1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/04(金) 08:59:20.69 ID:4+KpbaSY0
モゾモゾ

やよい「……?」

手<メンヨウナ

やよい「はわ! 右手の手のひらに穴が開いてますーっ!」

春香「ええ!? 大丈夫、やよい? 怪我しちゃったの!?」

やよい「えへへ、大丈夫です! でもこれ、なんかお口みたいな形してますー」

春香「口? 一体なんで口が手のひらに……」

手<ラーメン

やよい「もしかしたらこれー……貴音さんのお口かもですーっ!」

春香「あ、本当だ。四条さんの顔から口が無くなってるね! のっぺらぼうみたい」

貴音(面妖な……)

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/04(金) 09:06:32.41 ID:4+KpbaSY0
春香「四条さん、どうして急に口をやよいの手のひらに移したんですか?」

貴音「……! ……!」

手<ワカリマセン マコト、フシギナコトモ アルモノデス

やよい「なんだか動くとくすぐったいですー」

春香「感覚はどうなってるのかな? ちょっと唇つついちゃおっと」

プニ

やよい「? なんかヘンな感じー……」

貴音(! なんと、感覚はわたくしに伝わってくるのですね……自分の唇が突かれたような気がします)

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/04(金) 09:11:40.56 ID:4+KpbaSY0
春香「でもこれじゃ不便だよね~」

やよい「そうですねー……みんなびっくりするかもですー」

貴音(一体なぜこのようなことに……)

ガチャ

P「ただいま戻りましたー」

やよい「あ! プロデューサー!」 タタタ

P「おお、やよい。今日も元気だなー」

やよい「うっうー! 今日も元気にばりばり頑張っちゃいますよー!」

やよい「ハイ、ターッチ!」 すっ

P「ああ! たー……」

P「!?」

やよい「? プロデューサー?」

P(面妖な……やよいの手のひらに口があるように見える)

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/04(金) 09:17:29.94 ID:4+KpbaSY0
やよい「どうしたんですかー? もしかして……今日はハイターッチしたくないキブンでしたか……?」

P「あ、いやそんなことないぞ! すまんすまん、たーっち!」

ぱちん ぷにゅ

やよい「いえい! えへへ……」

P(うぉ、うぉお……な、なんだこれ! なんだこれ怖い!!) ゾクゾク

貴音「……///」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/04(金) 09:23:32.89 ID:4+KpbaSY0
P「……やよい、ちょっと手のひらを見せてもらえるか?」

やよい「どーぞ!」 スッ

P「……」

サワサワ ギュッ メ、メンヨウナ

やよい「あはは、くすぐったいですー!」

貴音(ぷ、ぷろでゅーさーに口を撫で回されている感覚が……///)


P「……」

春香「どーしたんですか、プロデューサーさん。顔面蒼白ですよ」

P「……だ」 ボソボソ

春香「え?」

P「どこのどいつの口だぁあああ!!!! やよいを傷物にしやがって!!!!」

貴音「!?」

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/04(金) 09:33:43.64 ID:4+KpbaSY0
手<ア、アナタサマ! オチツイテクダサイマセ

P「ええいうるさい! 貴音みたいなこと喋りやがって! むきー!」

春香「あわわわ……プロデューサーさんがご乱心だよぅ」

P「これが落ち着いていられますかってんだ!! 手のひらに口が生えたアイドルなんて前代未聞だ!!!」

P「どうする……社長になんて説明する……ああ、親御さんにもどう謝罪したらいいか……」

やよい「プロデューサー……」

P「ごめんなやよい……俺が付いていながら、こんなことに……くっ!」

やよい「プロデューサー! このお口は、貴音さんのお口ですよー!」

P「何を言ってるんだやよい! そんなことあるわけ……」

P「……」

貴音「……」 ノッペラ

P「ほんまや」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/04(金) 09:44:01.72 ID:4+KpbaSY0
P「ま、貴音の口なら安心か……すまなかったな、貴音。ひどいこと言って」

手<イエ…オキニナサラズニ

P「貴音は優しいなぁ……」

やよい「プロデューサーが手のひらに話しかけてますー。えへへ、なんだか変質者さんみたいかもー!」

P「しかしこれからどうしたもんか……」

貴音「……」 グゥー

手<オナカヘッタヨ ラーメン タベタイナ

貴音「!?」

貴音(どうやら、わたくしの意思とは裏腹に、勝手に言葉を発してしまうこともあるようですね)

春香「あはは! 四条さんの声でそんなこと言うなんて可愛い!」

P「難しい言葉を使わないで素直に喋る貴音ってのも、なかなか可愛いもんだな」

貴音「……///」

やよい「でも半分のっぺらぼうですー!」

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/04(金) 09:54:36.87 ID:4+KpbaSY0
~ らぁめん屋さん ~

手<イイニオイ ガ シマス

やよい「えへへ、四条さん! 私が食べさせてあげますからねー!」

P「よーし、今日は俺のおごりだ! なんでも好きなもん食えよ!」

春香「えっ、いいんですか!?」

やよい「そ、そんなのダメですー! ちゃんと自分の分は自分で……」

P「遠慮するな、やよい。もう3日も何も食べてないって言ってたじゃないか」

春香「そうなの!? やよい、ちょっとお財布の中見せて」 モゾモゾ

やよい「はわ!」

貴音(なんと、これは大量の……蛇の皮、でしょうか? お、恐ろしい……)

やよい「こうすればお金が溜まるって亜美が……えへへ」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/04(金) 10:03:56.23 ID:4+KpbaSY0
店員「へい、お待ち!」 ゴト

P「おお、来たな……あ、店員さん。そっちのラーメンはこのロリっ子に」

やよい「うっうー! 目の前にラーメンのどんぶりが二つもあるなんて、夢のようですーっ!」

春香「四条さんの前には一個もないね。ふふ、なんだか不思議な光景」

貴音「……」 グゥウ…

手<ヤヨイ! ハ、ハヤク ラァメンヲ…

やよい「まっかせといてください!」

スルスル…ポロポロ

やよい「あっ」

P「うまくお箸で掴めないようだな……左手だからか」

やよい「うぅ……右手のお口に食べさせるのは、今までやったことないから……」

貴音(ああ、もどかしい! らぁめんは目の前にあると言うのに!)

