1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:B/lQm6gdi
海未「みんなのハート、撃ち抜くぞ~☆」

穂乃果「あ、おーい!海未ちゃー」

海未「ラブアローっ☆シュートッ♪」ヒュッ

穂乃果「うぐぅっ!!!」ドシュ

海未「え…?きゃああああああ!!穂乃果あああああああ!!」

穂乃果「ぐふっ…!」ドサッ

海未「穂乃果!!しっかりしてください!穂乃果ぁっ!!」ユサユサ

海未「どうして!なんで…!こんな事に…!!」

にこ「………!」ガタガタ

海未「あ…!に、にこ…!!」

海未「ま、待ってください!これはわざとじゃ…!事故…!そう!事故で…!!」

にこ「ひ、ひいいいいいいいっ!!!」ダッ

海未「違うんですうううううううううう!!!」

3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:B/lQm6gdi
海未「あぁ…!私は、なんてことを…!!」ガタガタ

海未「にこを追いかけて説明を…!いや、まずは穂乃果を…!!」

海未「穂乃果っ!目を開けて下さい!」ユサユサ

海未「お願いですから…!死なないで…!!」ユサユサ

穂乃果「…………」シーン

海未「穂乃果ぁ…!!」ギュッ

穂乃果「うっ…」パチン

海未「あっ、穂乃果!良かった…!!」

海未「大丈夫ですか?どこかおかしなところはないですか!?」アタフタ

穂乃果「痛い……」

海未「痛い?一体どこが…?」

4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:B/lQm6gdi
穂乃果「なんだろう…なんだか、胸が…」

海未「胸…?アローシュートが当たったのは確か脇腹では…?」

海未「ともかく、保健室に行きましょう!さ、肩を貸して…」

穂乃果「う、うん…」フラフラ

希「うちも手伝うよ~?」スッ

海未「の、希…いたんですか?」

希「『みんなのハート、撃ち抜くぞ~☆』の辺りからやけどね」

海未「ほぼ最初からじゃないですか!!」

希「まぁまぁ、今は穂乃果ちゃんを保健室に運ぶんが先やで」


音ノ木坂学院
 保健室

海未「穂乃果…大丈夫ですか?」

穂乃果「うん!まだちょっと胸が痛いけど…平気だよ!」

希「一安心やね」

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:B/lQm6gdi
凛「穂乃果ちゃん穂乃果ちゃん穂乃果ちゃーーーん!!」ガチャー

花陽「倒れたって聞いて飛んできましたっ!!」

穂乃果「凛ちゃん!それに花陽ちゃんも!?」

凛「海未ちゃんに撃たれたってほんとなの!?」

海未「うっ…じ、事実です…本当にすいませんでした!穂乃果!!」ゲザァ

穂乃果「平気だよ!ほら、もうなんともないから!」

希「でももうちょっと休んどき?一応ね」

花陽「あっ、じゃあ花陽、部室から穂乃果ちゃんの鞄持ってきますっ!」サッ

穂乃果「ありがとー」

凛「いやー、海未ちゃんに撃たれたって言うからてっきり矢が刺さったのかと思ったにゃー」

海未「……矢と言えば矢かもしれませんが」

凛「ん?どういうこと?」

希「ラブアローシュートをね」

凛「あー、あのちょっと寒い」

海未「………さ、寒いですか、アレ」ズーン

8: >>7 妖怪ネタかぶりって奴のしわざなんだ ID:B/lQm6gdi
凛「え、あ…ち、違うよ海未ちゃん?寒くないにゃ、ナウいって言ったんだにゃ」

海未「それは…褒め言葉なんですか?」

穂乃果「…………」

希「ナウいって…久々に聞いたわ…」

海未「私のセンスは古いってことですか?そりゃ、確かに私は今時の女の子らしくはないかもしれませんが…」

凛「海未ちゃん落ち着いて!凛はそんな事一言もいってないよー!?」

穂乃果「……ちゃ……ん」

海未「……?」

凛「〇〇なうってツイッターとかでも言うでしょ!?海未ちゃんのセンスは古くなんか…」

海未「凛…すいません、ちょっと待ってください」

穂乃果「海未……ちゃん…」ゼェゼェ

海未「穂乃果…どうかしましたか?どこか痛むんですか?」

希「穂乃果ちゃん、息荒いよ?」

凛「どうしたの!?」ガタッ

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:B/lQm6gdi
穂乃果「海未ちゃん…海未ちゃん…!」ハァハァ

