1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/11/07(木) 22:00:46.36 ID:EKdYtFG40
杏子「なんだって?」

ほむら「だから、クールじゃなくなりたいの」

マミ「どういうことかしら?」

ほむら「私って、クールキャラじゃない?」

マミ・杏子「(いや、どう考えてもクールではないと思う……)」

ほむら「それもこれも、まどかを契約させないた……目標が達せられた今、元に戻したいの」

杏子「もとって、どんな感じだったんだ?」

ほむら「その……言うのは、すこし恥ずかしいわ……」

マミ「(どこがクールなのかしらね、可愛いい)」

2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/11/07(木) 22:05:57.91 ID:EKdYtFG40
マミ「正直に言うわね、ほむらさん」

ほむら「なにかしら?」

マミ「あなた、ぜんぜんクールじゃないわよ?」

ほむら「……え?」

杏子「そうだなー、どっちかというと愛らしいとか、可愛いって感じだな」

ほむら「そんな……とんだ道化じゃない……」

杏子「そういや、ほむらのほうからずっといい匂いがしてるんだよな」

ほむら「ふふっ、さすが杏子ね。じつはいつもご馳走になってばかりでは悪いと思って、クッキーを焼いてきたわ!」フフン

杏子「マジかよ!」

マミ「(ますますクールじゃないわね)」

マミ「それじゃ、紅茶を入れ直すわね。ほむらさんのクッキーを食べながら飲みましょう?」

杏子「やりぃ!」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/11/07(木) 22:10:23.24 ID:EKdYtFG40
ほむら「クールになりたいわ」

杏子「なんでだよ? なりたくなかったんだから、このままでいいじゃん」

ほむら「私は中途半端は嫌いなの。やるならばとことん、よ」

マミ「あ、このクッキー美味しいわね」モグモグ

ほむら「ふふっ、当然よ。小麦粉からこだわったもの」

杏子「たしかに妥協は許さねーな」モグモグ

マミ「後で作り方教えていただけるかしら?」

ほむら「もちろん構わないわ」

杏子「でも、クールとはかけ離れてるよな。クッキー作りだなんて」

ほむら「えっ?」

マミ「(そうなのかしらって表情のほむらさん、可愛い)」

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/11/07(木) 22:18:32.27 ID:EKdYtFG40
杏子「まぁ、ほむらが悩んでるんだ知恵くらい貸してやるよ」

マミ「ええ、ほむらさんの力になれるなら、私も嬉しいわ」

ほむら「……ありがとう」ボソッ

マミ「(小声でお礼を言うほむらさんかわいい)」

杏子「とりあえず私がクールっぽい感じの行動をメモに書いてやるから、やってみろよ」

マミ「私は、そうね……カッコイイ技名集と名乗りをしたためたノートを------」

ほむら「あ、それはいいわ。恥ずかしいから」

マミ「ひどい!」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/11/07(木) 22:28:25.68 ID:EKdYtFG40
ほむら「クールぽい趣味、その一、読書」

ほむら「……クールなのかしら? とりあえず、読みましょうか」

ほむら「」ベラッ

ほむら「」ペラッ

ほむら「」ペラッ

ほむら「」ウルウル

まどか「ほむらちゃん、何見てるの?」

ほむら「ああ、まどか、これなんだけど……」

まどか「あー! 私もこの恋愛小説読んだよ! 切ないよね!」

ほむら「ええ、少し涙腺が緩んでしまったわ」

さやか「(あいかわらずほむらは可愛いなー)」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/11/07(木) 22:34:28.72 ID:EKdYtFG40
ほむら「クールぽい趣味、その二、自習」

ほむら「……クールというよりはただ真面目なだけじゃないかしら……」

ほむら「とりあえず授業の予習をしておきましょうか」

ほむら「」カキカキ

ほむら「」カキカキ

ほむら「」カキカキ

まどか「ほむらちゃん、お勉強?」

ほむら「ええ、予習は大事ですもの」

まどか「あ、ほむらちゃんの消しゴムっていい匂いするね!」

ほむら「ええ、イチゴの香りよ。気に入ってるの」ニコニコ

さやか「(ほむらは乙女だなぁ)」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/11/07(木) 22:42:14.37 ID:EKdYtFG40
ほむら「クールぽい趣味、その三、音楽鑑賞」

ほむら「いよいよどこら辺がクールなのかがわからなくなってきたわね。物静かなのがクールということかしら」

ほむら「とりあえず前にかったCDでも聴きましょう」

ほむら「」シャカシャカ

ほむら「」シャカシャカ

ほむら「」シャカシャカ

まどか「ほーむらちゃん! 何を聴いてるの?」ヒョイ

ほむら「あっ……この前に買ったCDをiPodに入れてきたの」

まどか「きゃりーぱみゅぱみゅだね!」

ほむら「ええ、なんだか楽しくなるから好きなの」

さやか「(あのCD聴いてるんだ……)」

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/11/07(木) 22:51:02.33 ID:EKdYtFG40
ほむら「クールな趣味、その四、朝食はサンドイッチ」