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/04(金) 10:15:23.40 ID:4+KpbaSY0
手<ヤヨイ ワタクシ ガ タベサセテアゲマス

やよい「そんなのやですー! 私、お姉さんなんだから、お子様扱いヤですー!」 ジタバタ

手<ア、ソウイウ イミデハ ナクテ…

春香「やよい。四条さんは、やよいの右手(自分の口)に自分でラーメンを食べさせるって言ってるんだよ」

やよい「え、そうだったんですかー?」

貴音「……」 コクリ

やよい「そ、それじゃあお願いしまーすっ!」 スッ

貴音「……」

スル…チュルチュル…モグモグ

やよい「ちょ、あ、あっつ! あちちち」

貴音(まこと、らぁめんとはいつどんな状態で食べても美味ですね……もぐもぐ)

春香「ふふ、なんだか姉妹みたいですね……」

P「ああ、微笑ましい光景だなぁ……ふふ」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/04(金) 10:26:12.27 ID:4+KpbaSY0
春香「やよい、右手で食べてるけどラーメンの味とかわかるの?」

やよい「味はわかんないですー……でも」

ズルズル…モグモグ、ゴクン

やよい「右手のお口がラーメンを飲み込んだ時に、手のひらから二の腕にかけて……」

ニュルルルル…

やよい「熱さと質量をもった“何か”が……ずるずると通り過ぎていくのはわかります。あ、熱い……」

春香「うっひゃ~! 想像したくないね」

P「しかしこれじゃあれだな。右手が塞がってるからやよいがラーメンを食べられないぞ」

貴音(はっ! そうでした……わたくしは、自分の空腹を満たすことばかり考えて……)

手<ヤヨイ モウシワケ…ムグムグ…ゴザイマセン…ゴクン、ケプ

やよい「そ、そんな! 謝らないでください!」

P「それじゃ、やよいには俺が食べさせてやるか! 俺はもう食い終わったからな」

春香「!」

やよい「いいんですかー!? ありがとうございまーっす!」 ガルーン

春香(い、いいなあやよい……私にも口が生えればなぁ……)

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/04(金) 10:35:51.57 ID:4+KpbaSY0
P「ほおらやよい、食べさせてやるから口を開けな。あーん」

やよい「あ、あ~ん……」 ドキドキ

手<ハテ サキホド ハ オコサマアツカイ ヤダ トイッテイタノニ

春香(やよいも……もしかして、ライバルなのかな……)


P「どうだやよい、うまいか?」

やよい「もぐもぐ……お、おいしいですっ! もう一口、いいですかー?」

春香(やっぱりそうだよね……プロデューサーさん、みんなに優しいもん)


P「ああ、お安い御用だ! あーん」

やよい「えへへ……あーん♪」

春香(なんだか……胸が切ないよ……)

手<モグモグ

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/04(金) 10:56:25.77 ID:4+KpbaSY0
アリガトウゴザイマシター

P「ふぅ……食った食った」

貴音(一杯だけしか食べられませんでした……しかしこの状況ですから、文句は言えませんね) グゥウ…

やよい「ごちそうさまでした、プロデューサー! 美味しかったですーっ!」

P「いやぁ、なんのなんの。いつも頑張ってるお前らへのご褒美だよ」

春香「……」

P「どうした、春香?」

春香「あ、いえいえ! なんでもありません」

春香(だめだめ! 私、今いやな子だった!)

春香「やよい……」 ギュッ

やよい「? どーしたんですか、春香さん。急に手を握って……」

春香「いいの……ごめんね」 ギュー

やよい「ヘンな春香さんですー。でも、握手するのは私もすきかなーって!」

貴音「……! ……!」 プルプル

貴音(息が出来ない)

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/04(金) 11:04:59.58 ID:4+KpbaSY0
~ 765プロ事務所 ~

やよい「なんだか……お腹いっぱいで眠くなってきたかもー……」 ウツラウツラ

P「はは……やよい、だめだぞ? このあとも仕事あるんだから」

春香「ありませんよ」

P「え?」

春香「ありません。あったら、やよいがこんなにお金無いわけ、ないじゃないですか」

P「……そうだったな。すまん、俺が無能なせいで」

貴音(あなた様……)

春香「あ、いやいいんですいいんです!」

春香「私は、こうして地味でも、少しだけでも……みんなで活動できるのが、嬉しいんですから」

P「春香……ありがとうな! 俺、もっと頑張ってお前たちを輝かせてやるから」

手<フフ…

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/04(金) 11:06:25.36 ID:4+KpbaSY0
>>33
鼻は一応本体についてるけど、呼吸器官はすべてやよいの腕の中にあります

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/04(金) 11:17:40.55 ID:4+KpbaSY0
やよい「すぅ……すぅ……」

P「おっと、ついにやよいは寝てしまったか」

春香「かわいい寝顔ですね……まるで天使みたい」

手<ソノトオリデスネ

やよい「う~ん……もぞもぞします……むにゃむにゃ」

春香「あ、だめですよ四条さん。やよいの手のひら動かしたら、起きちゃうかもしれないから」

貴音(わたくしとしたことが……反省しなくては)

P「はは……まあ、なかなかこういう状況にはならないからな。気付かないのも無理はないよ」

貴音(口を失うことによって見えてくるものがある……まこと、人生とは何が起こるかわかりませんね)

貴音「……」 ナデナデ

やよい「……えへへ……すやすや」

春香「ふふ……四条さん、いつもより更に優しい顔してる」

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/04(金) 11:26:47.28 ID:4+KpbaSY0
やよい「……zzz……」 ダラーン

貴音「!?」 プルプル

貴音(く、首が絞められているような感覚が……!)

春香「やよいったら、腕をソファの外に放り出しちゃって……二の腕が圧迫されちゃうよ~」

貴音(なんと……これは元に戻してあげないといけませんね。わたくしの命のためにも)

貴音「……」 スッ

春香「あ、だめですって四条さん! やよいが起きちゃう」

貴音(で、ですが……) プルプル

春香「触らないで、寝かせておいてあげましょう。やよい、普段から家のお手伝いとかでも疲れているんだから」

貴音(こ、……このままでは)

春香「やよいが起きちゃうから」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/04(金) 11:35:36.55 ID:4+KpbaSY0
貴音(止めないでください、春香! これは死活問題なのです!) グググ…

春香「だめだって~……」 グググ…

貴音(あ、もう、意識が)

春香「あれ? 四条さん、今気付いたけど……顔色悪いですよ?」

貴音「」

春香「どーしちゃったのかな……おーい」 ツンツン

やよい「う~ん……はわ?」

春香「あ、起きちゃった! ご、ごめんねやよい、うるさかったかな」

やよい「だいじょーぶれす……んあー……」 ノビー

プハァアアアア!!

