5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/07 16:27:45 ID:I/Os1+rX0
~ 学食 ~ 

一夏「こうやって6人で昼飯食べるのも久しぶりだな」 

シャル「そう?ごめんね、最近ちょっと忙しくて…」 

鈴「私はずっと一緒だったけどね!」 

セシリア「むっ…私だって一緒でしたわ」 

帚「ん?一夏、何か肩について…!!」ガタッ 

一夏「んー?」モグモグ 

セシリア「!!!!?」ガタッ 

鈴「うわ!」ガタッ 

シャル「お、落ち着いていちか…」ガタッ 

一夏「どうしたんだよみんなして」 

ラウラ 「?」モグモグ 

セシリア「その…一夏さんの肩にク、クモが……」
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/07 16:32:12 ID:I/Os1+rX0
一夏「…」モグモグ

鈴「うわ…デカいわね…」

一夏「…ク…モ……?」

一夏「うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」

帚「!?」

シャル「落ち着いていちか!」

一夏「ひぃいいいいぃいぃいいいい、とってえええええええええええええええ」ガタッ

鈴「ちょ、近寄んなバカ!!」

一夏「いやあああああああ、クモいやあああああああああああああああ」

帚「セシリアがんば…いない……」

一夏「やだあああああああああああああああ、クモやだああああああああああああああああ」

ラウラ「なんだ、クモ程度で騒がしいぞ」ヒョイ

ラウラ「ほら、とれたぞ」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/07 16:38:25 ID:I/Os1+rX0
鈴「あ、あんたクモ触って平気なの…?」

ラウウ「貴様らが騒ぎすぎなだけだ」

箒「毒持ってたらどうするのよ!」

ラウウ「ほお、では逆に聞くがもし毒を持ったクモだったら嫁の肩にいて貴様らは平気なのか?」

シャル「うっ…」

ラウウ「嫁も嫁だ、クモ程度で男らしくないぞ」

一夏「…ラウラ……」ウルウル

ラウラ「そんな涙ぐむな情けない」

一夏「ラウラ…いや、ラウラ様……本当にありがとうございました…ッ!!」土下座

鈴「!?」

箒(さすがに大げさすぎでは?)

シャル(何かトラウマでもあるのかな…)


千冬「お前ら、一体なんの騒ぎだ」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/07 16:42:52 ID:I/Os1+rX0
一夏「千冬姉…千冬姉…ッ!!」ダキッ

千冬「ん、どうしたというのだ」

シャル「えっと…いちかの肩にクモが…」

千冬「!」ピクッ

千冬「クモだと?」

一夏「うぅ…」ギュッ

千冬「一夏、今日はもう休め」

一夏「千冬姉…千冬姉と一緒がいい…」

一同「「「!!??」」」

千冬「あぁ、今日は傍にいてやる。ほら、いくぞ」

一同「「「!!!???」」」

箒「こ、これはただ事ではなさそうだな」

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/07 16:48:45 ID:I/Os1+rX0
~ 翌日 ~

シャル「おはよういちか!」

一夏「」ビクッ

一夏「あ、あぁ…おはようシャル」ビクビク

シャル「?」

鈴「一夏、おはよ」

一夏「おはよう…」ビクビク

鈴「何ビクビクしてんのよ気持ち悪い」

一夏「ごめん…」ビクビク

ラウラ「嫁、おはよう」

一夏「ラウラ!!」

一夏「ラウラ、一緒に教室行こう。な?」ギュッ

シャル・鈴「!」

ラウラ「よ、嫁よ。もうちょっと離れてくれないか」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/07 16:52:29 ID:I/Os1+rX0
~ 教室 ~

女子A「聞いた?織斑君、クモでパニック起こしたらしいよ」

女子B「え?あの完璧な織斑君が?」

女子C「私見ちゃった。あのパニくり方は異常だったよ」

ガラッ

ラウラ「だからもうちょっと離れてくれ」

一夏「そう言わずにな?頼むよ」ギュッ

女子一同「「「「ええええええええ!?」」」」

シャル「…」

セシリア「」

セシリア「あああああああれはどういうことですの??」

シャル「ぼくにもわからないよ…」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/07 17:00:01 ID:I/Os1+rX0
シャル「ぼくちょっと行ってくる!」

セシリア「頼みましたわ!!」

シャル「いちか!ちょっと」ガシッ

一夏「うわあああああああああああああああああああ」

一同「「「「!?」」」」

一夏「とって!!!とってええええええええええ!!!!!」

シャル「!」

シャル(そういうことか!!)

