく雰囲気出てきたし……!」

穂乃果「――――お医者さんごっこ始めよっか♪」

61: ◆S54RkZf7aI 2014/06/11(水) 03:12:37.39 ID:Dfn/7dc80
真姫「……わかったわよ」

真姫「はい、高坂さん。今日はどのようなご用件ですか?」

穂乃果「おぉ! 真姫ちゃんそれっぽい!」

真姫「少しくらいはママのお手伝いをするわよ!」

穂乃果「えーっと……喉の調子が悪いです!」

真姫「はい、口を開けて下さい」

穂乃果「あ~ん」

真姫「ペンライトでそれっぽくするわね」ピカッ

真姫(……あれ、近くない? 甘い匂いがする……)

62: ◆S54RkZf7aI 2014/06/11(水) 03:47:18.61 ID:Dfn/7dc80
真姫「穂乃果……これって……!」

穂乃果「えっ、何かあるの!?」

真姫「穂乃果……これは……!」

穂乃果「えぇっ!? そんなに!?」

真姫「……虫歯よ」

穂乃果「ほぇ?」

真姫「いや、歯がちょっと……」

穂乃果「……むぅ……つまんない!」

真姫「ヴェエエ!?」

穂乃果「こうもっとなんかないの!?」

真姫「いや、だって……」

穂乃果「穂乃果が女医さんやるよ!」

63: ◆S54RkZf7aI 2014/06/11(水) 03:54:29.42 ID:Dfn/7dc80
穂乃果「あ、真姫ちゃんが着てたワイシャツ温かいね」

真姫「」

穂乃果「それじゃあ始めます!」

穂乃果「西木野さんどうぞ!」

真姫「う、うん」

穂乃果「聴診器でまず……」

真姫「まず……?」

穂乃果「穂乃果がわかるわけないから! 心臓! 心臓だよ!」

真姫「そもそも聴診器がないわよ?」

穂乃果「……だから手で調べる!」ピトッ

真姫「……」ドキドキドキ

穂乃果「真姫ちゃんこれ……ひょっとして……?」

64: ◆S54RkZf7aI 2014/06/11(水) 04:02:27.83 ID:Dfn/7dc80
穂乃果「穂乃果より……胸がおっきい……?」フヨッ

真姫「ちょっと、穂乃果!」バシッ

穂乃果「何も手を叩かなくても……」

真姫「私の方が細いからそう感じるんじゃない?」フフン

穂乃果「何をーっ!」

真姫「わっ、穂乃果! ちょっと……」ドスン

穂乃果「ふふ~捕まえた~!」

真姫(穂乃果がうまっ……馬乗りにっ……)ドキドキ

穂乃果「真姫ちゃん心臓ドクンドクン鳴ってるよ?」ミミアテ

真姫「ほ、穂乃果……」

穂乃果「ねぇ、真姫ちゃん」

真姫「な、何よ……?」

穂乃果「穂乃果の心臓の音も――聞いてみる?」

65: ◆S54RkZf7aI 2014/06/11(水) 04:16:39.09 ID:Dfn/7dc80
真姫「……う……///」

穂乃果「顔が赤いよ、真姫ちゃん」ニコニコ

真姫(何、この状況は……からかわれてるのっ!)

真姫(穂乃果の甘い匂いでくらくらする……っ)

穂乃果「真姫ちゃん……」

真姫(穂乃果の吐息が……)

真姫「あ、――――まず」

穂乃果「えっ?」

――――――――――――

66: ◆S54RkZf7aI 2014/06/11(水) 04:33:45.54 ID:Dfn/7dc80
――――――――――――

真姫「う……うぅん……」

真姫「あ、あれ?」

穂乃果「……真姫ちゃんおはよ」

真姫「ほ、穂乃果?」

穂乃果「真姫ちゃん……凄かったよ」ポッ

真姫「」

真姫「……私、何したの?」

穂乃果「ひ・み・つ」ポッ

真姫「イミワカンナイ! 今日は帰るわよ!」

穂乃果「うん、またね真姫ちゃん!」

67: ◆S54RkZf7aI 2014/06/11(水) 04:36:45.15 ID:Dfn/7dc80
真姫「まったくなんなのよ! もう!」

真姫(……でもはだけたワイシャツといい……)

真姫(ちょっと上気してた頬に……)

真姫「あの反応……?」

真姫「私は一体何をしてるのよ!」ゴロゴロジタバタ

真姫「明日……あやまろ……」

74: ◆S54RkZf7aI 2014/06/14(土) 22:08:57.74 ID:SsWgO9Fv0
真姫(眠れない……)

真姫(なんだろう、穂乃果のことを考えると……)

真姫(胸がきゅ~っとなっちゃって……)

真姫(身体が熱い……)

