1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/18(日) 00:47:04.12 ID:JbseHE7f0
まゆ(最近、プロデューサーが私に構ってくれません)
まゆ(お仕事頑張る姿を見てもらうため付いて来てもらった時は最低限の打ち合わせをしたらすぐにいなくなってしまうし)
まゆ(プロデューサーに私の手料理を食べて欲しくて事務所に行った時に至っては他の娘の仕事があるからって全く相手をしてくれません)
まゆ(今だってプロデューサーが風邪を引かないようにマフラーを編んで渡そうとオフの日なのに事務所に行ったら……)
まゆ(お仕事頑張る姿を見てもらうため付いて来てもらった時は最低限の打ち合わせをしたらすぐにいなくなってしまうし)
まゆ(プロデューサーに私の手料理を食べて欲しくて事務所に行った時に至っては他の娘の仕事があるからって全く相手をしてくれません)
まゆ(今だってプロデューサーが風邪を引かないようにマフラーを編んで渡そうとオフの日なのに事務所に行ったら……)
3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/18(日) 00:50:58.20 ID:Im9wAxEg0
P「ごめん、今忙しいんだ。また後でいいか?」
プロデューサーは他の女の子の所に行こうとします
まゆ(「後で」っていつですか? この間も、その前も、その前も、その前の前も「後で」と言って貴方は私に逢いに来てくれませんでしたよね?)
まゆ(だいたいどうして私の仕事には殆ど付き合わず他の娘ばかり付き合うのですか?)
まゆ(貴方は利用されているだけなんですよ? 私は貴方に尽くし、結ばれるために事務所も読モも辞めて貴方の元に来たのですよ?
なのに貴方ときたら……)
プロデューサーは他の女の子の所に行こうとします
まゆ(「後で」っていつですか? この間も、その前も、その前も、その前の前も「後で」と言って貴方は私に逢いに来てくれませんでしたよね?)
まゆ(だいたいどうして私の仕事には殆ど付き合わず他の娘ばかり付き合うのですか?)
まゆ(貴方は利用されているだけなんですよ? 私は貴方に尽くし、結ばれるために事務所も読モも辞めて貴方の元に来たのですよ?
なのに貴方ときたら……)
5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/18(日) 00:52:59.47 ID:Im9wAxEg0
P「……か、……ゆ? 大丈夫か、まゆ?」
まゆ「!!」ポロポロ
気づいたら、私の瞳からは涙が零れていた
まゆ(理由は分かっています。でもそれ以上にプロデューサーが・・・)
まゆ(プロデューサーが心配してくれた・・・)
まゆ(……だめ……抑えきれない……)
まゆ「!!」ポロポロ
気づいたら、私の瞳からは涙が零れていた
まゆ(理由は分かっています。でもそれ以上にプロデューサーが・・・)
まゆ(プロデューサーが心配してくれた・・・)
まゆ(……だめ……抑えきれない……)
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/18(日) 00:55:25.71 ID:Im9wAxEg0
P「まっ、まゆ! どうしたんだ!?」
プロデューサーは慌てて私のことだけを見てくれている―
まゆ(今だけ……私の……)
私の中で渦巻く混沌が大きく広がり、欲望に飲み込まれそうになる
まゆ(けど私の我が儘でプロデューサーを振り回すのは・・・)
まゆ(ダメ、こんなに迷惑掛けちゃ……!)
まゆ「っ!」ドンッ!!
P「まゆっ!?」
プロデューサーとの空間に耐えられなくなった私は、プロデューサーを突き飛ばす形で事務所から出て行った―――
私は激情に任せて走り続けた―――
プロデューサーは慌てて私のことだけを見てくれている―
まゆ(今だけ……私の……)
私の中で渦巻く混沌が大きく広がり、欲望に飲み込まれそうになる
まゆ(けど私の我が儘でプロデューサーを振り回すのは・・・)
まゆ(ダメ、こんなに迷惑掛けちゃ……!)
まゆ「っ!」ドンッ!!
