3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/10(日) 08:50:34.89 ID:p9pW0SE30
一夏「篠ノ之神社って変わらないなあ」
箒「どうした? 前の祭りのときに来ただろうに」
一夏「あのときは箒と蘭と一緒に出店回るのに夢中であんまり意識しなかったんだよ。
剣道場は今でも掛け声が聞こえるし、俺が稽古終わりに根元で休んでた木も残っているし」
箒「やはり……懐かしいか?」
箒(そういえば、昔はそこで一夏と共に剣道に打ち込んでいたんだ……)ドキドキ
一夏「うん。それもあるし、今も変わらないっていうのが嬉しいな……変わっちまったもんが多いだけに」
箒「一夏」
雪子「あらあら、お二人さん何を話しこんでいるの?」
箒「どうした? 前の祭りのときに来ただろうに」
一夏「あのときは箒と蘭と一緒に出店回るのに夢中であんまり意識しなかったんだよ。
剣道場は今でも掛け声が聞こえるし、俺が稽古終わりに根元で休んでた木も残っているし」
箒「やはり……懐かしいか?」
箒(そういえば、昔はそこで一夏と共に剣道に打ち込んでいたんだ……)ドキドキ
一夏「うん。それもあるし、今も変わらないっていうのが嬉しいな……変わっちまったもんが多いだけに」
箒「一夏」
雪子「あらあら、お二人さん何を話しこんでいるの?」
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/10(日) 08:56:58.31 ID:p9pW0SE30
一夏「おばさん、すみません。片付けの途中だったのに」
雪子「いいのよ、一夏くん。男手がいると整理が早く終わって助かるわ」
箒「一夏、礼を言うぞ。倉庫の整理に手を貸してくれて……」
一夏「いやいや、箒には家に来てもらって掃除や料理を手伝ってもらった恩があるからな」
雪子「あーら。箒ちゃん、そんな押しかけ妻みたいなことしてたの?」
箒「お、押しかけ―――!?」ボンッ
雪子「いいのよ、一夏くん。男手がいると整理が早く終わって助かるわ」
箒「一夏、礼を言うぞ。倉庫の整理に手を貸してくれて……」
一夏「いやいや、箒には家に来てもらって掃除や料理を手伝ってもらった恩があるからな」
雪子「あーら。箒ちゃん、そんな押しかけ妻みたいなことしてたの?」
箒「お、押しかけ―――!?」ボンッ
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/10(日) 09:02:30.67 ID:p9pW0SE30
雪子「そうだ! 一夏くん、箒ちゃん、もう片付け作業も終わりそうだからあとは私に任せてちょっと周りを歩いてきたら?」
一夏「いいんですか?」
箒「ゆ、雪子叔母さん! そんな……悪いですよ」
雪子「いいからいいから。行ってきなさいな」
一夏「箒……お言葉に甘えてようか? 俺も久しぶりに近所回りしたいし」
箒「い、一夏がそういうなら……私は別に……」カアァァァ
一夏「いいんですか?」
箒「ゆ、雪子叔母さん! そんな……悪いですよ」
雪子「いいからいいから。行ってきなさいな」
一夏「箒……お言葉に甘えてようか? 俺も久しぶりに近所回りしたいし」
箒「い、一夏がそういうなら……私は別に……」カアァァァ
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/10(日) 09:11:27.14 ID:p9pW0SE30
一夏「じゃあおばさん、すみませんが行ってきますね。ほら箒、行こうぜ」
箒「は、はい!」アセアセ
雪子(ふふふ……箒ちゃん、表情がコロコロ変わって新鮮だわ)
――――――
―――
―
一夏「さーてと、最初はどこ行こうか? 希望はあるか、箒?」
箒「い、いや特に……このまま歩きながら決めてもいいんじゃないか!?」
一夏「そうか。じゃあ気ままに歩き回って景色を楽しむか」
箒(私は隣で一緒に歩くだけでも嬉しいんだぞ?……気付いているのか一夏?)