海未「どうしたんですか!?穂乃果!!」

希「うち、誰か呼んで…!」ガタッ

穂乃果「海未ちゃーーーーーーーーーーーーんっ!!!」ガバァッ

海未「きゃあああああああっ!!」ガターン

凛「えっ」

希「え?」

穂乃果「海未ちゃん海未ちゃん海未ちゃん!!海未ちゃん海未ちゃん!海未ちゃああああわああああああ!!わあああああ!!!」

海未「ちょっ待っ…!えっ、なっ!?なんなんですか!?」

穂乃果「海未ちゅわぁん!!好きっ!!大好き!!ラブ!!愛してる!!とにかく大好きなのおおおおおおおお!!」

海未「えっ、ええええええええええええええええええええ!!!?」ガーン

凛「………!?」

希「ほほう、これはこれは…」

穂乃果「海未ちゃんの愛の弓矢を体に受けて穂乃果は…!穂乃果はあぁ!!はわああああはあああああ!!!うわあああ!!」

海未「ほ、穂乃果!!一旦落ち着いて…!!」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:B/lQm6gdi
穂乃果「これが落ち着いていられるかってんでい!!穂乃果の心の中は今、海未ちゃんへの愛の炎が燃え盛ってるよ!!」

穂乃果「やけどしちゃう前に…穂乃果の気持ち、受け取って…?」スッ

海未「あ…ほ、穂乃果…?」ドキドキ

穂乃果「海未ちゃん……」ギュッ

海未「穂乃果……」ギュー

凛「ちょちょちょちょーーと待ーーーったあああーっ!!?」バッ

海未「わぷっ!?凛!?」

凛「何してるの二人共!!ここ、学校だよっ!!」

穂乃果「邪魔しないで凛ちゃん!今から穂乃果と海未ちゃんは結婚するの!!」

凛「結婚!?」

穂乃果「ここまで愛が大きくなっちゃったら…もう結婚するしかないよね?」

穂乃果「だから今から海未ちゃんとキスして、ふ~ふの契りを…」

凛「海未ちゃんもその気になってないで止めて!穂乃果ちゃん、ちょっとおかしいにゃ!!」

海未「え?……あっ、はい!そうですね!!」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:B/lQm6gdi
海未「穂乃果、待って下さい!いいですか?何事にも順序というものがですね…」

凛「だからなんでその気になってるの!?」ガーン

希「はいはい、お邪魔虫は退散しよね?」ヒョイ

凛「あっ!?希ちゃん!?放すにゃー!!」ジタバタ

希「それじゃお二人さん、ごゆっくりなー」ガチャ バタン

凛「に゛ゃーーーーーー!!」

穂乃果「順序なんて関係ない!!女の子同士だけど愛さえあれば関係ないよねっ!?」ガバッ

海未「そんなっ!!待ってください!いきなり…!!」

穂乃果「海未ちゃん!海未ちゃん!海未!海未ちゃあああああああああああああああああああああああん!!!
あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!海未ちゃん海未ちゃん海未ちゃあぁぁわぁああああ!!!
あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくん
んはぁっ!園田海未たんの黒色ストレートの髪をクンカクンカしたいお!クンカクンカ!あぁあ!!
間違えた!モフモフしたいお!モフモフ!モフモフ!髪髪モフモフ!カリカリモフモフ…きゅんきゅんきゅい!!以下略ぅ!!」

海未「いやあぁぁあぁあぁぁぁあぁぁあん!!」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:B/lQm6gdi
凛「はわわわわわ…!!」

希「ふふ…外まで丸聞こえやん…」

凛「の、希ちゃん!?どうして止めたにゃ!?」

希「だって馬に蹴られて死んでまうの嫌やん?それに…」

希「うちらは…他にやる事ができたしね?」

凛「え?」

希「じゃ、うちは行くから…凛ちゃんもうまくやるんよ?」

凛「希ちゃん?一体何を言って…?」

希「ラブアローシュート!ばきゅーん!!」

凛「……?」

希「じゃあまた明日ー」スタスタ

凛「ラブアローシュート…?」

凛「危ない技だにゃ、もし間違って誰かに撃っちゃったら…今の穂乃果ちゃんと海未ちゃんみたいに…!」

凛「…………あっ?」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:B/lQm6gdi
凛(も、もし…凛が、かよちんにラブアローシュートを撃ったら…)

