1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/08(金) 19:08:30.97 ID:obtmS78N0


P「どうしたみ……きじゃない!? 千早!?」

千早「ううん。ミキはミキだよ」

P「なに言ってんだお前……歌いすぎてとうとう壊れたか」

千早「う、歌いすぎでいためるのは喉ぐらいなの!」

美希「そうね。ふるふるフューチャーを24時間耐久で歌ったとしても、語尾に『なの』つけてしゃべるようになんて、ならないと思うわ」

P「み、美希!? なんだかいやにクールな口調と雰囲気だが……」

美希「私は美希ではありません。如月千早です」ユサッ

P「」




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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/08(金) 19:09:59.59 ID:obtmS78N0


P「ど、どういうことだ。俺は夢でも見てるのか?」

千早「むー、えいっ」ギュー

P「うおっ!?」

千早「ね? ミキの体温……感じるでしょ? 夢じゃ……ないよ」

P「わわっ、ち、近い近い! 耳元で囁くな! なんだ千早っ!? いきなりこんなことして!?」

千早「だーかーらー、ミキは、千早さんじゃーないの」

P「? ????? ??!??!?」

美希「美希……私の体であまり抱き着かないで。……プロデューサーが、その……困ってるから」

P「抱き着かれてるから困ってるわけじゃないけどな」



3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/08(金) 19:11:03.05 ID:obtmS78N0


……


P「つまり、こういうことか」



P「美希の体に入ってるのが、千早で」

美希「はい」

P「千早の体に入ってるのが」

千早「ミキなの!」

P「よし! なるほど!!」



P「帰るか!!!!」

千早「待つの!!」ガシッ



4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/08(金) 19:12:04.17 ID:obtmS78N0


P「無理無理。俺の手に余るもんこれ。プロデューサーの業務の範囲越えてるもん」

千早「ハニーは、ミキたちがこのままでいーって言うの!?」

P「それは全くもってよくないんだが……」

美希「私は、べつに、いいですけど」ユサッ

P「よくないからな?」



5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/08(金) 19:13:24.25 ID:obtmS78N0


千早「ていうか千早さん、ちょいちょいミキの胸、ゆさっ……ってするの、やめてほしいんだけど」

美希「どうして? 美希はいつも、自慢げにお○ぱいを揺らしているじゃない」

千早「千早さん……。ミキは別に、わざと揺らしてるわけじゃないよ……? ……それに、自分で揺らすのと、他人が自分の胸を揺らしてるのを見るのって、全然違うって思うな」

美希「そう……そうよね。ごめんなさい、美希。……でもこれ、なんだか邪魔っけで」ユサッ

千早「くっ……」

美希「なんだか動きづらいわ」ユサユサ

P「……」



6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/08(金) 19:14:13.17 ID:obtmS78N0


P「さて、元に戻る方法を考える……前に、二人のスケジュールは……と」


P「千早が、レッスンと午後から雑誌の取材」

美希「はい」

P「美希が」

千早「今日はお昼寝なの!」

P「違うからな」



7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/08(金) 19:15:39.20 ID:obtmS78N0


P「ふむ、美希は午後からCM撮影か。……つまり、午前中いっぱいでどうにかせにゃならんな……」

千早「ミキは、千早さんが代わりに仕事してくれてもいーよ?」

P「よくないからな?」

美希「あの、私はレッスンに行ってきても」

P「意味ないからな? 美希の体で千早がレッスンしても」

美希「あっ……確かに。さすがプロデューサー、よく気がつきますね」

P「当然なんだが」



8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/08(金) 19:16:45.63 ID:obtmS78N0


P「んじゃ、まずは二人が入れ替わった経緯から聞かせてくれ」

千早「ケーイ?」

P「いつ、どこで、どんなことがあって、入れ替わったんだ?」

美希「……すみませんプロデューサー。あまりよく覚えていないんです」

千早「記憶がコンダクしてるって感じ。……ごめんね、ハニー」

P「俺に謝っても仕方ない。入れ替わりに気がついたのはいつだ」

千早「ついさっきなの」

美希「私も……あふぅ」

P「千早?」

美希「先程、なんだか胸が重いなぁ、と。……それにこの体、なんだかすごく眠気が……あふぅ」

千早「ミキはいつになく体が軽いの」

美希「プロデューサー。ちょっとソファーで横になりますね」ゴロン

P「お、おいおい千早っ」


美希「……zzZ」

P(い、一瞬で寝ちまった……)



9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/08(金) 19:17:21.07 ID:obtmS78N0


千早「ねーハニー」

P「ん、どうした美希」

千早「ミキね、この状況のダカイサクが思いついた! ……かも、しれないの」

P「聞かせてくれ」

千早「それはねぇ……なんと!」



千早「ハニーとミキがキスをす」

P「それはない」



10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/08(金) 19:18:03.37 ID:obtmS78N0


千早「むー、なんで? お姫様にかかた呪いは、キスでとけるのが定番中の定番なのに」

P「呪いなのか……?」

千早「きっとそうだよ! 千早さんがミキのバストをうらやんで……」

P「かけたのは千早って想定かよ……」

千早「だからハニーのキスで、ミキにかけられた呪いを……といて?」

P「そんな上目遣いで迫られても、……普段とのギャップで落ちそうにはなるが、しかし美希」

千早「? なぁに?」

P「今お前の体は千早なわけだが、いいのか?」

千早「!!」



11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/08(金) 19:19:27.99 ID:obtmS78N0


