4: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/11(金) 15:02:42.08 ID:ba3lm/HG0
武内P「……確かに、Romantic Nowは赤城さんには難しいかもしれません。特にこの、ラップの部分…」 

みりあ「でもでも、すっごく楽しい歌だから、頑張って練習して歌えるようになりたいんだー」 

みりあ「なんとかならないかな、プロデューサー」 

武内P「……わかりました。では、こうしてはいかがでしょう」 

ーーーー

6: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/11(金) 15:03:38.59 ID:ba3lm/HG0

武内P「いいですか? ラップに必要なのは、いかに音楽に合わせ韻を踏むかです」

みりあ「いんを、ふむ…?…難しいよ、プロデューサー…」

武内P「そうですね…例えば…」

楓「あら、お二人とも、仲良く噴水で何してらっしゃるんですか?」

武内P「あ…これは、高垣さん、お疲れ様です」

みりあ「お、お疲れ様です!」ぺこり

7: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/11(金) 15:04:27.24 ID:ba3lm/HG0
楓「お疲れ様です。気をつけてくださいね?この間新人の坊ちゃんがそこの噴水でぼっちゃん、しちゃいましたから♪」

みりあ「?」

武内P「先日の新入社員研修の折に、ですね…そう言えば、確かあの時は…」

楓「はい。新しいプロジェクトの、予算の話をずーっと。もう、よさんかーって思いながら聞いてました」

楓「マネーをふりこマネーといけないのはわかってるんですけど…」

8: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/11(金) 15:05:10.79 ID:ba3lm/HG0
みりあ「坊ちゃんが…ぼっちゃん? …予算…よさん…………あ、ダジャレ!」

武内P「……赤城さん?」

楓「ふふっ、ヒントは掴めましたか? …なんて、たいしたアドバイスにはなりませんけれど」

みりあ「ううん、すっごくわかりやすかった! ありがとうございますっ!」

楓「ふふっ…お仕事、頑張ってくださいね。…あ、プロデューサーさん。」

楓「先ほど今西部長が、ぶっちょう面で悩んでおいででしたので、後で声をかけてあげたらいいと思いますよ?」

武内P「はあ…部長が…仏頂………あ」ぽん…

9: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/11(金) 15:05:43.47 ID:ba3lm/HG0
楓「では、失礼しますね。お仕事に遅れるとファンの方も不安になってしまいますので…」ぺこり

みりあ「ありがとうございましたー!」

武内P「………」(深々とお辞儀)

ーーーーーー

10: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/11(金) 15:06:25.64 ID:ba3lm/HG0
ーレッスン室ー

武内P「トレーナーさんに事情は説明しておきました。今は私達の貸切です」

武内P「では、いいですか? 身体全体でリズムを取りましょう。」

みりあ「はい!」

武内P「いい返事ですね。では…」ポチ…

~♪~♪~♪

みりあ「よ、洋服選び 今日はゆるふわ? もしくっ……」

みりあ「噛んじゃった…うう…」

11: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/11(金) 15:06:54.45 ID:ba3lm/HG0
武内P「動きがまだ、少し小さいですね…もう少し、大きく動かれてはいかがでしょうか」

みりあ「大きく動いたらもっと噛んじゃうんだよー…うう…やっぱり、無理なのかなぁ…」

武内P「……でしたら、まずは動きだけでやってみるのはどうでしょうか」

みりあ「?」

ーーーーーーー

12: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/11(金) 15:07:36.48 ID:ba3lm/HG0
ーレッスン室前廊下ー

美嘉「プロデューサー、みりあちゃんと二人でレッスンしてるって聞いたけど、うまく出来てるかな」

美嘉「せっかく時間空いてるんだし、ちょっと覗くくらいなら邪魔になんないよね」そー…

がちゃ……

武内P「はい!はい!はい!はい!」←リズムに合わせて大きくハンドクラップする姿

美嘉「!!??」バタン!←勢いよく開くドア

13: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/11(金) 15:08:11.16 ID:ba3lm/HG0
美嘉「ちょっとプロデューサー、これは一体どういうこと!?」さっ! だきっ!