凛(穂乃果ちゃんと海未ちゃんみたいになっちゃうのかにゃ…?)ドキドキ

花陽「凛ちゃーん」スタタ

凛「ふっにゃあああああああああああああああああああああ!!!」ドキーン

花陽「ひゃあああああ!?」ビクーン

凛「かかかかよちん!?どうしたにゃ!?」ドキドキ

花陽「え?穂乃果ちゃんの鞄持って来て……あれ?なにか聞こえない?」

凛「!!」ビクッ

穂乃果『海未ちゃんっ!!好きだよっ、大好き!!好きぃっ!!』ギッシギッシ

海未『わ、私もっ…!ほんとは、ずっと前から穂乃果の事ぉ…!あぁんっ!!』

凛「き、聞こえなーい!!凛にはなーんにも聞こえないにゃーー!!」

花陽「そうかなぁ…?穂乃果ちゃんと海未ちゃんっぽい声が…」

凛「聞こえない聞こえない!!超静か!!さっ!かよちん帰るにゃー!あははは!」ダッ

花陽「えっ!?凛ちゃん、待っ…引っ張らないで…!誰か助けてええええええええええええええ!!」ズルズル

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:B/lQm6gdi
花陽「どうしよう…穂乃果ちゃんの鞄、持ってきちゃった…」

凛「げ、下駄箱に置いておけばいいにゃ、あはは…!」

凛「…………」

凛(かよちんにラブアローシュート…撃ったら…)

凛(かよちんも、凛の事大好きになってくれるの…?)

花陽「…凛ちゃん?」ヒョコ

凛「へっ!?な、なに!?」

花陽「早くしないと花陽、先に行っちゃうよ?」スタスタ

凛「あ、うん…すぐ行くにゃー…」

凛「………」

凛(かよちんの背中…今なら、撃てる…?)

凛「…………」

凛「…待ってー、かよちーん!」スタタ

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:B/lQm6gdi
音ノ木坂学院
 アイドル研究部部室

希「どっちもうまくいくとえぇね」

絵里「なにが?」

希「こっちの話、気にせんでええよー」

絵里「…まぁいいけど、それより…」

絵里「にこはどうしちゃったの…?」

にこ「うぅっ…!ぐすっ…!!」メソメソ

真姫「いきなり泣きながら飛び込んできて…何にも話さずずっとこのまま」

絵里「一体何があったのよ…」

にこ「矢が……矢がぁ…!!」メソメソ

希「にこっちはちょっとショッキングなシーンを見ちゃったんよ、そっとしといてあげて?」

にこ「グサって…!刺さって…!うぅぅ…!!」メソメソ

真姫「…?」

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:B/lQm6gdi
希(ふふ…思った通りやね、にこっちはかなり弱ってる…)

希(これなら簡単にラブアローシュートを撃ちこめそうやん)

希(問題は…部室に真姫ちゃんと絵里ちがいるって事…)

希(流石にこの二人の前でにこっちを撃つわけにもいかんし…)

希(ここは待つのが正解かな)

真姫「ほらにこちゃん…いい加減泣き止みなさいよ…」ナデナデ

にこ「真姫ちゃぁん…!ぐすっ…!!」ギュッ

真姫「あっ!?ちょ、ちょっと何してるのよー!?」グイグイ

絵里「なんていうか、にこは本当に真姫の事好きよね」クスクス

希「……………」

希(超うらやましいやん…)

希(真姫ちゃんはええなー…にこっちとラブラブできて…)

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:B/lQm6gdi
絵里「今日のにこはダメそうね、真姫…悪いけどにこと一緒に帰ってあげてくれない?」

希「!?」

真姫「えぇ…?し、仕方ないわねー…!今日だけ特別よ?」

希「ま、待ったっ!!」ガタン!