箒「~~♪」
箒「は、はい!」アセアセ
雪子(ふふふ……箒ちゃん、表情がコロコロ変わって新鮮だわ)
――――――
―――
―
一夏「さーてと、最初はどこ行こうか? 希望はあるか、箒?」
箒「い、いや特に……このまま歩きながら決めてもいいんじゃないか!?」
一夏「そうか。じゃあ気ままに歩き回って景色を楽しむか」
箒(私は隣で一緒に歩くだけでも嬉しいんだぞ?……気付いているのか一夏?)
箒「~~♪」
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/10(日) 09:19:37.39 ID:p9pW0SE30
箒「ふふ……」ニコニコ
一夏(箒、嬉しそうだな。俺も前おまえを家に入れてから妙に気に掛ってるんだ)
一夏(無防備な寝姿を晒したり、怖い夢見て泣きながら目を覚ましたりするとこ見てから印象が変わったんだ)
一夏(分かっているのか? 箒、俺はこう見えて緊張してるんだぜ?)
箒(一夏は朴念仁だからな。どうせ気付いてはいないだろう。こいつはいつからこんなに鈍く―――あっ)
箒「そうだ、一夏。おまえはどういう中学時代を過ごしていたんだ?」
一夏「お、俺か?」
一夏(箒、嬉しそうだな。俺も前おまえを家に入れてから妙に気に掛ってるんだ)
一夏(無防備な寝姿を晒したり、怖い夢見て泣きながら目を覚ましたりするとこ見てから印象が変わったんだ)
一夏(分かっているのか? 箒、俺はこう見えて緊張してるんだぜ?)
箒(一夏は朴念仁だからな。どうせ気付いてはいないだろう。こいつはいつからこんなに鈍く―――あっ)
箒「そうだ、一夏。おまえはどういう中学時代を過ごしていたんだ?」
一夏「お、俺か?」
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/10(日) 09:26:04.00 ID:p9pW0SE30
箒「鈴のやつとよく一緒に遊んでいたとか……」
一夏「うん、普通に馬鹿やってたよ。男友達みたいな感じだったなあ鈴は」
箒(鈴……おまえも苦労しただろう……)
一夏「俺の中学時代は箒と比べられたらきついよな。剣道全校一になったんだろ?」
箒「そ、その話はあまりするな……恥ずかしい」
一夏「え、なんで?」
箒「そのころはやさぐれて、ただただ鬱屈した感情の吐け口に剣道を利用しただけだったんだ……」
一夏「うん、普通に馬鹿やってたよ。男友達みたいな感じだったなあ鈴は」
箒(鈴……おまえも苦労しただろう……)
一夏「俺の中学時代は箒と比べられたらきついよな。剣道全校一になったんだろ?」
箒「そ、その話はあまりするな……恥ずかしい」
一夏「え、なんで?」
箒「そのころはやさぐれて、ただただ鬱屈した感情の吐け口に剣道を利用しただけだったんだ……」
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/10(日) 09:39:20.60 ID:p9pW0SE30
一夏「え?」
箒「だから、あのときを思い出すと自分が嫌になる……」
一夏「そうだったのか。なんか、すまん。気付かずに無神経なこと言っちまったみたいで」
箒「気にしないでくれ」
一夏「俺は中学時代のときは遊んでばっかりだったなあ。まさかあのときはIS学園に入ることになるとは夢にも思わなかったぜ」
一夏(箒と一緒にいると、どうしてもこっちも真剣になっちまうなあ。簡単にふざけられない空気がある)
箒「だから、あのときを思い出すと自分が嫌になる……」
一夏「そうだったのか。なんか、すまん。気付かずに無神経なこと言っちまったみたいで」
箒「気にしないでくれ」
一夏「俺は中学時代のときは遊んでばっかりだったなあ。まさかあのときはIS学園に入ることになるとは夢にも思わなかったぜ」
一夏(箒と一緒にいると、どうしてもこっちも真剣になっちまうなあ。簡単にふざけられない空気がある)
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/10(日) 09:39:57.46 ID:p9pW0SE30
>>14
ごめんなさい「全国一」です
