1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/25(月) 00:48:05.19 ID:bHuNoybn0
凛「えっ、ま、真姫ちゃん?」

真姫「私より遥かに格下なのに、無駄に張り合おうとするしね」

にこ「なっ、なんですってぇ!?」

真姫「ホントのことでしょ」

凛「そんな感じの冗談は、笑えないと凛は思うにゃあ」

真姫「あら、私はふざけてなんかないわ」

にこ「にこのどこがアンタに負けてるっていうのよ!」

真姫「全部、かな」

にこ「はぁ?」

真姫「……ふんっ」

凛「ちょ、2人ともぉー……」

2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/25(月) 00:50:52.70 ID:bHuNoybn0
にこ「にこが1番かわいいわよ!」

真姫「私の方が人気だけど」

凛「え、えと、ほら……にこちゃんも真姫ちゃんも顔が怖いにゃー?」

にこ「そんなはずないじゃないっ!」

真姫「にこちゃん出待ちされかことある?」

にこ「うっ……!」

真姫「無いわよね」

にこ「あ、あるに決まってるじゃn」

真姫「無いでしょ」

にこ「……」

凛(真姫ちゃんすっごく当たりが強いのにゃ……)

3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/25(月) 00:53:11.46 ID:bHuNoybn0
真姫「私の方が人気があるし」

にこ「ちょっ……!」

真姫「歌も上手いし」

にこ「んむ……!」

真姫「スタイルもいいし」

にこ「くっ……!」

真姫「育ちもいいし」

にこ「……」

真姫「あ、にこちゃんの家も専属の料理人がいるんだっけ?」

にこ「……」プルプル

凛(いくら真姫ちゃんでも、これは許せないにゃ……!)

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/25(月) 00:55:40.56 ID:bHuNoybn0
真姫「にこちゃんてさぁ、μ’sの中で1番ちっちゃいわよね?」

にこ「……それがなによ」

真姫「おまけに1番貧相な体ね」

にこ「……」

真姫「なのに毎回私に突っかかってきて。馬鹿じゃないの?かわいいわね」

凛(んっ?)

真姫「あと、なんだったかしら。あの……あれよ。に、にっこ……」

にこ「……」プルプル

真姫「ねぇ、にこちゃんやってみてよ。いつもみたいにさぁ、ねぇ?ほら、早く」

にこ「……」

にこ「……に、にっこにっこ、にー……」

凛(こんな元気の無いにっこにっこにー、初めて聞いたにゃ)

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/25(月) 00:57:20.69 ID:bHuNoybn0
真姫「そうそう! それよ! もう一回やって!」

にこ「に、にっこにっこにー……」

真姫「あははっ! すごいわよねー、恥ずかしくて見てられない。かわい過ぎて、こっちが照れちゃうもの」

凛「えっ?」

真姫「どうかした?」

凛「ん、いや、えーっと……つ、続けて」

真姫「そう。はぁ……それにしても、にこちゃんみたいなのが3年生ってねぇ……」

にこ「……」

真姫「逆にかわいいじゃない」

凛「ストーップ! やっぱストップにゃ!」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/25(月) 00:58:22.44 ID:bHuNoybn0
真姫「なによ凛」

凛「え、真姫ちゃんあれだよね? ジョークだにゃ?」

真姫「ジョーク? そんな訳ないじゃない」

凛「えー。でもさっき……」

真姫「人気がないとか、体が貧相とか、かわいいとか全部ホントのことじゃない」

にこ「っ! ……ひどい」

凛「にこちゃん気付いてー、紛れ込んでるにゃ」

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/25(月) 01:01:38.13 ID:bHuNoybn0
真姫「他には……あ、そうね。私の方が勉強も出来る」

にこ「……1年と3年じゃ比べようがないじゃない」

真姫「少なくとも1年の頃のにこちゃんよりは、成績いいと思うけど?」

にこ「……!」

真姫「この前も赤点取らないように、必死で勉強してたもんね。まぁ、私は赤点なんてとったことないけどね」

にこ「」

真姫「机に座りながらウンウン唸っててさ。なにあれ? 正直、見ててイライラしたわ」

にこ「……ごめん」シュン

真姫「ホントよ。3年の範囲だから、かわいいにこちゃんに教えてあげることが出来なくて不快だったわ」

凛「にこちゃんデレだよ! 今真姫ちゃんデレたよ! 聞いてたにゃ!?」

にこ「……ご、ごめ」ショボン

凛「人の話は最後まで聞こうぜにっこにっこにー!!」

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/25(月) 01:04:22.79 ID:bHuNoybn0
真姫「にこちゃん、卒業したらどうするつもり?」