えりまき「?」

希「に、にこっちは…うちが連れて帰ります!!」

真姫「え?なんで?」

絵里「ちょっと希?今希に帰られたら私が困るわ」

絵里「なんか今日は集まり悪いし…部活は切り上げてたまった生徒会の仕事を少し片付けたいの」

希「え…?」

絵里「そういう事だから真姫、にこをよろしくね?」

真姫「はいはい…」

希「えっ、ちょっ、待っ」

真姫「何よ?」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:B/lQm6gdi
希「いや…そのー、えっと」

希「にこっちは…うちが連れて帰ります!!」キリッ

真姫「え?」

絵里「希、だから仕事あるって…」

希「仕事もしつつにこっちを連れて帰ります!」

真姫「なんでよ?」

絵里「それ、真姫に連れて帰ってもらったほうが早いわよ」

希「じゃ、じゃあ…四人で帰ろ!?なっ!?」

真姫「だからなんでよ?」

絵里「仕事…」

希「ううっ…!!」

にこ「にこー…」メソメソ

真姫「にこちゃんがぐずり始めたから帰るわよ?それじゃ…」

希「待ってー!!」バッ

真姫「だからなんなのよ!!!!」

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:B/lQm6gdi
希「ま、真姫ちゃんだけじゃ不安やん!?」

真姫「はぁ!?なにそれ意味分かんない!!」

絵里「希、仕事…」

真姫「っていうか私、μ'sの中じゃ一番しっかり者だって自負してるけど!?」

希「念には念をって言うやん!うちがいればもっと安全やし!」

真姫「エリーが仕事あるって言ってるけど!?」

希「そ、それは…仕事しながら帰ればええやん!!」

絵里「いや無茶でしょそれ!?」ガーン

真姫「ますます意味わかんない!っていうか…!」

真姫「なんでそんなに、にこちゃんと帰りたがるわけ?」

希「えっ」

真姫「……」

絵里「……」

にこ「にこー…」メソメソ

希「そ、そんなんちゃうよ…にこっちと二人っきりになりたいとか、そんなわけないやん…あははは」ドキドキ

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:B/lQm6gdi
真姫「言った!今二人で帰りたいって言ったわ!!」

絵里「希!どういうことなの!?にこに何かしたの!?」

希「え!?ちゃうって!!にこっちがダメージ受けてるのは別の…!」

真姫「さては何か知ってるのね!!さぁ白状しなさい!!」

希「しまった!策士!!真姫ちゃん策士!!」

真姫「そっちが勝手に自爆したんじゃない!!」

にこ「にこー…」メソメソ

絵里「希!?事の次第によってはおうちに帰らせないわよ!!」

希「う、うちじゃないってー!!ちゃうよー!!」

希「にこっちが泣いてるのは、海未ちゃんのせいやって!!」

絵里「海未…?」

真姫「え…なんで…?」

希「…話をしよう、あれは確か…昨日の…いや、30分くらい前だったか…」

にこ「にこー…」メソメソ

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:B/lQm6gdi
絵里「…つまり、穂乃果が海未のラブアローシュートを受けておかしくなって…」