みりあ「あ…美嘉ちゃん?」←抱えられてる

武内P「城ヶ崎さん? いえ、これは…」

美嘉「みりあちゃん、大丈夫だった? 変なこととかされてないよね?」

みりあ「う、うん…プロデューサーさんね、みりあに色々教えてくれてたんだよ?」

美嘉「い、色々!?」

14: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/11(金) 15:08:47.73 ID:ba3lm/HG0
みりあ「うん。あのね、腰の動きはこうで、手は上に…」

美嘉「こここここ、腰!? 手は上って、ぷぷぷ、プロデューサー、あんた、みりあちゃんに一体、何を!」

武内P「いえ…私はただ…赤城さんに、気持ちよく(リズムに)乗ってもらいたいと思っただけで…」

美嘉「キモチヨク……!?」ぷしゅー…

16: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/11(金) 15:09:21.61 ID:ba3lm/HG0
美嘉「へへ、ヘンタイ!この、エッチ、スケベ、ろ、ロリコン!ヘンタイプロデューサー!!」かああああああっ……

武内P「!?」

みりあ「……プロデューサー、やっぱりエッチなの?」きょとん

武内P「いえ…そのような事は、決して…まして、赤城さんのような年齢の、それもアイドルに」

武内P「そのような劣情を抱いたりなど、決して…!」

17: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/11(金) 15:10:04.91 ID:ba3lm/HG0
みりあ「美嘉ちゃん、プロデューサー、エッチじゃないって。ウソついてないって思うよ?」

美嘉「みりあちゃん…」

武内P「すみません。誤解のないよう、ちゃんとお話しさせていただきますので…」

ーーーーーーー

18: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/11(金) 15:10:43.30 ID:ba3lm/HG0
ーーそれからしばらくして…

瑞樹「いい?私の後に続いて、ゆっくりでいいから声に出して言ってみて?」

瑞樹「生麦、生米、生卵。はい。」

みりあ「なまむぎ、なまごめ、なまたまご!」

瑞樹「赤巻紙、青巻紙、黄巻紙。」

みりあ「あかまきがみ、あおまきがみ、きまみ……」

みりあ「ああー! もう一回!もう一回お願いします!今のなしー!」

19: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/11(金) 15:11:26.00 ID:ba3lm/HG0
ーーーーーーー

ー再びレッスン室前廊下ー

凛「プロデューサー、今日はレッスン室にいるって聞いたけど…」

凛「ちょっと時間もあるし、差し入れとかしたら喜んでくれるかな」

がこん!(自販機で飲み物を買う音)

凛「よし…これで。あと…」

凛(……髪とか変じゃないよね? …シャワー浴びて来れば良かったかな)

凛「……って、私、これだとプロデューサーのこと意識してるみたいじゃん。」

20: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/11(金) 15:12:01.98 ID:ba3lm/HG0
凛「あんな奴のこと、別になんでもないんだから…飲み物を渡して、さっさと帰るだけ、それだけなんだからね」

がちゃ…

みりあ「洋服選び今日は ゆるふわ?」

武内P&みりあ「もしくはピリ辛クールなスクールガール!」

凛「!!??」

21: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/11(金) 15:12:42.49 ID:ba3lm/HG0
ーーーーーーー

凛「ふーん、みりあが失敗しちゃうところを、プロデューサーが一緒に歌ってカバーしてるんだね」

武内P「はい…ですが、これでは赤城さん自身が上達出来ないのではないでしょうか…」

凛「そんなことないんじゃない? みりあ、プロデューサーと一緒に歌って、どう?」

みりあ「あのね!すっごく楽しいの! 気がついたらプロデューサーに引っ張られちゃってて!」

みりあ「ちゃんと最後まで歌えるんだよ? 引っかからないし、噛まないし、楽しいの!」

みりあ「プロデューサー、ありがとう! おかげでみりあ、この歌のこともっと好きになれちゃったかも!」

22: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/11(金) 15:13:12.08 ID:ba3lm/HG0
武内P「………あ……」

