1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 01:39:58.69 ID:BYN5SCx50
真美「むかつくんだけど」

亜美「なにが?」

真美「知ってるでしょ。真美は本気で兄ちゃ……プロデューサーのこと」

亜美「ああ、好きなんでしょ」

真美「……」

亜美「でもさ→あたしも気に入ってんだよね」

真美「やめてって」

亜美「なんで真美なんかに指図されなきゃなんないの」

真美「お願いだから」

亜美「嫌」

真美「……」

亜美「アイドルやってるとさ、お世話になってる人に媚びなきゃだめっしょ?やってない人は馬鹿だよハッキリ言って」

真美「……」

亜美「目上の人にはよく思ってもらわないとね。ってことで亜美は兄ちゃんにくっついてたんだけど」

亜美「でも、亜美のためにお金にならないことも頑張ってくれて、守ってくれて、励ましてくれて。兄ちゃんは特別だって思った」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 01:48:43.66 ID:BYN5SCx50
真美「亜美がプロデューサーのこと気に入ってることは知ってるよ」

亜美「うん」

真美「でもね、それでもやめて欲しい」

亜美「しつこいな→」

真美「真美はね、アイドルで成功して女優になるの。そしてプロデューサーにプロポーズする」

亜美「は!?」

真美「本気で好きなの。愛しちゃってるんだよ。毎日夢に出てくるの。」

亜美「……」

真美「プロデューサーに愛してもらって、頑張ってお仕事して、いっぱい好きなことさせてあげたい」

亜美「……ヒモにでもするつもり?」

真美「もちろんお仕事したいならしてもらっていいし、何でも彼の願いなら叶えたいの」

亜美「彼ときたか→」

真美「真美は本気だよ。だから亜美になんて負けないから」

亜美「今日は言うじゃん真美。あんた調子のってんじゃないの」

真美「亜美が彼に抱きついて乳摺り寄せてるからキレてんだよ!!!!!!!!!!!!」バン!!!!

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 01:58:05.02 ID:BYN5SCx50
亜美「……」

真美「ハァ……ハァ……」

亜美「馬鹿?そんなことアイドルみんなやってんじゃん」

真美「まず亜美からやめてもらう。みんなにはこれから一人づつ」

亜美「無理だね」

真美「……」

亜美「あんなに素敵な人なかなかいないっしょ→。メガネとったとこ見たことあるよね?顔もなかなかだし」

真美「知ってるよ」

亜美「だからアイドルみんな兄ちゃんのこと大好きじゃん?表に出さないだけでみんな好きだよ」

真美「うん」

亜美「ぶっちゃけた話、全員兄ちゃんのことオカズにしてオナってるよね→」

真美「……亜美も?」

亜美「そだよ?ずっとレディコミだったけど兄ちゃんの魅力に気づいてからはずっとね」

真美「……」ギリ

亜美「亜美も兄ちゃんと結婚したいな→」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 02:06:13.18 ID:BYN5SCx50
真美「駄目!!!!!!!!」

亜美「真美が決めることじゃないっしょ?」

真美「駄目だったら!!!!!!!!!!」

亜美「兄ちゃんが選ぶことでしょ?真美わがまますぎるよ」

真美「お願い亜美、一生のお願いだから、もう彼にちょっかいは……」

亜美「なんでもする?」

真美「うん」

亜美「お小遣い全部もらってもいい?あとゲームとか全部亜美専用。命令には逆らわないこと。パシリしてもらうから」

真美「わかった」

亜美「じゃあ今財布の中身全部ちょ→だい?」

真美「はい」サッ

亜美「……亜美達まだ中学生なんだよ?これから色んな男の人と出会うわけだし、兄ちゃん超える人も現れるかも」

真美「現れない。彼以上に好きになれる人なんて絶対に」

亜美「……わかった。亜美の負けだよ。財布返すね」サッ

真美「亜美……ありがとう」グス

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 02:15:40.55 ID:BYN5SCx50
亜美「真美のこと、応援するから!!」

真美「ありがとう!!亜美大好き!!」

亜美「……照れますな→」

真美「亜美と双子でよかったよ」

亜美「真美……」

~翌日、遊園地でのライブイベント会場~

亜美「……(なんだか気持ち悪い……生理まだなのに……ライブまであと10分、シッカリしなきゃ!!)」

律子「伊織!亜美!あずささん!新曲の『七色ボタン』初お披露目よ!!失敗したりしないでね!!」

伊織「ふん、当たり前じゃない」

あずさ「大丈夫ですよ~あんなに練習しましたから~」

亜美「……」

イベントMC「では、竜宮小町のみなさんでーーーす!!、なんと今日は新曲を歌ってくれるそうですよ!!!」

ワーーーーーーーーーーーーーー
                        ワーーーーーーーーーーーーーー

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 02:23:42.35 ID:BYN5SCx50
♪~~

