1: ◆66FsS2TZ4lNJ 2016/04/29(金) 14:04:48.83 ID:hvVe73my0
~桃太郎~
昔昔、あるところにそれはそれは仲の良い夫婦が住んでおりました。
P「おっし、山に芝刈りにいくか!」
ちひろ「それよりもっと金になる仕事やってこいよ穀潰しが」ボソリ
P「・・・行ってきます」
ちひろ「行ってらっしゃい」ニコリ
おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯へ出かけました。
おばあさんが川へ洗濯に行くと、上流からとても大きな桃が流れてきました。
ちひろ「こんなに大きい桃は初めてですね。売ればどれだけになるんでしょうか・・・」
おばあさんは桃を手に入れ、家に持ち帰りました。
P「こんなに大きな桃、どこからくすねてきたんだ?」
ちひろ「あなたと違って私は日頃の行いがいいので、天からの贈り物に違いません」
P「まあいい。取りあえず、刃を入れてみるか・・・」
ちひろ「ちょっと待ってください。これは売るんですよ。どこかの金持ちにでも売りつければ・・・ふへへ」
おばあさんは慌てておじいさんから包丁を奪い取りました。
P「おっまあっぶな! 怪我したらどうすんだよ! 俺がいなきゃ生活なりたたねえぞ!」
ちひろ「・・・そうですねえ。それは、昨日までの話じゃ、ありませんか?」
おばあさんはしばし思案して、妖艶な笑みを浮かべました。それは今までに見たどんなものより恐ろしいものでした。
P「おいちょっと待て。包丁を下ろせ」
ちひろ「大丈夫ですよ」
P「何が!?」
おばあさんが包丁をおじいさんに突き刺そうとしたそのとき、桃が真っ二つに割れました。そしてそこから白く細い腕が二本、おばあさん目掛けて伸びました。
まゆ「・・・私のPさんに何をやっているんです?」
断末魔の悲鳴に驚いて目を閉じたおじいさんの指先に伝わる感触は生暖かく、ドロリとした何か。それは・・・
まゆ「うふふ。やっぱりPさんとまゆは運命の赤いリボンで繋がっているんですねえ」
手の先から続く、赤い液。それはまゆと名乗る女の手に繋がっていた。
まゆ「今まで育てていただいた恩、返しに来ましたよお♪」ニコリ
その笑顔は先ほどのおばあさんより怖かったそうな。
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昔昔、あるところにそれはそれは仲の良い夫婦が住んでおりました。
P「おっし、山に芝刈りにいくか!」
ちひろ「それよりもっと金になる仕事やってこいよ穀潰しが」ボソリ
P「・・・行ってきます」
ちひろ「行ってらっしゃい」ニコリ
おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯へ出かけました。
おばあさんが川へ洗濯に行くと、上流からとても大きな桃が流れてきました。
ちひろ「こんなに大きい桃は初めてですね。売ればどれだけになるんでしょうか・・・」
おばあさんは桃を手に入れ、家に持ち帰りました。
P「こんなに大きな桃、どこからくすねてきたんだ?」
ちひろ「あなたと違って私は日頃の行いがいいので、天からの贈り物に違いません」
P「まあいい。取りあえず、刃を入れてみるか・・・」
ちひろ「ちょっと待ってください。これは売るんですよ。どこかの金持ちにでも売りつければ・・・ふへへ」
おばあさんは慌てておじいさんから包丁を奪い取りました。
P「おっまあっぶな! 怪我したらどうすんだよ! 俺がいなきゃ生活なりたたねえぞ!」
ちひろ「・・・そうですねえ。それは、昨日までの話じゃ、ありませんか?」
おばあさんはしばし思案して、妖艶な笑みを浮かべました。それは今までに見たどんなものより恐ろしいものでした。
P「おいちょっと待て。包丁を下ろせ」
ちひろ「大丈夫ですよ」
P「何が!?」
おばあさんが包丁をおじいさんに突き刺そうとしたそのとき、桃が真っ二つに割れました。そしてそこから白く細い腕が二本、おばあさん目掛けて伸びました。
まゆ「・・・私のPさんに何をやっているんです?」
断末魔の悲鳴に驚いて目を閉じたおじいさんの指先に伝わる感触は生暖かく、ドロリとした何か。それは・・・
まゆ「うふふ。やっぱりPさんとまゆは運命の赤いリボンで繋がっているんですねえ」
手の先から続く、赤い液。それはまゆと名乗る女の手に繋がっていた。
まゆ「今まで育てていただいた恩、返しに来ましたよお♪」ニコリ
その笑顔は先ほどのおばあさんより怖かったそうな。
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