1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/02/22(金) 13:27:28.12 ID:Y3hU9E/10
ノブナガ「水見式?そんなもんあるのか?」

マチ「冗談だろ?水見式知らないのあんた」

フェイタン「基本中の基本ね。むしろよく今まで水見式を知らずに生きてこれたな」

ノブナガ「うっせーよ。つかその水見式っつーのは自分の得意系統を知る方法でしかないんだろ?なんで今更そんなのやる必要があるんだよお前」

マチ「修行の成果を水見式で知ることが出来るんだよ。だからあたしは定期的にやってんの」

フェイタン「マチの水見式した水を飲んだ人間はあまりの苦味で死ぬことが確認されてるね。もはや毒物レベルの味になってt」

マチ「うっさいよフェイタン」

フェイタン「ま、つまり今のマチは相当なレベルの変化系能力者ってこと」

マチ「ふん」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/02/22(金) 13:34:27.99 ID:Y3hU9E/10
ノブナガ「ふーん・・・あー思い出した。そういやウボォーも便所に溜まってる水を噴水みてーに勢いよく水を溢れ出させてたな。高さにして10メートルくれェよ」

マチ「ゲ。ていうかグラスじゃなくて便所の水でやってたのあいつ・・・?」

フェイタン「ま、ウボォーらしいね」

ノブナガ「おし、じゃあ俺も今は強化系能力者としてどのレベルなのかやってみっかな」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/02/22(金) 13:37:46.95 ID:Y3hU9E/10
グラスに手を近づけるノブナガ。


ノブナガ「ふん!・・・こんな感じか?」

マチ「!・・・」

フェイタン「!・・・」

ノブナガ「あ?何も起こらねーぞ?」

マチ「いや、微かにグラスの中に不純物が・・・」

ノブナガ「あ!?どーゆーことだそりゃ」



マチ「つまりあんたは強化系能力者じゃなくて具現化系能力者って事だ」

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/02/22(金) 13:44:36.11 ID:Y3hU9E/10
ノブナガ「具現化っていうと、コルトピみてーな?何かの間違いだろ」

マチ「・・・」

フェイタン「・・・」

ノブナガ「オイ」

マチ「聞きたかないけどさ、あんたの念能力って何よ」

ノブナガ「あ?そりゃおめーいくらお前らだからって言えねーよ。お前らだって仲間とはいえ言いたくない能力のひとつやふたつあるだろ」

マチ「いやもうそんなのいいからさっさと教えなよノブナガ。返答次第ではあんた旅団の特攻から外すことになるかも」

フェイタン「ダイジョブ。わたしが吐かせるね」

ノブナガ「ちょ、待て。何少しずつ距離を縮めてんだお前ら」

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/02/22(金) 13:56:30.73 ID:Y3hU9E/10
マチ(こいついつも戦闘の時はウボォーの影に隠れて、というかウボォーが目立ちすぎて何やってるのか分からなかったっけ・・・まぁこいつの能力なんて興味なかったし・・・)

マチ(そう言えば確かフランクリンが『限定条件付き』だとか『タイマン向け』だとか言ってたような)

ノブナガ「チッ・・・お前らがそういうつもりならこっちだって黙ってられるかよ!」

マチ「刀抜くのはいいけどさノブナガ。あんた確か限定条件付きのタイマン向け能力なんだろ?」

ノブナガ「あ?知ってるじゃねーかお前。フランクリンか?チッ・・・」

マチ「でどーすんの?二対一だけど勝機はあるわけ?」

フェイタン「・・・・」

ノブナガ「・・・・」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/02/22(金) 13:59:49.99 ID:Y3hU9E/10
ノブナガ「まぁ・・・確かになぁ。そこらへんの雑魚が二人なら造作もねェがお前ら二人だとな。分かった。降参するよ。意地張る事でもねーしな」


ノブナガがそう言った瞬間、ノブナガの持っている刀と鞘が一瞬にして消えた。


マチ「!?」

フェイタン「!・・・・」

ノブナガ「ほらよ、こーさーん。・・・で?どーすんだ?」

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/02/22(金) 14:02:45.20 ID:Y3hU9E/10
マチ「ノブナガ・・・あんたの能力って」

ノブナガ「あぁ。俺の能力は刀と鞘を出したり消したりする能力なんだ。便利だろ?」

マチ「・・・・」

フェイタン「・・・・」

ノブナガ「まぁ刀の切れ味はあんましねーけど、折れてもまた新しい刀が出せるんだなこれが。どーだ?すげーだろ?」

マチ「ちょっとフラクリン呼んできて」

フェイタン「わかたね」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/02/22(金) 14:12:40.89 ID:Y3hU9E/10
マチ「どこが限定条件付きのタイマン専門能力なの?」

フランクリン「まず『限定条件付き』から説明するとだな。あいつの刀って結構すぐ折れるんだ」

フランクリン「ガキの頃にそこらへんに落ちてたナマクラ刀以下の代物をイメージして作った刀だからな。念を知らん奴相手ならともかく、念使い相手だと一太刀浴びせただけで刃こぼれする」

