1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/04 16:59:32 ID:8kcwUMdV0
P「ん? どうした響」

響「ほらっこれ見て! じゃっじゃーん!」

P「ん……おお、お前達を主役にした漫画の単行本じゃないか。これがどうかしたのか?」

2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/04 17:03:15 ID:8kcwUMdV0
響「えー? みてわかんないの?」

P「うん……なんだ?」

響「もぅっ! しょうがないなあプロデューサーは! あのね、自分、1巻に続いて2巻も表紙に出てるんだぞ! ほら!」

P「え? あー、そういうことか。確かにそうだな」

響「えへへ! ねぇねぇこれって自分が完ぺきだからかな? プロデューサー!」

P「ん? ああ、そうだな。(単に響の話だけ前編と後編が1、2巻に分割して収録されたからだけど)」

響「えへへ!」

3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/04 17:05:40 ID:8kcwUMdV0
響「ねぇねぇプロデューサー!」

P「ん?」

響「2回も続けて表紙に出ちゃう自分ってすごい? プロデューサー!」

P「ああ、すごいな」

響「えへへ! じゃあさじゃあさ、2回も表紙に出ちゃう自分ってかわいい? プロデューサー!」

P「ああ、かわいいぞ」

響「えへへ! じゃあさじゃあさ!」

P「おう」

響「…………」ジー

P「……はいはい。響はえらいえらい」ナデナデ

響「えへへへ!」ニコニコ

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/04 17:10:57 ID:8kcwUMdV0
美希「あけおめなのー!」バァン

P「おー美希。あけましておめでとう」

響「あ、美希ー! あけおめだぞー!」

美希「あー! 新年早々、響がハニーに頭撫でてもらってるー!」

響「えへへ」

美希「いいないいなー! ねぇねぇ、ミキの頭も撫でて! ハニー!」

P「おう、いいぞ」ナデナデ

美希「あはっ」

響「良かったなー、美希」

美希「うんっ!」

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/04 17:52:36 ID:8kcwUMdV0
響「そういえば、美希はもう初詣行ったのか?」

美希「ううん、まだだよ。響は?」

響「自分もまだだぞ。年越しの生番組の収録とかでバタバタしてて……」

美希「そーなんだ! じゃあ今から一緒に行こうよ!」

響「おお、いいぞ! 行こう行こう!」

美希「ねぇねぇハニー! ハニーも行くよね?」

P「生憎だが俺は仕事だ。2人で行っといで」

美希「ちぇっ。なの。じゃあ二人で行こっか、響!」

響「そうだね。じゃあ行ってくるさー!」

P「おう。車には気を付けろよー」

美希「はいなの!」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/04 18:01:14 ID:8kcwUMdV0
~神社~

美希「うわー。すごい人だね」

響「なんか迷子になっちゃいそうだな……」

美希「じゃあ、はい」スッ

響「へ? ……何、この手……」

美希「何って……響が迷子になっちゃわないように、ミキが手をつないでてあげるの」

響「そっかー! ありがとう美希! ……っておかしいだろ!」

美希「わお。響のノリツッコミは斬新なの」

響「じっ、自分の方が美希よりお姉さんなんだから、手をつないであげるのはむしろ自分の方なんだぞ!」

美希「えー。でも響ってちっちゃいし……」

響「ちっ、ちっちゃいって言うなぁ!」

美希「多分周りの人からも、ミキの方がお姉さんに見えてるって思うな」

響「うぅ……そ、それはそうかもしれないけどさ……でも……」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/04 18:04:00 ID:8kcwUMdV0
美希「……もうっ。わかったの」

響「美希?」

美希「ミキがはぐれちゃわないように、ちゃーんと手、つないでて? ね? 響お姉ちゃん?」

響「お……おお! じっ、自分に任せるさー!」

美希「ふふっ」

響「じゃあ行くぞー! 美希、自分の手を離しちゃダメだからね!」

美希「はいなの!(なんかちっちゃい子がお姉さんぶってるみたいでかわいいの)」

響「……何か言った? 美希」

美希「ふふっ、なんでもないのー」

響「?」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/04 18:13:41 ID:8kcwUMdV0
~手水舎~

響「あ、手を清めるところだ。ここで手を清めるんだぞ、美希」

美希「はいなの」

響「やり方はね……えっと……」ゴソゴソ

美希「響?」

響「あ、ちょ、ちょっと待ってて。えっと……」

美希(すごく頑張って検索してるの)

響「……よし! えっと、まずは一礼をし右手で柄杓を取り、手水を掬う」

美希「はいなの」

響「そして最初に左手を清め、柄杓を左手に持ち替えて右手を清める」

美希「はいなの」

響「次にもう一度右手に柄杓を持ち替え、左の手のひらに少量の水を溜めてその水を口に含み、音を立てずにすすいで口を清めた後、左手で口元を隠してそっと吐き出す」

美希「こうかな?」スッ

響「その後左手をもう一度清め、柄の首を片手で持ち、やや立てるように傾け、残った水が柄の部分を洗うように手を使い流す」

美希「はいなの」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/04 18:14:14 ID:8kcwUMdV0
響「そして柄杓を元の位置に静かに戻したら、最後にもう一度一礼をするんさ!」

美希「はいなの」ペコリ

響「これで美希の身体は完璧に清められたはずさー!」

美希「わぁい! ありがとうなの響! 響ってすっごい物知りなんだね!」

響「えっ、そ……そんなことないぞ~」テレテレ

美希(知ったか響ちょうかわいいの)

