1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2014/01/26(日) 10:16:28.06 ID:Nw26omvWP
さやか「…」

さやか「中沢に呼び出された…」

さやか「まさか告白!?」

さやか「…と思ってた瞬間が私にもありました」



さやか「それがまさか」

3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2014/01/26(日) 10:19:44.43 ID:Nw26omvWP
ホワンホワン
中沢「美樹、あのさ…ちょっと良いかな///」

さやか「えぇ!?…う、うん」

さやか(な…何?まさか告白…?私には杏子が…///)

屋上

さやか「な、何…かな///」

中沢「俺さ…」

さやか「…うん」

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2014/01/26(日) 10:23:38.40 ID:Nw26omvWP
中沢「佐倉さんの事気になってるんだ///」

さやか「うん///…え?」

さやか「…」

中沢「それでさ、美樹って佐倉さんと仲良いだろ?俺の事どう思うか探って欲しいんだ///」

さやか「…あ、うん」

中沢「ありがとう!恩に着るよ!」
ホワンホワン


さやか「という事だったなんて」


さやか「…」

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2014/01/26(日) 10:25:10.21 ID:Nw26omvWP
教室

杏子「…」

杏子(…さやかが中沢とかいう男に呼び出された)

杏子(まさか告白か…!?)

杏子(…さやかって、もしかして結構モテるのか…?)

杏子(で、でもさやかにはあたしが…って、付き合ってる訳じゃねえけど)


杏子「…」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2014/01/26(日) 10:30:09.65 ID:Nw26omvWP
上条「あれ?中沢がいない」キョロ

杏子「!」

杏子(こいつ、確か中沢とよく一緒にいるな)

杏子「おい、あんた」

上条「え?」

杏子「中沢ってどんな奴だ?」

上条「え?…えっと、良い奴だと思うけど」

杏子「……ふーん」


杏子「…」

杏子(…良い奴、なのか)

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2014/01/26(日) 10:35:36.28 ID:Nw26omvWP
杏子「…」

杏子(さやかはあたしが幸せにしてやりたいけど…)


杏子「…」


ガラッ
杏子「!」

さやか「…」スタスタ…ガタッ

杏子「よ、よお。遅かったじゃん」

さやか「え?…ああ、うん」ボー

杏子(…さやか、なんか上の空だな)

杏子(やっぱり告白だったのか?そうなのか?さやか…!)


さやか「ね、ねえ杏子」

杏子「!…な、何だよ」

さやか「…あのさ、中沢って…どう思う?」


杏子「!!!」

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2014/01/26(日) 10:42:53.16 ID:Nw26omvWP
杏子(…そうか。告白されたんだな。付き合うかどうか、あたしの意見が聞きたい訳だな?そうだな…さやか)

杏子(…本当はやめろって言いてえけど…でも)

杏子「…い、良いんじゃねえか?」

さやか「え…」

杏子「その…なんだ、良い奴だって聞いたし」

杏子(…さやかの為になるんなら、こう言った方が良いんだよな…)

杏子「…」


さやか「…」

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2014/01/26(日) 10:57:33.58 ID:Nw26omvWP
さやか(…ちょ、ちょっとちょっと!どういう事だおい…)

さやか(ま、まさか杏子も中沢を…?)

さやか(嘘…そんなまさか)

さやか「そ…そっかぁー…あはは」

さやか「う、うん。確かにあいつは良い奴だよ…普通に」

杏子「…そ、そうか!なら、良かった」

杏子(そうか…満更でもないんだな。さやか…)


杏子「…」

さやか「…」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2014/01/26(日) 11:16:09.61 ID:Nw26omvWP
休み時間


さやか「…え、えーと。良い奴だみたいな事は言ってたかな…。印象は悪くないみたいだよ」コソコソ

中沢「!本当か!?サンキュー美樹!」

さやか「…あはは」

中沢「あ、あのさ…今日、一緒に帰ろうって誘ってみようと思うんだけど…。い、いきなり二人ってのもあれだし、美樹も一緒に…」

さやか「…え!?う、うん。良いよ」


さやか(杏子…このまま上手くいったら中沢と…?)

さやか(…何が悲しくて好きな人とクラスメイトの仲を取り持たないといけないんだろ)


さやか(…って、ん?)

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2014/01/26(日) 11:18:43.37 ID:Nw26omvWP
杏子「…」

杏子(…さやかの奴、また中沢の所に)

杏子(コソコソ何話してやがるんだ?)

杏子(…二人、よく見りゃお似合いな気がしてきた…)

杏子(さやか…あいつと付き合っちまうのかな)

杏子(何が悲しくて好きな奴とクラスメイトの仲が深まるのを見てなきゃなんねえんだ…)


杏子(…って、おい)



杏子(好きな…)

さやか(…人?)

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2014/01/26(日) 11:22:04.96 ID:Nw26omvWP
放課後

さやか(…そっか。私、杏子の事…)

杏子(やっぱりあたし、さやかが…)


杏さや((…でも))


中沢「あ、あの!佐倉さん…」

杏子「!」

杏子(…こいつ)

中沢「えっとさ…今日、一緒に帰らない?///…あ、もちろん美樹さんも一緒にさ!」

杏子「…は?」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2014/01/26(日) 11:26:08.52 ID:Nw26omvWP
杏子(何だこいつ…誘うならさやかを直接…ハッ)

杏子(ふんっ…なるほどねぇ。照れ隠しにあたしをまず誘ってって魂胆だな…。へたれな男だ…)

杏子(だが、そうはいかねえ!)