にこ「そ、そりゃあ大学に……」

真姫「そんな成績で?」

にこ「うぐっ……」

真姫「希や絵里は心配ないけど、にこちゃんじゃねぇ」

にこ「にこだって! ちゃんと勉強するわよ!」

真姫「今からやったって間に合わないわよ。もしいけたとしても、FランよFラン。そんなんじゃ、大学いく意味ないし」

にこ「……」

真姫「高校卒業したら働くしかないわね」

にこ「そんな……働くだなんて……」

真姫「にこちゃん一応料理出来るんだから、シェフとかいいんじゃない? あっ、そういえば私の家、専属の料理人募集してたわー」 チラッ チラッ

凛「真姫ちゃん不器用過ぎるにゃ」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/25(月) 01:07:33.13 ID:bHuNoybn0
にこ「……るし」

真姫「えっ? 何よ?」

にこ「だったら、にこ本物のアイドルになるし!」

真姫「はっ、はぁ? ちょ、何よそれ意味わかんないっ!」

凛「あ、にこちゃんが自分のものにならないかもしれなくて、真姫ちゃん焦ってるにゃ」

にこ「卒業したら、どこかの事務所入って、たくさんレッスンして、TVに出て、アイドルデビューするもんっ!」

真姫「はぁー……もう、ふざけないでよ」

にこ「ほ、本気だしっ!」

真姫「いくらスクールアイドルとはいえ、本物のアイドルになれると思うの?」

にこ「にこならなれるわよ!」

真姫「自称アイドルだけど、所詮は素人なのよ、スクールアイドルは」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/25(月) 01:10:00.00 ID:bHuNoybn0
真姫「スクールアイドルって、自分たちで名乗ればなれるのよ。けど、本物のアイドルは自分から名乗ってもなれるものじゃない。スカウトされたり、オーディションに合格して、他人から認められてやっとアイドルになる資格を与えられるの」

にこ「……」

真姫「どれだけスクールアイドルの中で歌やダンスが上手いからって、本格的なレッスンを受けたアイドル候補生に勝てると思う?」

にこ「そ、それは……」

真姫「その上! そんなスクールアイドルの中でも! 特別歌やダンスが上手いわけではないにこちゃんが! 本物のアイドルデビューなんてできると思う!?」

にこ「……」グスッ

凛「でもにこちゃんかわいいんだよね?」

真姫「当たり前じゃない!! 1番かわいいわよっ!!」

凛「もうなんなの真姫ちゃん」

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/25(月) 01:11:46.39 ID:bHuNoybn0
にこ「それでも……そ、それでもにこはっ……」グスッ

真姫「……」

凛「にゃあ……」

真姫「まぁ、あくまで客観的に分析しただけだから、にこちゃんが本気でやりたいなら止める理由なんてないし」

凛「あ、真姫ちゃんのデレが始まるにゃ」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/25(月) 01:12:56.43 ID:bHuNoybn0
真姫「そりゃ、すぐデビューというのは無理だと思うけど、なんたってにこちゃんかわいいし。世間がそのかわいさに気付くまでのタイムラグは、しょうがないわね」

真姫「にこちゃんのかわいさを1番理解してるのは、もちろん私だけどね。天使かよってくらい、かわいい。にこちゃんマジ天使、マジにっこにっこにー」

真姫「私のにこちゃんがみんなのにこちゃんになるのは、少し寂しいけどね。あっ、私の気持ちなんかどうでもいいのよ。にこちゃんのかわいさに比べたら」

凛「今サラッと私のって言ったにゃ」

真姫「どんなちっぽけなライブだって必ず見にいくし、遠くでの営業だってすぐに駆けつけるし、CD出せば絶対段ボール単位で買うわ。私……ごほっごほっ、ファンは」

にこ「……はは、フォローありがと」ウルウル

真姫「別に。フォローなんかじゃないし」

凛「うんうんフォローじゃないにゃ」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/25(月) 01:14:42.93 ID:bHuNoybn0
真姫「あー、なんで私こんなこと言ってるんだろ。にこちゃんの進路なんて、どうでもいいのよ」

にこ「……」シュン

真姫「自分で勝手に悩んでればいいじゃない。どうせ私がにこちゃん養うんだし」

にこ「……悪かったわね」 グスッ

凛「にこちゃんは馬鹿なのかにゃ?」

真姫「それよりもまだ言いたいことあるのよね」

にこ「……」

真姫「ねぇ、分かってる? にこちゃんのせいで、私すっごい迷惑してるのよ?」

にこ「……」グスッ

凛「シリアス? いや、茶番だにゃ」

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/25(月) 01:16:52.57 ID:bHuNoybn0
真姫「ほら、ラブライブOPの時のにこちゃん」

凛「『僕らは今の中で』だにゃ? とってもいい歌で、凛は好きにゃ。PVの撮影も楽しかったにゃー」

真姫「まず始めの立ち位置、私とにこちゃん遠いよね?」

凛「そこっ!?」

真姫「前列の私たちが真ん中で別れて後ろに下がるのだけど、私前列だしにこちゃん後列だし、しかも下がる時はにこちゃんから逆方向へ向かって下がるから、この時私のテンションもものすごい下がってるのよ? 分かる?」

