1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/02/06(水) 23:05:39.22 ID:bcWJAsXP0
杏子(……なんだ? この結界)
杏子(壁に貼ってあるのはポスターかな。なんで魔女が告知なんかしてるんだろ?)
杏子(それに、遠くの方から聞こえるこの音色…)
杏子(聞いた事ある曲だ。どこで聞いたのかな… こんな悲しい曲を……)
『聞いてく?』
杏子「誰だ!?」
『もっと奥へおいでよ』
杏子「魔女なのか…? この結界を作った……」
杏子(壁に貼ってあるのはポスターかな。なんで魔女が告知なんかしてるんだろ?)
杏子(それに、遠くの方から聞こえるこの音色…)
杏子(聞いた事ある曲だ。どこで聞いたのかな… こんな悲しい曲を……)
『聞いてく?』
杏子「誰だ!?」
『もっと奥へおいでよ』
杏子「魔女なのか…? この結界を作った……」
3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/02/06(水) 23:09:24.46 ID:bcWJAsXP0
杏子「この部屋かな」
ギイィ……
杏子(映画館みたいな部屋だな。いや、使い魔が踊ってるから劇場か)
杏子(ここの魔女は…… おお、あそこか)
杏子(でもおとなしくしてるみたいだな。もう少し聞いていこうか)
『ずっといてもいいよ』
杏子「なんだ、聞こえてたの?」
『テレパシーの使い方はわかるよ』
杏子「喋る魔女なんて珍しいな」
ギイィ……
杏子(映画館みたいな部屋だな。いや、使い魔が踊ってるから劇場か)
杏子(ここの魔女は…… おお、あそこか)
杏子(でもおとなしくしてるみたいだな。もう少し聞いていこうか)
『ずっといてもいいよ』
杏子「なんだ、聞こえてたの?」
『テレパシーの使い方はわかるよ』
杏子「喋る魔女なんて珍しいな」
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/02/06(水) 23:11:41.73 ID:bcWJAsXP0
『わたしも前は魔法少女だったの』
杏子「ホントに!?」
『願いから生まれた魔法少女』
『希望が絶望に変わる時、魔法少女は魔女へと生まれ変わる……』
杏子「ほぉ~ そんなこともあるのか。知らなかったわ」
『あんまり驚かないね』
杏子「実感わかないからさ。もしそうなら、あたしだって希望も何もないし」
『悲しいことを言わないで』
杏子「ホントに!?」
『願いから生まれた魔法少女』
『希望が絶望に変わる時、魔法少女は魔女へと生まれ変わる……』
杏子「ほぉ~ そんなこともあるのか。知らなかったわ」
『あんまり驚かないね』
杏子「実感わかないからさ。もしそうなら、あたしだって希望も何もないし」
『悲しいことを言わないで』
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/02/06(水) 23:14:58.20 ID:bcWJAsXP0
杏子「あんたこそ、さっきからずいぶん湿っぽい曲をかけているね」
『この歌、知ってる?』
杏子「聞いた事あるような気がするけど、思い出せないんだ。何だっけ?」
『外へ出て、知ってそうな子に聞いたらいい…… もう帰りなよ』
杏子「え? ああ…… そうしようかな」
『出口はわかる?』
杏子「元来た道を帰ればいいんだよね。わかるよ」
『この歌、知ってる?』
杏子「聞いた事あるような気がするけど、思い出せないんだ。何だっけ?」
『外へ出て、知ってそうな子に聞いたらいい…… もう帰りなよ』
杏子「え? ああ…… そうしようかな」
『出口はわかる?』
杏子「元来た道を帰ればいいんだよね。わかるよ」
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/02/06(水) 23:17:43.22 ID:bcWJAsXP0
『……あなたは魔法少女なのに、わたしを狩らないのね』
杏子「戦う気分じゃないし、思い出せないまま殺しちゃうのも、後でひっかかるでしょ」
杏子「いい演奏だね。また聴かせてよ」
『また来てくれる?』
杏子「この街にいるならね。ここ、一応あたしの縄張りだからさ」
『それなら、他の魔法少女から守ってもらえるね』
杏子「代わりに人を襲うなよ。そういうのを放っとくと、よそから乗り込んできそうなのがいるからな」
杏子「戦う気分じゃないし、思い出せないまま殺しちゃうのも、後でひっかかるでしょ」
杏子「いい演奏だね。また聴かせてよ」
『また来てくれる?』
杏子「この街にいるならね。ここ、一応あたしの縄張りだからさ」
『それなら、他の魔法少女から守ってもらえるね』
杏子「代わりに人を襲うなよ。そういうのを放っとくと、よそから乗り込んできそうなのがいるからな」
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/02/06(水) 23:20:15.93 ID:bcWJAsXP0
『うん。ここでおとなしくしてるから安心して』
杏子「じゃあまたね。そうだ、あたしは佐倉杏子。あんたは?」
『わたしはもう、魔女になっちゃったから……』
杏子「魔女の名前はないの?」
『オクタヴィア』
杏子「ずいぶん立派な名前があるんだな」
杏子「じゃあまたね。そうだ、あたしは佐倉杏子。あんたは?」
『わたしはもう、魔女になっちゃったから……』
杏子「魔女の名前はないの?」
『オクタヴィア』
杏子「ずいぶん立派な名前があるんだな」
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/02/06(水) 23:22:04.88 ID:bcWJAsXP0
・
・
・
杏子(魔女オクタヴィア……)
杏子(話せる魔女なんて初めてだな)
杏子(でも、あの曲を知ってそうな子っていったってなぁ……)
QB「あの魔女を狩らないのかい?」
杏子(コイツが知ってそうにも思えないし)
杏子(ゲーセンでよく一緒になる子たちならたぶん… ダメか、結界に連れてけないね)
杏子(となると、魔法少女の知り合いしかいないか……)
・
・
杏子(魔女オクタヴィア……)
杏子(話せる魔女なんて初めてだな)
杏子(でも、あの曲を知ってそうな子っていったってなぁ……)
QB「あの魔女を狩らないのかい?」
杏子(コイツが知ってそうにも思えないし)
杏子(ゲーセンでよく一緒になる子たちならたぶん… ダメか、結界に連れてけないね)
杏子(となると、魔法少女の知り合いしかいないか……)
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/02/06(水) 23:25:49.00 ID:bcWJAsXP0
魔法少女「よぅ、久しぶり。魔女でも追ってきたの? でもこっから先は」
杏子「違うよ。ちょっと聞きたい事があってさ」
魔法少女「私に?」
・
・
・
魔法少女「歌う魔女か。なんだよそれ…」
杏子「なんて歌か気になるんだよ。一緒に来て、聞いていってよ」
魔法少女「やだよ、気味悪い。他の人に頼みな」
杏子「他って誰に?」
魔法少女「巴マミと仲直りするチャンスなんじゃないの?」
杏子「……冗談でも怒るよ」
