1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/02(木) 13:30:31.29 ID:/XGib/qa0
千早「…くっ」グギュルル

千早「…(まずいわね…今朝牛乳飲み過ぎたかしら…)」

車内放送『…開ク扉ニゴ注意クダサイー』

千早「(…次の収録まであと30分……)」

千早「(ここで降りたら遅刻は確定ね……)」

千早「(くっ…どうしてこんな日に限ってこんな田舎に……)」

千早「(…そうだわ、こういう時は違う事を考えていればいいのよ)」

千早「(……そういえば、一昨日の朝ごはん、何だったかしら?)」

千早「(…確か…夕飯の残りのカレーだったかしら…)」

千早「…!」グギュルルルル

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/02(木) 13:34:01.32 ID:/XGib/qa0
千早「くっ!(し、しまった…!カレーなんてこんな時、絶対思い出してはいけないものじゃない!)」

千早「(落ち着け…落ち着くのよ、私…)」

千早「すー…はぁ…」

千早「ふぅ…(なんとかこの波はやり過ごせたわね……)」

千早「(何か、何か楽しいことを考えるのよ…)」

千早「(何か楽しいこと…

やよい「あれ?千早さん?」

千早「あ、高槻さん、どうかしたの、こんなところで」

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/02(木) 13:38:00.42 ID:/XGib/qa0
やよい「あのぅ…実は、ロケの移動中にプロデューサーたちとはぐれちゃって…」

千早「そうだったの…もしかして、近くのテレビ局に行きたいのかしら?」

やよい「あ、はい!じゃあもしかして…」

千早「ええ、私もよ」

やよい「よかったぁ…あの…付いて行ってもいいですか?」

千早「ふふ、もちろんよ」

やよい「うっうー!ありがとうございます!お姉ちゃん!…あ///」

千早「おねえ…ちゃん?」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/02(木) 13:42:46.98 ID:/XGib/qa0
やよい「ご、ごめんなさい、千早さん!つい…」

千早「ふふ、いいのよ、やよい」

やよい「千早さん…?」

千早「お姉ちゃんが一緒に行ってあげるから、安心なさい?」

やよい「あ…うん!ありがとう!お姉ちゃん!」

千早「ふふ」

やよい「えへへ//」

千早「あら…?」

やよい「どうかしたの?お姉ちゃん」

千早「ちょっとじっとしてて…」スッ

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/02(木) 13:47:06.82 ID:/XGib/qa0
やよい「お、お姉ちゃん…?」

やよい「(あ…お姉ちゃんの顔が目の前に…////)」

千早「…これでよし、と」

やよい「あ…」

千早「もやし、髪についていたわよ」シャキッ

やよい「あ、ありがとう、お姉ちゃん」キュン

千早「アイドルなんだから、身だしなみには常に気をつけなさい?いつだれが見てるかわからないから」

やよい「はい…ごめんなさい…」しゅん

千早「ほーら、そんなに落ち込まないの」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/02(木) 13:52:46.92 ID:/XGib/qa0
やよい「だって…」

千早「やよい、私が一番好きなやよいって、どんなやよいなのかわかる?」

やよい「…え?」

千早「…私はね、笑顔のやよいが大好きよ」

千早「でも、今のやよいはそんなに好きではないわ」

やよい「あぅ…」

千早「…私のこと、もう嫌い?」

やよい「そ、そんなこと!」

千早「じゃあ…ほら、笑って?」ニコッ

やよい「あ…//うん!」)」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/02(木) 13:57:29.64 ID:/XGib/qa0
千早「はぁはぁはぁはぁ……やよい、おいで…」

千早「…!」

千早「(いけないわ…つい声に…)」

千早「(…はぁ、高槻さんとどうにかして結婚できないかしら……)」

千早「!!」

千早「(ち、痴漢!?)」

千早「(くっ…こんな時に…)」ギリ

千早「んっ…(こ、声が…出ない……)」

???「…」ツー

千早「っはぅん!」ゾクゾク

千早「(この手つき…まさか!)」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/02(木) 14:03:03.23 ID:/XGib/qa0
春香「ハァハァハァハァ…千早ちゃん…千早ちゃん…」

千早「は、春香!何してるの!」

春香「!」

千早「んもう…」

千早「(これがもし男の人だったら私は今ごろ…)」

千早「(…ダメね、そんなこと考えちゃ)」

春香「あの…千早ちゃん、怒ってる?」

千早「…突然お尻触ってくるのだもの、誰だって怒るわ」

春香「…うぅ、ごめん……」

千早「っ!」ギュルル

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/02(木) 14:09:49.08 ID:/XGib/qa0
車内放送『次ハ-終点、シュ-テン-』