ラウラ「落ち着け、何もついてはいない」ギュッ

一夏「ラ…ウラ……」

ラウラ「ふむ、どうやら嫁にも弱点はあったようだな」

一同((((羨ましい))))

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/07 17:05:12 ID:I/Os1+rX0
一夏「ん…ごめん。どうした?」

シャル「こっちこそごめんね、もう大丈夫」

一夏「そっか、いきなり取り乱したりしてごめんな」ギュッ

ラウラ「嫁よ。制服を引っ張るのはやめてくれないか」

一夏「やだ」ギュッ

ラウラ「そうか、なら仕方ないな」

女子A「織斑君かわいい…」

女子B「いつもの完璧な織斑君もいいけどこっちも全然良い…」



セシリア「」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/07 17:10:33 ID:I/Os1+rX0
ガラッ

山田「はーい、みんな席についてね」

セシリア(これで一夏さんとラウラは離れますわね)

箒(一夏はクモがだめなのか…知らなかった…)

ラウラ「ふぅ…よいしょ」

グニュ

ラウラ「…なぜ私の下に座る」

一夏「な、なんのこと?」

ラウラ「そこは嫁の席ではないだろう」

山田「織斑くん?」

一夏「え?いやでも…」

山田「早く自分の席についてね?」

一夏「…はい」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/07 17:16:56 ID:I/Os1+rX0
- 授業中 -

一夏「…」ビクビク

一夏「…」チラッ

ラウラ「…」

シャル(あ、今ので50チラッ目だ)

セシリア(あぁ…何故私はあのとき逃げてしまったのか…)

箒(クモ程度で…ッ!クモ程度で……ッ!!)

一夏「…」チラッチラッ

ラウラ「…」

シャル(いいなぁラウラ…)

シャル(あ!いいこと思いついた!!)

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/07 17:23:31 ID:I/Os1+rX0
- 昼 -

箒「一夏、一緒に」

一夏「ラウラ!!一緒に食べよう!!!」ガタッ

箒「…」

ラウラ「うむ、良い心がけだ。やっと嫁としての自覚が出てきたか」

一夏「あぁ、ラウラと一緒にいられるなら今すぐけっこn」

セシリア「ストップストーップ!!」

一夏「どうした?セシリア」

セシリア「一夏さん、よろしければ私とご一緒に…」

グイッ

セシリア「ぐえっ」

シャル「セシリア、ここは一旦退こう」コソコソ

セシリア「な、気でも狂いましたか!?」コソコソ

シャル「ぼくに良い考えがあるんだ」コソコソ

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/07 17:29:41 ID:I/Os1+rX0
ラウラ「では、食堂へ行くとしようか」

一夏「食堂はいやだ食堂はいやだ食堂はいやだ食堂はいやだ食堂はいやだ食堂はいやだ食堂はいやだ食堂はいやだ食堂はいやだ食堂はいやだ
食堂はいやだ食堂はいやだ食堂はいやだ食堂はいやだ食堂はいやだ食堂はいやだ食堂はいやだ食堂はいやだ食堂はいやだ食堂はいやだ食堂はいやだ
食堂はいやだ食堂はいやだ食堂はいやだ食堂はいやだ食堂はいやだ食堂はいやだ食堂はいやだ食堂はいやだ食堂はいやだ食堂はいやだ食堂はいやだ食堂はいやだ食堂はいやだ」

一夏「そうだ、屋上へ行こう!」

ラウラ「しかし、今日は弁当など持ち合わせていないのだが…」

一夏「大丈夫、ラウラの分もしっかり作ってきたから」

ラウラ「ほう?では嫁の手料理をいただくとしよう」

セシリア(私も食べたい…)

シャル(ぼくも食べたい…)