ほむら「これは完全に杏子の主観よね」

ほむら「今日はお弁当作ってないから、購買で買うことにしましょう」

ほむら「なんで中学に購買があるのかはわからないけれど、相変わらずの人ね」

ほむら「」ガヤガヤ

ほむら「」ガヤガヤ

ほむら「」ガヤガヤ

さやか「あれ、ほむら? つったって何してるの?」

ほむら「人が履けなくて進めないの」

さやか「だめだね、ほむら。こういうのは勝ち取るものなのだよー、何が欲しいの?」

ほむら「サンドイッチが食べたいのだけれど……」

さやか「よし、このさやかちゃんにまっかせなさーい!」

ほむら「(かっこいい……!)」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/11/07(木) 23:00:44.18 ID:EKdYtFG40
ほむら「」モグモグ

さやか「ほむらは随分おとなしく食べるのね。食事中のおしゃべりも楽しいよ?」

ほむら「お行儀が悪いわ」

さやか「へ、変なところで礼儀正しいんだね……」

ほむら「」モグモグ

まどか「もう、二人していなくなるなんてひどいよ! 探したんだよ?」

ほむら「! さぁ、まどか、私の隣へどうぞ!」イソイソ

さやか「こらこら、行儀はどうしたー?」

まどか「えへへ、お邪魔するね!」

さやか「まったく、イチャイチャと見せつけてくれちゃって……」

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/11/07(木) 23:07:14.45 ID:EKdYtFG40
ほむら「クールぽい行動、その一、なんでもないふうに手助け」

ほむら「……これは、とりあえず誰かを何気なくサポートすればいいのかしら?」

ほむら「でも、そんな相手は……ああ、ひとりいたわね」

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ほむら「」ガラガラ

ほむら「」ガラガラ

ほむら「」ガラガラ

モブ「はい、ティッシュ3つね!」

ほむら「……食材はいくらあってもいいわよね」

ほむら「福引一回1000円……ループの中で宝くじや競馬で貯めた貯金が大量にあるわ」

ほむら「ふふっ絶対当てるわ……!」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/11/07(木) 23:10:17.03 ID:EKdYtFG40
ほむら「さやか、昨日のお昼のお礼をさせてもらうわ」

さやか「えっ? いいよ、そんなの。好きでやったことだし」

ほむら「私に気がすまないの。ここにたまたま当たった遊園地優待券があるわ。私はつかわないから、あなたにあげるわ」

さやか「ええ? まどかといってくればいいじゃない」

ほむら「あなたこそ、上条恭介といってきなさい。たまたま当たったからあげるだけで他意はないわ」

さやか「ええ!? 恭介と? う、うーん……なんか恥ずかしいけど、誘ってみるよ、ありがとう、ほむら!」

ほむら「ええ。気にしないで(すごくクールじゃないかしら、今の私!)」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/11/07(木) 23:13:23.12 ID:EKdYtFG40
ほむら「クールな行動、その二、口数は少なく」

ほむら「ミステリアスな感じかしらね?」

ほむら「でも、これ、一歩間違えると孤立するんじゃ……」

ほむら「まぁ、何事も経験よね!」

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まどか「ほむらちゃん、次の授業は移動教室だよ!」

ほむら「ええ、わかっているわ」

まどか「ほむらちゃん、体育の二人ひと組一緒に組もうよ!」

ほむら「ええ、構わないわ」

まどか「ほむらちゃんのお弁当、豪華だね!」

ほむら「一つ差し上げるわ」

まどか「ほむら今日は口数少ないよね……私と一緒だとつまらない、かな……?」

ほむら「そんなことないわ! まどかと一緒だと、たとえ公園でも楽しいわ! 私はまどかが大好きだもの!」

まどか「えへへ、ありがとう、ほむらちゃん!」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/11/07(木) 23:16:28.28 ID:EKdYtFG40
杏子「どうだった?」

ほむら「ふふっ、完璧よ! 完璧にこなしたわ!」

杏子「まどか、ほむらの様子はどうだった?」

まどか「いつもどおり可愛かったよ!」

杏子「だめじゃねーか!」

ほむら「そ、そんなことないはず、よ……?」

杏子「とりあえずまどかの後ろから出て来い」

まどか「ほむらちゃんは可愛いなぁ……」

ほむら「そ、そうかしら……」

杏子「照れてんじゃねーよ! クールさの欠片もねーよ!」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/11/07(木) 23:18:57.83 ID:EKdYtFG40
ほむら「私はあなたのメモどうりに行動したわよ!」

まどか「メモは見せてもらったけど、ほむらちゃんはちゃんとそのとおり行動してたよ?」

杏子「それじゃ、私が悪いってのか?」

まどか「ほむらちゃんの可愛さがいい感じに発揮されてたね、全部」

杏子「……そういや、ほむらってそういうやつだったな」

ほむら「なんか、すごく馬鹿にされている気がするのだけれど……」

まどか「私はそのままのほむらちゃんが好きだよ?」

ほむら「私はこれからもこのままでいることにするわ!」

杏子「もう、勝手にしてくれ……」

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/11/07(木) 23:20:45.72 ID:EKdYtFG40
終わりです
今回は短めに終わらせました
クールになりきれないほむらちゃんが個人的にツボです
機会があったら、淡々とギャグテイストなものを書きたいです
読んでいただき、ありがとうございました

引用元: まどか「クールになりたいほむらちゃん」