1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/01/03(木) 10:11:11.84 ID:SYgTEAQX0
かな子「え?」

かな子「なんの冗談ですか、プロデューサーさん」

P「いや、冗談じゃなくてさ」

P「お前まさかお菓子食べまくってたりしないよな?」

かな子「ん、んーなんのことですか?」

P「やっぱりな」

P「菓子は全部没収だ」

かな子「そんなぁ…」

4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/01/03(木) 10:16:00.05 ID:SYgTEAQX0
かな子「そ、そうだ…」

P「なんだ?お菓子立ちする決心がついたか?」

かな子「…」

かな子「買うのは辞めます!」

P「よく言った…ん?買うのは?」

かな子「はい!」

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/01/03(木) 10:19:51.47 ID:SYgTEAQX0
かな子「これからは自分で作ろうかなぁって」

かな子「それなら趣味にもなるし…」

かな子「カロリーも自分でコントロールできるから」

P「…」

P「それでまた体重が増えたらどうする」

かな子「プロデューサーさんのお嫁さんになろうかな、なんてっ」

かな子「えへへ…」

P(…可愛い)

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/01/03(木) 10:22:36.90 ID:SYgTEAQX0
かな子「ダメ…ですか?」

P「しょうがないな、今回だけだぞ」

かな子「やったぁ、プロデューサーさん大好き~」

P「…でも体重が増えたときは覚悟しろよ、結婚だからな!」

かな子「え?あっ、はい!」

凛(なん…だと…!)

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/01/03(木) 10:24:42.19 ID:SYgTEAQX0
凛(すごい話を聞いてしまった)

凛(…そうか、太ればプロデューサーと結婚か)

かな子「あ、プロデューサーさん」

P「なんだ?」

かな子「最後にこのお菓子食べていいですか?」

P「最後だぞ?」

凛「…ダメだよ、かな子」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/01/03(木) 10:27:54.34 ID:SYgTEAQX0
かな子「凛ちゃん…」

P「凛、いたのか」

凛「ちょっと前からね」

凛「話聞いてたけどかな子もプロデューサーも甘いよ」

凛「そのほんのちょっとのことだけでも太っちゃうよ」

凛「だから食べちゃダメ」

かな子「…」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/01/03(木) 10:32:10.87 ID:SYgTEAQX0
かな子(太ればプロデューサーさんと結婚できるかもしれないのに)

P(かな子が太れば結婚できるのに)

凛(かな子が太ったらプロデューサー取られちゃう)

かな子「で、でも本当これが最後だから…」

P「そうだぞ、最後くらい多めにみてやろうぜ?」

凛「…ダメ」

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/01/03(木) 10:34:28.46 ID:SYgTEAQX0
かな子「そうだ」

凛「?」

かな子「凛ちゃんも食べる?」

凛「…」

P「そうだな、みんなで食べればいいんだ」

凛「私が太ったらどうする?」

P「お前はもう少し太った方がいい」

凛「ふーん」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/01/03(木) 10:36:38.46 ID:SYgTEAQX0
凛「…そっか」

凛「私はいらない、もう帰るよ」

P「そ、そうか」

かな子「気をつけてね」

凛「…」

凛「うん」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/01/03(木) 10:38:53.33 ID:SYgTEAQX0
凛「私もかな子みたいに太ったらプロデューサーは好きになってくれるかな……」

店員「いらっしゃいませー」

凛「太るには何を食べたら良いんだろ」

凛「かな子は何でもよく食べてるよね……」

凛「でも、一番見かけるのはお菓子を食べてる姿かな」

凛「高カロリー……高カロリー……」

凛「このロールケーキ……500キロカロリーもあるの!?」

凛「他の菓子パンも値段の割にカロリーがかなり高い」

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/01/03(木) 10:40:36.20 ID:SYgTEAQX0
凛「よし、これにしよう」

凛「あとは、マヨネーズかな」

店員「ありがとうございましたー」


……


凛「ただいまー」

凛「ふうっ、早速食べようかな。まずは菓子パンから」

凛「うわっ、なにこれ……中がクリームでいっぱい……こんなの食べたら太っちゃう」

凛「……プロデューサーは太ってるのが好きなんだから」

凛「太っていいんだ。むしろ太るためには食べなきゃ……」

凛「私も太れば、きっと……」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/01/03(木) 10:44:11.03 ID:SYgTEAQX0
凛「お風呂入って今日はもう寝よう」

凛「食べてすぐ寝ると太るって言うしね」


一週間後

凛「……よし、大丈夫だ。少しずつだけど増えてきた」

凛「この前は44kgだったから、2kg増えてる」

凛「この調子でいけば……」

凛「かな子にも追いつける」

凛「他の子にプロデューサーを取られてもいい」

凛「でも、かな子だけには……」

凛「かな子だけには負けたくない……」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/01/03(木) 10:46:48.53 ID:SYgTEAQX0
10日後