ごめんなさい「全国一」です
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/10(日) 09:50:30.38 ID:p9pW0SE30
箒「あ、今歩いている道は小学校時代の通学路だな」
一夏「おお、そうだな。あのときはおまえと並んで歩いてると冷やかされたなあ」
箒「う、うむ……」
一夏「俺が遅刻しそうになったとき、おまえが俺の家で待ってたのには驚いたぜ」
箒「おまえは私がいないと駄目だからな!」
一夏「でもおまえも遅刻しかねなかったのに、よくそんなことができるよなあ」
一夏「おお、そうだな。あのときはおまえと並んで歩いてると冷やかされたなあ」
箒「う、うむ……」
一夏「俺が遅刻しそうになったとき、おまえが俺の家で待ってたのには驚いたぜ」
箒「おまえは私がいないと駄目だからな!」
一夏「でもおまえも遅刻しかねなかったのに、よくそんなことができるよなあ」
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/10(日) 09:59:58.22 ID:p9pW0SE30
箒「それは病気で休むのかと心配だったから……」ゴニョゴニョ
一夏「でも、今はいい思い出だな……そうだ、箒。喫茶店でも寄って休憩しようか」
箒「そうだな」
一夏「たしか、前にお菓子貰ったお店があったな。そこにしよう」
――――――
―――
―
【喫茶店】
一夏「すみません、ブルマ○コーヒー一つと……箒は何頼む?」
箒「わ、私は……」
箒(ここで女の子っぽいものを頼んでイメージアップを図るぞ!)
箒「え、えーと……デラックス抹茶クリームパフェ一つ!」
一夏「でも、今はいい思い出だな……そうだ、箒。喫茶店でも寄って休憩しようか」
箒「そうだな」
一夏「たしか、前にお菓子貰ったお店があったな。そこにしよう」
――――――
―――
―
【喫茶店】
一夏「すみません、ブルマ○コーヒー一つと……箒は何頼む?」
箒「わ、私は……」
箒(ここで女の子っぽいものを頼んでイメージアップを図るぞ!)
箒「え、えーと……デラックス抹茶クリームパフェ一つ!」
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/10(日) 10:06:45.73 ID:p9pW0SE30
一夏「結構ボリュームあるみたいだぞ、大丈夫か?」
箒「心配いらん! 大丈夫だ!」
店員「かしこまりました。ブルマ○コーヒーとデラックス抹茶クリームパフェですね」
――――――
―――
―
一夏「箒……平気か? 手が止まってるけど」
箒「ううう……多いな……舌の感覚が無くなってきた……」
箒(豪気に注文した癖にみっともない……)グスッ
一夏「箒、俺のコーヒーまだ温かいから飲めよ」
箒「え?」ドキッ
一夏「冷たいものばっかり食べ続けるのは辛いだろ? 一回味覚を戻そうぜ」
箒「心配いらん! 大丈夫だ!」
店員「かしこまりました。ブルマ○コーヒーとデラックス抹茶クリームパフェですね」
――――――
―――
―
一夏「箒……平気か? 手が止まってるけど」
箒「ううう……多いな……舌の感覚が無くなってきた……」
箒(豪気に注文した癖にみっともない……)グスッ
一夏「箒、俺のコーヒーまだ温かいから飲めよ」
箒「え?」ドキッ
一夏「冷たいものばっかり食べ続けるのは辛いだろ? 一回味覚を戻そうぜ」
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/10(日) 10:12:58.83 ID:p9pW0SE30
箒「そ、そんなこと……」
一夏「良いから良いから。俺もパフェ貰うんだし。ほら、コーヒー」
箒「う、ううむ……」
箒(一夏の飲んだコーヒー……唇のあと……)ドキドキ
箒「す、すまん一夏。頂きます……」スッ
一夏「あ、そうだ!」
箒「なんだ?」
一夏「いや、俺の口付いてたなって思ってよ。今おしぼりで拭くわ」キュッキュッ
箒(あ……)
一夏「よし、安心して飲んでくれ!」
箒「あ、ああ」ショボン
一夏「良いから良いから。俺もパフェ貰うんだし。ほら、コーヒー」