杏子「違うよ。ちょっと聞きたい事があってさ」
魔法少女「私に?」
・
・
・
魔法少女「歌う魔女か。なんだよそれ…」
杏子「なんて歌か気になるんだよ。一緒に来て、聞いていってよ」
魔法少女「やだよ、気味悪い。他の人に頼みな」
杏子「他って誰に?」
魔法少女「巴マミと仲直りするチャンスなんじゃないの?」
杏子「……冗談でも怒るよ」
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/02/06(水) 23:29:53.66 ID:bcWJAsXP0
マミ「あれから一週間」
まどか「そろそろ、クラスの皆も気付いてます。もう普通の状態じゃないって」
ほむら「美樹さやかの抜け殻を維持していくのは大して重荷にならないわ」
ほむら「だけどこのまま、彼女を元に戻せると思い込み続けるのは、あなたたちに負担をかける」
まどか「でも、さやかちゃんが……」
ほむら「辛いかもしれないけど、私はあなたまで失いたくないの」
マミ「暁美さんの言うことも一理あるわ。それに、この子は何度もこの戦いを経験しているのよ」
マミ「元に戻す方法なんていうのがあるのなら、とっくに知っているでしょう」
まどか「ほむらちゃんも知らないことなんだもんね… きっとないんだよね……」
まどか「そろそろ、クラスの皆も気付いてます。もう普通の状態じゃないって」
ほむら「美樹さやかの抜け殻を維持していくのは大して重荷にならないわ」
ほむら「だけどこのまま、彼女を元に戻せると思い込み続けるのは、あなたたちに負担をかける」
まどか「でも、さやかちゃんが……」
ほむら「辛いかもしれないけど、私はあなたまで失いたくないの」
マミ「暁美さんの言うことも一理あるわ。それに、この子は何度もこの戦いを経験しているのよ」
マミ「元に戻す方法なんていうのがあるのなら、とっくに知っているでしょう」
まどか「ほむらちゃんも知らないことなんだもんね… きっとないんだよね……」
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/02/06(水) 23:32:47.30 ID:bcWJAsXP0
マミ「だからハッキリ伝えておかないといけないわね」
マミ「美樹さんから生まれた魔女は、必ず私と暁美さんの手で殺す」
まどか「うん… お願い。さやかちゃんを止められるのは、マミさんたちだけだから」
ほむら「でも問題はあの魔女の居場所ね」
マミ「なかなか見つからないわね」
マミ「美樹さんから生まれた魔女は、必ず私と暁美さんの手で殺す」
まどか「うん… お願い。さやかちゃんを止められるのは、マミさんたちだけだから」
ほむら「でも問題はあの魔女の居場所ね」
マミ「なかなか見つからないわね」
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/02/06(水) 23:33:19.20 ID:bcWJAsXP0
まどか「どこかよそへ行っちゃったとかは?」
マミ「考えられるわね。でも…」
ほむら「もうなりふり構ってられない。明日、佐倉杏子に協力を要請してくるわ。それでいい?」
マミ「……おとなしく協力してくれるかしら」
ほむら「何度か実現しているわ。あの子の扱い方は心得ているつもりよ」
マミ「だといいけど」
マミ「考えられるわね。でも…」
ほむら「もうなりふり構ってられない。明日、佐倉杏子に協力を要請してくるわ。それでいい?」
マミ「……おとなしく協力してくれるかしら」
ほむら「何度か実現しているわ。あの子の扱い方は心得ているつもりよ」
マミ「だといいけど」
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/02/06(水) 23:35:58.17 ID:bcWJAsXP0
——翌日——
マミ「本当に来るの?」
ほむら「彼女はよくここで遊んでいたのよ」
ほむら「いきなり結界で会うと、私たちの時みたいに警戒しちゃうでしょう」
マミ「あの時は…」
ほむら「もう気にしないで。接触するなら肩の力抜ける場所がいいでしょう」
まどか「でも来ないね」
ほむら「おかしいわね。いつもなら来るはずなのに…」
マミ「もうしばらく待ってましょうか」
まどか「時間もったないし、探そうよ」
マミ「本当に来るの?」
ほむら「彼女はよくここで遊んでいたのよ」
ほむら「いきなり結界で会うと、私たちの時みたいに警戒しちゃうでしょう」
マミ「あの時は…」
ほむら「もう気にしないで。接触するなら肩の力抜ける場所がいいでしょう」
まどか「でも来ないね」
ほむら「おかしいわね。いつもなら来るはずなのに…」
マミ「もうしばらく待ってましょうか」
まどか「時間もったないし、探そうよ」
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/02/06(水) 23:40:35.97 ID:bcWJAsXP0
ほむら「どうやって?」
まどか「杏子ちゃんって、どんなゲームやってたの?」
ほむら「あの曲に合わせて踊るやつね」
まどか「どれどれ…」ヒョイ
マミ「何? そのノート」
まどか「こういうとこには置いてあるんだよ」
まどか「ゲームやる人が書き置きしていくの。掲示板みたいに使うんだよ」
マミ「そんなものがあったのね…」
ほむら「あんまり来た事ないから、知らなかったわ…」
まどか「杏子ちゃんって、どんなゲームやってたの?」
ほむら「あの曲に合わせて踊るやつね」
まどか「どれどれ…」ヒョイ
マミ「何? そのノート」
まどか「こういうとこには置いてあるんだよ」
まどか「ゲームやる人が書き置きしていくの。掲示板みたいに使うんだよ」
マミ「そんなものがあったのね…」
ほむら「あんまり来た事ないから、知らなかったわ…」
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/02/06(水) 23:43:37.34 ID:bcWJAsXP0
まどか「最近の書き込みから順に見ていくと…… あ、あったよ!」
まどか「ほら名前書いてある。この『杏子』って、探してる杏子ちゃんじゃない?」
ほむら「意外とイラストうまいのね」
マミ「確かにこんなの描いてたような気がするわ…」
ほむら「でも、それがわかったからってどう探すの?」
マミ「また来るというのはわかったから、私たちが書き込んでおけばいいんじゃないかしら」
まどか「見て、今やってる人。あれけっこういいスコアなんだよ」
マミ「ちょうど終わった所みたいね」
まどか「ほら名前書いてある。この『杏子』って、探してる杏子ちゃんじゃない?」
ほむら「意外とイラストうまいのね」
マミ「確かにこんなの描いてたような気がするわ…」
ほむら「でも、それがわかったからってどう探すの?」
マミ「また来るというのはわかったから、私たちが書き込んでおけばいいんじゃないかしら」
まどか「見て、今やってる人。あれけっこういいスコアなんだよ」
マミ「ちょうど終わった所みたいね」
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/02/06(水) 23:46:40.45 ID:bcWJAsXP0
まどか「ねぇ、このゲーム好きなの?」
マミほむ(!!?)