P「かな子、お前また太ってきてないか?」

かな子「お、お菓子は食べないようにしてますけど」

かな子「それに、体重は変わってませんよ?」

P「いや、俺には分かる」

かな子「な、何がですか?」

P「ウェストが2センチ増えただろ」

かな子「!?」

かな子「ちょ、ちょっとスカートがきつくなったような気はしますけど」

P「ほらな」

かな子「ど、どうして分かったんですか!?」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/01/03(木) 10:48:34.11 ID:SYgTEAQX0
P「それは、毎日かな子を見てるからな。かな子の表情から仕草までちゃんと見てるぞ」

P「疲れてないか、嫌なことはないか、困ってないか」

P「担当アイドルを気遣うのもプロデューサーの役目だからな」

かな子「プロデューサーさん///」

凛「……」

凛(私も……)

凛(私も担当アイドルなのに)

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/01/03(木) 10:52:56.72 ID:SYgTEAQX0
凛(私なんか2kgも増えたのに)

凛(プロデューサーは私を見てない)

凛(それはやっぱり……)


凛「……太る方法で検索っと」

凛「……やっぱり炭水化物と脂質か……」

凛「菓子パンはいいみたい」

凛「タンパク質もとった方がいいって書いてある」

凛「なになに、筋肉は脂肪より重いから早く体重が増えます……か」

凛「脂肪を消費しない程度に運動したほうが良いのかも」

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/01/03(木) 10:57:42.32 ID:SYgTEAQX0
凛「散歩の時間を少し長めにすればいいか」



凛「ごちそうさまでした」

凛「コンビニに夜食買いに行こうかな」



店員「いらっしゃいませー」

凛「今日の夜食は……雪見だいふくとカップヌードルとコロッケ二つにしようかな」

凛「……タンパク質も取るには……」

凛「コロッケじゃなくて、メンチカツにしよう」

店員「ありがとうございましたー」

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/01/03(木) 11:03:56.58 ID:SYgTEAQX0
凛「ふぅ、前よりいっぱい食べられるようになってきたな」

凛「今日の体重は……」

凛「!」

凛「……ついに50kgに到達した!」

凛「私とかな子は身長差があるから」

凛「かな子ぐらいになるには65kgか」

凛「あと15kg……頑張ろう」

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/01/03(木) 11:07:18.99 ID:SYgTEAQX0
二週間後

P「凛……お前太ってないか?」

凛(ようやく気づいてくれた)

凛「そうかもね。プロデューサーから見てどう?」

P「どうって……ストレスか?急にふっくらしてきたな」

凛「プロデューサーは細い方が好き?」

P「い、いやそんなこともないが……体重は何kgになった?」

凛「50kgくらいかな」

P「今までが痩せすぎだったからな」

P「全然問題ない。むしろ標準体型だ」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/01/03(木) 11:11:33.62 ID:SYgTEAQX0
P「俺の好みとしてはもう少しあってもいいぐらいかも、なんて」

凛「……ふーん」

P「なんか悩みとかあるなら相談乗るぞ?」

凛「別に無いよ。それに体重増やしてるのはわざとだし」

P「わ、わざと?なんでまたそんなことを……」

凛「だってPは太いのが好きなんでしょ?かな子みたいに」

P「嫌いじゃないが……」

P「アイドルとしての方向性ってやつがな……」

P「凛はクールな感じで売ってるからな」

P「ファンがどう想うか……」

凛「私はファンのためにアイドルやってるんじゃないから」

凛「そのままの私を見て欲しい。嫌いになってくれても構わないから」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/01/03(木) 11:13:42.21 ID:SYgTEAQX0
P「……そうか」

P「まだ、増やすつもりか?」

凛「うん、とりあえず65kgまでは」

P「分かった。その方向性で少し考えてみよう」

凛「ありがとう、プロデューサー」

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/01/03(木) 11:15:21.70 ID:SYgTEAQX0
一ヶ月後

凛「……53kgか……」

凛「ダイエットを続けてるけど、増えないな……」

凛「やっぱり筋トレしようかな」

凛「とりあえず腕立てと腹筋とスクワットを50回ずつやろうかな」

凛「スリーサイズも増えてきたけど、まだかな子ほどじゃない」

凛「頑張ろう」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/01/03(木) 11:16:54.78 ID:SYgTEAQX0
三ヶ月後

P「……凛、今何kgだ?」

凛「……ついに60kgになりました」

凛「どうですか?プロデューサー」

P「……ふむ、顔は変わってない」

P「しかし、胸と腰、そしてお腹の厚みがだいぶ増したな」

凛「はい。上から93、68、94になりました」

P「……すごいな……かな子以上だ」

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/01/03(木) 11:19:57.46 ID:SYgTEAQX0
P「そ、そのお腹触ってもいいか?」

凛「!」

凛「……いいですよ」

P「おお……この弾力、素晴らしい」

P「しかも、脂肪の下には硬い腹筋もしっかりあるな……」

P「二の腕もいいか?」

凛「はい」

P「こ、これは、なんという柔らかさだ……しかも、すべすべで気持ちいい……」

凛「プ、プロデューサーくすぐったいです……」

P「ご、ごめん」

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/01/03(木) 11:22:37.28 ID:SYgTEAQX0
P「ごほん」