真姫「寝れない……メールしよう……」

真姫『眠れないから相手して』

TRRR

花陽『今日どうだったの?』

真姫「……長くなりそうだから電話にしようかな」

76: ◆S54RkZf7aI 2014/06/14(土) 23:28:56.01 ID:SsWgO9Fv0
真姫『ごめん、やっぱり電話にしたわ』

花陽『やっぱり、かかってくると思った』

真姫『ごめん、寝ようとしてた?』

花陽『ううん、大丈夫だから』

真姫『ありがと……助かる』

花陽『で、どうだったの?』

真姫『うーんと……良くわかんない』

花陽『えっ』

77: ◆S54RkZf7aI 2014/06/14(土) 23:37:19.16 ID:SsWgO9Fv0
真姫『穂乃果に馬乗りにされて……』

花陽『されて……?』

真姫『私が意識を失って……』

花陽(……?)

真姫『穂乃果が顔を赤らめてたわ……』

真姫『衣服を乱して……』

花陽『うん……?』

花陽『オソッチャッタノォ!?』

真姫『わ、わかんないわよ!』

78: ◆S54RkZf7aI 2014/06/14(土) 23:45:09.97 ID:SsWgO9Fv0
花陽『で、穂乃果ちゃんとは喧嘩しちゃった?』

真姫『うーん穂乃果は怒ってなかったというより……』

真姫『なんか、女の子の顔だった』

花陽(既成事実でもあるのかな?)

花陽『真姫ちゃん、明日にでも告白しちゃえば?』

真姫『えええぇっ!?』

花陽『だってそこまで行ったらもう……』

真姫『ははは早とちりかもしれないでしょ!』

花陽『む~そんなことないと思うけど……』

花陽『誰かに取られないようにね?』

真姫(えっ……)

花陽『穂乃果ちゃんモテモテでしょ?』

79: ◆S54RkZf7aI 2014/06/15(日) 00:03:00.38 ID:VniD0t6I0
真姫『……穂乃果ってそんなに?』

花陽『海未ちゃんやことりちゃんに隠れてるけど』

花陽『穂乃果ちゃんってすっごい人気あるんだよ?』

真姫『そう……だったんだ』

花陽(しょうがないなぁ……真姫ちゃんは)フフ

花陽『怖気づいちゃった? 真姫ちゃん』

真姫『言ってくれるじゃない!』

真姫『私は明日告白するわ!』

真姫『穂乃果を手に入れてみせる!』

花陽『はい、頑張ってね?』

真姫『ん、ありがと、花陽』

真姫『花陽って優しいわね』

花陽『えぇっ? そんなこと……』

真姫『はいはい、またね』ガチャ

花陽『真姫ちゃんずるい……//』

80: ◆S54RkZf7aI 2014/06/15(日) 00:23:01.74 ID:VniD0t6I0
真姫「よし、明日告白しよう」

真姫「花陽にあれだけ言われて黙ってるわけには行かないわ!」

真姫「ううん、純粋に……穂乃果が好き」

真姫「やるったらやる!」

真姫「ふふ……これじゃあ穂乃果みたいじゃない」

真姫(私らしく、戦略的に行くわ!)

82: ◆S54RkZf7aI 2014/06/15(日) 00:39:55.57 ID:VniD0t6I0
凛「で、真姫ちゃんどうするの?」

真姫「ぐぬぬ……」

花陽「まだ悩んでるの?」

真姫「関係ないでしょ!」

花陽「あると思うんだけどなぁ」

凛「あれだけ相談してたのに?」

真姫「ごめん。関係大アリだった」

凛「よろしいにゃ。手伝う?」

真姫「自分の力でやってみる……!」

83: ◆S54RkZf7aI 2014/06/15(日) 00:47:00.16 ID:VniD0t6I0
真姫「穂乃果!」バァン

穂乃果「あ、真姫ちゃんどうしたの?」

真姫「ちょ、ちょっと屋上まで来て!」

穂乃果「わわ、真姫ちゃん!?」




花陽「戦略とか言っていたような……」

凛「……賢さがないにゃ……」

花陽「素直が一番だよね」

凛「うんっ、凛はかよちんも真姫ちゃんも好きだからね!」

花陽「凛ちゃんっ」

84: ◆S54RkZf7aI 2014/06/15(日) 00:55:51.21 ID:VniD0t6I0
――――――屋上――――――

真姫(人気のない場所に来たのは正解)

真姫(完璧な作戦ね)

真姫(問題は……!)

穂乃果「どうしたの、真姫ちゃん」ウフフ

真姫(穂乃果が可愛くて勇気が出ないことよ!)