ほむら(いきなり話しかけた!? 知り合いだったの?)
マミ(わからないわ…… でもよその学校の子みたいね)
少女「けっこうやりこんでるからね」
まどか「わたしたち、この『杏子』を探してるの。知らない?」
少女「知ってるよ。でもごめんね、連絡先とかわからないんだ。あの子携帯持ってないからさ」
まどか「やっぱり?」
マミほむ(!!?)
ほむら(いきなり話しかけた!? 知り合いだったの?)
マミ(わからないわ…… でもよその学校の子みたいね)
少女「けっこうやりこんでるからね」
まどか「わたしたち、この『杏子』を探してるの。知らない?」
少女「知ってるよ。でもごめんね、連絡先とかわからないんだ。あの子携帯持ってないからさ」
まどか「やっぱり?」
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/02/06(水) 23:48:18.63 ID:bcWJAsXP0
少女「今度会ったら、あなたたちが探してたって伝えとこうか」
まどか「ありがとう。でも杏子ちゃんはわたしのこと知らないから…」
マミ「巴マミが探してたってお願い」
少女「わかった。あの子もよく来るから、会いたいならまたおいでよ」
まどか「そうしよっかな。じゃあまたね」
少女「はいよ~」
まどか「ありがとう。でも杏子ちゃんはわたしのこと知らないから…」
マミ「巴マミが探してたってお願い」
少女「わかった。あの子もよく来るから、会いたいならまたおいでよ」
まどか「そうしよっかな。じゃあまたね」
少女「はいよ~」
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/02/06(水) 23:52:12.79 ID:bcWJAsXP0
——帰り道——
まどか「見つかりそうで良かったね」
ほむら「それにしても驚いたわ。いきなりあんな、友達みたいに」
マミ(これがコミュ力というやつかしら……)
まどか「これで杏子ちゃんと会えたら、みんなで探せるかな」
マミ「手伝ってもらえるとは限らないけど」
ほむら「彼女の縄張りで探すのを黙認してもらえるだけで、だいぶ範囲が広がるでしょう」
まどか「さやかちゃん、見つかるよね」
マミ「勿論見つけるわ」
マミ(見つけて、私が殺さないと……)
まどか「見つかりそうで良かったね」
ほむら「それにしても驚いたわ。いきなりあんな、友達みたいに」
マミ(これがコミュ力というやつかしら……)
まどか「これで杏子ちゃんと会えたら、みんなで探せるかな」
マミ「手伝ってもらえるとは限らないけど」
ほむら「彼女の縄張りで探すのを黙認してもらえるだけで、だいぶ範囲が広がるでしょう」
まどか「さやかちゃん、見つかるよね」
マミ「勿論見つけるわ」
マミ(見つけて、私が殺さないと……)
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/02/06(水) 23:54:10.10 ID:bcWJAsXP0
杏子「また同じ曲聴いてるんだな」
オクタヴィア「これが好きだったの。前から何度も聴いてた……」
杏子「前は魔法少女だったんだよね。どこかよその街から来たの?」
オクタヴィア「すぐ近くだよ」
杏子「…どんな子だったの? 武器とか、戦い方とか……」
オクタヴィア「あの頃から剣を使ってた、かな」
杏子(…訊けなかった……)
オクタヴィア「夢中で戦ってたよ。あんまり考えないで、すぐ突っ込んでいっちゃってた」
オクタヴィア「これが好きだったの。前から何度も聴いてた……」
杏子「前は魔法少女だったんだよね。どこかよその街から来たの?」
オクタヴィア「すぐ近くだよ」
杏子「…どんな子だったの? 武器とか、戦い方とか……」
オクタヴィア「あの頃から剣を使ってた、かな」
杏子(…訊けなかった……)
オクタヴィア「夢中で戦ってたよ。あんまり考えないで、すぐ突っ込んでいっちゃってた」
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/02/06(水) 23:56:15.47 ID:bcWJAsXP0
杏子(コイツがマミだったかもしれないって考えた時、思わず武器の話題を振った)
杏子(ストレートに訊くのを、避けてたのか? まさかね……)
オクタヴィア「……」
杏子「あ、ゴメン。辛いこと思い出させちゃったかな」
オクタヴィア「違うの。むしろ反対… きっとね、あの頃は楽しかったんだと思う」
杏子「なによ、『思う』って」
オクタヴィア「魔女になってから、だんだん前のこと忘れてるみたいなの……」
オクタヴィア「でも、あの頃の楽しかった思い出が、どこかに残ってる」
オクタヴィア「わたしの脚、魚みたいでしょ?」
杏子「そうだね。人魚みたいだ」
杏子(ストレートに訊くのを、避けてたのか? まさかね……)
オクタヴィア「……」
杏子「あ、ゴメン。辛いこと思い出させちゃったかな」
オクタヴィア「違うの。むしろ反対… きっとね、あの頃は楽しかったんだと思う」
杏子「なによ、『思う』って」
オクタヴィア「魔女になってから、だんだん前のこと忘れてるみたいなの……」
オクタヴィア「でも、あの頃の楽しかった思い出が、どこかに残ってる」
オクタヴィア「わたしの脚、魚みたいでしょ?」
杏子「そうだね。人魚みたいだ」
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/02/06(水) 23:59:26.91 ID:bcWJAsXP0
オクタヴィア「わたしは人魚の魔女。人間だった頃の、楽しかった思い出を提げて泳ぐ、人魚の魔女」
オクタヴィア「荷物が重くて、どんどん底のほうへ沈んでいくのに、手放す勇気もない……」
杏子「持ってたらいいだろ… 大事なものなんだから…」
オクタヴィア「ありがとう」
オクアヴィア「あなたも同じようなのを持ってるけど、まだ沈むには早いみたいね」
杏子「そうかもな。こんなもん、大して中身入ってないんだから、重りどころか浮き輪代わりになるよ」
オクタヴィア「今日はもう帰りなよ。あなたに会いたいっていう人がいるから」
杏子「いないよ」
オクタヴィア「じゃあ、あなたが会いたがってる人」
杏子「……それもいない」
オクタヴィア「荷物が重くて、どんどん底のほうへ沈んでいくのに、手放す勇気もない……」
杏子「持ってたらいいだろ… 大事なものなんだから…」
オクタヴィア「ありがとう」
オクアヴィア「あなたも同じようなのを持ってるけど、まだ沈むには早いみたいね」
杏子「そうかもな。こんなもん、大して中身入ってないんだから、重りどころか浮き輪代わりになるよ」
オクタヴィア「今日はもう帰りなよ。あなたに会いたいっていう人がいるから」
杏子「いないよ」
オクタヴィア「じゃあ、あなたが会いたがってる人」
杏子「……それもいない」