伊織・あずさ・亜美「君がふれたから~~七色ボタン~~~♪すべて~を恋でそ……」

亜美「ぅ……」

伊織・あずさ「!?」

イベントプロデューサー『いったん音楽止めろ!』
……

律子「亜美!!どうしたのうずくまって!!」

亜美「……」ガクガク

伊織「亜美?」

あずさ「……亜美ちゃんだいじょ」

亜美「ぅ……おおええええええええええええええええええ」ビチャーーーーーーーーーーーーーーーーー

伊織・あずさ・律子「!!!!!!!!!!」

イベントプロデューサー『なにしてる!!隠せ!!!』

イベントMC『無理です!!野外コンサート会場ですよ!!』

亜美「(やっちゃった……)」

                       バタン

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 02:30:01.32 ID:BYN5SCx50
-------------
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亜美「……ん」

亜美「(ここは……遊園地の医務室?)」

亜美「(そうだ……ライブ中に吐いちゃって……倒れたんだ)」

亜美「(みんなに謝らなきゃ!!)」ダッ



亜美「(律っちゃんだ!!)」

亜美「律っちゃ……」

律子「すみませんすみません!!!申し訳ありません!!!二度とこのようなことは!!」

イベントプロデューサー「あのねーライブ中にゲロ吐くアイドルなんて使えないのよ」

律子「私の監督不行き届きです!!これからは体調管理もちゃんと!!」

イベントプロデューサー「もう遅いよ、今日のイベントCSで生中継されてたし、会場の人も隠しカメラとかで映像とってるでしょ」

律子「……」

イベントプロデューサー「もうニュー速+もVIPも祭り状態だ。終わったんだよあんた達」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 02:36:41.15 ID:BYN5SCx50
亜美「……」

亜美「そんな……」ガクガク

伊織「亜美」

亜美「!?」

伊織「竜宮は終わりよ。なんで体調悪いの報告しなかったの」

亜美「……少し気分悪かっただけだったから……亜美のせいでイベント遅らせるわけにはいかないし……」

伊織「そうね、正直あたしも同じ立場だったらそうするかも」

亜美「……」

伊織「……律子は自分を責めて責めて苦しむでしょうね……立ち直れるかしら……」

亜美「……ぅぅっ」ボロボロ

伊織「竜宮でトップをとって、あいつに喜んで貰いたかったのに!!!!台無しじゃない!!!!」バン!!!

亜美「……ごめんなさい……ごめんなさい……」

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亜美「……」ボロボロ

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 02:42:23.80 ID:BYN5SCx50
あずさ「……亜美ちゃん」

亜美「……」

あずさ「……今までお疲れ様」

亜美「……ごめんなさい」

あずさ「しょうがないわよね。しょうがない。しょうがない……そう思いたいけど」

亜美「……」

あずさ「私の年齢からするとね、もうチャンスはほぼないの。賭けてたのよ竜宮に」

亜美「……」

あずさ「はぁ……お見合いでも受けようかしら……でもきっと吐いたアイドルグループの一員ってことは拭えないのよね」

亜美「……」

あずさ「私帰るね。バイバイ、亜美ちゃん」ツカツカ

亜美「……」






亜美「……」ボーゼン

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 02:48:54.36 ID:BYN5SCx50
亜美「……(死んじゃおうかな)」

亜美「……(このまま生きてても、惨めなだけだよね)」

ダッダッダッダッダッダッダッダッダッダッダッダッダッダッダッ

バタン!!!

P「亜美!!!!!!!!!!!!!!」

亜美「!?」ビクッ

P「……」ツカツカ

亜美「……(兄ちゃんに嫌われた……怒られるかな……ぶたれたりとか……でもそうしてもらったほうが気が楽になるかも)」





P「亜美!!!!」ギュッ

亜美「えっ」

P「辛かったろ!!!苦しかったろ!!!亜美!!!!!」

亜美「にいちゃ……」

P「気にするななんて言わない!!そんなのすぐには無理だ!!!今は思いっきり悲しめ!!!!!」ギューーー

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 02:54:40.62 ID:BYN5SCx50
亜美「にい……ちゃ……」ツー

P「……」ナデナデ

亜美「亜美……ゲ……ゲロぴーした……から……臭……いっ……しょ……」

P「亜美のなら平気だよ」ナデナデ

亜美「ぅ……ぅぅぅうわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」ボロボロ

P「……」ナデナデ

亜美「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」ボロボロ

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P「落ち着いたか?」

亜美「……ん」

P「亜美はまだやれるよ。俺が保証する!!!」

亜美「……そっかな」

P「俺が支えるから大丈夫」

亜美「……兄ちゃん……」

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 02:59:35.85 ID:BYN5SCx50
亜美「好き」