やよい「!?」

手<ゼェ…ゼェ…

貴音「……! ……!」

春香「あれ、四条さんまた元気になりましたね! さっきはどーしたんですか?」

貴音(このあま)

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/04(金) 11:43:47.43 ID:4+KpbaSY0
貴音「……」 ギュー

春香「ちょ、四条さん、首、絞めちゃだめ……」 プルプル…

貴音(わかりますか? この苦しみ)

春香「ぎぶぎぶぎぶ」 プルプル

やよい「あれー? 起きたら事務所が修羅場になってましたーっ!」

P「まあ……みんな年頃の女の子だからな。こういうこともあるだろう」

やよい「みんな仲良くがいいですー……」

P「ふふ……やよいは優しいなぁ」 ナデナデ

やよい「えへへ……あ!」

P「どうした、やよい?」

やよい「うぅ……なんか、おしっこに行きたくなってきましたー……」

貴音「!」

春香「」チーン

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/04(金) 11:52:53.44 ID:4+KpbaSY0
P「はは、やよいはおしっ子だなぁ。行っておいで……思いっきりシャーしてこい」

やよい「えへへ……行ってきまーす!」 タタタ

貴音(これは……どうなってしまうのでしょうか……) モンモン


やよい『ふぅ……おしっこも終わったし、びちょびちょに濡れたおまたを拭かなきゃですーっ!』 カラカラ

やよい『よいしょ、よいしょ……』 フキフキ

やよい『あ、まだ残尿感がありましたー! いいや、このまま出しちゃえーっ!』 ジョロロ

やよい『はわ! お手てにかかっちゃいました……手のひらの口の中に、おしっこが』


貴音(いけません!!!! やよいがおしっこをするのを、断固止めなくては!!!!!) クワッ

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/04(金) 12:02:17.05 ID:4+KpbaSY0
タタタ ダッ!

貴音(たかねは 仁王立ち をはなった!)

やよい「え? た、貴音さん、どーしたんですかー?」

手<ココカラサキハ トオシマセン!

やよい「そ、そんなぁ……おしっこ、漏れちゃいそうです……」 プルプル

貴音(ふむ……とはいえ、ここでおもらしさせるわけにはいきませんね。どうしたら……)

貴音「……」

やよい「うぅ……」 プルプル

貴音「……!」 ティン

手<ヤヨイ イイコト ヲ オモイツキマシタ

やよい「いいこと……ですかー?」 モジモジ



手<ワタクシ ホンタイ ガ、 ヤヨイ ノ オマタ ヲ フキマス!

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/04(金) 12:12:30.21 ID:4+KpbaSY0
貴音(そうです……こうすれば、わたくしの口の中におしっこが入ることはありません)

貴音(以前、小鳥嬢の愛読書で学んだことが、このような形で生かされるとは……感謝致します)

やよい「そ、そんなの絶対だめですー!」


『女同士なら、恥ずかしくないよ……だから、ね? 真ちゃん』

『ゆ、雪歩ぉ! こ、こんなときばっかり女扱いして……あっ』


貴音(あの書物には、このように説得している場面がありました。これなら……)

やよい「で、でもぉ……」

手<ヤヨイ…ハジラウ コトハ アリマセン。ワタクシタチ ハ オンナドウシ ナノデスカラ

手<ダカラ、ネ? ヤヨイチャン…

やよい「!」

やよい(貴音さんに、やよいちゃん、って呼んでもらえた……えへへ、ちょっと仲良くなれたのかな?)

手<フフ…サア トモニトイレニ イキマショウ

やよい「は、はーい!」

62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/04(金) 12:16:42.83 ID:4+KpbaSY0
書き溜めないので遅筆ですまん
飯いってくる

71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/04(金) 12:55:49.60 ID:4+KpbaSY0
~ 女子トイレ ~

やよい「うっうー! トイレトイレ……」

やよい(今トイレを求めて全力疾走している私は、アイドルをやってるごく一般的な女の子)

やよい(強いて違うところを挙げるとすれば、これから貴音さんにおまたを拭かれるってことかナ――名前は高槻やよい)

ガチャ…バタン

やよい「そんなわけで、事務所にある女子トイレへとやってきたんですーっ!」

貴音「……」

やよい(ふと見ると、ドアを閉めたにも関わらず個室の中には貴音さん本体もいました)

手<ホラ エンリョ シナイデ ダシテクダサイ

やよい「えーっ!? た、貴音さんの目の前でするんですかァ!?」

貴音「……」 クンッ

手<オンナ ハ ドキョウ ナンデモ タメシテミルモノデス

やよい「それじゃ……やります……」

スルスル…パサ

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/04(金) 13:05:03.35 ID:4+KpbaSY0
やよい「うぅ……なんだか、キンチョウするよぅ……」 モジモジ

手<ガマン ヲ シテハイケマセン ボウコウエン ニ ナリマスヨ

やよい「は、はい……」

やよい(貴音さんが、見てる……私のおまたを)

貴音(なんと! やよいのおまたはわたくしと同じでしたか……ふふ)

手<フフ…

やよい「あ、笑わないでくださいー! わ、私だって恥ずかしいんです……もう中学生なのに、その」

やよい「……生えてないなんて」 モジモジ

貴音(やよいもまた、わたくしと同じようにこんぷれっくすを抱いているようですね)


手<ダイジョウブデス…ワタクシ ハ ダレニモ イイマセン

貴音「……」 ナデナデ

やよい「あ……えへへ」

やよい(貴音さんに撫でられると、なんだか安心する……あ!)