P「お前の事はネットでも話題になっている」

P「今までもいい体をしていたが、ムチムチになっていると」

凛「この前のグラビアですね」

凛「お腹についたお肉を晒すのはちょっと恥ずかしかったですけど」

P「いや、冷たそうな顔立ちと豊満な肉体のギャップがかなり受けている」

P「前より人気が上がってるぞ」

凛「ありがとうございます。プロデューサーのおかげです」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/01/03(木) 11:25:05.10 ID:SYgTEAQX0
P「それで……その……まだ増やすつもりか?」

凛「はい。プロデューサーが結婚するって言ってくれるまでは」

P「へ!?結婚!?」

凛「それとも、私には言ってくれないんですか?かな子みたいに」

P「いや、いや、いや、担当アイドルに手を出すわけには……」

凛「言ってくれないなら別にいいです」

凛「プロデューサーが結婚してくれって言うまで増やしますから」

凛「それまで待ってますね」

P「……」

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/01/03(木) 11:27:26.87 ID:SYgTEAQX0
P(凛が体重増えてからやばい。ただ太ったのとは違う)

P(脂肪の下についた筋肉によって肉が支えられている)

P(そのおかげでスタイルがやばい)

P(胸も腹も尻もしっかり肉がついているのに、垂れていない)

P(外人のようなプロポーションに変身した)

P(そして肉質の柔らかい日本人らしい丸みを帯びた肢体は実に刺激的だ)

P(普通の男ならその胸と尻を揉みたいと思ってやまないだろう)

P(しかし、俺が一番いいと思うのは二の腕だ)

P(透き通るように白く柔らかい)

P(かな子のだらしない腹肉も捨てがたいが凛の二の腕も格別だ)

P(くそっ、どっちかを選ばなくちゃいけないのか……)

かな子「プロデューサーさん……」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/01/03(木) 11:29:37.97 ID:SYgTEAQX0
一ヶ月後

かな子「どうですか?私のお腹」

かな子「プロデューサーさんのためにがんばったんですよ」

かな子「私をお嫁さんにしてくれるんですよね?」

かな子「凛ちゃんじゃなくて」

P「かな子……」

P(かな子の腹に顔をうずめたい)

P(匂いを嗅ぎながら腹の肉を掴みたい)

P(でも、凛の二の腕も……)

P(俺はどうしたら良いんだ!」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/01/03(木) 11:30:59.43 ID:SYgTEAQX0
P「凛ごめん!」

凛「……」

P「凛のことも好きだが、やっぱり俺はかな子が好きなんだ」

凛「……ふぅ」

凛「やっぱりかな子には勝てないか」

P「凛……」

凛「私、分かってた」

凛「プロデューサーとかな子が相思相愛だってこと」

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/01/03(木) 11:33:25.42 ID:SYgTEAQX0
凛「私が二人の間に入れるわけなかったんだ」

凛「もし、プロデューサーが私を選んでいても、私はかな子に対する罪悪感で幸せになれなかったと思う」

凛「だからこれで良かったんだよ」

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/01/03(木) 11:35:06.46 ID:SYgTEAQX0
俺はプロデューサーをやめて、普通のサラリーマンになった。

そして、かな子も一緒にアイドルをやめた。

P「かな子のお腹はいつ触っても気持ちいいな」

かな子「それって後ろから抱きしめながらいうセリフじゃないですよ?」

かな子「それにこういう時は胸を揉むものじゃないんですか?」

P「仕方ないだろ?かな子のお腹が気持ちいいんだから」

P「お○ぱいもいいけど、この肉はやばい。魔性の肉だな」

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/01/03(木) 11:36:23.61 ID:SYgTEAQX0
かな子「まったくもう」

かな子は呆れたようにため息をついた。

しかし、本当はかな子は喜んでいるのだ。

顔は見えなくても、俺には分かる。

お腹から手を離してかな子を抱きしめる。

俺は全身でかな子を味わうことにした。

膝の上に座らせたかな子の体重が心地よい。

胸に触れるか背中の温かさが愛しさを溢れ返させていた。

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/01/03(木) 11:37:51.70 ID:SYgTEAQX0
かな子の髪に鼻を押し付けて匂いを堪能していると、テレビから懐かしい声が聞こえてきた。

長い黒髪に澄んだ瞳。

凛は俺がやめたあと、グラビアアイドルとして人気を得た。

そして、最近ではCMやドラマにも出演し、タレントとして引っ張りだこだ。

かな子「凛ちゃん、元気みたいですね」

P「ああ、そうだな」

かな子「私は凛ちゃんからあなたを奪ってしまった」

かな子「でも、後悔してません」

かな子「あなたが本当に好きだったから」

かな子「それなのに、幸せになれなかったら、凛ちゃんに申し訳ないと思うんです」

かな子「だから、ずっと一緒にいてくださいね?あなたといることが私にとっての幸せですから」




終わり

いやぁ、自分が書いたのを再放送するのは気分がイイネ!

引用元: ・P「かな子、お前ちょっと太っただろ」【モバマス】