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/02/07(木) 00:01:54.54 ID:Lu52np6j0
まどか「杏子ちゃん、来てない?」
少女「見かけないね。今日は一人?」
まどか「うん。あとの二人は用事があるから、あんまり来られないの」
まどか(ワルプルギスの夜のために罠を仕掛けてるんだけどね)
少女「そっか。携帯の番号教えてよ。杏子見つけたら連絡するから」
まどか「いいよ~」
少女「見かけないね。今日は一人?」
まどか「うん。あとの二人は用事があるから、あんまり来られないの」
まどか(ワルプルギスの夜のために罠を仕掛けてるんだけどね)
少女「そっか。携帯の番号教えてよ。杏子見つけたら連絡するから」
まどか「いいよ~」
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/02/07(木) 00:04:27.95 ID:Lu52np6j0
少女「鹿目まどか、ね… これからヒマ? 時間あるなら遊んでこうよ」
まどか「いいけど、わたしあんまり上手くないんだよね」
少女「教えてあげる。うまくいけば面白いよ」
杏子「なんだい、新しい友達?」
少女「おお噂をすれば」
まどか「あなたが杏子ちゃん?」
まどか「いいけど、わたしあんまり上手くないんだよね」
少女「教えてあげる。うまくいけば面白いよ」
杏子「なんだい、新しい友達?」
少女「おお噂をすれば」
まどか「あなたが杏子ちゃん?」
32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/02/07(木) 00:07:03.20 ID:Lu52np6j0
杏子「知ってるのかい」
まどか「わたし、鹿目まどか。杏子ちゃんに会いたかったの!」
杏子「あたしに? なんで?」
杏子(……会いたかった人なら、いる)
まどか「マミさんも探してるの。あなたのことを」
杏子「アイツか……」
杏子(会いたくなかった人もいる)
まどか「わたし、鹿目まどか。杏子ちゃんに会いたかったの!」
杏子「あたしに? なんで?」
杏子(……会いたかった人なら、いる)
まどか「マミさんも探してるの。あなたのことを」
杏子「アイツか……」
杏子(会いたくなかった人もいる)
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/02/07(木) 00:09:46.42 ID:Lu52np6j0
——マミ部屋——
マミ「ありがとう。よく来てくれたわね」
杏子「ずるいぞ。普通の子をけしかけるなんて」
ほむら「無用な衝突を避けるため、あなたに話しておきたいことがあったのよ」
杏子「来る途中、まどかに聞いたよ。この街の魔女が、こっちへ来たかもしれないんだって?」
マミ「そうよ。しかもただの魔女じゃない」
杏子「元は魔法少女だった、とか?」
ほむら「知っているの?」
杏子「そいつに会ったよ。剣を持ってて、脚が魚みたいなヤツだろ?」
マミ「それだわ!」
マミ「ありがとう。よく来てくれたわね」
杏子「ずるいぞ。普通の子をけしかけるなんて」
ほむら「無用な衝突を避けるため、あなたに話しておきたいことがあったのよ」
杏子「来る途中、まどかに聞いたよ。この街の魔女が、こっちへ来たかもしれないんだって?」
マミ「そうよ。しかもただの魔女じゃない」
杏子「元は魔法少女だった、とか?」
ほむら「知っているの?」
杏子「そいつに会ったよ。剣を持ってて、脚が魚みたいなヤツだろ?」
マミ「それだわ!」
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/02/07(木) 00:11:43.30 ID:Lu52np6j0
まどか「…さやかちゃん、いたんだ……」
杏子「さやか? それが魔法少女だった頃の名前か」
マミ「あの魔女は私たちが殺さなくてはいけない。ワルプルギスの夜も来るし、早めに済ませたいのよ」
まどか「お願い、マミさんたちをその魔女の所へ連れて行って」
杏子「やだよ」
マミ「どうして?」
杏子「アイツは人を襲わない。狩っておかなきゃいけないってものでもないだろう」
杏子「さやか? それが魔法少女だった頃の名前か」
マミ「あの魔女は私たちが殺さなくてはいけない。ワルプルギスの夜も来るし、早めに済ませたいのよ」
まどか「お願い、マミさんたちをその魔女の所へ連れて行って」
杏子「やだよ」
マミ「どうして?」
杏子「アイツは人を襲わない。狩っておかなきゃいけないってものでもないだろう」
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/02/07(木) 00:12:28.32 ID:Lu52np6j0
ほむら「でもグリーフシードは手に入る。美樹さやかと関係ないあなたにとって、悪い話ではないと思うけど」
杏子「じゃもう一つ、気が乗らないわけを話しとこうか」
杏子「今のマミの言う事、あんまり聞きたくない」
マミ「昔の事を引きずってる場合じゃないのよ」
杏子「わかってるよ。『今の』って言ったろ」
杏子「じゃもう一つ、気が乗らないわけを話しとこうか」
杏子「今のマミの言う事、あんまり聞きたくない」
マミ「昔の事を引きずってる場合じゃないのよ」
杏子「わかってるよ。『今の』って言ったろ」
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/02/07(木) 00:15:37.07 ID:Lu52np6j0
杏子「この間話したよね。あんまり暴れると、よそから乗り込んできそうなのがいるって」
オクタヴィア「言ってたね。でも私はずっとここでおとなしくしてたよ」
杏子「そいつに会ってきたんだ」
オクタヴィア「友達だったの?」
杏子「前は仲良くしてくれた。いつまでだって一緒にいたかった…… でも今は違うな」
オクタヴィア「その子のこと、好きならそう言ったらいいよ」
杏子「どっちかというと嫌いな方に入るんだけど」
オクタヴィア「どうして嫌いなの?」
杏子「……好きだったからさ」
オクタヴィア「言ってたね。でも私はずっとここでおとなしくしてたよ」
杏子「そいつに会ってきたんだ」
オクタヴィア「友達だったの?」
杏子「前は仲良くしてくれた。いつまでだって一緒にいたかった…… でも今は違うな」
オクタヴィア「その子のこと、好きならそう言ったらいいよ」
杏子「どっちかというと嫌いな方に入るんだけど」
オクタヴィア「どうして嫌いなの?」
杏子「……好きだったからさ」
37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/02/07(木) 00:17:08.35 ID:Lu52np6j0
オクタヴィア「ならもう一度話しておいで」
杏子「またあの演奏… いつもの曲か…」
オクタヴィア「この曲、何か思い出せた?」