箒「う、ううむ……」
箒(一夏の飲んだコーヒー……唇のあと……)ドキドキ
箒「す、すまん一夏。頂きます……」スッ
一夏「あ、そうだ!」
箒「なんだ?」
一夏「いや、俺の口付いてたなって思ってよ。今おしぼりで拭くわ」キュッキュッ
箒(あ……)
一夏「よし、安心して飲んでくれ!」
箒「あ、ああ」ショボン
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/10(日) 10:22:10.15 ID:p9pW0SE30
一夏「このパフェ結構いけるな」パクパク
箒「残り全部食べてくれても構わんぞ……」
一夏「そっか。じゃあお言葉に甘えて」パクパク
箒(なんだろう。一夏が食べているところを見ると心が落ち着く……もっと見ていたくなる)
箒「ふふ」
一夏「なんだよ? 箒?」
箒「いや、何でもない」
箒(私が手作り料理をふるまう時が来たとしても、きっと同じようにおいしそうに食べてくれるのだろう)
箒「残り全部食べてくれても構わんぞ……」
一夏「そっか。じゃあお言葉に甘えて」パクパク
箒(なんだろう。一夏が食べているところを見ると心が落ち着く……もっと見ていたくなる)
箒「ふふ」
一夏「なんだよ? 箒?」
箒「いや、何でもない」
箒(私が手作り料理をふるまう時が来たとしても、きっと同じようにおいしそうに食べてくれるのだろう)
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/10(日) 10:32:09.30 ID:p9pW0SE30
箒「一夏……」
一夏「よしっ食べ終わった」カラン
箒「…………」ジーッ
一夏「どうした? さっきからちょっとおかしいぞ?」
箒「そ、そうか?」
一夏「ああ……そろそろ出ようか」
――――――
―――
―
一夏「うーん……」
箒「日差しが眩しいな」
一夏(箒……じっとこっちを見つめてきたり、コーヒーをちびちび飲んでたときは何か、かわいかったな)
一夏(知らない一面って、こういう何気ない挙動に隠れてるものかも。
模擬戦は何度も相手をしてもらったけど……こういう気付きはなかったな)
一夏「よしっ食べ終わった」カラン
箒「…………」ジーッ
一夏「どうした? さっきからちょっとおかしいぞ?」
箒「そ、そうか?」
一夏「ああ……そろそろ出ようか」
――――――
―――
―
一夏「うーん……」
箒「日差しが眩しいな」
一夏(箒……じっとこっちを見つめてきたり、コーヒーをちびちび飲んでたときは何か、かわいかったな)
一夏(知らない一面って、こういう何気ない挙動に隠れてるものかも。
模擬戦は何度も相手をしてもらったけど……こういう気付きはなかったな)
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/10(日) 10:35:12.95 ID:p9pW0SE30
一夏(もっと……箒のことを知りたい……)
箒「そろそろ神社に戻るか」
一夏「お、おう」
一夏「…………」
箒「…………」スッ
ギュッ
一夏(! 箒……なぜ俺の手を急に握る?)
箒「っ…………」カアァァァ
箒「そろそろ神社に戻るか」
一夏「お、おう」
一夏「…………」
箒「…………」スッ
ギュッ
一夏(! 箒……なぜ俺の手を急に握る?)
箒「っ…………」カアァァァ
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/10(日) 10:41:25.92 ID:p9pW0SE30
箒(やってしまった! やってしまったあ~~!
どどどどどうしよう! 急に離したらもっと変だし、そもそも一夏に振り払われたらどうしたらいいんだ!)
一夏「あ…………」
一夏(これってそういうことだよな? 箒も嫌じゃないんだよな!? よ、よし……)
ギュウゥ
箒(強く握り返してきたっ……! 一夏……やったあ……!)
一夏(やばい! 力入れ過ぎたかも知れねえ! 箒を痛がらせてないか?)チラッ
箒「ぁ…………」アセアセ
一夏(俯き加減で頬染めてる! か、可愛い……! 可愛すぎる!)