杏子「…いや、帰るならあたしとあんた、二人で帰るぞ」

中沢「えぇっ!?///」

杏子(…こんなへたれにさやかを安心して任せらんねえ。あたしがきっちり見極めてやるぜ…覚悟しな。中沢)

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2014/01/26(日) 11:28:17.08 ID:Nw26omvWP
さやか「…嘘」

さやか(…きょきょきょ杏子が中沢と二人きりで帰ってった)

さやか(しかも杏子から"二人で"って言い出したっぽい…)

さやか(…どうしようこのままじゃ)



さやか「杏子が取られちゃうよ…」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2014/01/26(日) 11:34:56.78 ID:Nw26omvWP
ミキハウス


杏子「ただいまー」

さやか「!お、おおおかえり」

さやか(杏子…随分遅かったけど…まさか中沢と既に何か…?)

杏子「…」

杏子(くそっ!中沢へたれかと思ってたけど結構良い奴だったじゃねえか!!このままだと安心してさやかを任せられちまう!!)

さやか(…杏子、さっきから黙ってるけど、中沢の事でも考えてるのかな…)

杏子(…さやか?さっきからこっち見てねえか?…あぁそうか、あたしと中沢の仲が気になってるんだな)

杏子「…」

杏子「…な、なぁさやか、中沢ってやっぱ良い奴だな」

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2014/01/26(日) 11:44:36.64 ID:Nw26omvWP
さやか「え…?」

杏子「いや…あいつとなら、一緒にいるのも悪くねえんじゃねえかなってさ…」

杏子(さやかの為なら…あたしは…)

さやか「…」

さやか(…そっか。杏子、決めたんだ…)



さやか「そ、そっか!あはは…」

杏子「お、おう!…はは」



杏子「…」

さやか「…」


杏さや((…ははは。完全NTRれた…))チーン

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2014/01/26(日) 11:54:50.31 ID:Nw26omvWP
次の日


マミ「ええ!?あの佐倉さんが!?」

さやか「…そうなんですよ」ズーン

マミ「そ、そう…。でも佐倉さんって…」

マミ(…美樹さんと何かあると思ってたのだけど、勘違いだったかしら)

さやか「?」

マミ「…あ、いいえ。何でも…」

マミ「でも、美樹さんはそれで良いのかしら?」

さやか「…え?」

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2014/01/26(日) 12:01:10.43 ID:Nw26omvWP
マミ「…そうやって何もせず後悔するの、あなたの悪い癖よね」

さやか「…っでも」

マミ「なら良いの?このまま佐倉さんが…」

さやか「そ…それは…」

マミ「クスッ。嫌なら覚悟決めちゃいなさい。世の中当たって砕けろっていう言葉があるくらいなんだから」

さやか「…マミさん」

マミ「まぁでも、それでももし駄目だったら、その時は私の所にいらっしゃい」

マミ「美味しいお茶とケーキくらいなら出してあげるから」ニコッ

さやか「マミさん……っ私…行ってくる!」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2014/01/26(日) 12:09:57.75 ID:Nw26omvWP
教室


まどか「うぇひぃ!?さ、さやかちゃんが!?」

杏子「お、おい!声抑えろばかっ!」

まどか「…そ、そうなんだ。…あれ?でもさやかちゃんって…」

まどか(杏子ちゃんが好きなんだと思ってたけど…違うのかな)

杏子「?さやかが何だって?」

まどか「うぇひ?あ、ううん!」

まどか「でも、杏子ちゃんは良いの?」

杏子「…」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2014/01/26(日) 12:14:50.52 ID:Nw26omvWP
杏子「良いも何も、さやかがそう決めたんなら…」

まどか「杏子ちゃん…私、杏子ちゃんが嘘つきだなんて思いたくないのに、杏子ちゃんの言ってる事が本当だって思えない」

杏子「!」

まどか「てぃひひ。好きな子の為に一生懸命になるのはかっこ良いけど、もうちょっと素直になるのも大事だと思うな」

杏子「…」

まどか「…杏子ちゃん」

杏子「…悪りぃなまどか」



杏子「いや…」


杏子「ありがとな!まどか!」

まどか「…杏子ちゃん!」ウェヒヒ

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2014/01/26(日) 12:24:37.67 ID:Nw26omvWP
廊下


さやか「!…中沢」

中沢「あ、美樹!昨日はサンキューな!」

さやか「…中沢…ごめん中沢」

さやか「…私、あんたにちゃんと言っておかないといけない事があるの」



杏子「!」

杏子(あれはさやかと…中沢!)


さやか「…あのね、私…やっぱり」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2014/01/26(日) 12:28:35.06 ID:Nw26omvWP
さやか「…杏子は渡せない!!」
杏子「さやかは渡さねえよ!!」


さやか「え?」

杏子「え?」

中沢「え?」



さやか「…あ、えっと」

杏子「…」



中沢「…俺、邪魔みたいだから教室戻るね」

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2014/01/26(日) 12:40:24.28 ID:Nw26omvWP
さやか「…」

杏子「…」

さやか「あ…あのさ、今のどういう意味…かな?///」

杏子「///」

杏子「…そ、そっちはどうなんだよ///」

さやか「そ、それは…その///」

杏子「…」

さやか「…」


杏さや「「…あのっ」」

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2014/01/26(日) 12:43:55.13 ID:Nw26omvWP
杏子「…さやかの事」

さやか「杏子が…」

杏さや「「…」」

杏子「好きなんだ」

さやか「好きみたい…」



杏さや「「////」」



杏子「…へへっ///」

さやか「えへへ///」



さやか(…ああどうしよう)

杏子(幸せ過ぎて…)



杏さや((ニヤニヤが止まりません))

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2014/01/26(日) 12:46:39.85 ID:Nw26omvWP
おわる

引用元: さやか「杏子が取られちゃうよ…」杏子「…」