箒「い、一夏。私も一緒に」

シャル「箒はこっち!」

箒「むっ、何の用だ」

シャル「いちかをラウラから取り戻すよ!」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/07 17:36:19 ID:I/Os1+rX0
- 学食 -

鈴「で、話ってなによ」

シャル「…みんなは昨日のこと後悔してるんでしょ?」

セシリア「もちろんですわ」

箒「あぁ、正直ラウラが羨ましい」

鈴「ラウラ?なんのことよ」

シャル「鈴は知らないよね。2組だもんね」

鈴「…怒るわよ」

セシリア「朝から一夏さんがラウラにべったりとくっついて離れないんです…」

鈴「なんですって!?じゃあなんで二人を行かせたのよ!」

箒「今、一夏を無理矢理ラウラから離そうとすれば間違いなく嫌われるぞ」

シャル「嫌われたいならぼくたちのために人間魚雷になってくれてもいいよ?」

鈴「うっ…じゃあ指くわえて見てるっていうの?」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/07 17:43:18 ID:I/Os1+rX0
シャル「ふふふ、このシャルロット・デュノアはそんなに甘い女じゃないよ!」

セシリア「で、ではどうすれば?」

シャル「これを使って昨日と同じ状況を作ればいいんだよ!」スッ

セシリア「ヒィ!!」

箒「お、お前どこからそんなデカいクモ拾ってきたんだ!!」

鈴「ちょっと近寄らないでよ!」

シャル「安心して、これはただのオモチャだよ」

セシリア「お、おもちゃ?」

箒「なるほど、オモチャか…!」

鈴「よくできてるわね」

シャル「これをいちかの肩に忍ばせてぼくらがいちかを救出すればいいんだよ!」

セシリア「なるほど!」

箒「うむ、良い作戦だ!」

鈴(…いや、何か危ない気が……)

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/07 17:55:05 ID:I/Os1+rX0
シャル「さ、善は急げだよ。手遅れになる前にいこう!」

セシリア「ええ、ラウラの魔の手から救って差し上げましょう!!」

箒「待っていろ一夏!」

鈴(やっぱりやめたほうがいい気が…)


- 屋上 -

一夏「ほら、この卵焼き自信作なんだ」ギュッ

ラウラ「ほう…ところで少しくっつきすぎではないか?食べづらいんだが…」

一夏「そうか?」ギュッ

ラウラ(少し恥ずかしくなってきたぞ…////)

トンッ

一夏「」ビクッ

一夏「あ…あ……」

ラウラ「ん?」モグモグ

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/07 18:01:22 ID:I/Os1+rX0
一夏「うぎゃああああああああああああああああああああああああああああ」

ラウラ「なんだ、またクモか」

シャル「いちか!危ない!!」ダッ

セシリア「今行きますわ一夏さん!!」ダッ

鈴「一夏、私の言うこと聞きなさい!」ダッ

箒「でえりゃあああああああああ!!!」ダッ

一夏「ラウラあああああああああとってくれええええええええええええ」ダキッ

ラウラ「ん」ヒョイ

シャル「あ」

セシリア「あ」

鈴「あ」

箒「あ」

ラウラ「?」モグモグ

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/07 18:08:32 ID:I/Os1+rX0
ラウラ「ん?なんだこれは、オモチャか?」グニグニ

一夏「ラウラああああああ、早くそれを遠くへ逃がしてくれええええええええええええええええ」

一同(((ヤバい))))

ラウラ(…そういうことか)ニヤッ

ラウラ「ほら、返すぞ」ポイッ

シャル「…」

一夏「シャ…ル……?」

一夏「おまえまさか…」

シャル「ち、ちがうのいちか!これは」

一夏「クモが好きなのか!!?」バーン

シャル「え?」

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/07 18:17:23 ID:I/Os1+rX0
シャル「ちがうよいちか!ぼくはクモなんか大嫌いだよ!!」

一夏「え…じゃあそれは……?」

シャル「えっと…ええっと…」

シャル(どうしよう、オモチャなんて言ったら絶対にいちかに嫌われる)