どどどどどうしよう! 急に離したらもっと変だし、そもそも一夏に振り払われたらどうしたらいいんだ!)
一夏「あ…………」
一夏(これってそういうことだよな? 箒も嫌じゃないんだよな!? よ、よし……)
ギュウゥ
箒(強く握り返してきたっ……! 一夏……やったあ……!)
一夏(やばい! 力入れ過ぎたかも知れねえ! 箒を痛がらせてないか?)チラッ
箒「ぁ…………」アセアセ
一夏(俯き加減で頬染めてる! か、可愛い……! 可愛すぎる!)
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/10(日) 10:49:38.12 ID:p9pW0SE30
一夏「風が気持ちいいなあ」
一夏(どうしよう? もっとこちらからアクションを起こすべきか!?
するとしたら何を!? 肩を抱くか? いや、それをするためには手を離さなければならない!
それは嫌だ! 別の方策を検討する!!)
箒「ああ……心が落ち着くな」
箒(こ、これは……やはり周りから見たら恋人同士に見えるんじゃないか!?
いや、そうに違いない! よし、もっと……)
キュウゥッ
一夏「…………!」
一夏(今度は腕同士を絡みつけてきた……! ど、どうする! やはり何か行為で返すべきか!?)
一夏(どうしよう? もっとこちらからアクションを起こすべきか!?
するとしたら何を!? 肩を抱くか? いや、それをするためには手を離さなければならない!
それは嫌だ! 別の方策を検討する!!)
箒「ああ……心が落ち着くな」
箒(こ、これは……やはり周りから見たら恋人同士に見えるんじゃないか!?
いや、そうに違いない! よし、もっと……)
キュウゥッ
一夏「…………!」
一夏(今度は腕同士を絡みつけてきた……! ど、どうする! やはり何か行為で返すべきか!?)
37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/10(日) 10:56:39.65 ID:p9pW0SE30
箒「少し眠い……」コテッ
一夏「おいおい」
一夏(肩に頭乗せ入りました―! ていうか箒どうした?
何かのスイッチが入ったのか!?)
箒(もうどうでもいい……心のままに行くとしよう……
こんな心地いい至福の時間はそうそうありはしないのだから)
箒「んっ……」チラッ
一夏(う、上目遣い……目が潤んでるなあ。まつ毛も長いなあ。
ちょっと良い匂いもするなあ。俺いい加減危ないなあ)
一夏「おいおい」
一夏(肩に頭乗せ入りました―! ていうか箒どうした?
何かのスイッチが入ったのか!?)
箒(もうどうでもいい……心のままに行くとしよう……
こんな心地いい至福の時間はそうそうありはしないのだから)
箒「んっ……」チラッ
一夏(う、上目遣い……目が潤んでるなあ。まつ毛も長いなあ。
ちょっと良い匂いもするなあ。俺いい加減危ないなあ)
40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/10(日) 11:03:24.77 ID:p9pW0SE30
一夏「……箒」カアァァァ
箒「……一夏」ポッ
箒(ああ……もうすぐ神社にたどり着いてしまう。願わくば、あと少しだけこのときを……)
一夏(どうしよう……でも、どうしたいかっていうのは分かる。箒とこのままいたいんだ)
一夏「箒」クイッ
箒「な、なんだ……?」
一夏「例の場所に寄って行かないか? 花火がきれいに見えるあの場所にさ」
箒「はい……お供します……」
箒「……一夏」ポッ
箒(ああ……もうすぐ神社にたどり着いてしまう。願わくば、あと少しだけこのときを……)
一夏(どうしよう……でも、どうしたいかっていうのは分かる。箒とこのままいたいんだ)
一夏「箒」クイッ
箒「な、なんだ……?」
一夏「例の場所に寄って行かないか? 花火がきれいに見えるあの場所にさ」
箒「はい……お供します……」
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/10(日) 11:12:32.84 ID:p9pW0SE30
一夏「夏休みはここで花火見たんだよな」
箒「ああ……」
箒(あのときは、告白が轟音にかき消されてしまったが……今なら)
箒「…………」
ギュウゥゥゥ
箒(行け! 言うんだ箒! 一夏の腕を抱く力を込めるばかりでなく意思を伝えるんだ!)