チョロリ…

78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/04(金) 13:11:47.87 ID:4+KpbaSY0
やよい「あ……あぁ……」

ちょろちょろ…

貴音「……」

シャー…ジョボボボ

やよい「……~!」 カァア

貴音(まこと、不思議なものです。口は彼女の手のひら、鼻もその機能を失っているというのに)

やよい「そ、そんなにじーっと見ないでくださーいっ!」

手<シツレイ イタシマシタ…フフ

貴音(強烈なあんもにあ臭を感じます) スンスン

79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/04(金) 13:20:17.71 ID:4+KpbaSY0
ピッ…ポチャン

やよい「ふぅ……出し切りましたーっ」

手<ソレデハ イザ!

貴音「……」 カラカラ

やよい「ほ、ホントに貴音さんが拭くんですね……私、こんな経験小学生以来かもですー」

手<ワタクシ ニ トッテハ ハジメテ ノ コトデス…

手<フテギワ ガ アッタラ モウシワケアリマセン

やよい「いえ、大丈夫ですー! 貴音さんも、私のことを思ってこうしてくれるんですから……」

貴音(やよい……あなたはまこと、心優しき女の子ですね)

やよい(あれ? そーいえばなんで私、貴音さんにおまたを拭かれることになったんだろー?)

…チョン

やよい「……んっ」

やよい(でも、今はそんなこと考えられませんー! はわわわ)

82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/04(金) 13:26:12.49 ID:4+KpbaSY0
フキフキ…

やよい「……///」 ピクピク

手<ヤヨイ、イタク ハ ナイデスカ?

やよい「はわ! だ、大丈夫です!」

手<デスガ、サキホド カラ ピクピク ト…

フキフキ…

やよい「ききき気にしないでくださーい! こ、これはその……武者震いですっ」

貴音「……?」

やよい(はわわ! 貴音さんの手、思ってたより力強いよぉ……でも)

手<ツヨスギタラ エンリョナク イッテクダサイネ

やよい「ちょ、ちょうどいいです……えへへ」

85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/04(金) 13:36:21.91 ID:4+KpbaSY0
フキフキ…

やよい「はぅあわぅ……///」 ポー

貴音(先ほどから、やよいの顔が赤く染まっていますね。息も荒くなっているようです……)

やよい(な、なんだろー……さっきから、ヘンな感じ……)

手<ヤヨイ ネツデモ アルノデスカ?

やよい「体は熱いですけどー……苦しくはありません。むしろー……」

貴音「……?」

やよい「な、なんでもないです! ……って、あ!!」

手<ドウカシマシタカ?

やよい(ど、どうしよー……3日ぶりのご飯が、いきなりラーメンだったから……)



ゴロゴロ…



やよい(お腹の調子が)

91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/04(金) 13:55:43.32 ID:4+KpbaSY0
やよい(はは恥ずかしいけど……ちゃんと言うしかないよねっ!)

やよい「た、貴音さん……その」

貴音(やよいが困惑しているようですね……これは)

手<シンパイアリマセンヨ。ミナマデイワズトモ、 ワタクシニハ ワカッテイマス

やよい(よ、よかったー! それじゃあ、貴音さんもさすがに出ていってくれるはずですーっ!)

貴音(この状況……これも、小鳥嬢の薄い聖典に書かれていました)


『ゆ、雪歩……そんなに、焦らさないでくれよぉ……』

『ふふ……真ちゃん、段々わかってきたみただね……それならちゃんと、お願いして?』

『うぅ……も、もっと……』

『もっと?』

『もっと、強く……ゴシゴシしてください……』


ゴシゴシゴシ!!

やよい「!?」

手<フフ…ドウデスカ

93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/04(金) 14:01:32.83 ID:4+KpbaSY0
やよい「ぁ、そんな、急にっ」

ゴシゴシゴシ!

やよい「だ、だめだめだめですー! ななななんでお尻の方まで……!」

ゴシゴシゴシ!!

貴音(わたくしは、拭く時は万遍なく拭く派なのです)

ゴシゴシゴシ!!!

やよい「……~!!」

貴音「……?」

貴音(なんでしょう……何か、質量を持った物体がお尻の穴の中にあるような……)

手<ヤヨイ…コレハ イッタイ

やよい「あ……あ、あ」




やよい「あ」

95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/04(金) 14:05:44.79 ID:4+KpbaSY0
[ピーーーー]


貴音(こ……これは!?)


[ピーーーー]


やよい「はわわわわわ……」


[ピーーーー]


手<……


[ピーーーー]
[ピーーーー]
[ピーーーー]


貴音(勢いが強く!?)

96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/04(金) 14:11:15.77 ID:4+KpbaSY0
プリ…

やよい「……」

手<……

貴音「……」

貴音(どうやら……全てが終わったようですね)

やよい「……終わりました」

貴音(世界が終わったかのような顔をしています)

手<ヤヨイ…アノ、 ソノ…

やよい「……って」 ボソボソ

手<ェ?

やよい「出てってよぉ……」 ポロポロ

貴音「……」

ガチャ…バタン

99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/04(金) 14:19:52.62 ID:4+KpbaSY0
やよい「うぅ……なんでこんなことに……」 ポロポロ

やよい「えっぐ、ひぐ……」

手<……

やよい「……とりあえず、拭かなきゃ」

カラカラ…ゴシゴシ


やよい「でも……」

やよい「貴音さんも、悪気があってあんなことしたんじゃないよね」

やよい「いつもはとーっても優しい人だもん……」

やよい「……決めた!」

やよい「どうしてこんなことしたか……ちゃんとお話して」

やよい「仲直りしますーっ! おー!」


~ 一方扉の外では ~

貴音「!!!!??」

貴音(く、口に……ぬちゃりとした感覚がっ!!! あぁああああ温かい!!!!)