シャル「こ、これはセシリアのペットなんだ」

セシリア「」

一夏「う、嘘だろセシリア…」

セシリア「ううううううう嘘ですわ!シャルロットおおおおおおおおお殺されたいのですかあああああああああああああ????」

シャル「はい、返すね…?」ポイッ

セシリア「え?え?」

一夏「セシリア…」

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/07 18:25:23 ID:I/Os1+rX0
セシリア「…」

一夏「…」

セシリア「…ふふ、ふふふ……」

セシリア「嫌ですわ一夏さん、これは箒さんの使い魔ですのよ?」

一夏「使い…魔……?」

箒「はあああああああああああああああ!?」

セシリア「実は箒というのは仮の姿…本当は魔女っ子モッピーという世界で3人しかいない魔女ですの、知りませんでした?」

一夏「魔女っ子モッピー…?」

箒(バカめ!墓穴を掘ったなセシリア!そんなの信じる人間なんか…)

一夏「そうだったのか…箒は魔女だったのか…」

箒「」

セシリア「これはお返ししますね、モッピー」ポイッ

箒「」

59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/07 18:31:31 ID:I/Os1+rX0
一夏「頼む、その使い魔を二度と俺に近づけないでくれモッピー」

箒「バカかお前は!!こ、これは…」

一夏「これは…?」

箒「これは…これは……」

箒「これは鈴の酢豚の材料に決まっているだろう!!」

一夏「なにィイイイイイイイイイイ!?」

鈴「」

一夏「なんてことだ…俺はいつもクモ入り酢豚を食べさせられていたのか…」

鈴「んなわけあるかああああああああああ!!!」

鈴「ちょっと!私の酢豚をバカにすると許さないわよッ!!!!」

一夏「ごめん鈴、もう二度とお前の酢豚は口にできそうにない…」

箒「これ、大事に料理してね…」ポイッ

鈴「…」

65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/07 18:40:56 ID:I/Os1+rX0
鈴「…」スタスタ

一夏「お、おい何してるんだ鈴。やめろ!それを俺の方に持ってくるな!!」

鈴「…」スタスタ

一夏「ヒィ!マジで頼むからやめてくれえええええええええええ」ギュウ

ラウラ「よ、嫁。苦しい」

鈴「うっさいバカ一夏!!これでも食らえ!!!」ブンッ

一夏「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

ドカッ

一夏「」ブクブク

シャル「あぁ!いちかが倒れた!!」

箒「お、おい。泡吹いてるぞ!早く先生を呼んでこい!!」

セシリア「わわわわわかりましたわ!」ダッ

71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/07 18:52:37 ID:I/Os1+rX0
~ 保健室 ~

千冬「…」

シャル(こ、こんなに怒ってる織斑先生はじめて…)

セシリア(あぁ、私は一夏さんになんてことを…)ガクガクブルブル

鈴(絶対殺される…)ガクガクブルブル

箒(一夏のやつ大丈夫だろうか…)ガクガクブルブル

千冬「…シャルロット・デュノア。お前が説明しろ」

シャル「ふぇ!?は、はい!!」

シャル「オモチャのクモでいちかを驚かせようとしました!」

千冬「一夏が極度のクモ恐怖症だと知っていてか?」

シャル「…はい」

75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/07 19:03:48 ID:I/Os1+rX0
千冬「…わかった、お前らは金輪際二度と一夏には近づくな。それで許してやろう」

セシリア「そんな…」

千冬「殺されないだけマシだと思え」

箒「…」

シャッ

一夏「千冬姉…」

千冬「馬鹿者、お前はいいから寝ていろ」

一夏「いいんだ千冬姉、俺なんかよりそいつらのこと許してやってくれよ」

千冬「なに?」

箒「一夏…」

一夏「元はと言えばクモなんかで倒れる俺が悪いんだ。しかもオモチャのクモなんかで…」

シャル「ごめん、ごめんねいちか!」バッ

一夏「」ビクッ

シャル「あ…」

80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/07 19:11:27 ID:I/Os1+rX0
ガラッ