箒「い、いち「箒」
箒「えっ……?」
一夏「…………」ガバッ
箒(え、一夏! 顔が迫って……!)
チュッ
箒「ああ……」
箒(あのときは、告白が轟音にかき消されてしまったが……今なら)
箒「…………」
ギュウゥゥゥ
箒(行け! 言うんだ箒! 一夏の腕を抱く力を込めるばかりでなく意思を伝えるんだ!)
箒「い、いち「箒」
箒「えっ……?」
一夏「…………」ガバッ
箒(え、一夏! 顔が迫って……!)
チュッ
44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/10(日) 11:18:53.47 ID:p9pW0SE30
箒「ふぁっ………」
一夏「ん……はぁ……」
箒「ふ……ふわぁぁぁ………!」カアァァァァ
一夏「…………」ドンッ
箒「たっ!」
箒(なんだ? 木立に押しつけられたのか)
一夏「はあっ……はあっ……」ガバッ
箒「んっ……! んんっ……!(強引に口付けをっ……)」
一夏「ん……はぁ……」
箒「ふ……ふわぁぁぁ………!」カアァァァァ
一夏「…………」ドンッ
箒「たっ!」
箒(なんだ? 木立に押しつけられたのか)
一夏「はあっ……はあっ……」ガバッ
箒「んっ……! んんっ……!(強引に口付けをっ……)」
45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/10(日) 11:25:12.57 ID:p9pW0SE30
箒(一夏の奴、こんなに力が強かったのか……でも……)
一夏「ふううぅぅぅ………ふうぅぅ………!」
箒「痛い! 痛い! 頼むから乱暴に押さえつけないでくれ! もう少し優しくっ……」
一夏「……」グイッ
箒「ん………ちゅ……ちゅぷっ……ぷあっ……」
一夏「はぁっ……」ジーッ
箒「うっ……ううっ……」ジワッ
一夏「……」ガシッ グイッ
ドサッ
箒「きゃああっ!」
一夏「ふううぅぅぅ………ふうぅぅ………!」
箒「痛い! 痛い! 頼むから乱暴に押さえつけないでくれ! もう少し優しくっ……」
一夏「……」グイッ
箒「ん………ちゅ……ちゅぷっ……ぷあっ……」
一夏「はぁっ……」ジーッ
箒「うっ……ううっ……」ジワッ
一夏「……」ガシッ グイッ
ドサッ
箒「きゃああっ!」
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/10(日) 11:31:42.71 ID:p9pW0SE30
箒「痛たた……はっ!」
一夏「…………」ジロッ
箒「ひっ!」
一夏「よーし……」スッ
箒「やっ……」
一夏「…………」
箒「やめてくれぇ……!!」
一夏「!」
箒「嫌だあぁ……! こんなの嫌だあぁぁ……」ポロポロ
一夏「…………」ジロッ
箒「ひっ!」
一夏「よーし……」スッ
箒「やっ……」
一夏「…………」
箒「やめてくれぇ……!!」
一夏「!」
箒「嫌だあぁ……! こんなの嫌だあぁぁ……」ポロポロ
50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/10(日) 11:45:21.00 ID:p9pW0SE30
一夏「箒……」
箒「わ、私は……優しい一夏じゃないと嫌だ! 戻ってくれ!」
一夏「俺は……興奮して我を忘れちまって……」
箒「なあ、一夏……私の体だけしか見てくれないのか?
私は……おまえの情欲を満足させるだけの女なのか?」
一夏「違う! 俺はおまえの仕草とか優しさとか……強さの裏に弱さを隠していたところを知って……
守ってやりたくなって……そのはずだったんだ……」
箒「そうか」
一夏「すまん箒。立ってくれ」スッ
箒「我を忘れても……おまえはちゃんと私の呼び声に応えてくれたんだ」
一夏「箒……?」
チュッ
箒「ふふっ」
一夏「あっ……」
箒「わ、私は……優しい一夏じゃないと嫌だ! 戻ってくれ!」
一夏「俺は……興奮して我を忘れちまって……」
箒「なあ、一夏……私の体だけしか見てくれないのか?