杏子「AKBの『会いたかった』でしょ。こんなに暗くアレンジするから、なかなか気付かなかったよ」
オクタヴィア『やっぱり知ってたんだ』
杏子「知ってるよ。聞いた事ある。本物はもっと元気な感じだよね」
オクタヴィア『わたしにはこう聞こえるの。魔法少女だった頃から、ずっと聞こえていたように思う……』
オクタヴィア『この歌を聞いていると胸が痛むよう…… その痛みをいつまでも忘れられない』
杏子「……あれのどこに、痛みを見つけたんだよ」
杏子「またあの演奏… いつもの曲か…」
オクタヴィア「この曲、何か思い出せた?」
杏子「AKBの『会いたかった』でしょ。こんなに暗くアレンジするから、なかなか気付かなかったよ」
オクタヴィア『やっぱり知ってたんだ』
杏子「知ってるよ。聞いた事ある。本物はもっと元気な感じだよね」
オクタヴィア『わたしにはこう聞こえるの。魔法少女だった頃から、ずっと聞こえていたように思う……』
オクタヴィア『この歌を聞いていると胸が痛むよう…… その痛みをいつまでも忘れられない』
杏子「……あれのどこに、痛みを見つけたんだよ」
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/02/07(木) 00:22:02.41 ID:Lu52np6j0
オクタヴィア「これはね。好きな人のところへ行って、素直になっちゃおうっていう歌」
オクタヴィア『正直に気持ちを伝える勇気が、伝えられなかった哀しみを描き出す……』
杏子「ああ…… あるわ…」
オクタヴィア『わたしはもう泣く事もないのに、これを聞いている時だけ、涙がこぼれそうになるよ』
杏子「……好きな人とか、いたの?」
オクタヴィア『うん。そうだと思う』
オクタヴィア『だからきっと、なくしたはずの『痛み』を懐かしく感じるんだね……』
オクタヴィア『正直に気持ちを伝える勇気が、伝えられなかった哀しみを描き出す……』
杏子「ああ…… あるわ…」
オクタヴィア『わたしはもう泣く事もないのに、これを聞いている時だけ、涙がこぼれそうになるよ』
杏子「……好きな人とか、いたの?」
オクタヴィア『うん。そうだと思う』
オクタヴィア『だからきっと、なくしたはずの『痛み』を懐かしく感じるんだね……』
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/02/07(木) 00:23:08.64 ID:Lu52np6j0
杏子「…やめなよ」
オクタヴィア「?」
杏子「あたしさ、学校行ってた頃も男の子たちと遊んだ事とか、あんまりないし、その……」
杏子「……恋とか? そういうのもしたことないから、あんまり口出しできないかもしれないけどさ…」
杏子「昔の痛みを大事に抱えてるなんて、もうやめなよ」
オクタヴィア『フラフラしてるようで、杏子も案外お節介だね』
杏子「うるさいなぁもう」
オクタヴィア「?」
杏子「あたしさ、学校行ってた頃も男の子たちと遊んだ事とか、あんまりないし、その……」
杏子「……恋とか? そういうのもしたことないから、あんまり口出しできないかもしれないけどさ…」
杏子「昔の痛みを大事に抱えてるなんて、もうやめなよ」
オクタヴィア『フラフラしてるようで、杏子も案外お節介だね』
杏子「うるさいなぁもう」
40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/02/07(木) 00:26:47.28 ID:Lu52np6j0
ほむら「マミはもう限界近いわ…」
まどか「朝も見かけたよ。なんだかヨタヨタしてた」
ほむら「夜は見滝原の魔女狩りの他に、杏子の言ってた魔女を探しに行ってるのよ」
まどか「どうしてそこまでするの? 相手はさやかちゃんだったのに」
ほむら「だからこそでしょう。あの美樹さやかだもの……」
まどか「そうなんだよねぇ… さやかちゃん、マミさん大好きだったもんね」
マミ「…二人とも、ちょっといいかしら」
まどか「マミさん!? やつれてるよ」
ほむら「今日はもういいから、休んでなさい」
マミ「そんなヒマはないわ… ついにあの魔女を見つけたのよ」
まどか「ほんとに?」
マミ「ええ、昨夜ね。今夜二人がかりで狩りに行くわよ」
まどか「朝も見かけたよ。なんだかヨタヨタしてた」
ほむら「夜は見滝原の魔女狩りの他に、杏子の言ってた魔女を探しに行ってるのよ」
まどか「どうしてそこまでするの? 相手はさやかちゃんだったのに」
ほむら「だからこそでしょう。あの美樹さやかだもの……」
まどか「そうなんだよねぇ… さやかちゃん、マミさん大好きだったもんね」
マミ「…二人とも、ちょっといいかしら」
まどか「マミさん!? やつれてるよ」
ほむら「今日はもういいから、休んでなさい」
マミ「そんなヒマはないわ… ついにあの魔女を見つけたのよ」
まどか「ほんとに?」
マミ「ええ、昨夜ね。今夜二人がかりで狩りに行くわよ」
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/02/07(木) 00:29:01.35 ID:Lu52np6j0
杏子「…なんだ…… 地震か?」
オクタヴィア『揺れた?』
杏子「浮いてるからわからなかったか。ちょっと揺れたような」
オクタヴィア『違う! 遠くで音がするよ!』
杏子「誰か来たの? ……マミか!」
オクタヴィア『この間言ってた子? わたし、何もしてないのに…』
杏子「止めに行ってくる。ここで待ってな」
オクタヴィア『揺れた?』
杏子「浮いてるからわからなかったか。ちょっと揺れたような」
オクタヴィア『違う! 遠くで音がするよ!』
杏子「誰か来たの? ……マミか!」
オクタヴィア『この間言ってた子? わたし、何もしてないのに…』
杏子「止めに行ってくる。ここで待ってな」
42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/02/07(木) 00:32:01.82 ID:Lu52np6j0
マミ「ふぅ……」
ほむら「飛ばしすぎよ。少しは抑えないと、最深部へ着くまでもたないわ」
マミ「いいのよ。使い魔だって一体も逃さず殲滅する」
ほむら「あなたが倒れたら、私たちも困るのよ」
ほむら(…まどか、聞こえる?)
まどか(うん、いざとなったら、わたしがマミさんを止めるんだね)
ほむら(お願いね。わたしの言葉は届かなくても、あなたの言う事なら、可能性はある)
ほむら(ごめんなさい。無理をさせて……)
まどか(そんなの気にしなくていいんだよ。むしろ嬉しいんだから、ほむらちゃんに頼ってもらえるのが)
ほむら(……そういうことは、今度じっくり聞かせてもらうわ)
ほむら「飛ばしすぎよ。少しは抑えないと、最深部へ着くまでもたないわ」
マミ「いいのよ。使い魔だって一体も逃さず殲滅する」
ほむら「あなたが倒れたら、私たちも困るのよ」
ほむら(…まどか、聞こえる?)