ラウラ「水を持ってきたぞ」

一夏「ラウラ、ありがとう。けどもう大丈夫だから部屋に戻るよ」

千冬「私も一緒に行こう」

一夏「もう一人で大丈夫だよ千冬姉」

千冬「バカを言うな」

一夏「いいんだ、もうみんなも解放してやってくれ」

千冬「…」ギロッ

シャル「…」

セシリア「…」

箒「…」

鈴「…」

千冬「わかった、お前らも帰れ」

83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/07 19:17:13 ID:I/Os1+rX0
~ 廊下 ~

ラウラ「部屋まで送ろう」

一夏「一人で大丈夫だよ」カタカタ

ラウラ「手が震えているぞ?」

一夏「…」カタカタ

ラウラ「あまり無理はするな」

一夏「…ラウラ、一つ頼みがあるんだ」

ラウラ「言ってみろ」

一夏「今日…一緒に寝てくれ」

ラウラ「ふふ、いいだろう」

87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/07 19:24:07 ID:I/Os1+rX0
- 夜 -

ラウラ「そろそろ寝るぞ」

一夏「…電気は消さないでくれ」

ラウラ「仕方ないな」

一夏「…」ギュッ

ラウラ「…」

一夏(すげえ安心する…)

一夏「…z」

一夏「…zz」

一夏「…zzz」

90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/07 19:28:53 ID:I/Os1+rX0
- 翌日 -

一夏「…ふあぁ、ラウラ……?」

一夏「ラウラ?ラウラ…?どこだ?」

一夏「おいラウラ!○ソッ!!」

一夏「…落ち着け、落ち着くんだ俺」

一夏(この部屋にクモはいない…この部屋にクモはいない…この部屋にクモはいない…この部屋にクモはいない…)ガタガタ

一夏「頼む…頼むから来てくれラウラ……」

92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/07 19:35:03 ID:I/Os1+rX0
~ 教室 ~

女子A「ちょっと何あれ…気持ち悪すぎ…」

女子B「絶対近寄りたくないわ…」

ラウラ「…」

シャル「…」ガタッ

シャル「ラウラ!それどういうつもり!?」

ラウラ「なにがだ?」

シャル「なにがって…」

ガラッ

一夏「…」ビクッビクッ

シャル「いちか…」

一夏「あ…ラウラ、ラウラ!どうして?どうしてだよ!!」

一夏「ラウ…ラ……?」

ラウラ「どうした?そんなに驚いた顔をして」

94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/07 19:41:26 ID:I/Os1+rX0
一夏「ひぃいいいいいいいいいいいいい」ガタタッ

ガラッ

箒「ん、どうした?…ってなんだそれは!」

セシリア「なんの騒ぎですの?…ラウラさん!?なんですかそれは!?」

シャル「ラウラ、悪ふざけもいい加減にして!」

ラウラ「だからなんのことだ」

シャル「なんのことってその大量のクモに決まってるでしょ!」

一夏「あ…ああ…ああああ……」

ラウラ「ああこれか。これは私の趣味だ。とやかく言われる筋合いはない」

シャル「…それ以上は許さないよ」

一夏「なんで…なんで……!」

100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/07 19:55:17 ID:I/Os1+rX0
セシリア「ラウラさん、あなた一夏さんに惚れていたんじゃなかったんですか!?」

ラウラ「もちろん惚れていた。惚れていたがクモなんかに怯えてウジウジした男に惚れたつもりはない」

箒「ふざけるなッ!誰にだって一つや二つ苦手なものはあって当然だろう!」

ラウラ「ふぅ…揃いも揃って…貴様らが昨日したことをもう忘れたのか?」

シャル「それとこれとは話がちが…!」

一夏「…いいんだ、いいんだシャル……」スッ

箒「一夏、どこへ行く気だ?」

一夏「今日はもう帰るよ…」

ラウラ「そうやってまた教官に甘えるつもりか?」

一夏「っ!」

ラウラ「たかがクモごときに尻尾を巻いて逃げるとはな、こんな男に惚れてしまった自分が恥ずかしい」

シャル「ラウラああああああああああああああああああ!!」

箒「落ち着けシャル!」ガシッ

ラウラ「貴様らに構ってる暇はない。腰抜けどもは私に話しかけるな」

105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/07 20:04:33 ID:I/Os1+rX0
一夏「…」