真姫「それを見て、にこちゃんで試してみようとしたわけ…?」

にこ「にこー…」ガタガタ

希「ちゃうよ!試してみようなんて思ってへん!」

希「うちは…うちは……!」

希「本気で、にこちゃんにうちを好きになってもらいたくて…」

絵里「……え?」

真姫「……嘘ぉ」

希「ずっと…ずっと前からうち…にこちゃんの事…大好きなんやもん!!」

希「にこっちが、一人になった時からずっとうちが…にこっちの事を影から支えてきた…」

希「でもにこっちは気づいてくれなかったんやから!こうするしかないやん!」

希「さぁにこっち!うちの気持ちに答えてー!!ラブアローシュー」

真姫「必殺真姫ビンタ!!」ベッチィーン

希「痛ぁ!!?」ガターン

41: 訂正 ID:B/lQm6gdi
絵里「…つまり、穂乃果が海未のラブアローシュートを受けておかしくなって…」

真姫「それを見て、にこちゃんで試してみようとしたわけ…?」

にこ「にこー…」ガタガタ

希「ちゃうよ!試してみようなんて思ってへん!」

希「うちは…うちは……!」

希「本気で、にこっちにうちを好きになってもらいたくて…」

絵里「……え?」

真姫「……嘘ぉ」

希「ずっと…ずっと前からうち…にこっちの事…大好きなんやもん!!」

希「にこっちが、一人になった時からずっとうちが…にこっちの事を影から支えてきた…」

希「でもにこっちは気づいてくれなかったんやから!こうするしかないやん!」

希「さぁにこっち!うちの気持ちに答えてー!!ラブアローシュー」

真姫「必殺真姫ビンタ!!」ベッチィーン

希「痛ぁ!!?」ガターン

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:B/lQm6gdi
希「な、なにするん…」

真姫「あのね…にこちゃんの気持ちも考えなさいよ!!」

真姫「にこちゃんは、穂乃果ちゃんがラブアローシュートで撃たれたところを見て怖がってたんでしょ?」

真姫「……そんな子を、撃つの?」

希「あ……」

にこ「………」プルプル

希「ごめん…にこっち、ごめんな?」

真姫「ほら…正々堂々、ちゃんと自分の口から気持ちは伝えなきゃダメよ」

真姫「気持ちを伝える順番、譲ってあげるから……」プイッ

希「そうやね、ごめん…真姫ちゃん……」

希「うちが間違ってた…好きなら自分で好きって言わなきゃ、何も始まらへんもんね!」

希「にこっち!うち…!にこっちの事が」

絵里「ラブアローシュート!!」ズドン!

希「かふっ!!」ドシュ

真姫「…ええええええええええええええええええええ!!!?」

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:B/lQm6gdi
真姫「ちょ、ちょっとエリー!?なにしてんの!?」

絵里「だ、だって…!だって…!!」オロオロ

絵里「このままじゃにこに希をとられちゃうじゃない!!」

絵里「私だって希の事好きだったんだもの!それなのに、私の目の前でこんな…!!」

真姫「だからって、にこちゃんの前で!!」

にこ「いやああああああああまた撃たれたあああああああああああああああ!!!」

真姫「ほら言わんこっちゃない!にこちゃんのトラウマが再発したわ!!」

にこ「にこおうち帰るうううううううううう!!!」ジタバタ

真姫「落ち着いて!本当に撃たれたわけじゃないのよ!?」

絵里「………」

希「………」チーン

絵里(こ、これで希が私の事を…!)ゴクリ

希「……うっ、う~ん?」パチン

絵里「希!!」

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:B/lQm6gdi
希「絵里…ち……?」

絵里「……」

希「………」

希「……絵里ちっ!!」ガバァッ

絵里「ひゃっ!?」ビクッ

希「絵里ち~!!絵里ち!!かしこいかわいいエリーチカ!!なんでこんなに可愛いん~!?」ギュー

絵里「の、希…!成功だわ!ラブアローシュート成功だわ!!」パアァ

希「うちの愛が溢れて流れて止まらへん…絵里ち、受け止めてくれる……?わしわしで」

絵里「えぇ!希の愛なら…全部、飲み干せるわ!!来てっ!!」

希「マキシマムハイパーわしわしサイクローーーーーン!!!」ワシワシワシワシワシワシワシ

絵里「ひゃあああぁぁあああぁぁぁぁああぁぁあぁぁあん!!」ビクンビクン

真姫「うわぁ……」

にこ「希…絵里……?」

真姫「あれをくらうとあぁなっちゃうのよ、にこちゃん…」

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:B/lQm6gdi
希「絵里ちー!!絵里ちかわいいよ絵里ちいいいいいいい!!」ワシワシワシワシ

絵里「いやぁ!!だめぇ!!ハラショー!!」ハァハァ

真姫「ま、まるで獣ね…」

にこ「………」

真姫「にこちゃん、今の隙におうちに帰りましょう」

にこ「…真姫ちゃんも」

真姫「え?なに?」

にこ「にこがラブアローシュート撃ったら…あぁなる?」

真姫「は!?」

にこ「にこがにこにーシュート撃ったら…にこの事、好きになってくれる?」

真姫「な、何言って………」

真姫「………」

真姫「な…ならないわよ、なるわけないじゃない」

にこ「……!」

にこ「そ、そうだよね…」

55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:8kEe05dJi
にこ「………っ」グスッ

真姫「…さ、早く帰りましょう」スタスタ

にこ「うん……」

真姫「……」スタスタ

にこ(真姫ちゃんの背中…今なら……)

にこ「ら、ラブハート…!」

真姫「ならないって言ってるでしょ」バッ

にこ「っ…!」

真姫「……もうとっくに好きになってるんだから」

真姫「こ、これ以上…好きになりようがないわ」

真姫「だから、そんなの撃ったって無駄なんだから!」

にこ「………!!」パアァ

にこ「だ、だよねー!真姫ちゃんはにこにーのにこにこ笑顔にベタ惚れラブにこ☆だもんねー!!」

にこ「にっこにっこにー!真姫ちゃんの心ににこにこにーの矢澤にこでーす!」

真姫(……すぐに元気になっちゃって、かわいい)クスクス

59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:8kEe05dJi
にこ「はい、真姫ちゃんも一緒に!にっこにっこにー☆」

