1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/02 01:29:46 ID:HQwSlq8X0
小鞠「ながかしっていた学校はどったら雰囲気でしただな?」

蛍「え!? えーと……」

夏海「東京の学校はやっぱりわらしの数ががいだはんですか」

蛍「そ……そーですねぇはは」

れんげ「外でむつけら中当てばするべし」

蛍「え、な、何?」

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/02 01:39:04 ID:HQwSlq8X0
夏海「東京サ比べたきやいろいろど不便のどごじゃが、すぐサ慣れらだびょん」

蛍「あ、はあ」

小鞠「分かきやねごどがあっだきや、なしても聞いてけろ。
   村の中だばどさだばすかふぇであげきやれます。」

蛍「カフェ……? あ、カフェいいですねーいきたいですねー」

小鞠「カフェのんてものがこしたらあっぱきやね村サあらわげがね。んでねぇどごサすてけろ。」

蛍「え? えー……つれてってくれるんですか?」

小鞠「おめぇーは何ば言っていらんだ? ねって言ってらだばねか」

蛍「え、えっと……」

れんげ「早ぐ、中当てばするべし」クイクイ

蛍「あ、そ、そうだね! それじゃ、すみません……」スタコラ

小鞠「おかしのわらしだのぁ」

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/02 01:46:04 ID:HQwSlq8X0
校庭

蛍「それー」ポーイ

れんげ「いい玉ば投げますきゃ」

蛍「え、えーと……ありがとう……?」

夏海「わんどもやきやせてもきやっていい?」

蛍「えっ、えと……」チラ

れんげ「かまね。みんのでやったほうが楽しいかきや」

夏海「蛍もそれでいいだびょんだな?」

蛍「…………」

夏海「蛍?」

蛍「れ、れんげちゃん……」ヒソヒソ

れんげ「どうしたんずや」

蛍「じ、実は私……みんなが何喋ってるのか分からないんだけど……方言きつくて」

れんげ「んだいうごどはもっど早ぐ言いまれ」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/02 01:57:00 ID:HQwSlq8X0
夏海「れんちょん、なした?」

れんげ「みんのが何て言っていらのか分かきやねど、蛍が言っていら。
    蛍のたまなぐサみんの東京弁で話してやりへ」

蛍(東京の言葉で話してって言ってるのかな……?)

夏海「いぎなりそしたらごどばえわれても、東京の言葉のんて喋れね」

れんげ「んだしねど蛍は誰ども話せね」

夏海「わんどが東京の言葉ぁ使うしりも、蛍がこっちの訛りば覚えたきやいいびょんか。なぁ蛍」

蛍「え、えっ? あ、あの、夏海センパイはなんて……」

れんげ「東京の言葉あんつか使えねかきや、蛍がわんどの訛りば覚えろって言ってら」

蛍「まったく訳せてない!」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/02 02:04:50 ID:HQwSlq8X0
夏海「仕方がね。みんの生まれてかきやずっどこの村で暮きやして、
   こごの言葉ぁ使ってきたんだかきや。今さきや変えらのんて、出来ん」

れんげ「郷サ入りては郷サ従え、どいうやつだの」

蛍「えー……よく分かんないけど……
  つまり私がこっちの方言を覚えるべきだってこと……ですか」

夏海「悪りばって、そうしてぐれねか」

蛍「わ、解りました……頑張ります、正直自信ないけど」

夏海「わんどがすかふぇでけるかきや、安心すてけろ」

れんげ「へば、まず挨拶かきや」

蛍「あいさつ?」

れんげ「にゃんぱすー」

蛍「にゃん……ぱす?」

夏海「こいがこの村の挨拶だし」

蛍「にゃんぱす……ふふ、おもしろい挨拶ですね」

蛍(田舎の学校に転校して早や数日……やっとみんなとコミュニケーションがとれそうです)


今回はここまで