真姫「べ、別になんでもないわよ」

穂乃果「なんでもないのに穂乃果を呼んだの?」

真姫「いや、ちがっ、そうじゃなくて!」

穂乃果「あ、もしかして昨日のこと!?」

真姫「」ビクッ

85: ◆S54RkZf7aI 2014/06/15(日) 01:18:49.39 ID:VniD0t6I0
穂乃果「真姫ちゃん! ついに穂むらに!?」

真姫「あ、あぁそっちのことね?」

穂乃果「そっちって他にあったっけ……?」

穂乃果「それでそれで?」ズイッ

真姫(近い……けど……)スンスン

真姫「また甘い……」

穂乃果「……真姫ちゃん? 聞いてる? ははーん!」

穂乃果「ふふふ、そんなに穂乃果の匂い気に入っちゃった?」

真姫(えっ、バレてる……!?)

86: ◆S54RkZf7aI 2014/06/15(日) 01:44:39.48 ID:VniD0t6I0
穂乃果「ほらほら、真姫ちゃん。穂乃果だよっ♪」スリスリ

真姫「ま、待って穂乃果!」

穂乃果「うっひっひっひっひ♪」

真姫「穂乃果! いい加減にしなさい!」ガシャン

真姫(手すりにおしつけちゃった……どうしよ……)

穂乃果「真姫ちゃん、大胆?」

真姫「ちがっ……そうじゃ……いや……」モジモジ

穂乃果「急に押し付けられたら穂乃果も……ねぇ……?」

穂乃果「穂乃果ってこう見えてもさ」

穂乃果「真姫ちゃん、上級生だよ」

真姫「うぅ……」


穂乃果「だから……これは穂乃果から言うね」ガシャン

真姫「えっ……?」

穂乃果「穂乃果と付き合って欲しいかな」ズイッ

真姫「……えっ……」

真姫「ええええぇぇぇぇっ!?」

89: ◆S54RkZf7aI 2014/06/15(日) 01:59:44.96 ID:VniD0t6I0
穂乃果「あの夜の真姫ちゃんは……」

真姫「そう、そうだった! 私は何をしたの!?」

穂乃果「何もしてないよ?」

真姫「……えっ?」

穂乃果「ただ、気を失っただけだよ?」

真姫(私どんだけへたれよ!)

穂乃果「ちょっと……穂乃果が自制心を抑えるのに……苦労したんだからね……?」

真姫「あ、ありがと……///」

真姫「ってちっがーう! どんなこと考えてたの!」

穂乃果「あんなことや、こんなこと?」

真姫「……///」ボンッ

90: ◆S54RkZf7aI 2014/06/15(日) 02:05:46.92 ID:VniD0t6I0
穂乃果「うん、今度やってもらうからね!」

真姫「ヴェエエッ!?」

穂乃果「じゃ、行こう真姫ちゃん!」

真姫「う……うん……」

穂乃果「……穂乃果は真姫ちゃんのことが大好きだけど……真姫ちゃんは?」

真姫「わ、私は……」

真姫「私も穂乃果が大好きよ!」ギュッ

穂乃果「うふふ、大好き! 真姫ちゃん♪」ギュッ

91: ◆S54RkZf7aI 2014/06/15(日) 02:14:05.56 ID:VniD0t6I0
――――後日談

穂乃果「穂むら名物ほむまんだよー!」

花陽「あ、穂乃果ちゃんが店番だー」

凛「ほむまんは美味しいにゃー!」

穂乃果「後はスペシャルゲストも居るよ!」

花陽「知ってるから来たんだけど……」

凛「どこにいるの……?」

真姫「……いらっしゃいませ……」

穂乃果「ほら、真姫ちゃん!」ポムポム

真姫「いらっしゃいませ!」

花陽「店着……」

凛「可愛いにゃー!」

真姫「ほら、早く買って帰りなさい!」

穂乃果「お客さんだからダメだよ!」ペシリ

真姫「はい……」

花陽「尻に敷かれてる……」

凛「もう閉店になりそうだし帰るにゃかよちん」


穂乃果「真姫ちゃん部屋、行こうか?」

真姫「うん……」

真姫「責任とってよね……!」

穂乃果「真姫ちゃんっ♪ 永久就職いつでも待ってるからね」チュッ

真姫「考えとくわ……穂乃果」チュッ

FIN

92: ◆S54RkZf7aI 2014/06/15(日) 02:15:30.27 ID:VniD0t6I0
お疲れ様でした! さくっと行くはずが長引きました……

見てくださった方々ありがとうございます。

93: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/15(日) 02:16:28.34 ID:S8FQER3Zo
おつ
ほのまき良かった

96: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/15(日) 02:36:07.77 ID:kt8SJ1i50

相思相愛ほのまきすき

引用元: ・穂乃果「真姫ちゃん、上級生だよ」 真姫「うぅ……」