私は……おまえの情欲を満足させるだけの女なのか?」
一夏「違う! 俺はおまえの仕草とか優しさとか……強さの裏に弱さを隠していたところを知って……
守ってやりたくなって……そのはずだったんだ……」
箒「そうか」
一夏「すまん箒。立ってくれ」スッ
箒「我を忘れても……おまえはちゃんと私の呼び声に応えてくれたんだ」
一夏「箒……?」
チュッ
箒「ふふっ」
一夏「あっ……」
51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/10(日) 11:54:23.58 ID:p9pW0SE30
一夏「…………」ポーッ
箒「……ばか」
一夏「ほ、箒。ごめんな! その、ファーストキスをあんな形で……」
箒「だから、さっきのでおあいこだ。もう言うな、そのことは」
一夏「でも俺が申し訳ないよ」
箒「そうか、なら……一度優しく抱きしめてくれないか?」
一夏「お、おう」
キュウッ
箒「一夏……」
一夏「な、何だ?」
箒「……ばか」
一夏「ほ、箒。ごめんな! その、ファーストキスをあんな形で……」
箒「だから、さっきのでおあいこだ。もう言うな、そのことは」
一夏「でも俺が申し訳ないよ」
箒「そうか、なら……一度優しく抱きしめてくれないか?」
一夏「お、おう」
キュウッ
箒「一夏……」
一夏「な、何だ?」
52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/10(日) 12:01:41.93 ID:p9pW0SE30
箒「キスの味は……甘かったぞ?」
一夏「俺は……苦かったけど、やっぱり甘かったな」
箒「? さあ、そろそろ戻ろう。心配させてしまう」
一夏「おう……」
箒「…………」テクテク
一夏「箒!」
箒「!」
一夏「本当にごめんな! でも俺は、おまえの体だけが目当てだったんじゃない!
どうしても体が熱くなってどうにも止められなくなっただけなんだ!」
箒「…………」
一夏「今日だって、昔の思い出を拾ったり一緒に喫茶店に入ったときはすごく楽しかったんだ!
これは絶対嘘じゃないぞ!」
一夏「」
一夏「俺は……苦かったけど、やっぱり甘かったな」
箒「? さあ、そろそろ戻ろう。心配させてしまう」
一夏「おう……」
箒「…………」テクテク
一夏「箒!」
箒「!」
一夏「本当にごめんな! でも俺は、おまえの体だけが目当てだったんじゃない!
どうしても体が熱くなってどうにも止められなくなっただけなんだ!」
箒「…………」
一夏「今日だって、昔の思い出を拾ったり一緒に喫茶店に入ったときはすごく楽しかったんだ!
これは絶対嘘じゃないぞ!」
一夏「」
54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/10(日) 12:07:01.14 ID:p9pW0SE30
箒「どうした? 絶句して……うん」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
鈴「あはははは……」
セシリア「うふふふふふ」
シャル「なるほどね、そっかそっか」
ラウラ「ふ菓子はうまいな」パクパク
箒「ど、どうしておまえたちがここに!?」
鈴「織斑先生から聞いたのよ。一夏が見当たらなくて尋ねたら、今日は篠ノ之神社の手伝いに行ってるってさ」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
鈴「あはははは……」
セシリア「うふふふふふ」
シャル「なるほどね、そっかそっか」
ラウラ「ふ菓子はうまいな」パクパク
箒「ど、どうしておまえたちがここに!?」
鈴「織斑先生から聞いたのよ。一夏が見当たらなくて尋ねたら、今日は篠ノ之神社の手伝いに行ってるってさ」
56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/10(日) 12:11:19.93 ID:p9pW0SE30
シャル「箒と一緒に、ね」
セシリア「急いで皆さんと共に駆けつけたんですが、既に二人で散歩したあと」
ラウラ「しかし、あの雪子という女は強者だな。あの手この手で引きとめようとしてくる
大幅に足止めを食らってしまった」