武内P「……いい、笑顔です。」

凛「ホント。いい顔してるね。(プロデューサーも。気付いてないのかな、ふふっ)」

武内P「CDのレコーディングまで、あと少しです。気を抜かず、頑張りましょう」

みりあ「はい!」

ーーーーーーー

23: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/11(金) 15:13:49.39 ID:ba3lm/HG0
ー某日・収録ブースー

莉嘉「一人で大丈夫?なんなら、アタシもついてってあげよっか?」

みりあ「んーん、平気だよ。みりあ、頑張って歌ってくる!」

莉嘉「…でも…」

きらり「莉嘉ちゃん、大丈夫だにぃ☆ みりあちゃんを信じてあげよ?」

きらり「…いつもみたいに一緒には歌えないけど、でも、大丈夫!」

きらり「きらり達の心は、いつもいっしょ♪ いつでもハピハピなんだにぃ☆」

24: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/11(金) 15:14:28.19 ID:ba3lm/HG0
莉嘉「きらりちゃん…」

みりあ「大丈夫! 絶対うまくいくよ? きらりんぱわーとセクシーパワー、ちゃんと受け取ったから!」

莉嘉「……約束だからね? 嘘ついたら針千本なんだから☆」すっ…

きらり「よーっし、じゃあ張り切って行ってみよ~♪」すっ…

莉嘉の手にきらりの手が重なる。二人がみりあを見てにこやかに微笑む。

みりあ「……うん!」すっ…

25: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/11(金) 15:15:08.52 ID:ba3lm/HG0


「「「L O V E ラブリーみりあ !」」」おーっ!



26: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/11(金) 15:15:39.04 ID:ba3lm/HG0
みりあ「…じゃあプロデューサー、みりあ、頑張ってくるね」

武内P「はい。最高の笑顔で…お願いします。」

みりあ「…うん!」にこっ!

ーーーーーーーー

27: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/11(金) 15:16:08.76 ID:ba3lm/HG0
~♪~♪~♪~♪

ぱん!ぱん! ぱん! ぱん!

みりあ「R O M A N T I C !」なーう!

みりあ「洋服選び今日はゆるふわ? もしくはピリ辛クールなスクールガール!」

ーーーーー

28: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/11(金) 15:16:53.71 ID:ba3lm/HG0
ーブース外ー

莉嘉「すごい…みりあちゃん、完璧に歌いこなせてる…」

きらり「……あ…ねぇねぇ、莉嘉ちゃん莉嘉ちゃん」ちょいちょい

莉嘉「?」ちらっ…

武内P「今日あたる算数…チェックワンツー…♪」ボソボソ…

29: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/11(金) 15:17:21.42 ID:ba3lm/HG0
莉嘉「…あはっ」

きらり「よぉーっし、きらり達も一緒に、ここから歌っちゃうにぃ~☆」

莉嘉「おー!」

ーーーーーー

30: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/11(金) 15:17:52.86 ID:ba3lm/HG0
みりあ(本当に、本当に…まるで、本当にファンタジーの世界みたい)

みりあ(私の夢の向こう側…それは、きっと…きっとね?)

みりあ「大大大好きよ マイフレンズ♪」

みりあ「パパ ママ 愛してる♪ 一緒にいてね♪」

みりあ「なでなで してね♪」

31: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/11(金) 15:18:31.04 ID:ba3lm/HG0


一緒にいてね。ずっと!



32: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/11(金) 15:18:59.25 ID:ba3lm/HG0


ーおしまい。


34: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/11(金) 15:22:35.69 ID:ba3lm/HG0
こちらのお話は以上となります。
武内くんがラップをやった事があったのを思い出し、
そこから、みりあちゃんと組ませたら面白いんじゃないかなーと。

では、次スレを投下ののち、依頼とさせていただきます。
お疲れ様でした。

39: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/11(金) 17:12:09.26 ID:jRZ5Qq0kO
武内P好き

引用元: ・武内P「はあ…ラップ、ですか?」 みりあ「そうなの!」