102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/04(金) 14:34:57.60 ID:4+KpbaSY0
ガチャ…

やよい「あ、貴音さん……」

貴音「……」

手<ヤヨイ…モウシワケゴザイマセンデシタ…

貴音「……」 ペコリ

やよい「……」

手<ナントイッテ シャザイ シタラヨイカ…

貴音「……」 ジワァ…

やよい「……泣かないでくださいっ! 私なら、もう平気ですから!」

手<ヤヨイ…

やよい「えへへ……ちょっと恥ずかしかったけど、もう気にしてません。それより……」

やよい「私の方こそ、ちゃんと言えてればよかったのに……ごめんなさいっ!」 ガルーン

貴音(……ああ、あなたはなんと心優しい人なのでしょう……)

やよい「……ゆ、許して……くれますかー?」

貴音(勿論です……あの、ぬちゃ…とした感覚と匂いは忘れられませんが、この際それは置いておきましょう)

104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/04(金) 14:41:57.73 ID:4+KpbaSY0
貴音「……」 ウルウル

やよい「あ、あの……やっぱり怒ってますか?」

手<ソノヨウナコトハ ゴザイマセン……

貴音「……」 ギュッ

やよい「! えへへ……」 ギュー

貴音(わたくしはこれから先の人生を……やよいの為に尽くしましょう)

105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/04(金) 14:49:49.16 ID:4+KpbaSY0
~ 10分後 ~

ガチャ

P「おお、戻ったか」

やよい「はい! あ、春香さんの意識はまだ戻ってないんですね」

のヮの「」 チーン

P「まぁ、よくあることさ。しかし随分長いおしっこだったな~」

やよい「えへへ……ちょっと貴音さんとお話してて」

P「貴音と?」

貴音「……」 ニコニコ

P(……ははーん)

やよい「? どーしたんですか、プロデューサー?」

P「貴音……おしっこから始まる友情って、あるんだな。……大事にしろよ?」

手<メ、メンヨウナ

106: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/04(金) 14:57:12.71 ID:4+KpbaSY0
どうしてこうなったんだろう
ちょっと休憩しますね30分ほど

112: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/04(金) 15:31:42.45 ID:4+KpbaSY0
やよい「それじゃあ、プロデューサー! そろそろ帰りますねーっ!」

P「ああ、特に何もしてなかったけどお疲れ!」

やよい「えへへ……明日はお仕事あるといいかなーって!」

P「はは、参ったなこりゃ! おや、貴音も帰るのか?」

貴音「……」 ペコリ

手<ホンジツハ ヤヨイノ イエ ニ トマルノデス

P「おや、お泊りか……なんでまた急に?」

手<フフ…ソレハ

やよい「とっぷしーくれっと、ですーっ!」

P「はは、参ったなこりゃ!」

114: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/04(金) 15:39:39.26 ID:4+KpbaSY0
~ やよいのおうち ~

ガララ

やよい「たっだいまー!」

長介「お、おおおかえり姉ちゃん!」

やよい「ちゃんとお留守番できてたー?」

長介「へへ、当ったり前じゃん! そ、それより今日泊まりにくるアイドルの友達って……」

貴音「……」 ヌッ

やよい「紹介するね! アイドルのお友達の、四条貴音さんでーすっ!」

貴音「……」 ペコリ

長介「……いらっしゃい! 何もない家だけど、歓迎します!」

手<オセワニナリマス

長介(伊織さんじゃなかった……)ガックシ

長介「……って、あれ?」

長介「えっと……貴音、さん。今日は口どうしたんですか? 事務所に忘れたんですか?」

118: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/04(金) 15:46:50.89 ID:4+KpbaSY0
やよい「それがー……こうなっちゃったの」 スッ

長介「あ、もしかして、姉ちゃんの手のひらにあるのが貴音さんの口?」

貴音「……」 コクリ

長介「それは大変だね」

やよい「えへへ……でも、これのおかげで、貴音さんともっと仲良くなれたんだよーっ!」

貴音「……」 ニコニコ

長介「そっか、良かったな姉ちゃん! ……あ」

ヘタヘタ…ペタン

貴音「!?」

やよい「あー、長介! お客さまの前で倒れるなんてダメだよー! しゃんとしなさい!」

長介「へへ……でももう3日もご飯食べてないから……力入らなくて」

やよい「まったくもー。ごめんなさーい、貴音さん」

手<イエ、イイノデス…イッコクモハヤク ユウゲ ニシマショウ

120: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/04(金) 15:56:37.60 ID:4+KpbaSY0
やよい「みんなー! いい子にお留守番できてたーっ?」

貴音「……!?」

貴音(これは……)


浩太郎「……こーじ、生きてる……?」 グッタリ

浩司「あー……うー……」 ピクピク

かすみ「……げほ、ごほ」

こうぞう「キャッキャ」


やよい「もー、みんな揃って元気ないんだからー! ほらほら、起きなさーい!」

手<ヤヨイ…

やよい「えへへ……こうぞうのご飯を買うだけで精一杯で……」

貴音「……」 ホロリ

手<ゴリョウシン ハ…

やよい「3日前から結婚記念日のお祝いで旅行に行ってますー!」

やよい「私がなけなしの貯金を使ってプレゼントしてあげたんですよー! うっうー!」

125: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/04(金) 16:06:18.67 ID:4+KpbaSY0
手<ヤヨイ…ソンナ ヨユウハ…

やよい「……えへへ。でも、結婚記念日はトクベツだから……」

やよい「私、アイドルになるって決めたときに約束したんです」

やよい「私が絶対、お父さんとお母さんを旅行に連れてってあげるね、って……」

貴音「……」

やよい「お父さんとお母さん、最初は行かない、行けないよって言ってたけど……」

やよい「最近はいっぱいお仕事もらえたから、お金いっぱいあるよー! って、私嘘ついちゃって」

手<……

やよい「だから……私、ホントは悪い子かもですー。嘘ついたの、怒られちゃうかも」

手<……ソンナコトハ、アリマセン

ぎゅっ…

やよい「はわ。……えへへ」

129: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/04(金) 16:19:07.16 ID:4+KpbaSY0
貴音「……」 ギュー

やよい「……えへへ。弟たちの前で、恥ずかしいな……」 ギュ

手<フフ…

やよい「……よーっし! 今日は、腕によりをかけてご飯を作りますよーっ!」

手<タノシミニ シテイマス

長介「でも姉ちゃん、ご飯って言っても……って、これは!?」

レジ袋「キラキラキラ!」

やよい「今日はなんと! 貴音さんがお金を出してくれたから、スーパーでお買い物が出来たんだー!」

長介「スッゲー! 神かよ!!」


やよい「……ごめんなさい、貴音さん。今度ちゃんとお返ししますねっ!」

貴音「……!!」 フルフル

貴音(とても受け取れません……)

133: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/04(金) 16:36:19.85 ID:4+KpbaSY0
トントントントン…