にこ「……ごめん、なさい」グスッ

凛「にこちゃん気付いてー、怒ってるけど内容全く大したことないにゃー」


http://youtu.be/KmJrD6ObGRQ


21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/25(月) 01:18:21.45 ID:bHuNoybn0
真姫「次いくわよ、Aメロが始まるわね」

凛「穂乃果ちゃんたち2年トリオだにゃ。みんなかわいいのにゃ」

真姫「続いて私たち1年生のパート」

凛「凛たちにゃ!」

真姫「はいここ! ここよここっ! この時にこちゃん何してるの!?」

にこ「え、えっ……2人組で踊ってるけど……」

真姫「なんでことりちゃんと組んでるのよ! 私と組んでよ!」

凛「無茶苦茶言ってるにゃあ」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/25(月) 01:19:16.95 ID:bHuNoybn0
真姫「そしてBメロね」

凛「ここで3年トリオになるにゃ。にこちゃんもいるのに、どこが不満かにゃー?」

真姫「よく見てなさい」

凛「……」

にこ「……」

真姫「……」

凛「あっ、今にこちゃんと真姫ちゃん一緒に映ったにゃ」

真姫「あっそう。それはどうでもいいのよ」

凛「そのにやけ顔を引っ込めてから言って欲しいにゃ」

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/25(月) 01:21:31.82 ID:bHuNoybn0
<イクンダヨ~♪


真姫「止めて。ここよ、ここ」

凛「木の下で真姫ちゃんたちが歌ってるシーンかな? どーせ、にこちゃんの隣がいいとかかにゃ?」

真姫「違うわよ。にこちゃんのポーズよ」

にこ「私の?」

真姫「あんなに両足上げて、スカートの中丸見えじゃない!」

にこ「え……あっ」

にこ「……」

にこ「……///」

真姫「言っておくけどさ、私この時覗きたくて、すっごいムラムラしてたんだけど!?」

凛「かよちーん! 凛とツッコミ代わってにゃーん!」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/25(月) 01:24:18.11 ID:bHuNoybn0
凛「いよいよサビだにゃ」

真姫「ほら、にこちゃんの前列で、また私がこうれt」

凛「みんなかわいいのにゃ」

真姫「隊形移動で前後が入れ替わるわね。ここでもにこちゃんとすれ違うし」

凛「もう真姫ちゃん隠そうともしないよね」


<トーキメーキヲ ダーイーテ♪


真姫「!」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/25(月) 01:24:52.21 ID:bHuNoybn0
凛「みんなが寝転がってるシーンにゃ」

真姫「そっ、そうね」

凛「ここ、にこちゃんが真姫ちゃんに寄り添ってるし」

真姫「へ、へー。そんなシーン撮ったかしら?」

凛「なんでそんなにキョドってるのにゃ」

真姫「別にふちゅうだけど」

凛「あやしーにゃ! 特にあからさまに隠してるそのスマホ! ちょっと凛に見せるのにゃー!」

真姫「ちょ、ダメッ……やめなさいよ……!」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/25(月) 01:26:03.69 ID:bHuNoybn0
凛「……」

真姫「……」

凛「真姫ちゃん」

真姫「黙りなさいよ」

凛「みんなが寝転がってるシーンの、更に自分とにこちゃんとの部分だけを切り取った画像がホーム画面て……」

真姫「それがどうかした?」

凛「もう真姫ちゃんはダメかもにゃ」

にこ「」 トントン

凛「ん? にこちゃんどうしたにゃ?」

にこ「」 スッ

凛「お前もかよ!?」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/25(月) 01:26:53.15 ID:bHuNoybn0
真姫「というわけで、にこちゃんがうっとおしいから」

にこ「……」

凛「なら今すぐにこちゃんを抱きしめるのやめるにゃ」

真姫「今から私の家でにこちゃんを愛でr……にこちゃんのダメな部分直す訓練するから、凛、またね」

凛「え、あ、どうぞ」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/25(月) 01:28:19.27 ID:bHuNoybn0
真姫「ほら、にこちゃん、行きましょう」

にこ「……」コクン

凛「……真姫ちゃん」

真姫「なに?」

凛「えーっと、お幸せに?」

真姫「何馬鹿なこと言ってるのよ」

凛「あー、うん、ごめんにゃ」

真姫「ちょー幸せに決まってるじゃない」

凛「はぁ……」

凛「……」





凛「凛もかよちんとイチャイチャしてくるにゃー」

【終】

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/25(月) 01:28:58.49 ID:bHuNoybn0
じゃあなお前らにっこにっこにー

引用元: 真姫「にこちゃんってうっとおしいわよね」