まどか(うん、いざとなったら、わたしがマミさんを止めるんだね)
ほむら(お願いね。わたしの言葉は届かなくても、あなたの言う事なら、可能性はある)
ほむら(ごめんなさい。無理をさせて……)
まどか(そんなの気にしなくていいんだよ。むしろ嬉しいんだから、ほむらちゃんに頼ってもらえるのが)
ほむら(……そういうことは、今度じっくり聞かせてもらうわ)
44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/02/07(木) 00:34:30.93 ID:Lu52np6j0
杏子「やっぱりお前らか」
まどか「杏子ちゃん!」
杏子「しかもまどかまで巻き込んだりして」
マミ「もうあなたに用はないわ。奥にいる魔女を渡しなさい」
杏子「オクタヴィアはやらせないよ!」
マミ「その恰好、どうやら私と戦う気みたいね」
杏子「戦わずに止められるとは思ってない」
まどか「杏子ちゃん!」
杏子「しかもまどかまで巻き込んだりして」
マミ「もうあなたに用はないわ。奥にいる魔女を渡しなさい」
杏子「オクタヴィアはやらせないよ!」
マミ「その恰好、どうやら私と戦う気みたいね」
杏子「戦わずに止められるとは思ってない」
45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/02/07(木) 00:35:56.42 ID:Lu52np6j0
マミ「わかってるじゃない!」ザッ
ドジュウウゥッ!!!
まどか「ちょっと、マミさん!」
マミ「この程度でやれる相手じゃないわ!」
杏子「その通り!」
ブンッ!! カッ
ドジュウウゥッ!!!
まどか「ちょっと、マミさん!」
マミ「この程度でやれる相手じゃないわ!」
杏子「その通り!」
ブンッ!! カッ
46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/02/07(木) 00:36:45.91 ID:Lu52np6j0
マミ「腕を落とせば殺さずに止められると思ったかしら?」
杏子(ウソだろ? 喰い込んでる!)
マミ「残念だったわね!」
杏子(やばい、このまま近くにいたら…!)
ズッ
マミ「槍を抜いたわね。この距離なら!」
杏子「しまった!!」
杏子(ウソだろ? 喰い込んでる!)
マミ「残念だったわね!」
杏子(やばい、このまま近くにいたら…!)
ズッ
マミ「槍を抜いたわね。この距離なら!」
杏子「しまった!!」
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/02/07(木) 00:38:33.96 ID:Lu52np6j0
まどか「…杏子ちゃんは……」
マミ「消滅したわ」
まどか「なにも、殺さなくたって…… 杏子ちゃんだって、そこまでしようとしてなかったのに」
マミ「魔女をかばっていたわ。使い魔と同じ、魔女の仲間と見て間違いないわ」
ほむら「その魔女も元をたどれば、私たち魔法少女…」
マミ「……行くわよ。一刻も早く、ここの魔女をたおさないと」
マミ「消滅したわ」
まどか「なにも、殺さなくたって…… 杏子ちゃんだって、そこまでしようとしてなかったのに」
マミ「魔女をかばっていたわ。使い魔と同じ、魔女の仲間と見て間違いないわ」
ほむら「その魔女も元をたどれば、私たち魔法少女…」
マミ「……行くわよ。一刻も早く、ここの魔女をたおさないと」
49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/02/07(木) 00:41:23.86 ID:Lu52np6j0
・
・
・
オクタヴィア『杏子?』
杏子「…逃げろ…… ここにいたら、殺されるぞ…」
オクタヴィア『ケガをしたの? 痛い?』
杏子「大丈夫… 久しぶりに分身を出して、ちょっと疲れただけさ……」
オクタヴィア『そんなの使えたんだ』
杏子「使えないはずだった…… でも、まだあったんだな… 魔法の力で守りたいものが……」
オクタヴィア『それって、わたしのこと?』
杏子「わかったらさっさと逃げな。マミの戦い方はよくわかってるんだ。足止めくらいしてみせる」
・
・
オクタヴィア『杏子?』
杏子「…逃げろ…… ここにいたら、殺されるぞ…」
オクタヴィア『ケガをしたの? 痛い?』
杏子「大丈夫… 久しぶりに分身を出して、ちょっと疲れただけさ……」
オクタヴィア『そんなの使えたんだ』
杏子「使えないはずだった…… でも、まだあったんだな… 魔法の力で守りたいものが……」
オクタヴィア『それって、わたしのこと?』
杏子「わかったらさっさと逃げな。マミの戦い方はよくわかってるんだ。足止めくらいしてみせる」
52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/02/07(木) 00:44:25.39 ID:Lu52np6j0
オクタヴィア『…行かない。杏子が一緒に来てくれないなら、わたしも戦うよ!』
杏子「バカ言ってないで、早く……」
ドォッ!!
杏子「来た!」
マミ「あら、生きてたのね」
杏子「いいか、あの金髪がマミ、長いストレートのがほむら、結わいてるのがまどかだ」
オクタヴィア『うん、覚えた』
杏子「まどかには絶対に手を出すなよ。魔法少女じゃないんだから」
オクタヴィア『マミって子を抑えればいいんだね!』
杏子「その通り。行くぞ!」
杏子「バカ言ってないで、早く……」
ドォッ!!
杏子「来た!」
マミ「あら、生きてたのね」
杏子「いいか、あの金髪がマミ、長いストレートのがほむら、結わいてるのがまどかだ」
オクタヴィア『うん、覚えた』
杏子「まどかには絶対に手を出すなよ。魔法少女じゃないんだから」
オクタヴィア『マミって子を抑えればいいんだね!』
杏子「その通り。行くぞ!」
53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/02/07(木) 00:46:05.50 ID:Lu52np6j0
マミ「あなたに用はないと言ったでしょう!」ドジュゥ!!
杏子「ぐわぁっ!」
マミ「久しぶりね美樹さんんっ!!」
オクタヴィア『そんな子、知らない!』
ブンッ!
マミ「ぐっ…! でもこの程度で、今日の私は止められないわ!」
オクタヴィア『ひっ!』
杏子「ぐわぁっ!」
マミ「久しぶりね美樹さんんっ!!」
オクタヴィア『そんな子、知らない!』
ブンッ!
マミ「ぐっ…! でもこの程度で、今日の私は止められないわ!」
オクタヴィア『ひっ!』
54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/02/07(木) 00:48:22.03 ID:Lu52np6j0
杏子「そうはいくかよ!」ゴッ
マミ「まだ生きていたの?」
杏子「散弾でなければやられていたさ…」
ガシガシガシッ!!
マミ「結界の魔法…? それで私を抑えたつもり?」
杏子「説得する時間を稼げればいい」
杏子「なぁマミ… 一体どうしたんだよ? コイツが何をしたんだ? どうしてそこまで拘るんだよ……」
マミ「……その魔女の前の名前は美樹さやか」ガッ!
マミ「案外カタいのね」
マミ「とてもいい子だったわ…… 魔法少女になって、街のみんなを守りたいって」
杏子「今でもそうだよ… いい子だから苦しむんだ……」
マミ「まだ生きていたの?」
杏子「散弾でなければやられていたさ…」
ガシガシガシッ!!