やよい「ごまえ~ごまえ~♪ ふふふふん♪」

貴音「……」 チョンチョン

手<ヤヨイ、ナニカ テツダエルコトハ…

やよい「大丈夫です! 貴音さん今日はお客さまなんだから……げすとっぽくしてないと、めっ! ですよー!」

貴音(……まこと、やよいは天使のようですね)

やよい「あ、でも……あんまりお口を動かさないでいてくれると助かるかなーって」

やよい「手が滑って包丁がお口にぐさーしたら大変ですからねーっ! えへへ……」

貴音「」

貴音(じっとしておくとしましょう……)

136: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/04(金) 16:42:19.67 ID:4+KpbaSY0
やよい「出来たよー! ほらみんな、起きて起きてー!」

浩太郎「……え?」 ピク

浩司「……いーにおい……」

かすみ「あ、もう死んじゃうのかな……ご飯の幻覚が見える……げほ」

長介「幻なんかじゃないぞ! ショーシンショーメーのご飯だ!」


「「「……」」」


「「「!?」」」


浩太郎「あ、あぁ、あ……ご、ごはん!?」

浩司「あうあうあうあー」 ジョロロロロ…

かすみ「ふあ、ふあふあふあ!!! ぐえっほげげほ!!!」

140: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/04(金) 16:49:15.62 ID:4+KpbaSY0
やよい「あはは、みんなびっくりしすぎだよー!」

長介「ムリもないよ姉ちゃん……へへ、神さまに感謝しないとね!」

浩太郎「かみさま……?」

長介「そうだぞ! ここにいる貴音さんが、ご飯を与えてくれた神さまなんだ!」

貴音「……」 バーン

浩司「神よ……」

かすみ「神にお口はなくても……こんなにも我らに希望を与えてくださる」

こうぞう「ありがとう……ありがとう……」 キャッキャ

貴音「……」 モジモジ

貴音(そう感謝されると照れてしまいます)

やよい「それじゃあみんな! 席についてー!」


「「「「「「いただきまーす!」」」」」」

142: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/04(金) 16:57:52.98 ID:4+KpbaSY0
長介「……こ、これが……」 ゴクリ

浩太郎「……ごはんだー」

かすみ「夢にまで見た……」

浩司「まんまー」

長介「ほ、ホントに食べていいのかな?」

やよい「もっちろん! 食べて食べて!」

長介「それじゃあ……」 オソルオソル…


パク…


長介「!!」 ブワッ

長介「うめぇ……お米つぶ、うめぇよお……ぐすっ」

貴音(こちらまで涙が出そうになります) ホロリ

145: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/04(金) 17:04:20.50 ID:4+KpbaSY0
               。    _|\ _
            。 O   / 。  u `ー、___
          ゚  。 \ヽ / u ⌒'ヽ゛  u /   ゚
          -  ・。 / ; ゚(●)  u⌒ヽ i   @ 。
        ,  ゚ 0 ─ { U u r-(、_, )(●) .| / 。  ,'´ ̄ ̄`',
         ゚ ,,、,r-'⌒l u //トェェェ、 ) 。゚ / o    ,! ハ ハ !
      。 ゚ r-'⌒`ー-'´ヾ,. ir- r 、//u / 。 ・゚  l フ ム l  ←長介
        ヾヽ、_,,,、-、/ミ,ヽヽ/ ノ_, -イ-、\   ∠  ハ ッ j
          ー = ^~、 ̄r'´ ̄`''jヽ、  〃ヾ ゚ 。 ヽ フ   /
 jヽjvi、人ノl__     / /  ヽ´{ミ,_   ̄`'''-ヽヾ    ` ̄ ̄
 )   ハ   7      /  / `'='´l  ̄i'-、_,,ン ノ 。
 )   フ    て   /  /   !。 l  l  - ニ
 7   ッ    (  __ヽ、__l ___ .!。 l__l__,-=-,___
  )   !!     ( ,-=-, ∠ヾゞゝヽ ,-≡-,l  l-=二=-,
  ^⌒~^⌒^~⌒^└==┘   ̄ ̄ ̄ ヽ==ノヽ=ノ\__/


やよい「長介、いい食べっぷりだねー!」

貴音「……」 グゥウウ

手<ヤヨイ…ワタクシモ

やよい「はーい! あ、でも……また右手が使えないから」

浩太郎「はい、あーん! 右手のお口に食べさせてあげるー!」

やよい「ありがとー!」

貴音(これが、家族愛というものなのですね……故郷を思い出してしまいます)

146: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/04(金) 17:07:50.71 ID:4+KpbaSY0
                   _|\ _
                  /!l||l! u `ー、___
                 / u  `ー'ノ( u 。/
               / ゚、(●) u `ー'u i
              ( ゚ 。u r(、_, )(●) |
           ,、,r-'⌒ 、u ノr-、 (. 。 `゚ (
         ,-'⌒`ー-'´ヾ,.ーr-、`。´u o ,ノ
         ヽ、_,,,、-、/ミ,ヽ  `''ー- イ-、
             ^~、 ̄r'´ ̄`''jヽ、  〃ヾ
               /  ヽ´{ミ,_   ̄`'''-ヽ
               /  / `'='´l  ̄i'-、_,,ン
             /  /   !。 l  l
   _ _ _ ____ヽ、__l ___ .!。 l__l__,-=-,___
           ,-=-, ∠ヾゞゝヽ ,-≡-,l  l-=二=-,
          └==┘   ̄ ̄ ̄ ヽ==ノヽ=ノ\__/

手<デシタラ ヤヨイニハ ワタクシガ…

やよい「え! でも、恥ずかしいかなーって……」

手<プロデューサー ニモ タベサセテ モラッタデショウ?