P「……」

亜美「兄ちゃ……ぅぅん。プロデューサー、好きです。」

P「……」

亜美「亜美のこと、支えてくれるって、言ったよね?」

P「ああ」

亜美「今は、付き合って欲しいなんて、欲張りなこと言わないから」

P「……」

亜美「今日、家に帰りたくない。一人になりたくない。」

P「……」

亜美「今晩だけでいいんです。一緒にいて下さい。」

P「わかった」

亜美「プロデューサー……」

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58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 03:05:18.33 ID:BYN5SCx50
~翌日~

亜美「たっだいま→」ガチャ

真美「亜美!!!!」ダッ

亜美「どしたん真美」

真美「どしたんじゃないよ!!!すっごく心配したんだから!!!」

亜美「だいじょーぶ、もう元気もらったから」

真美「え?」

亜美「真美、話があるの。とても大事な話。部屋に来て」

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真美「な……なにかな話って」

亜美「昨日、彼に抱いてもらった」

真美「……へ……へーー……亜美に先越されちゃったな……」

亜美「……」

真美「どう?痛かった?っていうかさー中学生同士で外泊とか勇気あるよね→まぁちょっとイケてるもんね、大輝君」

62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 03:10:09.19 ID:BYN5SCx50
亜美「大輝君じゃないよ」

真美「あれ?ラブレターやらプレゼントやらもらって嬉しがってたから……そう思ったんだけど」

亜美「……」

真美「もしかしてメールいっぱい来てた結城君とか?あーー、前にデートしたっていう琢磨君とかだったり」

亜美「真美」

真美「あー……もしかして隠したい?パパにもママにも言わないから安心し……」

亜美「プロデューサーだよ」

真美「……」ビクッ

亜美「ごめん」

真美「……」

真美「……どうしてよ」ツー

亜美「ごめんなさい」

真美「どうしてよ!!!!!!亜美!!!!!!!!」ボロボロ

亜美「ごめんなさい……ごめんなさい……」

真美「約束したじゃん!!!!!!真美のこと応援するって!!!!!!なのになんで!!!!!」

69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 03:19:06.09 ID:BYN5SCx50
亜美「昨日ね、死にたくなるくらい辛かったの」

亜美「絶望して、塞ぎこんでたらね、プロデューサーがね」

亜美「汗いっぱいかいて、ゼーゼー息しながら、亜美のこと探してくれてね」

亜美「いっぱい抱っこしてくれて、いっぱい慰めてくれて、亜美の心を救ってくれたの」

亜美「嬉しかった……そしてね、思ったの。彼なしの人生なんて考えられないって」

亜美「亜美もね、ううん、真美以上に彼を好きになっちゃったんだ」

亜美「彼に同情されてるのはわかってるの。そしてそれを利用した」

亜美「一人になりたくないって、泊めてもらって、セ○クスした。かなり強引に責めちゃったけどね」

亜美「幸せだった」

亜美「……」

亜美「決めたの。真美に遠慮なんてしない。もう彼は亜美のものだから!!!!!!!」

真美「……」バチン!!!!!

亜美「……」

真美「信じてたのに……」

真美「信じてたのに!!信じてたのに信じてたのに信じてたのに信じてたのに信じてたのに信じてたのに信じてたのに
信じてたのに信じてたのに信じてたのに信じてたのに信じてたのに信じてたのに信じてたのに信じてたのに信じてたのに!!!」

76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 03:28:47.95 ID:BYN5SCx50
亜美「彼ね、初めてだって言ってたよ?お互いに初めてを捧げあったの。もう“二度とない”初めてをね」

真美「……」ボロボロ

亜美「もし真美が彼を襲ったとしても、初めては亜美だけのものだから」

真美「……」ボロボロ

亜美「けど、真美とはそういう関係にならないと思うけどね→彼は真美を受け入れないと思う」

真美「……そんなわけない」

亜美「あるの。」

真美「無い!!」

亜美「付き合ってるの。プロデューサーは亜美の彼氏。亜美はプロデューサーの彼女」

真美「嘘!!!!」

亜美「本人に聞いてみれば!?亜美の作戦勝ちだよ!!中に出してもらったから責任感じてくれたんだよ!!」

真美「卑怯だよ!!!!!!!汚いよ亜美!!!!!!!!」

亜美「なんとでも言っていいよ!!!!好きな人を手に入れるためなら何だってするから!!!!」

真美「──────────ッ」 ガッ

亜美「真美……?パパのゴルフクラブなんて持って、どうし……」
                                               ガン

81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 03:34:12.73 ID:BYN5SCx50
ガツン!! バキッ!! ベキッ!! ゴキッ!!

亜美「」

真美「……」

真美「亜美が悪いんだよ」

真美「今まで何でも貸し借りしてきたけど」

真美「一番大切なもの、奪っちゃうんだもん」

真美「これで一人っ子か……あははは」

真美「姉妹って、案外うざったいもんなのかもね」


                       SUPER DEAD END

引用元: 真美「あのさ亜美、兄ちゃんに手出さないでくれない?」亜美「は?」