マミ「結界の魔法…? それで私を抑えたつもり?」
杏子「説得する時間を稼げればいい」
杏子「なぁマミ… 一体どうしたんだよ? コイツが何をしたんだ? どうしてそこまで拘るんだよ……」
マミ「……その魔女の前の名前は美樹さやか」ガッ!
マミ「案外カタいのね」
マミ「とてもいい子だったわ…… 魔法少女になって、街のみんなを守りたいって」
杏子「今でもそうだよ… いい子だから苦しむんだ……」
55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/02/07(木) 00:50:33.93 ID:Lu52np6j0
マミ「だから一緒に戦ってこられた!」
ドゴッ!!
マミ「それなのに、最後は魔女になるなんて……」
ピキッ…
杏子「壁がもたない!」
マミ「あの子だったらそんなのイヤだったはずよ!」
杏子(やるしかないのか… オクタヴィア!)
杏子(マミが壁を破ると同時に叩き込むぞ! タイミングをあわせられるな?)
ドゴッ!!
マミ「それなのに、最後は魔女になるなんて……」
ピキッ…
杏子「壁がもたない!」
マミ「あの子だったらそんなのイヤだったはずよ!」
杏子(やるしかないのか… オクタヴィア!)
杏子(マミが壁を破ると同時に叩き込むぞ! タイミングをあわせられるな?)
56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/02/07(木) 00:53:33.41 ID:Lu52np6j0
オクタヴィア『いい。一人でやるから』
ドガッ
杏子「おい…… どうしたんだよ、オクタヴィア……」
まどか「床が崩れてくよ!」
ほむら「私に捕まって! 杏子、あなたも!」
杏子「放せよ!」
ほむら「最悪、結界ごと崩れるわ! あなたまで死にたいの?」
杏子「『まで』とか言うな! まだ二人とも…」
オクタヴィア『早く行って。平気だよ。私も死なないから』
ドガッ
杏子「おい…… どうしたんだよ、オクタヴィア……」
まどか「床が崩れてくよ!」
ほむら「私に捕まって! 杏子、あなたも!」
杏子「放せよ!」
ほむら「最悪、結界ごと崩れるわ! あなたまで死にたいの?」
杏子「『まで』とか言うな! まだ二人とも…」
オクタヴィア『早く行って。平気だよ。私も死なないから』
57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/02/07(木) 00:55:53.65 ID:Lu52np6j0
杏子「無茶するな! 今のマミは手加減しないぞ!」
オクタヴィア『この子はただの魔法少女。きっと誰かを救いたかっただけ……』
オクタヴィア『それより杏子、歌ってよ。わたしの好きだった歌を。知ってるんでしょ?』
杏子「そんなことやってる場合か!」ダッ
ほむら「待って! そっちは危険よ!」
マミ「来たわね… よほどトドメをさされたいようね!」
杏子「もうよせよ! コイツは人を襲うような魔女じゃないんだってば!」
マミ「だとしても、美樹さんの変わり果てた姿なのよ!」
ドゥッ!!
マミ「私と一緒に戦ってくれて… 私を見て、魔法少女に憧れたの……」
オクタヴィア『この子はただの魔法少女。きっと誰かを救いたかっただけ……』
オクタヴィア『それより杏子、歌ってよ。わたしの好きだった歌を。知ってるんでしょ?』
杏子「そんなことやってる場合か!」ダッ
ほむら「待って! そっちは危険よ!」
マミ「来たわね… よほどトドメをさされたいようね!」
杏子「もうよせよ! コイツは人を襲うような魔女じゃないんだってば!」
マミ「だとしても、美樹さんの変わり果てた姿なのよ!」
ドゥッ!!
マミ「私と一緒に戦ってくれて… 私を見て、魔法少女に憧れたの……」
59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/02/07(木) 00:58:38.58 ID:Lu52np6j0
マミ「そんな子が絶望に堕ちてしまったんだから! 私が止めてあげなきゃいけないのよ!」
ジュウウウッ!!!!
杏子「うっ…! ぐあああっ!!!」
オクタヴィア『杏子!』
マミ「会いに来たわよ、美樹さん!」ドギュウウゥッ!!!!
ジュウウウッ!!!!
杏子「うっ…! ぐあああっ!!!」
オクタヴィア『杏子!』
マミ「会いに来たわよ、美樹さん!」ドギュウウゥッ!!!!
60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/02/07(木) 01:00:44.30 ID:Lu52np6j0
ガシッ
杏子「だったらさ、マミ……」ヨロッ
ほむら「さがりなさい、杏子!」
まどか「あのケガじゃあ… 杏子ちゃんまで死んじゃうよ…」
杏子「さやかに会いに来たなら……」
ホロリ
杏子「どうしてもっと早く来てくれなかったんだよぉっ!」
ボロッ…
杏子「だったらさ、マミ……」ヨロッ
ほむら「さがりなさい、杏子!」
まどか「あのケガじゃあ… 杏子ちゃんまで死んじゃうよ…」
杏子「さやかに会いに来たなら……」
ホロリ
杏子「どうしてもっと早く来てくれなかったんだよぉっ!」
ボロッ…
61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/02/07(木) 01:02:47.55 ID:Lu52np6j0
マミ「なによ、急に……」
杏子「あの時最後まで引き止めてくれて… そのうち追いかけてくると思ってた……」
杏子「久しぶりに会ったらコレだ…… 友達が魔女になって、自分もそうなるのが怖かったんだろ?」
杏子「そんなんでキリキリしてるマミに会って、さやかは喜ぶのかよ!」
マミ「そうよ… だってあの子、私みたいになりたいって、言ってくれたの……」
杏子「あたしだってなりたかったよ! だからずっと会いたかった!」
杏子「あの頃見た、『憧れのマミさん』にもう一度会いたかったんだよ!」
杏子「あの時最後まで引き止めてくれて… そのうち追いかけてくると思ってた……」
杏子「久しぶりに会ったらコレだ…… 友達が魔女になって、自分もそうなるのが怖かったんだろ?」
杏子「そんなんでキリキリしてるマミに会って、さやかは喜ぶのかよ!」
マミ「そうよ… だってあの子、私みたいになりたいって、言ってくれたの……」
杏子「あたしだってなりたかったよ! だからずっと会いたかった!」
杏子「あの頃見た、『憧れのマミさん』にもう一度会いたかったんだよ!」
62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/02/07(木) 01:06:18.68 ID:Lu52np6j0
・
・
・
まどか「……終わったのかな? マミさんが止まったよ……」
ほむら「帰りましょう」
まどか「でも、マミさんと杏子ちゃんは?」
ほむら「私たちが見てはいけないわ。二人きりにしておきましょう」
・
・
まどか「……終わったのかな? マミさんが止まったよ……」
ほむら「帰りましょう」
まどか「でも、マミさんと杏子ちゃんは?」
ほむら「私たちが見てはいけないわ。二人きりにしておきましょう」