千早「(次の駅まで約30秒…やっと…やっとこの苦しみから解放される…!)」

春香「ち、千早ちゃん、顔色悪いよ?大丈夫?」

千早「え、ええ…だい…じょうぶ……よ…」

春香「ほ、ほんとに?」

千早「大丈夫…大丈夫だから…」

車内放送『シューテンーシューテンー、ヒラクトビラニ…』

千早「!」ダッ

千早「(トイレは…あそこね)」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/02(木) 14:17:09.40 ID:/XGib/qa0
千早「(階段を左上方17度の角度に1段飛ばしで…いえ、2段飛ばしで駆け上る…)」

千早「(ちょっとはしたないけれど、女子トイレへの潜入が無事済み次第ベルトを緩める)」

千早「(そして…個室へ飛び込み、鍵をかけると同時に一気にズボンと下着を下す…!)」

春香「待って!」ギュッ

千早「何よ!放して!」

春香「突然お尻触ったのは謝るよ!…でも、そんなに避けること……」

千早「(あーーーーめんどくせえええ)」

千早「わかったから、もう怒ってないから…」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/02(木) 14:21:10.99 ID:/XGib/qa0
春香「じゃあ、何で!」

千早「何でもないわ…」

春香「嘘だよ!」

千早「…」

春香「やっぱり千早ちゃん、体調が悪いんだね…?」

千早「(ああそうだよ!嘘だよ!今さいっこうに腹いてえよ!)」

千早「……」

春香「私が肩貸してあげるから…ほら、あっちのベンチでちょっとだけ休憩しよ?」

千早「(目の前に天国があるのに…何でわざわざ逆方向でタイムロスしなきゃならないんだよ!あほか!ああ、アホだな!)」

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/02(木) 14:27:21.34 ID:/XGib/qa0
春香「あ、大丈夫だよ!小鳥さんには私から連絡入れておくから!」

千早「おせっかいはやめて!!」

春香「っ」

春香「…そうだよね、私、お節介だよね……」ポロポロ

千早「(あーもう!何で泣くのよ!早く手を離せっての!!)」

千早「手を…放して」

春香「…」

千早「放して!」キッ

春香「放さないよ……だって…」

春香「だって!今放しちゃったらもう…千早ちゃんがどこか遠くへ行っちゃう気がするから!」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/02(木) 14:28:12.43 ID:mVbe9QOZ0
春香wwwww
ちょっとうぜぇwwwwww

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/02(木) 14:33:03.81 ID:/XGib/qa0
千早「(天国へは行くけど、すぐ戻ってくるから!だから放せ!頼むから!)」

春香「だから…千早ちゃんと仲直りできるまで…この手は放さない、何があっても絶対に」

千早「くっ…(どうする…?どうしたらいい?)」

春香「千早ちゃん…私…」

千早「分かったわ…春香、一緒に来て!」グイ

春香「わ、わわ!」

千早「…!」タッタッタッ

春香「ちょ!千早ちゃん!階段怖い!早い!危ない!」

千早「大丈夫よ!春香は何かあるところでは絶対に転ばないから!」

春香「え、ええ!?私そんな特殊能力あったの!?」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/02(木) 14:42:09.63 ID:/XGib/qa0
千早「!!(今よ!ここでかかとで一瞬ブレーキをかけて、直角に曲がる…!)」キュッ

春香「ふあぁぁあ!」

千早「…」タンッ

千早「…!(そうだったわ…ベルト……春香の手を振りほどいて…)」

千早「(いえ、片手でいけるわ!)」カチャチャ

春香「ち、千早ちゃん!何のつもりでトイr」

千早「でやぁぁあ!!」ダンッ

春香「おわっ!」

千早「春香!鍵を閉めて!」

春香「え?え?」

千早「早く!」

春香「う、うん」カチャ

千早「インフェルノーーーーーーー!!!!!!!!」

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/02(木) 14:47:20.01 ID:/XGib/qa0
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千早「…(こうして戦いが終わった…)」

千早「(それと同時に、私は親友を一人失った…)」

千早「(春香を失ったことによる、私への精神的ダメージは大きい)」

千早「(でも…)」

千早「(いえ、だからこそわかる…)」

千早「(この戦いによって得られたものは大きい)」

千早「(だから私は応援し続ける…)」

千早「(電車内で戦う、あなたのことを…)」

おわる

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/08/02(木) 15:14:52.77 ID:T1ci+isp0
漏らしてほしかった

引用元: 千早「…(漏れそう)」