真姫「はぁ?やらないわよ!調子乗らないで!!」

にこ「え~?にこ、真姫ちゃんと一緒にラブにこしたいな~?」

にこ「やってくれなきゃ、ラブにこにーシュート☆撃っちゃうぞっ?」バキューン

真姫「…………」

にこ「…まーきちゃんっ♪」ギュッ

真姫「…なによ」

にこ「…大好き☆」

真姫「……知ってる」ギュッ

にこ「あっ……」

真姫「……にこちゃん」

にこ「ま、真姫ちゃん……?」

真姫「……その、あの…私、にこちゃんの事…本当にあ」

希「プラズマシャイニングわしわしストラーーーーーーーイク!!!」ワシィ

にこ「ぎにゃああああああああああああああああああああああ!!!!」

61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:8kEe05dJi
真姫「……はあああああああああああああああああああああ!!?」

希「ちょーいいね!にこっちさいこー!!」ワシワシワシワシ

にこ「た、助け…!あぎゃあああああああああああああああああああ!!!!」

真姫「ちょ、ちょっと何してんの!!エリーとラブラブしてたんじゃなかったの!?」

希「確かに…うちは絵里ちのラブアローシュートを受けて、絵里ちへの愛に目覚めた…」

希「でも!胸の奥底に燃ゆるにこっちへの愛が消えたわけじゃないんよ!!」

希「絵里ちも!にこっちも!!どっちも好きで好きで好きでたまらないいいいいいいいい!!!」ワシワシワシ

にこ「ぴゃああああああああああああああああああああ!!!」

真姫「ちょっ…!や、止めっ…!!」

希「ん!?真姫ちゃんもわしわしして欲しい!?ええよ、今のうちはなんかもう全部受け止められる気がするん!」ハァハァ

真姫「はぁ!?そ、そんな事言ってな…!」

希「そーれっ☆」ワッシィー

真姫「いっやああああああああああああーーーーーーーーーーーーーーー!!!」


                       リタイヤ
西木野真姫・矢澤にこ・絢瀬絵里  再起不能

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:8kEe05dJi
ことり「ごめんなさぁい!アルパカなでなでしてたら遅れ…!」ガチャ

希「わーしわしわしわし、わーしわしわしわしわし♪」

にこ「の、希っ…!だめっ!これ以上は、にこは…にこはあああっ!!」

真姫「ふぁっ…!んっ!だ、ダメだってばぁ…!あっ、いやぁっ!!」

絵里「ハラショー」

ことり「…………」

希「ラブアローシュート…すごい力やね…」ハァハァ

希「愛の力がこんなにスピリチュアルなパワーに満ちてたなんて…うち、びっくりや…」ハァハァ

希「……あれ?ことりちゃん?」

ことり「…………」バタン

ことり「う、う、海未ちゃああああああああん!穂乃果ちゃああああああああん!!」ダッ

ことり「みんなが変になっちゃったよぉぉぉぉぉぉ!!」ズダダダダダダダ

65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:8kEe05dJi
ことり「…はっ!こっちのほうから海未ちゃんと穂乃果ちゃんの声がする!ことりイヤーは地獄耳!!」ピキーン

ことり「海未ちゃぁん!穂乃果ちゃぁん!助けてぇ!!」ガチャッ

穂乃果「う、海未ちゃ…!穂乃果、もう動けないよぉ…!!」ゼェゼェ

海未「いいですよ、次は…私が、穂乃果に…!」ハァハァ

ことり「……………」

ことり(穂乃果ちゃんと海未ちゃんまで…なんでぇ…?)

ことり(私達三人、ずっと仲良しなお友達でいられると思ったのに…)

ことり(なのに、二人がこんな…こんな、特別な関係になっちゃったら…)

ことり「……さみしいよぉ」グスッ

海未「………ことり?」

ことり「…海未ちゃん!」

海未「貴女、泣いて…?一体どうしたんですか!?」

ことり「それはどっちかって言うとことりのセリフだけど…」

ことり「みんな、どうしちゃったの?」

68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:8kEe05dJi
ことり「…海未ちゃんのラブアローシュートにそんな力が!?」

海未「えぇ…しかし、にこ達もそんな事になってるなんて…」

穂乃果「恐るべし、ラブアローシュートの力だね!」ゴクリ

ことり「……海未ちゃんは大丈夫?」

海未「えぇ、私は穂乃果に撃ちこんでしまいましたが…私自身は誰からも矢は受けてませんよ」

ことり(じゃあ素で穂乃果ちゃんとエッチなことしてたの…?)