63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/02/07(木) 01:07:24.31 ID:Lu52np6j0
ほむら「オクタヴィア、あなたもこっちへおいで」
オクタヴィア『うん……』
まどか「放っといていいの? 床が割れてるから、池に落ちちゃうよ」
オクタヴィア『いいんだよ、落ちたって』
オクタヴィア『杏子は浮き輪を持ってきてるから』
オクタヴィア『うん……』
まどか「放っといていいの? 床が割れてるから、池に落ちちゃうよ」
オクタヴィア『いいんだよ、落ちたって』
オクタヴィア『杏子は浮き輪を持ってきてるから』
64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/02/07(木) 01:10:31.20 ID:Lu52np6j0
——マミ部屋——
マミ「……やっと落ち着いたわ」パタン
まどか「杏子ちゃんは?」
マミ「泣き疲れて寝ちゃったわ。寝室にいるから、静かにしててね」
まどか「マミさんも一緒に寝てきたら? 疲れたでしょ」
マミ「もうしばらくは我慢するわ。見逃せないもの」
ほむら「それじゃあ、マミが力つきる前に始めましょうか」コトン
マミ「……やっと落ち着いたわ」パタン
まどか「杏子ちゃんは?」
マミ「泣き疲れて寝ちゃったわ。寝室にいるから、静かにしててね」
まどか「マミさんも一緒に寝てきたら? 疲れたでしょ」
マミ「もうしばらくは我慢するわ。見逃せないもの」
ほむら「それじゃあ、マミが力つきる前に始めましょうか」コトン
65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/02/07(木) 01:11:55.44 ID:Lu52np6j0
マミ「グリーフシードに戻して持って帰ってきた魔女……」
まどか「さやかちゃん、気分はどう?」
オクタヴィア『そんな名前じゃないのに… でも、なんだか緊張してきたな』
ほむら「QBによると前例はないそうよ。できそう?」
オクタヴィア『杏子とマミに希望のパワーを分けてもらったからね』
オクタヴィア『あの二人の分なら、できないワケないでしょう!』
まどか「早くもさやかちゃんらしくなってきたよ!」
オクタヴィア『だからさ、今はまださやかじゃないんだって』
オクタヴィア『……でもありがとう、まどか』
まどか「さやかちゃん、気分はどう?」
オクタヴィア『そんな名前じゃないのに… でも、なんだか緊張してきたな』
ほむら「QBによると前例はないそうよ。できそう?」
オクタヴィア『杏子とマミに希望のパワーを分けてもらったからね』
オクタヴィア『あの二人の分なら、できないワケないでしょう!』
まどか「早くもさやかちゃんらしくなってきたよ!」
オクタヴィア『だからさ、今はまださやかじゃないんだって』
オクタヴィア『……でもありがとう、まどか』
66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/02/07(木) 01:15:17.09 ID:Lu52np6j0
——それから数日後——
杏子「相手はあのワルプルギスの夜。いざって時に備えて、心残りをなくすってのはわかるけどさ」
杏子「なにも前日に行くことはないだろ……」
さやか「うっさいなぁ。これでも予定より遅れたんだよ」
杏子「せっかく戻れたのに、これまで明日の練習で大変だったからね」
杏子「で、どうだったの?」
さやか「……あんた、知ってて言ってるでしょ」
杏子「相手はあのワルプルギスの夜。いざって時に備えて、心残りをなくすってのはわかるけどさ」
杏子「なにも前日に行くことはないだろ……」
さやか「うっさいなぁ。これでも予定より遅れたんだよ」
杏子「せっかく戻れたのに、これまで明日の練習で大変だったからね」
杏子「で、どうだったの?」
さやか「……あんた、知ってて言ってるでしょ」
67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/02/07(木) 01:17:08.84 ID:Lu52np6j0
杏子「ゴメン…… でもさ、仁美だっけ? まどかたちとゲーセンへ連れてきたことあったじゃない?」
杏子「あの時しか会った事ないけど、かわいかったし、いい子そうだしさ…」
さやか「うん、それは知ってる。恭介にはもったいないくらいだわ」
さやか「だから正直言うと、悔しい気持ちもないことはないんだけどさ」
さやか「スッキリして気分爽快な方が上回ってるかな」
杏子「……もう一つゴメン、先に謝っとくから怒んないでよ」
さやか「言ってみなさい」
杏子「今、ちょっと『いいな』って思った」
さやか「お、言ったな~!」
杏子「だからゴメンって!」
杏子「あの時しか会った事ないけど、かわいかったし、いい子そうだしさ…」
さやか「うん、それは知ってる。恭介にはもったいないくらいだわ」
さやか「だから正直言うと、悔しい気持ちもないことはないんだけどさ」
さやか「スッキリして気分爽快な方が上回ってるかな」
杏子「……もう一つゴメン、先に謝っとくから怒んないでよ」
さやか「言ってみなさい」
杏子「今、ちょっと『いいな』って思った」
さやか「お、言ったな~!」
杏子「だからゴメンって!」
68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/02/07(木) 01:21:12.34 ID:Lu52np6j0
杏子「……あたしも、そのうち好きな人とかできるのかな」
さやか「できるよ。きっと、いい人が来てくれる」
杏子「ドキドキするかな。そしたらさ、さやかみたいにちゃんと告白するの」
杏子「相手がどんな人かわからないけど、たぶんフラれるだろうね… 女の子っぽくないし」
さやか「どうかな~ まだ先の話になりそうだよ」
杏子「でもいいよね、それもまた」
さやか「よくわかってるじゃない」
さやか「いいもんだよ」
さやか「できるよ。きっと、いい人が来てくれる」
杏子「ドキドキするかな。そしたらさ、さやかみたいにちゃんと告白するの」
杏子「相手がどんな人かわからないけど、たぶんフラれるだろうね… 女の子っぽくないし」
さやか「どうかな~ まだ先の話になりそうだよ」
杏子「でもいいよね、それもまた」
さやか「よくわかってるじゃない」
さやか「いいもんだよ」
69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/02/07(木) 01:24:46.55 ID:Lu52np6j0
おわりです
ここまで読んでくれてありがとう!
AKBのアニメ見て、あれこれ聞いてみたところ
「会いたかった」を聞いてると何故だか無性に悲しくなってきて
自分でも不思議だったから、なんでだろうと考えてるうちに思いついた話
キリキリしてるマミさん書けて楽しかったわ
ここまで読んでくれてありがとう!
AKBのアニメ見て、あれこれ聞いてみたところ
「会いたかった」を聞いてると何故だか無性に悲しくなってきて
自分でも不思議だったから、なんでだろうと考えてるうちに思いついた話
キリキリしてるマミさん書けて楽しかったわ
引用元: ・杏子「会いたかった」
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