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/04 18:19:42 ID:8kcwUMdV0
~本殿~

美希「じゃあいよいよお賽銭だね。これにも何か決まりとかあるの?」

響「えっ! ちょ、ちょっと待って……」ゴソゴソ

美希(……背中向けて検索してても、背がちっちゃいから上から丸見えなの)

響「え、ええと、お賽銭を投げた後、二礼二拍一礼をするんさ!」

美希「わかったの! ありがとうなの響!」

響「えへへ! わからないことがあったら何でも自分に聞くといいさ!」

美希「はいなの!(ドヤ顔響ベリベリキュートなの)」

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/04 18:29:39 ID:8kcwUMdV0
美希「ねぇ響。入れる金額っていくらでもいいのかな?」

響「え! えっとええと……(も、もうすぐ次の順番だから検索してる時間が……!)」

美希「……ご縁の『五円』でいいのかな?」

響「そ、そうだぞ! それがいいと思うぞ!」

美希「あはっ。ありがとうなの響!」

響「え、えへへ……(た、助かった……)」

美希「あっ。もう響の順番だよ?」

響「えっ! わ、わあ! え、ええとまずはお賽銭を投げて……」チャリーン

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/04 18:31:34 ID:8kcwUMdV0
響「つ、次に……あ、あれ? なんだっけ?」

美希「二礼、二礼」

響「あ、そ、そうか」ペコリペコリ

美希「二拍」

響「よし」パン パン

美希「一礼」

響「え、えっと……」ペコリ

美希「そしてそのままお願い事をするの」

響(……よ、よし! ……――神様――……)

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/04 18:35:55 ID:8kcwUMdV0
美希「ねぇねぇ、響は何のお願い事をしたの?」

響「えっ! え、ええと……と、トップアイドルになれますように、って……」

美希「それだけ?」

響「そ、それだけって?」

美希「ハニーと結婚したいとか!」

響「ぶっ!」

美希「あはっ。図星だった?」

響「ち、ちがうぞ! だ、大体いきなり結婚なんて早過ぎるだろ! もっとこう段階を踏んだからだな……あっ」

美希「…………」ニマニマ

響「う……うぅ……」

美希「やっぱりそういうことだったんだね」

響「うぅ……ほ、ほかの皆には内緒にしててよ……?」

美希「もちろんなの。美希はこー見えても恋のライバルには寛容なの♪」

響「美希……」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/04 18:40:04 ID:8kcwUMdV0
響「でも、ってことは、美希もやっぱり……」

美希「うん! ハニーと結婚できますように、ってお願いしたの!」

響「流石ド直球だな……」

美希「ミキも今年で16になるから、上手くいけば今年叶っちゃうかもなの! あはっ☆」

響「いやでも流石にアイドルやってるうちは無理だろ……」

美希「あー、それはそうかあ。ハニーとは結婚したいけど、アイドルを今年辞めちゃうのはヤなの」

響「あはは。じゃあ結婚はまだ先だな」

美希「むー。じゃあコンヤクってことで手を打つの!」

響「それでもスキャンダルになると思うぞ……」

美希「むぅ……」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/04 18:44:52 ID:8kcwUMdV0
美希「でもでも、そもそも響はミキがハニーと結婚しちゃうのは嫌じゃないの?」

響「え? 自分が?」

美希「うん。だって響もハニーのことが……」

響「あー、まあ……でも、美希ならいいかな」

美希「えっ」

響「確かに自分、プロデューサーのこと好きだし、い、今すぐは無理でも……い、いつかはその、か、カノジョになれたらなっ、とか、思うけど……」

美希「……けど?」

響「……でも、美希なら……美希なら、いいかなって」

美希「……なんで?」

響「自分、プロデューサーと同じくらい、美希のことも大好きだからな!」

美希「……響……」

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/04 18:49:31 ID:8kcwUMdV0
響「だから、その、うん。……そりゃ、もしそうなったら、やっぱり悔しいだろうし悲しいだろうし、泣いちゃうかもだけど……」

美希「…………」

響「でも、うん。美希なら……自分、笑顔で祝福できると思うさ!」

美希「あはっ。……ミキも、響なら……うん。笑顔でお祝いできそうな気がするの!」

響「……美希……」

美希「えへへ……だってミキも、響のこと、大好きだからね!」

響「……ははっ。な、なんか恥ずかしいな……」

美希「ふふっ。……でもそれは、あくまでも最終的にそうなったら、の話で」

響「うん」

美希「それまでは真っ向勝負! 譲る気は無いの!」

響「ああ! それは自分も同じさー!」

美希「ふふふっ」

響「あははっ」

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/04 18:53:21 ID:8kcwUMdV0
美希「まあでも、ハニーとの結婚よりも先に……」

響「ああ、自分達には……叶えなくちゃいけない夢がある!」

美希「えへへ……。ハニーのお嫁さんには、どっちか1人しかなれないけど……」

響「こっちの方は、2人一緒に叶えられるよね!」

美希「うん! だから、響……」

響「ああ、美希! 自分達、力を合わせて!」

美希「2人で一緒に!」

響「トップアイドル!」

美希「なのー!」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/04 18:57:22 ID:8kcwUMdV0
響「……じゃあ、美希。今年も、ううん、来年も、その先も、ずっと……」

美希「えへへ、響、ミキの方こそ……」

響・美希「よろしくお願いします(なの)!」