ことり(……ちょっと、うらやましいな)

穂乃果「…ことりちゃん?」

海未「ことり、泣かないでください」

ことり「え?あれ…?涙が…」ツツー

ことり「なんでだろう…ことり、二人が仲良くしてるの見てると…さみしいよ」ポロポロ

海未「…大丈夫ですよことり、私達は貴女を仲間外れにするつもりなんてありません」

穂乃果「そうだよ!だって、穂乃果達…」

穂乃果「世界で一番の友達だもん!」

ことり「!!」

69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:8kEe05dJi
穂乃果「穂乃果ね、海未ちゃんのアローシュートを受けて…分かったんだ」

穂乃果「ずっと昔から穂乃果の胸の中にあった海未ちゃんへの気持ち…それが愛なんだって」

穂乃果「それでね、それは海未ちゃんに対してだけじゃなくて」

穂乃果「ことりちゃんに対してもそういう気持ちを…穂乃果は持ってるよ」

海未「私も、きっと穂乃果と同じです」

ことり「穂乃果ちゃん…海未ちゃんっ…!」

穂乃果「ことりちゃん、大好きだよ!」ギュッ

ことり「ことりも…!ことりも二人の事、だぁいすき!!」ギュー

海未「よしよし…」ナデナデ

穂乃果「さ、来て!ことりちゃん!」

海未「ふふ…今夜は帰しませんよ?」

ことり「えへへ…お手柔らかに、お願いします♪」

70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:8kEe05dJi
その頃
 かよちんと凛ちゃんの帰り道

凛「…………」スタスタ

花陽「……凛ちゃん、どうしたの?」

凛「へっ!?あ、なんでもないにゃ!!」

花陽「なんか今日の凛ちゃん、変…」

凛「……うー」

凛(こうして、よくかよちんも見てると……)

凛(かよちん、隙だらけだにゃー…)

凛(いつでもラブアローシュートを撃ちこめそうな感じ…)

凛(………今ならいける?)

凛「ら、ラブハー…」

花陽「凛ちゃん!!」

凛「うぇ!?な、なに!?」ビクッ

71: 訂正 ID:8kEe05dJi
その頃
 かよちんと凛ちゃんの帰り道

凛「…………」スタスタ

花陽「……凛ちゃん、どうしたの?」

凛「へっ!?あ、なんでもないにゃ!!」

花陽「なんか今日の凛ちゃん、変…」

凛「……うー」

凛(こうして、よくかよちんを見てると……)

凛(かよちん、隙だらけだにゃー…)

凛(いつでもラブアローシュートを撃ちこめそうな感じ…)

凛(………今ならいける?)

凛「ら、ラブアロー…」

花陽「凛ちゃん!!」

凛「うぇ!?な、なに!?」ビクッ

72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:8kEe05dJi
花陽「信号、赤だよ」

凛「え?あ…うっかりにゃー」

花陽「凛ちゃん、たまに隙だらけになるよね」

凛「隙だらけ?凛が?」

花陽「うん」

凛「そう?かよちんのほうが隙だらけだと思うにゃー」

花陽「えぇ?そんなに隙だらけかなぁ…?」

凛「うん!いつでも撃てそうな感じ!!」

花陽「撃てそう…?」

凛「っと…なんでもないにゃ」

花陽「私…隙だらけだったんだ…」

花陽「きっと、凛ちゃんと一緒にいるから…かな?」

73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:8kEe05dJi
凛「凛と?なんで?」

花陽「だって…凛ちゃんと一緒にいると」

花陽「楽しくて、気が緩んじゃうから…かな?」

凛「……っ」ドキッ

凛(…もし、そうなんだとしたら)

凛(きっと凛は、かよちん以上に隙だらけだにゃ)

凛「…はー、かよちんには敵わないにゃ」

花陽「凛ちゃん?」

凛「ん?なんでもない!さっ、早く帰ろっ!!」

花陽「うんっ!!」


おしまい

引用元: 海未「ラブアローシュートっ!!」穂乃果「うぐぅっ」ドシュ