やよい「あー! そ、それはナイショにしてくださーい!」

手<フフ…ハイアーン

やよい「あ、あ~ん……」 ドキドキ

148: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/04(金) 17:11:40.51 ID:4+KpbaSY0
                              , ' ' ´ ` :,
                             ;'       `,
                              ;  .:,';' .,:';  :,'
                    _|\ _        ,:  ´   ´ ,;
                  /!l||l! u `ー、___ ;:   `'  ; '
                 / u  `ー'ノ( u 。/ '  ;,',','  ,;'
               / ゚、(○) u `ー'u i ; ´´ , :'
              ( ゚ 。u r(、_, )(○) |,'   , ' '
           ,、,r-'⌒ 、u ノrヽ_(. 。 `゚ ( ,, '
         ,-'⌒`ー-'´ヾ,.ーr-\。´u o ,ノ
         ヽ、_,,,、-、/ミ,ヽ  `''ー- イ-、
             ^~、 ̄r'´ ̄`''jヽ、  〃ヾ
               /  ヽ´{ミ,_   ̄`'''-ヽ
               /  / `'='´l  ̄i'-、_,,ン
             /  /   !。 l  l
   _ _ _ ____ヽ、__l ___ .!。 l__l__,-=-,___
           ,-=-, ∠ヾゞゝヽ ,-≡-,l  l-=二=-,
          └==┘   ̄ ̄ ̄ ヽ==ノヽ=ノ\__/

やよい「もぐもぐ……ごくん。あ、ありがとうございます……」

手<ソレデハ モウヒトクチ…

浩太郎「あー、食べさせてもらってるー!」

浩司「お子さまだー!」

やよい「こ、こーら! からかわないの!」

かすみ「ふふ……」

149: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/04(金) 17:17:13.70 ID:4+KpbaSY0
                     ..    :::...
                + :: ::.;;............:::::.;;;;;;
                  ::::::''''''   '''''':::::::::;;;;;
                 . ::(●),   、(●)、.:;; +
                 ::   ,,ノ(、_, )ヽ、,, .:;;;;;
.                + ::   `-=ニ=- ' .:::::;;;; +
                  :::  `ニニ´  .::::;;;     +
                   :::      :;;
                +  :::     :;;
                    :::   ::;
                     ::: :::;
                      :::
                      ::


やよい・浩太郎・浩司・かすみ・手「「「「「ごちそーさまでした!」」」」」

貴音(家族皆で食べる食事というものは、これ程までに美味なものなのですね……ふふ)

やよい「さ、後片付けをしたらお風呂に入りましょー!」

みんな「はーい」

やよい「貴音さんも、一緒に入りましょうね!」

手<エッ

貴音(何故でしょう、“あの同人誌”という謎の言葉が頭によぎりました)

152: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/04(金) 17:25:14.51 ID:4+KpbaSY0
貴音(ですが、あの同人誌のようにはなりませんね。長介もお父上も今はいないようですし)

手<ソレデハ ワタクシ モ ゴイッショ サセテイタダキマショウ

貴音「……」 スタ dtpn

浩太郎「……」ワックワク

浩司「……」テカカ

かすみ「……お姉ちゃん」

やよい「どーしたの?」

かすみ「今日は、女の子だけで入ろう」

やよい「え? どうしてそんな」

かすみ「いいから」

貴音・やよい「?」

浩太郎・浩司「……」 ズーン

154: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/04(金) 17:33:20.32 ID:4+KpbaSY0
~ 脱衣所 ~

シュルシュル…パサ

かすみ「……」 ジー

貴音「……?」 ボイーン

手<ドウシタノデスカ?

やよい「はわ! ぬ、脱いでるときに急にお口を動かさないでくださーい!」

かすみ「すごい……」

貴音「……」

手<フフ…

やよい「い、今ぱんつ脱いでるところだから、お口を動かされるとー……あっ」

かすみ「あ、でもおまたは一緒だ」

貴音「!!!!」 ツルツル

158: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/04(金) 17:46:44.78 ID:4+KpbaSY0
~ お風呂 ~

やよい「ほら、洗ってあげるから座ってー!」 ジャー

かすみ「い、いいよ……今日は自分で洗うから」

やよい「えー? なんで?」

かすみ「……」

貴音(最近の双海真美のような表情ですね)

やよい「もー、それじゃ私は自分であらおーっと」

ぴゅっぴゅっ…ぬちゃり

貴音「!?」

ぬるぬるぬる…

やよい「シャンプーを♪ 泡たてて♪ 髪をきれーに洗いましょー♪」

手<ウボォアッ! アブブアブ!

貴音(しゃんぷーが……! 口の中に……!)

やよい「? 何か聞こえるようなー……気のせいですねー!」 ワシャワシャ

貴音「」 チーン

161: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/04(金) 17:59:34.14 ID:4+KpbaSY0
~ お風呂あがり ~

貴音「……」

貴音(まこと、面妖な目に合いました)

貴音(しゃんぷーが口の中に入るのはもちろん……)

貴音(好奇心旺盛な妹御に、あんなことやこんなことを……)

貴音「……///」

やよい「髪を乾かしましょー!」

かすみ「おー」

ぶんっ!ぶんっ!

貴音「?」

手<ヤヨイ、ナニヲ シテイルノデスカ?

やよい「えへへ! こーやって、えーっと……へどばん? っていう動きをすれば!」

かすみ「髪が早く乾くんです」

貴音「……」

やよい「ドライヤー使うと、ブレイカー落ちちゃうから……それー!」 ブンブン

163: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/04(金) 18:08:52.18 ID:4+KpbaSY0
貴音「……」 フラフラ

やよい「貴音さん、だいじょーぶですかーっ?」

手<アノヨウナ ウゴキ ハ シタコトガ アリマセンノデ…

やよい「うぅ……ごめんなさい。うちが貧乏なせいで、アンペア上げられなくて……」

手<イエ…カマイマセンヨ

浩太郎「すごかったー! 髪がぶわわー!! って感じー!」

かすみ「あれが神のヘドバン……髪だけに……」

千早『……!』

171: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/04(金) 18:19:44.22 ID:4+KpbaSY0
~ おやすみタイム ~

浩太郎・浩司・かすみ「「「……zzz……」」」

やよい「……ふぅ、やっとみんな寝たみたいです」

貴音「……」

貴音(やよいは、家では本当に皆のお姉様なのですね)

手<…オツカレサマデス

貴音「……」 ナデナデ

やよい「はわ! た、貴音さん?」

173: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/04(金) 18:26:14.77 ID:4+KpbaSY0
やよい『そんなのやですー! 私、お姉さんなんだから、お子様扱いヤですー!』


貴音(昼間は、このようなことを言っていましたが……)

手<オコサマアツカイ ハ マダ…イヤデスカ?