P「まゆっ!?」
プロデューサーとの空間に耐えられなくなった私は、プロデューサーを突き飛ばす形で事務所から出て行った―――
私は激情に任せて走り続けた―――
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/18(日) 00:57:59.20 ID:Im9wAxEg0
◇
まゆ(あれからどこまで走り続けたのだろう)
いつのまにか辺りは暗くなり泣き疲れと走り疲れでクタクタになった私は見知らぬ公園のベンチにへたり込んだ
まゆ「……帰り……分かんないな…………どうしよう……」
この時、不思議と不安とか恐怖は全くなく、漠然と心にぽっかりと空いた虚無感と自分に対する莫迦らしさだけを感じ取っていた
まゆ「なんでプロデューサーが心配してくれたのに」
「でも私事で迷惑を掛けたくない」
「だからといって逃げることはなかった」
「逃げなかったら悲しみを押さえ切れない」
まゆ(あれからどこまで走り続けたのだろう)
いつのまにか辺りは暗くなり泣き疲れと走り疲れでクタクタになった私は見知らぬ公園のベンチにへたり込んだ
まゆ「……帰り……分かんないな…………どうしよう……」
この時、不思議と不安とか恐怖は全くなく、漠然と心にぽっかりと空いた虚無感と自分に対する莫迦らしさだけを感じ取っていた
まゆ「なんでプロデューサーが心配してくれたのに」
「でも私事で迷惑を掛けたくない」
「だからといって逃げることはなかった」
「逃げなかったら悲しみを押さえ切れない」
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/18(日) 01:01:37.44 ID:Im9wAxEg0
まゆ(ただ意味のない自問自答の繰り返し・・・)
まゆ「結局、私は周りを見ずにただ空回りしていたお馬鹿さん・・・」
私は呆れ自らを嘲笑して目を閉じかける―
??「……い、……ゆー! おーい、まゆー!」
愛おしい声が私の名前を叫んだ
まゆ「結局、私は周りを見ずにただ空回りしていたお馬鹿さん・・・」
私は呆れ自らを嘲笑して目を閉じかける―
??「……い、……ゆー! おーい、まゆー!」
愛おしい声が私の名前を叫んだ
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/18(日) 01:06:04.59 ID:Im9wAxEg0
まゆ「プロ、デュー……サー・・・・・・?」
P「!まゆ!」
そして、目の前には本来仕事中でいるはずのない愛おしい人が私の目の前にいて―――
まゆ「きゃ!?」
P「心配したぞ、まゆ……」ギュウウッ
まゆ(抱き着かれた?・・・いや、抱き着いてくれた)
まゆ(さっきまで全く無かった恐怖や不安が急に・・・)ポロポロ
再び涙が溢れ出してきた
まゆ(理由は……もういいや、分かっているんだから)
――――好きです。プロデューサー、まゆはプロデューサーのこと大好きです――――
P「!まゆ!」
そして、目の前には本来仕事中でいるはずのない愛おしい人が私の目の前にいて―――
まゆ「きゃ!?」
P「心配したぞ、まゆ……」ギュウウッ
まゆ(抱き着かれた?・・・いや、抱き着いてくれた)
まゆ(さっきまで全く無かった恐怖や不安が急に・・・)ポロポロ
再び涙が溢れ出してきた
まゆ(理由は……もういいや、分かっているんだから)
――――好きです。プロデューサー、まゆはプロデューサーのこと大好きです――――
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/18(日) 01:09:45.54 ID:Im9wAxEg0
◇
P「ごめんな。最近、あまりまゆと一緒に仕事出来なくて」
まゆ「いえ。今こうして一緒にいてくれるだけで幸せですよ」
P「まゆ……。実はワケがあってだな……。その、まゆが所属していた以前の事務所と契約云々で少しゴタゴタがあったんだ。だからこの件はウチ、っていうか俺と向こうの問題だからあまりまゆに気付かれないように……うわっ!」
まゆ「まゆのためにそこまで……嬉しくて死んでしまいそうです!」
P「ハハッ、抱き着く時はそれほど緊張しなかったけど……抱き着かれるとすごく恥ずかしいな」
まゆ「そっ、それはこっちのセリフですよー! プロデューサーだっていきなり抱き着いたんですからおあいこですっ!」
P「ごめんな。最近、あまりまゆと一緒に仕事出来なくて」
まゆ「いえ。今こうして一緒にいてくれるだけで幸せですよ」
P「まゆ……。実はワケがあってだな……。その、まゆが所属していた以前の事務所と契約云々で少しゴタゴタがあったんだ。だからこの件はウチ、っていうか俺と向こうの問題だからあまりまゆに気付かれないように……うわっ!」
まゆ「まゆのためにそこまで……嬉しくて死んでしまいそうです!」
P「ハハッ、抱き着く時はそれほど緊張しなかったけど……抱き着かれるとすごく恥ずかしいな」
まゆ「そっ、それはこっちのセリフですよー! プロデューサーだっていきなり抱き着いたんですからおあいこですっ!」
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/18(日) 01:13:05.36 ID:Im9wAxEg0
P「それもそうだな。……クシュン!」
まゆ「だっ、大丈夫ですかプロデューサー!?」
P「あっ、あぁ。さすがに十一月の夜ってこともあって肌寒いな……」
まゆ「! でしたら、まゆの手作りロングマフラーで一緒にポカポカしましょう!」
P「えっ、ちょっ」
まゆ「遠慮は要りませんよ!」
ほんの一瞬だけでもいい・・・この幸せな時間が続きますように。
END
まゆ「だっ、大丈夫ですかプロデューサー!?」
P「あっ、あぁ。さすがに十一月の夜ってこともあって肌寒いな……」
まゆ「! でしたら、まゆの手作りロングマフラーで一緒にポカポカしましょう!」
P「えっ、ちょっ」
まゆ「遠慮は要りませんよ!」
ほんの一瞬だけでもいい・・・この幸せな時間が続きますように。
END
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/11/18(日) 01:26:53.89 ID:pvTibWaD0
おつ
ままゆは献身的かわいい
ままゆは献身的かわいい
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