フランクリン「そんなわけで纏が強い相手とは闘わないほうがいいな」

フランクリン「そういう意味で限定条付きだ」

マチ「・・・タイマン専門ってのは?」

フランクリン「あいつ、一人以上と闘うのが苦手なんだ。一般人ならともかく、念能力者だと一対一で精一杯。だからタイマン専門」

マチ「つまりノブナガってめちゃくちゃ雑魚ってことじゃない!!!!!!!」

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/02/22(金) 14:23:26.39 ID:Y3hU9E/10
フランクリン「そう言うな。ノブナガがいたからこそ、ウボォーはあそこまで強くなれたんだ」

シズク「足手まといがいると強くなれるんだよねウボォーって」

フランクイン「まぁそういうことだ」(毒舌だなオイ)

マチ「あいつよくあんな顔して旅団にいれるよね・・・」

フランクリン「そう言うな。ノブナガがいたからこそ、俺だって両手の指を切断する覚悟が出来た。というかそうせざるを得なかったというか」

マチ「あんたの指ってそうだったの!?」

シズク「組織にお荷物が一人いると周りがなんとか頑張ろうとしてレベルアップすることって結構あるらしいよ」

フランクリン「ま・・・そういうことだ」(毒舌だなオイ)

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/02/22(金) 14:33:05.35 ID:Y3hU9E/10
フランクリン「ここだけの話だが、シャルナークのありえないオーラ量で自分を操作する能力やボノのあのドデカイ木星を具現化する能力やフィンクスの腕を回転するばするだけ攻撃力があがる能力やコルトピの何でもコピーした上で円が張れる能力も・・・

フランクリン「まぁどれもチート並みの能力ではあるが」

フランクリン「ノブナガの弱さをしった奴らが愕然として切磋琢磨した上で新たに手にした能力だ」

マチ「そうだったの!?」

シズク「ちなみにわたしも生物だけじゃなくて無機物も吸えるようになりました」

マチ「ウソ!?」

59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/02/22(金) 14:45:52.56 ID:Y3hU9E/10
>>57
ごめん、無機物だけじゃなくて生物も、だった。


フランクリン「団長も最近『あーあいつの能力盗みたいな』って思えるだけでなんか能力を盗めるようになったらしい」

マチ「そ、そう・・・」

フランクリン「マチ。お前今ちょっと糸出してみろ」

マチ「え?まぁいいけどさ・・・・!?」

マチ「何これ!?赤い糸!?しかもわたしの胸から出てて向こうにいるノブナガの胸と繋がってる!」

マチ「! フランクリン、シズク、あんた達の胸からも赤い糸が出て繋がってるよ!?これは一体・・・」

フランクリン「なるほど。ということはこの赤い糸はお互い両想いの相手に繋がる運命の赤い糸、みたいな能力だろうな」

シズク「そーみたいだね」

マチ「え!?・・・ちょっ、別にあたしノブナガの事なんて・・・てかあんた達ってそうだったの!?」

フランクリン「まぁな」

シズク「ね」

フランクリン「ま、その新たな能力の開花もノブナガのおかげだ」

60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/02/22(金) 14:51:04.23 ID:Y3hU9E/10
マチ「あんた達お互い好きあってたんだ」

フランクリン「まぁな」

シズク「ねー」

フランクリン(ノブナガの弱さを知った瞬間、なんとか組織を引っ張らなくては、そういう気持ちで、能力が強くなったり新たな能力が開花する)

フランクリン(マチ、お前も例外じゃなかったみたいだが、お前の場合)

フランクリン(ノブナガの弱さを知って愕然とするどころか、ノブナガに恋心を抱いたようだな。ダメンズ好きかマチは・・・その恋心のせいでそれに特化した能力が編み出されたわけだが)

マチ「あ、ボノレノフとフィンクスが赤い糸で繋がってる・・・」ボケー

65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/02/22(金) 15:03:31.45 ID:Y3hU9E/10
ノブナガ(さてと、マチは新たな能力を手にしたし、フェイタンもそのうちさらに強くなるだろう)

ノブナガ(誰もが知らない俺の能力、それは、他者の能力を限界突破させるというもの)

ノブナガ(その条件は厳しく、俺はあくまで天然やバカのふりを装って弱い所をアピールしなきゃならねェが・・・というか水見式くらい知ってるっつーの。まぁ戦闘が弱いのは確かだがな)

ノブナガ(にしても具現化系っつーかこの能力って明らかに特質系だよなぁ。具現化系よりの特質ってところなのか俺は。まあいいか)

ノブナガだが(とにかく、これで旅団はますます強くなるぜ・・・!)


翌日の深夜、フェイタンは実物レベルの太陽を出し、夜の闇を朝日のように眩しく照らしたのだという。

彼らは知らないのである。

ノブナガがいるからこそ、旅団は最強だということに。


―おわり―

68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/02/22(金) 15:07:26.07 ID:Y3hU9E/10
ノブナガ「まぁ別にいいじゃねーかみんな死んでも。旅団が最強って事を知らしめた結果なのだから」

引用元: ノブナガ「水見式で得意系統を調べたら強化系じゃなかった・・・・」