ガラッ

ラウラ「ふん、逃げたか」

シャル「いちか…」

箒「何を考えているんだラウラの奴…!」

セシリア「…」

ラウラ「しまった、エサはどうすればいいんだ」

山田「はーい、席についてくださーい。ってなんですかそれはああああああ!?」

ラウラ「構わないでいただきたい」

山田「うわあああ、絶対に先生には近づけないでくださいね…」

109: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/07 20:09:16 ID:I/Os1+rX0
- 翌日 -

一夏(○ソッ!○ソッ!!俺が何をしたって言うんだよ!!!!)

一夏(ラウラ…ラウラ……!)

一夏(…今日はちゃんと学校出なきゃ)



~ 教室 ~

女子A「うわ、またクモつれてきてるし…」

女子B「やめてほしいよね…」

セシリア「…」

ラウラ「おーよしよし、かわいいなお前らは」

箒「…」ギリッ

シャル(あの後部屋でいくら聞いても何も話してくれなかった…本当に何を考えているんだラウラ……)

110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/07 20:13:48 ID:I/Os1+rX0
セシリア「…」ガタッ

箒(セシリア…何をする気だ…?)

セシリア「ラ、ラウラさん」

ラウラ「何の用だ」ヨシヨシ

セシリア「そそそそそれはなんて言う名前のクモですの?」

ラウラ「これか?これはタランチュラというらしい」

セシリア「すご、すごくこわ…かわいいですのね!!」

箒「!?」

シャル「セシリア、何言って…!」

セシリア「わ、私もクモ仲間に入れてもらえないでしょうか?」

ラウラ「ほう、いいだろう」

ラウラ(ふふ、まさかセシリアがな…)

116: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/07 20:23:34 ID:I/Os1+rX0
一夏「ふぅー…」

ガラッ

一夏「…おはよう、シャル」

シャル「いちか…」

セシリア「う、うふふ、この足のモフモフが魅力的ですわね…」

ラウラ「なかなか見る目があるじゃないか」

一夏「…なにやってるんだよセシリア!」

セシリア「!」 ピクッ

セシリア「きぎゃ…気軽に名前を呼ばないでいただけます?」

女子A(今絶対噛んだよね)

一夏「セシリア、何言って…」

セシリア「私、あなたみたいなメソメソした殿方は…だ…だ…」

セシリア「大っ嫌いですの!!」

箒「!」

一夏「…そっか」グッ

121: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/07 20:32:04 ID:I/Os1+rX0
シャル「みんなして何いってるの…ちょっとみんなおかしいよ!」

箒「悪いな一夏」ガタッ

箒「実は私もクモが大好きなんだ」

一夏「…お前がクモ苦手なことくらい知っているよ」

箒「それはいつの話だ?私はもうクモが好きで好きで仕方ないんだ」

箒「そして今のお前は嫌いだ。私が知っている一夏はどんな困難にも立ち向かっていた」

一夏「…知ったような口聞くなよ」

一夏「嫌いなものは仕方ないだろ!?」バンッ

ビクッ

一夏「もういい、勝手に俺のこと嫌いになればいい!」

ガラッ

123: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/07 20:38:53 ID:I/Os1+rX0
~ 廊下 ~

一夏(ふざけんなッ!クモが嫌いなだけでなんでここまで言われなきゃなんねえんだよ!)

鈴「あ、一夏」

一夏「鈴…」

鈴「あんたどこ行くのよ。もう学校始まるわよ」

一夏「…帰るんだよ」

鈴「あー、ラウラがクモ持って待機してるんだっけ」

鈴「でもこれからどうすんのよ、ずっとこのままでいるつもり?」

一夏「知るかよ、クモと一緒に授業なんか受けれる訳ないだろ」

鈴「…なーんか違うのよねぇ」

一夏「違う?」

鈴「最近のあんたはなんか違う」

一夏「違うって何がだよ!教えてくれよ鈴!!」

鈴「さぁ、自分で考えれば?バイバイ」

一夏「…○ソッ」

引用元: 一夏「ラウラ、一緒に寝てくれ」