鈴「あんたがお菓子攻勢に引っかかるからでしょ! そのせいで探しに行けなかったんだから!」
セシリア「急いで皆さんと共に駆けつけたんですが、既に二人で散歩したあと」
ラウラ「しかし、あの雪子という女は強者だな。あの手この手で引きとめようとしてくる
大幅に足止めを食らってしまった」
鈴「あんたがお菓子攻勢に引っかかるからでしょ! そのせいで探しに行けなかったんだから!」
57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/10(日) 12:19:54.08 ID:p9pW0SE30
セシリア「でもまあ……意外と近くにいたみたいですわね」
シャル「ねえ、一夏……『おまえの体だけが目当てだったんじゃない! 』って箒に言ってたけど、どういうことなのかな……?」メラメラメラ
一夏「そ、それは……」
箒「…………!」カアァァァァ
雪子「あらあら、一夏くんと箒ちゃん、帰ってきてたのね」
一夏「おばさん……!」
雪子「さあさあ、皆さんも今日はせっかく来てくれたんだから、晩御飯を食べていってくださいな」
シャル(いいとこだったのに……)
雪子「まだお菓子も余っているし。ね、ラウラさん」
ラウラ「皆、好意は素直に受取ろうじゃないか」
鈴「あんたねえ!」
シャル「ねえ、一夏……『おまえの体だけが目当てだったんじゃない! 』って箒に言ってたけど、どういうことなのかな……?」メラメラメラ
一夏「そ、それは……」
箒「…………!」カアァァァァ
雪子「あらあら、一夏くんと箒ちゃん、帰ってきてたのね」
一夏「おばさん……!」
雪子「さあさあ、皆さんも今日はせっかく来てくれたんだから、晩御飯を食べていってくださいな」
シャル(いいとこだったのに……)
雪子「まだお菓子も余っているし。ね、ラウラさん」
ラウラ「皆、好意は素直に受取ろうじゃないか」
鈴「あんたねえ!」
58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/10(日) 12:24:11.63 ID:p9pW0SE30
雪子「ささ、皆さん。いつまでもこんなところに溜まってないで」
セシリア「むう……」
一夏「箒」ヒソヒソ
箒「どうした?」ヒソヒソ
一夏「今日のことで俺に幻滅してないんなら……これからもよろしく頼む。
俺もおまえがいないと辛いんだ」
箒「!」キュン
箒「私も同じだ……だから安心しろ」
雪子(ふふふ……初々しい二人ね♪)
セシリア「むう……」
一夏「箒」ヒソヒソ
箒「どうした?」ヒソヒソ
一夏「今日のことで俺に幻滅してないんなら……これからもよろしく頼む。
俺もおまえがいないと辛いんだ」
箒「!」キュン
箒「私も同じだ……だから安心しろ」
雪子(ふふふ……初々しい二人ね♪)
62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/10(日) 12:30:45.84 ID:p9pW0SE30
一夏「さ、行くか皆!」
セシリア「ええ」
鈴「ちょっと一夏ー! 今日は箒と何してたのよ?」
シャル「ねえねえ箒……一夏どんなことを言ってたの?」
箒「わ、私はおまえが一夏と二人で過ごしていたときのことを深く詮索はしなかったぞ!
だからあまり追求するな!」
シャル「む~~!」
箒(まったく……言えるわけがないだろう。これは私だけの秘密だ)
箒(初キスは抹茶クリーム味だったことは、な)
おしまい
セシリア「ええ」
鈴「ちょっと一夏ー! 今日は箒と何してたのよ?」
シャル「ねえねえ箒……一夏どんなことを言ってたの?」
箒「わ、私はおまえが一夏と二人で過ごしていたときのことを深く詮索はしなかったぞ!
だからあまり追求するな!」
シャル「む~~!」
箒(まったく……言えるわけがないだろう。これは私だけの秘密だ)
箒(初キスは抹茶クリーム味だったことは、な)
おしまい
63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/06/10(日) 12:31:02.05 ID:p9pW0SE30
見てくれた皆、ありがとう
引用元: ・一夏「これからもよろしく頼む」
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