やよい「……」

やよい「……です」

貴音「?」

やよい「イヤじゃないです……」


ぎゅっ…


貴音(やよいは、いつだって頑張っています)

貴音(わたくしは、この口を失うまで……そのことに、気付くことができませんでした)

貴音(彼女の為に、わたくしが今できることは……)


手<イマダケハ…ワタクシガ アナタノ オネエサン デス

やよい「……お姉ちゃん。えへへ……」 ギュー

180: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/04(金) 18:41:38.67 ID:4+KpbaSY0
リーンリーン…

やよい「…………」

貴音「…………」

やよい「静かな夜ですね」

手<エエ…

やよい「えへへ……なんだかフシギかもです。貴音さんがおうちに来て、こうして一緒にいるなんて」

手<マコト、ソノトオリデスネ…


貴音(思えば、今日は色々なことがありました……)

貴音(突然口がやよいの手のひらに移動したと思えば、らぁめんを食べさせ合ったり)

貴音(春香を締め上げたり、やよいのおまたを拭いたり……)

貴音(高槻家の深刻な経済状況を目の当たりにしたり……ふふ)

貴音(そのどれもが、今までのわたくしでは決して経験しないことの数々です。ですが……)


手<アナタト ナカヨクナレテ…ワタクシハ トテモ ウレシイデス

やよい「……私もですーっ!」

182: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/04(金) 18:51:36.46 ID:4+KpbaSY0
やよい「……」 こっくり、こっくり

手<ヤヨイ、ネムイノデスカ?

やよい「はわ! ぜ、全然眠くなんてないですよーっ!」

手<ムリ ヲ シテハイケマセン

やよい「……でもぉ」

貴音「……?」

やよい「せっかく……貴音さんとこんなに仲良くなれたのに、家まで来てくれたのに……」

貴音「……」


やよい「寝ちゃったら、もったいないもん……」

やよい「もっと……いっぱい、お話して……それでぇ……えっとぉ……」 ウツラ…ウツラ

貴音「……」

貴音(わたくしの、この心に芽生えた感情……これが母性なのですね)

184: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/04(金) 19:01:42.23 ID:4+KpbaSY0
やよい「……だ、だめだめ!」 フルフル

貴音「……」

手<ヤヨイ…ウタヲ ウタッテサシアゲマス

やよい「歌ですかぁー……?」

手<エエ…

やよい「貴音さんの歌、私だいすきですー……えへへ」


貴音(……わたくしは今、言葉を話せません。歌を歌うと言っても、それは彼女の手のひらから発せられるもの)

貴音(うまく歌えるかどうか、わかりません。ですが……)

貴音(言葉より、確かなものを伝えるために……このめろでぃを、あなたに贈りましょう)


~♪

今溢れるキミはメロディ

誰も止められないメロディ

193: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/04(金) 19:08:08.04 ID:4+KpbaSY0
~♪

無理に笑顔作らないでよ

ありのままを受け入れたら 今日も素敵な朝がはじまるよ


やよい「キミはメロディ? ……でもこれ、私が知ってるのと、ちょっと違います」

貴音(わたくし流に、あれんじを加えてみました……じゃず・りあれんじ・みっくすです)

やよい「……でも、ステキです」


~♪

今溢れるキミはメロディ 言葉より確かな物は

キミと紡ぐメモリー 二人で描いたストーリー

196: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/04(金) 19:15:14.91 ID:4+KpbaSY0
~♪

キラキラひかるキミの瞳の中には

天使がくれた生まれたての涙


貴音(……わたくしは先ほど、ご兄弟の皆から神さまなどと呼ばれましたが……)

貴音(わたくしが神なら、やよいは天使ですね……ふふ)


やよい「……」 ぱちぱち

貴音「ふぅ……いかがでしたか?」

やよい「とっても、とってもかっこよかったです! ……って、あれ?」

貴音「どうかなさいましたか?」

やよい「貴音さん……口が」

貴音「!」

207: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/04(金) 19:24:24.98 ID:4+KpbaSY0
貴音「なんと! いつの間に……」

やよい「でも……元に戻って良かったです」

貴音「……そうですね。まこと、不思議な体験でした」


貴音「……のに」 ゴニョゴニョ


やよい「? ……どーかしたんですか?」

貴音「いえ……なんでもありません」

やよい「……」

貴音「……やよい?」

やよい「……あの、貴音さん!」


やよい「私が今から何を言っても……キライにならないでくださいね」

貴音「……勿論です。わたくしがあなたを嫌いになることなど、決してありません」

209: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/04(金) 19:30:35.79 ID:4+KpbaSY0
やよい「私、ちょっとだけ、さみしいかもです……」

貴音「……それは、」

やよい「……だって、これが……貴音さんと仲良くなれたきっかけ、だったんだもん」

さすさす…

やよい「もう、いくら右手の手のひらを撫でても……貴音さんの口はありません」

貴音「……」

やよい「あの口があれば、貴音さんは……」

やよい「ずっと私と仲良くしてくれるかなーって……そう思ってたんです」


貴音「……ふふ」

やよい「どーして笑うんですかー!」 ぷんぷん

貴音「申し訳御座いません……でも、ふふふっ」

やよい「もー……ひどいですー……」


貴音(わたくしが笑った理由……それは)

貴音(……わたくしも、あなたと“いっしょ”、だったからですよ)

212: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/04(金) 19:39:57.89 ID:4+KpbaSY0
やよい「……なんだか夢みたいな一日でした」

貴音「本当に、夢だったのかもしれませんよ?」

やよい「え! そーなんですかっ?」

貴音「それは、神のみぞ知ると言ったところです……ですが」

やよい「……?」

貴音「わたくしとあなたが仲良くなったことだけは……確かな事実です」

やよい「! えへへ……そーですねっ!」


貴音(これが、例え夢であっても……)

貴音(この夢を、やよいといっしょに見れていたのなら、わたくしは幸せです)


おわり

219: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/04(金) 19:43:33.00 ID:4+KpbaSY0
おわりです。読んでくれた方ありがとうございました
またうまいオチが思いつかなかったよぉおおお

231: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/05/04(金) 19:50:33.73 ID:4+KpbaSY0
>>221
前は即興で小鳥さんがちっちゃくなるやつ書いたり
書き溜めないとなかなかオチが思いつかないもんです

引用元: やよい「うっうー! 貴音さんのお口が私の手にー!」