千早「そ、そーだったの……今ミキがハニーとキスしたら、体としては、千早さんがハニーとキスしたことに…………うぅ……そんなの絶対、や!!」

P「だろ」

千早「でも、ミキはただキスがしたくって言ったんじゃないよ? ちゃーんとロンリテキなコンキョがあるの!」

P「言ってみそ」

千早「ミキは…………千早さんと入れ替わる前、ここでお昼寝をしながら、なんと!」


千早「ハニーの夢を見ていたの!!」

P「ほう」



12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/08(金) 19:28:43.27 ID:obtmS78N0


P「その夢はどんな内容なんだ?」

千早「そ、それは、ちょっと」

P「言えないような夢だったのか?」

千早「そ、そそそそんなことないよ! ハニーと社長が事務所で濃厚に絡みあう夢なんて、ミキ、見てないの!」

P「聞かなかったことにしてやる。で、夢に俺が出たからなんだって?」

千早「きっとミキは、あの夢のせいでおかしくなっちゃったんだよ」

P「……」



13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/08(金) 19:31:56.83 ID:obtmS78N0


千早「だからぁ……ミキが元に戻るカギは、ハニーにある……って、思う……なぁ」ツンツン

P「色っぽく迫るな」

千早「ねーハニー、いつもみたいに、ミキを甘やかしてぇ~」スリスリ

P「うおっ……いかんなこれは」

千早「ふふ、ミキにかかればあの千早さんですら、お色気むんむんなの」

P「さすがだな。レッスンの成果が出ているようで嬉しいよ」ナデナデ

千早「あっ……うん」



14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/08(金) 19:34:55.60 ID:obtmS78N0


P「じゃあ、こっちに来い」

千早「う、うん」

P「膝まくらしてやるよ」

千早「ひ、膝枕っ?」

P「いつもしてやってるだろ?」

千早「!?」


千早「う、うん。そーだね。あはは……じゃあ」ゴロン

P「どうだ」ナデナデ

千早「うん……とっても、いい気持ち……なの」

P「子守歌も歌ってやろう」

千早「子守歌?」

P「んん、あーあー」



P「くってねてたかねー♪ くってねてたかねだよー♪」

千早「ぷっ、なにそれ」

P「食べてすぐ寝ると貴音になるという教訓の歌だ」

千早「それって、確かお馬さん……あれ? きりんさん? くまさんだっけ??」

P「美希はよく寝るから、貴音になりがちだぞ。気をつけろよ?」

千早「きゃーミキお○ぱいだけじゃなくてお尻もおっきくなっちゃうのー」クスクス

P「どれ、貴音になってないか尻を確かめて……」ワキワキ

千早「……」ジトー

P「……冗談だって」



15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/08(金) 19:36:42.55 ID:obtmS78N0


P「あなたのとなりにあなたのとなりに、ね♪ ね♪ たかねだよ♪」

千早「なんかちょっとホラーチックになってきたの」

P「……美希、やっぱりその体だと眠くならないか?」

千早「え? あ、そ、そうだね。いつもより目がぱっちり、さえてるって感じ」

P「んじゃレッスンでもやるか」

千早「むー! 千早さんの体でレッスンしても仕方ないの!」

P「だな」

千早「ハニーが言ったんだよ!」

P「すまんすまん。んじゃ……おにぎりでも食うか」

千早「おにぎり!? あるの?」

P「あぁ、あるぞ。ほれ」

千早「わーい! やったやったやったぁ!」


P(俺の朝メシだったんだがな……ねぎとろおにぎり)



16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/08(金) 19:39:16.20 ID:obtmS78N0


千早「……」モグモグ

P「……うまいか」

千早「うん、おいふぃいふぉ」モグモグ

P「なら良かった」

千早「ごちそーさま! あふぅ……食べたら、眠くなってきた……かも」

P「寝ていいぞ。今度は腕まくらしてやる」

千早「えっ!?」

P「なんだ?」

千早「……い、いいの?」

P「今更なにを」

千早「…………う、ん。そーだね」ゴロン

P「……」ギュッ

千早「ひゃっ!? ぷ、……ハニー?」

P「いつもご苦労さん。……たまには、こうしてゆっくりする時間もとるよ」ナデナデ

千早「…………うん。ありがと、ハニー」ピトッ




17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/08(金) 19:40:57.63 ID:obtmS78N0


…………正午




美希「……」ムクリ

千早「……」

美希「わーい戻ったのー」

千早「美希」

美希「どーしたの千早さん」

千早「ちょっと普段からプロデューサーに甘えすぎなんじゃないかしら」

美希「千早さんは甘えなさすぎなの。いー息抜きだったでしょ?」

千早「そうだけど……でも、腕まくらで、ぎゅーだなんて……そんな」

美希「え?」

千早「?」


美希「ちょっと待つの千早さん、今なんて」

千早「なんでもないわ。さ、プロデューサーを起こして、それぞれ仕事に向かうわよ」

美希「あっ! ずるい!! 詳しく聞かせろなのぉお!!」







おわり。





18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/08(金) 19:42:31.73 ID:obtmS78N0





美希「ハニー! たいへんなの!!」

P「どうした美希」

美希「千早さんがっ……千早さんが!」





千早「あー……だるい。仕事したくなーい。有給くれー」ダラダラゴロゴロ

P「」

千早「え、歌? うーん……飴くれるなら歌ってもいいよ。けど、現場まではプロデューサーが運んで。おんぶでもだっこでもいいから」

P「味をしめるな!!!」ペシーン!

千早「いたっ」







おしり。




19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/08(金) 19:44:09.87 ID:wVOT2YyDO
素晴らしい! めっちゃ面白かったよ! また気が向いたら書いてくれ!

引用元: ・千早「ハニー!! たいへんなの!!」